お盆のお墓参りの服装・お花・お供えは?お墓参りのマナーや手順を解説

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投稿日:2022.03.24
更新日:2023.08.31

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お盆のお墓参りの服装・お花・お供えは?お墓参りのマナーや手順を解説

お盆といえばお墓参りの時期ですが、お墓参りの正しいマナーや手順を知らないという方も少なくありません。今回は、知っておきたいお墓参りのマナーや手順、お墓参りに適した服装やお花、お供えなどについて解説します。



1. そもそもお盆にお墓参りをする理由

そもそもお盆にお墓参りをする理由

日本には古くから「お盆に先祖の霊があの世から帰ってくる」という考え方があり、お墓参りに行って先祖の霊を迎えに行くという文化があります。お墓参りでは、お墓の周辺や墓石の掃除、お供物やお花の交換、合掌礼拝を行うのが基本の手順です。

現在は、「お盆は混雑する」「お墓が遠い」などの事情で、お盆にお墓参りできない方が増えています。お墓参りはいつ行ってもよいため、お盆以外に改めてお墓参りしても問題ありません。大切なのは、故人や先祖に手を合わせて感謝する気持ちです。

どうしてもお盆にお墓参りに行けない場合は、「時期をずらして行く」「代行サービスを利用する」「自宅で手を合わせる」など自分に合った方法で、先祖に感謝する機会を持ちましょう。

2. お盆のお墓参りの持ち物やマナー

ここでは、お墓参りの主な持ち物8点と、お墓参りのマナーについて解説します。気持ちよくスムーズにお墓参りできるよう、ポイントを押さえておきましょう。

お墓参りの主な持ち物

お墓参りの主な持ち物

お墓参りには次の8点を持って行くとよいでしょう。

線香

線香をあげるのは、「故人は線香のよい香りを食す」「煙で天上と現世を繋ぐ」「自身やその場を清める」などの仏教的意味に由来しています。

線香の種類は大きく分けて2つ。1つが「杉線香」で、煙の量や香りが豊かなタイプで「墓線香」とも呼ばれます。もう1つが「匂い線香」で、白檀や伽羅などの香料を加えたもの。ローズやラベンダーの香りなどもあり、一般家庭でも使われるタイプです。種類に決まりはないので、ご自身や故人が好きな香りの線香を選んでもよいでしょう。

線香は一束単位で持っていき、一緒にお墓参りに行った方々に分けます。1人がお供えする線香の本数は、宗派によって異なりますが1〜3本が一般的です。

ロウソク(ロウソク立て)

ロウソクには、「不浄なものを祓い清める」意味と「ご先祖様にお参りに来た人を知らせる」役割があるとされています。

お墓参りに来たことを知らせる役割のため、お墓に到着したら、まずロウソクに火を灯すのが基本。ただし、墓石の掃除に支障が出る場合は、掃除が終わってからロウソクに火を灯しても構いません。ロウソクの蝋が垂れて墓石を汚さないよう、ローソク立てや小皿を使用しましょう。

ライター

線香やロウソクに火をつけるためのライターが必要です。安価なライターでも問題ありませんが、風が強いと火がつきづらいため、ターボライターなどのジェット式がよいでしょう。

お墓参りや仏壇での使用にふさわしい色味の落ち着いたライターや、風除けつきのジェット式の線香用ライターもあります。

数珠

数珠がないとお墓参りができないわけではありませんが、お墓参りには数珠を持参するのが正式なルールです。葬儀や法要では必須になるので、1つは持っておくようにしましょう。

数珠の種類は、大きく「本式数珠」と「略式数珠」の2つ。「本式数珠」は108個の珠でできており、さらに宗派ごとに構造が異なります。球数が少なく、宗派問わず使用できる数珠は、「略式数珠」または「片手数珠」と呼ばれます。宗派が分からない方やこだわらない方は、略式数珠でも問題ありません。

数珠は、合掌礼拝の際に使用します。持ち方は宗派ごとに異なりますが、こだわりがない場合は、数珠の輪を左手のみに通す持ち方で問題ありません。

生花

お供えの生花の定番といえば、菊。長持ちして、枯れても散らかりにくいため、仏花として重宝されています。そのほか、お盆の仏花に用いられるのが、リンドウ・キンセンカ・スターチス・トルコキキョウ・ユリ・カーネーションなどです。

近年は仏花も多様化しているため、あまりルールにこだわる必要はありません。故人が好きだった花を選ぶのも1つ。ただし、花ごと落ちて縁起が悪いとされる椿やサザンカ、毒のある彼岸花、棘のあるバラやアザミは避けるのがベターです。

花の本数は、仏教的に縁起がよいとされる奇数(3本・5本・7本)が一般的。左右の花立てに、5本・5本など対称になるように供えましょう。ユリなど花粉の多い花を供える場合は、衣服を汚さないよう、予め花粉を落としておくのがおすすめです。

食べ物・飲み物

故人が好きだった食べ物・飲み物をお供えします。お盆には、痛みにくい焼き菓子や果物・お酒・ジュースなどがよいでしょう。墓石を汚さないよう、お供えを置く半紙や懐紙も持参してください。

お供えした食べ物や飲み物は、腐ったり動物に荒らされたりしないよう、持ち帰るのがマナーです。持ち帰って食べてもいいですし、墓前で食べることもマナー違反ではありません。墓前で故人が好きだったものをいただきながら、思い出話に花を咲かせるのも供養の一つかもしれませんね。

お水

掃除に使用したり水鉢に備えたりする水が必要です。水を運ぶ手桶やバケツ・柄杓を用意しましょう。水鉢がない場合は、湯呑みに入れたお水をお供えすることも可能です。ただし、湯呑みは放置せずに必ず持ち帰ってください。

霊園で手桶やバケツを借りられる場合もありますが、借りられない場合は折りたたみ式のバケツを持っておくと便利です。

掃除用具

スポンジ・タワシ・タオル・箒・チリトリ・歯ブラシ・軍手・ゴム手袋・ゴミ袋などがあると便利です。スポンジやタワシは、墓石を傷つけない柔らかい素材を選んでください。掃除の後に墓石の水分を拭き取るために、タオルは多めに持って行くとよいでしょう。

お墓参りに適した服装

お墓参りに適した服装

お盆のお墓参りは普段着で構いません。気温・湿度が高い時期のため、熱中症に注意して露出の少ない清潔感のある服装を選びましょう。ただし、初盆で法要を行う場合、普段着はマナー違反とされることがあるため、夏用の礼服で出席します。

なお、普段着の場合でも、派手すぎる服装や露出の多い服装は避けましょう。僧侶や他の参列者の方と顔を合わせる可能性があるため、男女ともに白や紺、黒などの落ち着いた色の服装がおすすめです。

近年では、あまり服装に神経質になる必要はありませんが、殺生を意味する毛皮・皮革・アニマル柄などは避けるのがベターです。

お墓参りの時期・時間

お墓参りの時期・時間

お盆の時期は、全国的には8月13日〜16日ですが、一部地域では7月13日〜16日に行っています。

8月のお盆の場合、お墓参りは13日の午前中までに済ませるのがよいとされています

やること 日付 内容
お墓の掃除 12日 日常生活でも来客前に家の掃除を済ませるように、お墓の掃除は12日、遅くとも13日の午前中までに済ませるのが理想です。
お墓参り 13日 ご先祖様の魂がこの世へ帰ってくる日です。お迎えの意味を込めて、この日にお墓参りします。

※関東地方の一部地域では留守参りという風習があり、14日15日にお墓参りをすることがあります。

送り火 16日 お盆の最終日である16日に、あの世へ戻るご先祖様の魂のお見送りを兼ねてお墓参りし、送り火を炊きます。

お墓参りはできるだけ午前中に済ませ、日没以降のお墓参りは避けましょう。墓地や霊園によっては、足場が悪く転倒の危険があります。お墓をていねいに掃除するためにも、お墓参りは明るいうちに行くのがベストです。

お布施

お布施

僧侶に合わない場合、お布施は必要ありません。新盆の法要などで僧侶をお呼びする場合は、お布施を用意しましょう。お布施の相場は5千円〜1万円程度。交通費として御車代を5千円〜1万円程度。法要後の会食に僧侶が参加しない場合、御膳料として5千円〜2万円程度をお渡しします。

お布施・御車代・御膳料は、それぞれ別の封筒に入れて用意します。水引のない白い封筒に入れ、表書きの上段に「御布施」「御車代」などと書き、下に施主のフルネームか「○○家」と書きます。裏面には、氏名と住所、包んだ金額を記載しましょう。香典とは異なり、薄墨ではなく黒墨で書いて問題ありません。

なるべく新札を選び、お札の表(肖像画がある面)を封筒の封側に向けて入れるのがマナーです。

3. お盆のお墓参りの基本的な手順

お盆のお墓参りには大きく分けて4つの手順があります。

Step.1 お墓を掃除する
Step.2 生花・菓子・飲み物を供える
Step.3 お線香を供え合掌する
Step.4 後片付けをする

Step.1お墓を掃除する

手を洗い清めてからお墓掃除に取り掛かりましょう。まず、敷地内の雑草やゴミを取り除きます。次に、お墓に水をかけてスポンジなどで擦って汚れを落とします。墓石周りの水鉢や花立て、線香受けなどもていねいに洗いましょう。

寺院墓地の場合は、お墓に向かう前に本堂にお参りをします。永代供養墓や共同墓などの合祀墓がある場合、併せてお参りしましょう。ご先祖様のお墓の隣にお墓がある場合、ご先祖様の代わりにお参りをして感謝の気持ちを表します。

Step.2生花・菓子・飲み物を供える

半紙を敷いた上に、生花・菓子・飲み物などのお供え物を置きます。生花は茎の長さを揃え、新しい水を入れた花立てに入れましょう。

Step.3線香を供えて合掌する

火をつけた線香を線香受けに寝かせ、合掌礼拝を行います。故人と縁が深い方から順に行うのが一般的です。合掌礼拝の際には、墓石よりも体を低くするのが礼儀のため、墓石の前にしゃがみます。数珠を手にかけて合掌しましょう。

Step.4後片付けをする

お供えした菓子・飲み物の後片付けをしましょう。残しておくと、菓子・飲み物の残りが墓石を汚してしまう可能性や、動物が食べ散らかしてしまう可能性があります。お供えものは墓前でいただくか、持ち帰ってからいただきましょう。



4. お盆に特別な供養をするケース

お盆に特別な供養をするケース

通常のお盆では、お墓参りに行ってお墓の掃除と合掌礼拝をするのが一般的です。それ以外に、法要を行う新盆や、迎え火・送り火を行うケースをご紹介します。

新盆(初盆)の場合

新盆とは、故人が亡くなってから四十九日を過ぎ、初めて迎えるお盆のことです。新盆では、13日にお墓参りを行い、14日・15日に僧侶を招いて法要や会食を行います。法要には、親族のほか、故人と親しかった方を呼ぶのが一般的。さまざまな手配が必要となるので、余裕を持って早めに準備を進めましょう。

迎え火・送り火

お盆に先祖の霊が迷わないように火を炊く風習が「迎え火」「送り火」です。新盆のみ行う場合もあれば、地域によっては毎年行うこともあります。お盆の初日の8月13日の夕方に迎え火で先祖の霊を迎え、お盆の終わりの8月16日の夜に送り火で霊を送ります。

最近は、迎え火・送り火がセットになっているものが市販されています。火を炊く際は、周りに燃えやすいものがないか、近所に迷惑がかからないか、十分注意して行いましょう。

5. お盆はお墓参りに行って、ご先祖様への感謝を示しましょう

お盆はお墓参りに行って、ご先祖様への感謝を示しましょう

近年、仏事のマナーやルールも柔軟になってきているため、あまり神経質になる必要はありません。何より大切にしたいのは、故人や先祖に感謝する気持ちです。今回の記事でご紹介した基本的なポイントを押さえて、お盆のお墓参りに行ってくださいね。



お盆のお墓参り は必要?時期・マナー・手順・行けない場合の対処法を解説

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投稿日:2022.03.24
更新日:2025.05.07

樹木葬

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お盆のお墓参り は必要?
時期・マナー・手順・行けない場合の対処法を解説

お盆のお墓参りは必要?時期・マナー・手順・行けない場合の対処法を解説

お盆はお墓参りをするものと知っていても、意外と知らないのが、その理由やお墓参りする際のマナー、手順ではないでしょうか。本記事ではお盆にお墓参りは必要なのか、お墓参りの際のマナー、手順・流れ、お墓参りに行けない場合の対処法を解説しています。



お盆のお墓参りは必要?その意味と由来

お盆のお墓参りは必要?その意味と由来

お盆は、ご先祖様に感謝を伝える大切な行事。中でもお墓参りは、特に重要な供養とされています。ここでは、お盆の成り立ちや、お墓参りを行う理由について見ていきます。

お盆とは?

お盆は、仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」を起源とする先祖供養の行事です。盂蘭盆会では、亡くなった親を救うために供養を行ったという逸話があり、日本ではこれに祖霊信仰が融合し、独自の文化として根づきました。

お盆の時期には、ご先祖様が家に戻ってくるとされ、家族で迎え、供養し、感謝を伝える習慣が続いています。

お盆にお墓参りする理由

お盆にお墓参りをするのは、先祖供養のためだけではありません。お墓は、ご先祖様と向き合い感謝を伝える場であり、手を合わせることで心のつながりを感じることができます。

また、普段離れて暮らす家族が集まり、命のバトンを受け継いでいることを改めて意識する大切な時間にもなります。お墓参りを通じて、家族の絆を深めるきっかけにもなるでしょう。

お盆のお墓参りの時期と時間帯

お盆のお墓参りの時期と時間帯

お盆のお墓参りは、ご先祖様に思いを届ける、日本ならではの大切な風習です。地域ごとの違いや、適したタイミングを理解することで、より深い感謝の気持ちを込めてお参りできるでしょう。

一般的なお盆の時期(7月or 8月)

お盆は、地域によって7月に行う「新盆」と、8月に行う「旧盆」に分かれています。東京都・神奈川県・石川県・静岡県それぞれの一部地域では7月13日〜16日に行うことが多い一方、全国的には8月13日〜16日の旧盆が一般的です。

また、お盆には「迎え火」と「送り火」を焚き、ご先祖様の霊を迎え、送り出す風習があります。お墓参りはこの迎え火・送り火に合わせて行われることが多く、ご先祖様を“お迎えに行く”という意味も込められています。

<お盆のスケジュール>
地域によって7月または8月に行われます。一部、以下のスケジュールに当てはまらない地域もありますので、地元の方に確認すると良いでしょう。

やるべきこと 日付 内容
お墓の掃除 12日 来客前に掃除を済ませるように、お墓も事前にきれいにしておきます。12日、遅くとも13日の午前中までに済ませておきましょう。
迎え火 13日 ご先祖様の霊を自宅へ迎えるための火を焚きます。お墓参りのあとに自宅で行うのが一般的で、「迷わず帰ってこられますように」という願いが込められています。
お墓参り 13日 ご先祖様の魂があの世から帰ってくる日です。お迎えの意味も込めて、この日にお墓参りをします。
送り火 16日 お盆の最終日である16日には、ご先祖様の魂をあの世へ送り出すための火を焚き、お見送りの意味を込めてお墓参りを行います。

お墓参りに適した時間帯

お墓参りは、朝から日中の明るい時間帯に行うのが理想です。朝は空気も澄んでおり、気温が上がる前に掃除やお参りを済ませることができ、体にも負担が少なくなります。

反対に、夕方以降の暗い時間帯は避けたほうがよいとされています。足元が見えづらく事故の危険も増えるためです。

また、ほかの用事の「ついで」にお墓に立ち寄るのは失礼とされることもあるため、できるだけ時間に余裕を持ち、お参りに集中できる時間帯を選びましょう。

お盆にお墓参りする際のマナーについて

お盆にお墓参りする際のマナーについて

持ち物について

お盆のお墓参りの基本的な持ち物は次の7つです。

お盆の基本的な持ち物
お線香 お線香の香りはご先祖様のご飯です。仏教教典のひとつ「倶舎論」には「死後の人間が食べるのは匂いだけで、善行を行った死者はよい香りを食べる」という記述があります。また、あの世への道標としてや、自分の心と体を清めるためにも重要です。着火のためのライターも持参しましょう。
生花 お墓に供える生花に決まりごとはありませんが、長持ちする花が選ばれる傾向があります。長持ちし、枯れた際に散らかりにくい菊が仏花として日本では伝統的に選ばれることが多いです。
ロウソク お線香を付けるために用意するだけでなく、ご先祖様がお墓参りに来ている人たちの顔をはっきり見られるようにする意味もあります。またロウソクの灯りは邪気を祓い災いを避ける魔力があると信じられています。
お水 お参りをする人の心を清める意味があります。水鉢がある場合、そこに綺麗な水を入れてください。水鉢がない場合、湯呑等にお供えしましょう。掃除の際にも利用します。
菓子・飲み物 故人が好きだった菓子・飲み物をお供えしましょう。暑い季節の持ち運びを考え、日持ちのする菓子・飲み物を選ぶのがおすすめです。お供えものを置く半紙も併せて準備しましょう。
数珠 墓前で合掌する際に使用します。また、持っているだけで魔除けとなるため、日頃から持ち歩くと良いとされています。
掃除用具 手桶・柄杓・柔らかいスポンジ・タワシ・タオル・ちりとり・軍手・ゴム手袋・ゴミ袋など、掃除用具を用意しましょう。手桶・柄杓の貸し出しを行なっている霊園もあります。

服装について

お盆のお墓参りは、基本的に普段着で構いません。ただし、暑さが厳しい時期でもあるため、熱中症対策を意識しつつ、露出を控えた清潔感のある服装を選びましょう。

なお、初盆(新盆)で法要を行う場合は、普段着ではマナー違反とされることがあります。その場合は、夏用の礼服を着用して参列するのが一般的です。

普段着の場合でも、派手すぎるデザインや、肌の露出が多い服装は避けましょう。僧侶や他の参列者と顔を合わせることも考え、白・紺・黒など落ち着いた色合いの服を選ぶと安心です。

また、毛皮など「殺生」を連想させる素材は避けることが望ましいとされています。最近はそこまで厳しく言われない場合もありますが、アニマル柄など、過度なデザインは極力避けた方が良いでしょう。

お布施について

お盆に僧侶を招いて読経をしてもらう場合は、お布施を用意するのがマナーです。逆に、僧侶に会わない場合は、お布施を包む必要はありません。

お布施の相場は5千円〜1万円程度です。このほか、僧侶の交通費にあたる「御車代」として5千円〜1万円、僧侶が会食に参加しない場合には「御膳料」として5千円〜2万円程度を別途渡すのが一般的です。

お布施は、読経などのお勤めへの感謝を表すものです。御車代は移動にかかる費用として、御膳料は食事を提供する代わりのおもてなしの気持ちとして渡します。それぞれ別々の封筒に包み、丁寧に用意しましょう。

お布施を包む際は、白無地の封筒を使い、水引きは不要です。表書きは上段に「御布施」、下段に施主のフルネーム、または「◯◯家」と家名を書きます。裏面には氏名・住所・包んだ金額を記入し、普通の黒墨を使用します(香典と違い、薄墨は用いません)。

なるべく新札を選び、肖像がある表面を封筒の表に向けて入れるのが礼儀とされています。

お墓参りの流れと手順

お墓参りの流れと手順

お盆のお墓参りには、大きく分けて4つの手順があります。

Step.1 お墓を掃除する
Step.2 生花・菓子・飲み物を供える
Step.3 お線香を供え合掌する
Step.4 後片付けする

Step.1:お墓を掃除する

菩提寺または霊園に到着し、手を洗い清めた後に、お墓掃除を行います。敷地内の雑草やゴミを取り除きましょう。次に水をかけてスポンジなどで擦り、墓石の汚れを落とします。墓石周りの水鉢や花立、線香受けなども丁寧に洗いましょう。
なお寺院墓地の場合は、ご先祖様のお墓に向かう前に、本堂にお参りをします。寺院墓地内に永代供養墓や共同墓などの合祀墓がある場合、併せてお参りしましょう。またご先祖様のお墓の隣にお墓があれば、お参りをして様々な方にお世話になっているご先祖様の代わりに感謝の気持ちを表します。

Step.2:生花・菓子・飲み物を供える

半紙を敷いて、その上に生花・菓子・飲み物などのお供えものを置きます。生花は茎の長さを揃え、新しい水を入れた花立に入れましょう。

Step.3:お線香を供え合掌する

ロウソクなどを使いお線香に火をつけ、お線香を線香受けに寝かせ、合掌礼拝を行います。故人様と縁が深い人から順に行うのが一般的です。
合掌礼拝の際には、墓石よりも体を低くするのが礼儀のため、墓石の前にしゃがみます。数珠があれば手にかけて合掌しましょう。数珠の持ち方は宗派で異なりますが、左手に持ち、親指と人差し指の間にかけるのが一般的です。

Step.4:後片付けする

お供えした菓子・飲み物の後片付けをしましょう。残しておくと、菓子・飲み物の残りが墓石を汚してしまう可能性や、動物が食べ散らかしてしまう可能性があります。お供えしたものを食べるのも御供養の1つです。できるだけ残さずに食べましょう。

お盆のお墓参りに行けないときは?

お盆のお墓参りに行けないときは?

お盆はご先祖様を供養する大切な時期ですが、仕事や家庭の事情でどうしてもお墓参りに行けないこともあります。そんなときでも、気持ちを込めて供養を行う方法はいくつかあります。ここでは、3つの対処法をご紹介します。

自宅で手を合わせる

お墓に行けなくても、ご先祖様を想う気持ちが何より大切です。自宅で仏壇や遺影に手を合わせ、お花やお線香を供えるだけでも、十分な供養になります。気持ちを込めて手を合わせれば、ご先祖様にもその思いはきっと届くでしょう。

代行サービスを利用する

どうしてもお墓に行けない場合は、お墓参り代行サービスを利用するという選択肢もあります。専門の業者が、清掃やお参りを代行し、写真付きで報告してくれるサービスもあります。遠方にお墓がある方や、高齢で移動が難しい方にもおすすめです。

時期をずらしてお参りに行く

お盆の期間にこだわらず、前後のタイミングでお参りに行くのも一つの方法です。お墓はいつ訪れてもご先祖様と向き合える場所。混雑を避けて静かに手を合わせたい方や、スケジュールの都合が合わない場合でも、後日改めて心を込めてお参りすれば問題ありません。

お盆はご先祖様に感謝を伝える大切な時期

お盆はご先祖様に感謝を伝える大切な時期

お盆は、日頃なかなか意識できないご先祖様とのつながりに想いを向ける、かけがえのない時間です。お墓参りはもちろん、自宅で手を合わせるだけでも、心を込めた供養になります。静かに手を合わせ、「ありがとう」を伝えることで、ご先祖様への敬意と感謝の気持ちはきっと届くはずです。

遺骨は自宅で安置 手元供養する前に知っておきたい事

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2022.02.28 

墓じまい

供養

 

遺骨は自宅で安置
手元供養する前に知っておきたい事

遺骨は自宅で安置 手元供養する前に知っておきたい事

近年お墓に対する考え方が多様化する中、お墓を持ちたくないと考える人が増えています。その理由はさまざまで、経済的理由からお墓を建てられなかったり、少子高齢化の影響でお墓を継承していく人がいなかったり、遠方にあるお墓を墓じまいしたからなどのようです。遺骨をお墓に入れない場合、遺骨の処分先の一つとして考えられるのが手元供養です。
今回は手元の供養の種類や注意点などについて紹介します。



1. 手元供養の注意点

カビの発生を防ぐ
湿度の高い日本では、保管の仕方によって遺骨にカビが発生してします。このカビを防ぐためには、遺骨の保管場所は水回りの近くを避け、風通しが良く直射日光が当たらない場所にした方がいいでしょう。また、温度差が激しくなる窓の近くもカビが発生しやすくなります。また骨壺はしっかり密閉できるものを使用するか、細かく砕いて真空パックにして保管するのもおすすめです。

親族間のトラブルを防ぐ
親族の中には考え方や価値観の異なる人がいるものです。特に高齢の方の中には遺骨が家になるのを気持ち悪いと感じたり、罰が当たると考える人がいますので、事前によく話し合っておくことが大切です。

紛失を防ぐ
分骨してアクセサリーなどに入れて身に着けるタイプのものは紛失しやすいので注意が必要です。また骨壺に入れて自宅に安置している場合は、地震や水害などで紛失する可能性があります。こういったリスクを避けるためには、いくつかに分骨して保管するといいでしょう。



2. 遺骨の供養先を決めておく

手元供養で安置している遺骨は、自分が亡くなった後遺骨の供養先をどうするのかを決めておく必要があります。
家族がいる場合は家族に依頼しておくのもいいでしょう。継承者がいない場合は、自分の遺骨と一緒に埋葬したり、永代供養の墓に予約をしておくケースもあります。

遺骨の供養先

一般墓
すでにお墓を所有している場合は、埋葬許可証とともに分骨証明書を出してお墓に納骨してもらいます。

永代供養墓
お墓を継承していく人がいなかったり無宗教の人は、墓地の管理者が代わりにお墓を管理・供養してくれる永代供養墓を選ぶといいでしょう。永代供養墓にはいくつかの種類があります。

樹木葬
近年需要が増えているのが樹木葬です。樹木をシンボルツリーにしたり、花壇のようにお花が植えられているものなどさまざまなタイプが出ています。多くの人と一緒に納骨されるので比較的費用が抑えられます。

散骨
遺骨をパウダー状に粉砕し、海や山などの自然の中にまく方法です。散骨できる場所は市町村によって決められていることがありますので、事前に確認する必要があります。もしくは散骨を請け負う専門業者がいるので委託することもできます。

3. 手元供養 遺骨の保管方法

手元供養とは故人の遺骨をお墓ではなく自宅などの身近に置いて供養する方法です。
手元供養には遺骨のすべてを自宅で保管する全骨安置と、一部だけを保管する分骨安置があります。

全骨安置
全ての遺骨を手元に置く場合、骨壺に入れそのまま保管したり、遺骨を細かく粉骨して小さい骨壺に入れ替えて保管します。遺骨の全部をそのまま入れるためには個人差はありますが7寸前後の骨壺が必要です。最近ではさまざまなデザインの骨壺もあり、一見骨壺とわからないものがあったり、骨壺を入れておける仏壇も出ています。

分骨安置
遺骨の一部だけを分骨し自宅で供養したり身に着けたりし、残りの大部分を墓地に納骨したり散骨したりするのが分骨安置です。手元供養というとこちらの分骨安置の方が主流です。
火葬前に分骨することが分かっている場合は、火葬場で「分骨証明書」を発行してもらいます。遺骨はお骨上げの時に別の容器を用意しておき、後で細かく粉骨するなどして他の容器に入れ替えます。
改葬などの際、一度納骨した遺骨を取り出し分骨する場合は、墓地の管理者に「分骨証明書」を発行してもらいます。
「分骨証明書」は分骨していた遺骨をお墓に納骨してもらう際に必要となりますので、きちんと保管しておきましょう。

自宅墓は室内に設置できる!費用や選び方・注意点も解説

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2022.02.25 

墓じまい

供養

 

自宅墓は室内に設置できる!
費用や選び方・注意点も解説

自宅墓は室内に設置できる!費用や選び方・注意点も解説

できれば大切な方を墓地ではなく自宅で供養したいと考えている方も多いのではないでしょうか。
自宅墓は室内にお墓を設置することで、場所を選ばずいつでも故人を供養できる新しいお墓の在り方として選ばれています。
 一方で、費用感や遺骨を室内で保管するにあたっての注意事項など、気になる点もあるでしょう。
そこでこの記事では、室内に設置する自宅墓について網羅的にご紹介します。



1. 自宅墓は室内に設置できる?

自宅墓は室内に設置可能です。遺骨は埋葬に関する法律を守ることを前提として室内保存できますので、自宅内に専用のお墓を設置すれば故人を身近に感じながら供養できます。また、多くの仏教宗派でもお墓へ納骨することが義務図けられているというわけではありません。
ただし、地方や地域・家庭など状況によっては、慣習の違いや理解をもらえないなどの事情で自宅墓を室内に設置できない可能性があるということも考慮しなければなりません。

そもそも自宅墓とは?
自宅墓とは、室内にお墓を設置し、ご遺骨を安置して供養する方法で、現代社会の新しい価値観に合ったお墓のスタイルです。
自宅供養墓や宅墓(たくぼ)とも呼ばれています。
亡くなった方を身近に感じていたい遺族をはじめ、お墓が遠方にありお参りが難しい遺族・お墓に関する費用削減を検討しているご家庭など、様々な理由からお墓を身近で管理したい方におすすめです。
また、宗教やしきたりに縛られたくない人や伝統にこだわりがない人にも自宅墓は向いていると言えます。

2. 自宅墓の種類について

自宅墓の種類は主に以下の3種類に分けられます。

・全骨タイプ
・分骨タイプ
・手元供養タイプ

詳しく見てみましょう。

全骨タイプ
全骨タイプは、ご遺骨全てを自宅墓に安置するタイプの自宅墓です。自宅墓に遺骨を全て納める収納スペースがあるため、設置する際はある程度広いスペースが必要だと言えます。
全骨タイプの自宅墓に収納する骨壺は地方によって大きさが異なるため、お住まいの地域ではどの大きさの骨壺が使われているのかをあらかじめ調べておくとスムーズです。 中には、遺骨を粉砕したうえでコンパクトに納められる全骨タイプの自宅墓もあります。

分骨タイプ
テレビでも紹介されている傾向にあるタイプが分骨タイプです。ご遺骨の一部を室内に保管することになるので、自宅墓だけでなく骨壺も必然と小さくなります。分骨タイプの場合、見ただけでは骨壺とはわからないようなオブジェタイプのものやぬいぐるみタイプの骨壺などバリエーションが豊富ですので、室内に違和感なく設置できるのが魅力的です。分骨タイプの自宅墓を選択する場合は「分骨証明書」の発行が必要ですので、忘れないようにしましょう。

手元供養タイプ
ご遺骨を粉砕し、一部をペンダントなどに加工して身に着ける手元供養タイプもあります。最近では遺骨をダイヤモンドに加工できるサービスもあり、故人を常に身近に感じて居たい場合におすすめだと言えます。

3. 自宅墓を室内に置く際にかかる費用について

自宅墓を設置しようと検討している場合、費用感が気になるのではないでしょうか。自宅墓を室内に設置する場合、主に以下の費用がかかります。

・自宅墓本体
・骨壺代

また、ご遺骨すべてをパウダー状にする場合や分骨タイプ・手元供養タイプを選択する場合は、以下の費用も加えて検討しましょう。

・遺骨粉砕費用
・最終納骨先の費用

自宅墓本体
自宅墓本体は大きさやタイプにもよりますが、費用相場は10万円~20万円ほどが一般的です。自宅墓本体は、仏壇タイプからステージタイプ・墓石タイプなど取扱い業者によって多種多様あり、故人の嗜好や家の広さなどから選択できます。また、自宅墓は自作も可能ですので、自作すればある程度の費用は抑えられるでしょう。自宅墓本体は、設置する場所や収納人数分・粉骨の有無によってサイズ感も変わるため、まず、どのくらいご遺骨を手元に残しておきたいかを定めることをおすすめします。

骨壺代
自宅墓を設置する際に骨壺は欠かせません。骨壺の費用相場は一般的に1,000円から数千円程度しますが、伝統工芸品の骨壺の場合は万単位を想定しておくと安心です。また、骨壺はサイズによっても費用が異なりますので、手元に残したいご遺骨の分量をあらかじめ遺族間で話し合われると良いでしょう。

遺骨の粉砕費用
粉骨費用とも呼ばれ、全骨粉砕する場合や分骨・手元供養する際に想定すべき費用です。一般的に専門業者へ粉骨の依頼をしますが、費用は骨壺の大きさに応じて7,000円~20,000円ほどかかることを想定しておきましょう。全骨自宅墓に安置する場合も、粉骨により骨壺自体もコンパクトになります。
自宅墓のスペースにお悩みの場合は、粉骨も検討すると良いでしょう。

分骨・手元供養 | 最終納骨先への費用
分骨・手元供養を検討している場合は、最終供養先への費用も検討しなければなりません。最終納骨先への費用相場は10万円~150万円と幅広い費用相場であることを覚えておかなければなりません。すでに家墓がある場合は残りの遺骨を家墓に埋葬しますが、田舎などにお墓がなく跡継ぎもいない状態の場合は、永代供養してくれる合祀墓や集合墓などを探して永代供養することが一般的です。故人の遺志や遺族同士の話し合いなどで最適な最終納骨先にご遺骨を預けましょう。

墓じまいの費用
もし、お墓を撤去して墓じまいした後に自宅墓を設置するという場合は、別途墓じまいの費用がかかります。
墓じまいにかかる費用はお墓の広さと作業員の人数に応じて異なり、お墓を撤去するだけで10万円~30万円ほどかかることを想定しておくと良いでしょう。場合によっては、改葬料や離檀料・閉眼供養料などもかかるため、お墓の撤去費用も込みで数百万円はかかる可能性があることも想定しなければなりません。

4. 室内で遺骨を保管する際の注意点

室内に設置した自宅墓でご遺骨を保管する際は、法律を守ったうえで適切に管理をしなればなりません。
また、保管状況によってはご遺骨が傷んでしまいますのであらかじめ注意が必要です。

埋めたり遺棄したりしない
室内の自宅墓に保管するご遺骨は、何があっても自宅の庭に埋めたり自主的な散骨などで遺棄したりしないようにしましょう。許可のない場所にご遺骨を埋葬することは、遺体の埋葬に関する法律に違反したということになります。また、自分で執り行う海洋散骨や山への散骨は法律では明確な規定ありませんが、都道府県あるいは市町村の条例違反に該当する可能性があることを考慮しなければなりません。

通気性のある場所に保管する
室内でご遺骨を補完する場所は通気性のある場所が最適です。水回りや密封空間・掃除しづらい場所に置いてしまうと、ご遺骨にカビが生じる可能性があります。自宅墓が大きい仏壇タイプの場合は、骨壺を保管している場所を定期的に掃除したり換気したりすることが大切です。

自宅墓を設置する前に他の遺族の理解を得る
設置の際は、事前に他の遺族や家族への同意を得てから進めたほうが安心です。自宅墓は新しい供養の方法であるため、中には賛同しない人もいる可能性があります。自宅墓はあくまでもお墓の一種ですので、家族の中にもお墓を家に持ち込むこと自体を不快に思う人もいるかもしれません。
故人の遺志に自宅墓を設置してほしいという願いがあったとしても、一度は関係者と話し合ったうえで納得いく形で自宅墓を導入するようにするとトラブル回避に繋がるでしょう。

5. 室内に設置する自宅墓の選び方

室内に自宅墓を設置する際は、保管する遺骨の分量に応じて決まってくることが一般的です。自宅にどのくらいのスペースがあるのかも考慮しながら、適切な自宅墓を選びましょう。

自宅墓の大きさ
保管するご遺骨の量と自宅墓を設置する予定の場所に応じた大きさのものがおすすめです。自宅墓は棚や仏壇のような大きさの物から、ステージ型のコンパクトタイプまで幅広い種類があります。
骨壺の大きさによっても自宅墓のサイズは変化しますし、自宅墓に故人の写真や遺品・思い出の品なども一緒に収めることもあるでしょう。設置する予定の室内との相性や自宅墓の見栄え・故人の嗜好などを考慮した自宅墓を選ぶことが大切です。

骨壺の種類
一般的な骨壺は真っ白な陶器タイプですが、最近ではカラフルでおしゃれなものや伝統工芸品までバリエーションが豊富になりました。自宅墓とのバランスや室内のインテリア・自宅の雰囲気にあわせて違和感ないものを選ぶと良いでしょう。また、ご遺骨の分骨量や粉砕の有無でも骨壺の大きさが変わります。
なるべく自宅墓のスペースを省きたい場合や場所が限られてしまうという場合は、粉骨や分骨を検討することをおすすめします。

6. 少しでも近くで供養をしたいなら、ぜひ室内での自宅墓を検討してみてください

現代社会において室内にお墓を設置する自宅墓という新しいお墓のスタイルを選択する人が増えつつあります。
また、テレビなどのメディアでも取り上げられ、新しい供養の方法として浸透しはじめています。
室内にお墓を設置することで故人を常に身近で感じやすくなっただけでなく、通常のお墓よりも費用や管理の手間がかからないなどのメリットもあるため、おすすめです。
しかし、室内にお墓を持ち込むことに疑問を抱く人や、ご遺骨をちゃんとしたお墓に埋葬すべきだという意見の人も一定数存在します。自宅墓の設置を検討している際は、遺族同士・家族同士でよく話し合うと安心です。

松戸家では自宅墓に関するノウハウが凝縮されている「自宅墓・自宅供養ガイドブック」を無料でプレゼントしています。

この記事をきっかけに自宅墓についてご興味を持たれた方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

自宅墓は庭に設置できる?注意点や自宅で故人を偲ぶ方法も

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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2022.02.24 

墓じまい

供養

 

自宅墓は庭に設置できる?
注意点や自宅で故人を偲ぶ方法も

自宅墓は庭に設置できる?注意点や自宅で故人を偲ぶ方法も

自宅墓は庭に建てられるかどうか、気になっている方もいるのではないでしょうか。
ご遺骨の埋葬にはきちんとしたルールがあり、正しい知識を持たないと法律違反となり罰則を受けてしまうかもしれません。
自宅での正しい供養の方法を知っておくことで、気持ちよく故人を偲べます。
そこで今回は、自宅墓は庭に建てられるのかどうかという素朴な疑問から、自宅で故人を偲ぶ方法もご紹介します。

1. 自宅の庭にお墓は建てられる?

自宅の庭にお墓(墓石)は建てられますが、庭に建てたお墓には、ご遺骨の一時保管や散骨・埋葬はできません。

基本的に墓地以外の場所に埋葬はできない
遺骨は墓地以外の場所では埋葬できないよう厚生労働省が制定した「墓地、埋葬等に関する法律」法律で定められています。

第4条 埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない。
引用:墓地、埋葬等に関する法律

「墓地、埋葬等に関する法律」は昭和23年5月末に発行された法律で、埋葬やお墓に関する管理を公衆衛生に則って行う旨が記されています。
現代社会において自宅墓を自宅の庭や土地に設置できたとしても、墓地などのようにご遺骨を収められないことがわかるのではないでしょうか。
すでに自宅の庭あるいは敷地内にお墓があるご家庭もあるかもしれませんが、この場合「墓地、埋葬等に関する法律」が制定される戦前から存在するお墓だと考えられます。

自宅の庭に散骨することはできる?
庭への散骨についても、厚生労働省の「墓地、埋葬等に関する法律」の観点から禁止されていると言えます。
一方で、同法律では散骨に関する定義が定められていないことから、散骨は埋葬と異なると判断されるだけでなく、考えによっては違法でないと解釈できるかもしれません。
散骨に関する明確なルールは現状存在しないことから、散骨希望者や散骨を事業とする業者のモラルや規制に任されていると言えます。
しかし、自主的な散骨は都道府県や市町村の迷惑防止条例など条例に違反する可能性があるため、条例の確認が必要です。



2. 埋葬ができる場所の条件 について

故人のご遺骨を埋葬できるのは、一般的に以下の条件に当てはまる場所に限られています。

・墓地として許可された場所
・宗教法人

詳しく見てみましょう。

墓地として許可された場所で埋葬可能
「墓地、埋葬等に関する法律」をさらに見ていくと、墓地として認可を受けている場所であれば遺骨の埋葬は可能であることがわかります。
また墓地の経営にも都道府県知事あるいは市町村長といった自治体の許可が必要であり、定められた事業者でないとご遺骨の埋葬はできません。

第5条 埋葬、火葬又は改葬を行おうとする者は、厚生労働省令で定めるところにより、市町村長(特別区の区長を含む。以下同じ。)の許可を受けなければならない。
2 前項の許可は、埋葬及び火葬に係るものにあつては死亡若しくは死産の届出を受理し、死亡の報告若しくは死産の通知を受け、又は船舶の船長から死亡若しくは死産に関する航海日誌の謄本の送付を受けた市町村長が、改葬に係るものにあつては死体又は焼骨の現に存する地の市町村長が行なうものとする。
引用:墓地、埋葬等に関する法律

宗教法人などでなければほぼ不可能
自治体が認可してくれる施設というのは、宗教法人か公益法人に限定されているという背景があります。
したがって、宗教法人または公益法人など自治体が認可した事業者が管理する場所に該当しないと、お墓を設置して埋葬まで執り行うことはほぼ不可能です。

3. 自宅で故人を偲ぶ方法はないの?

お墓が遠いという理由などから、自宅で故人を偲べないものか疑問に思う人もいるでしょう。
自宅の庭などにご遺骨を埋葬してはいけませんが、保管することは法律上問題がないため、自宅にご遺骨を保管して供養する方法を選択肢に入れることをおすすめします。

代表的な方法は以下の通りです。

・室内で自宅墓を設置する
・手元供養する

自宅墓は、ご遺骨を全部あるいは一部を自宅内に設置できるお墓とともに保管する新しいお墓のスタイルです。
現代社会にマッチした新しい供養方法として、メディアでも取り上げられています。
また、手元供養とは遺骨の一部を細かく粉砕し、アクセサリーなどにして手元に置くことです。
残りのご遺骨は永代供養することができるため、手元で故人を偲べる新しい供養方法として自宅墓同様に現代の供養方法としてマッチしていると言えます。



4. 自宅で故人を偲ぶ3つの具体的な方法

自宅墓や手元供養では、ご遺骨をどのように取り扱うか気になる方もいるでしょう。

具体的には以下の3つの方法が挙げられます。

・すべてのご遺骨を自宅に安置する(全骨タイプ)
・ご遺骨の一部を自宅に安置し、残りをお墓などに納骨する(分骨タイプ)
・粉砕したご遺骨を少量手元供養し、残りのご遺骨をお墓などに納骨する(粉骨タイプ)

詳しく見てみましょう。

すべてのご遺骨を自宅に安置する(全骨タイプ)
火葬後、一般的な「骨壺」に収めたご遺骨を、すべて自宅に保管する方法を「全骨タイプ」と呼びます。
全骨タイプの骨壺は、“のどぼとけ”や頭蓋骨など大きな遺骨を考慮した大きさからタイプが一般的ですが、ご遺骨を保管しやすいよう専門業者に依頼してパウダー状にしてから収めるコンパクト型のタイプも選択可能です。
また、全骨タイプでの安置を希望する場合、関東と関西で骨壺の大きさが違うことを覚えておくと役立ちます。
お住まいの地域の骨壺サイズや、骨壺を置くスペースをよく確認して、適した骨壺を選びましょう。

遺骨の一部を分骨して安置する(分骨タイプ)
分骨タイプとは、一部を自宅に保管して残りを墓地や納骨堂など永代供養として埋葬するという方法です。
分骨することで手元に保管するご遺骨も必然と小さくなることから、骨壺自体も小さなタイプになります。
見た目が骨壺とわからないデザインのものから、自宅に合ったタイプ・骨壺とわからない人形タイプなど幅広い種類から選択可能です。
分骨したご遺骨を自宅に保管する際は、お墓を継承している人に相談・許可が必要ですので、所定の手続きを踏みましょう。また、すでにお墓にある場合はお墓の管理者へ許可を取り、分骨の手続きを踏んだうえで利用します。

粉砕したご遺骨を少量手元供養し、残りのご遺骨をお墓などに納骨する(粉骨タイプ)
手元供養商品とは、パウダー状にしたご遺骨を納め、ペンダントなど身近なアクセサリーなどに加工する方法で、故人と距離が一番近い供養方法です。最近では、遺骨を人工ダイヤにする方法もあるため、自身が身につけやすいアクセサリーに加工する方法も取り入れると良いでしょう。

5. ご自宅の庭で故人様を供養したい時は、お気軽にご相談ください

自宅墓は庭に墓石は設置できても、法律の観点からご遺骨を収められません。また、庭や私有地への散骨も都道府県・市町村の条例違反になりかねませんので、細心の注意を払う必要があります。
自宅墓や手元供養品として室内に保管しながら、故人を偲ぶ方法が最適です。
自身の状況や家庭環境・故人の遺志など尊重しながら、自身でできる方法で適切な供養方法を選びましょう。
松戸家では、自宅の室内に仏壇形式で設置できる自宅墓をおすすめしています。今なら「自宅墓・自宅供養ガイドブック」を無料でプレゼントしておりますので、この記事をきっかけに自宅墓や自宅供養について知りたい方はぜひお取り寄せください。

【男女別】お墓参りの服装夏服・冬服など季節ごとにもご紹介

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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2022.02.14 

お墓

供養

 

【男女別】お墓参りの服装
夏服・冬服など季節ごとにもご紹介

お盆やお彼岸、年末年始などでお墓参りに行くとき、どんな服装がいいのか迷う人も多いでしょう。お葬式やお通夜のように、お墓参りのときも服装にルールはあるのでしょうか?この記事では、お墓参りの服装と気を付けたいポイント、季節ごとの服装について紹介します。

1. お墓参りの服装に決まりはある?

お墓参りというと、「喪服で行くべき?」「黒い服のほうがいいの?」と考える人もいるかもしれません。しかし、普段のお墓参りに明確な服装のルールはありません。そのため、基本的には普段着で行っても問題ありません。
なお、法事でお墓参りをするときは、喪服や準喪服を着用するのが一般的です。地域や家庭の事情によって異なる場合もあるため、迷ったときは事前に相談しておきましょう。



2. 【男女別】お墓参りの服装 について 

前述したように、お墓参りの服装に決まったルールはなく、基本的には普段着で行ってもかまいません。とはいえ、「本当にどんな服装でも良いのか?」「たとえばどんな服装なら無難?」と心配になることもあるでしょう。
 そこで次に、男女別のお墓参りの服装の一例を詳しく紹介します。お墓参りに行く際はぜひ参考にしてください。
ただし、目的や家庭の事情によって異なる部分もあるため、あくまでも一例として理解しておきましょう。

男性の服装
男性のお墓参りの服装は、普段着でもかまいませんが、親族や僧侶、他の参列者と会う可能性があるため、黒や白、紺、ベージュなどの落ち着いた色を選ぶと良いでしょう。派手な物でなければTシャツでもかまいません。
アロハシャツや短いズボン、清潔感のないサンダルなど、ラフすぎる服装は避けた方が無難です。
誰に合っても恥ずかしくない、相手を不快にさせない服装を心がけられると良いでしょう。

女性の服装
女性も男性と同じように、基本的には普段着でかまいません。ただし最低限のマナーを守りTPOに合わせた服装を選ぶことは必要です。露出の多い服装や派手なアクセサリーなどは、他人に不快感を与える可能性があるため注意しましょう。また、砂利や段差で転倒するおそれがあるため、高いヒールやサンダルは控えた方が無難です。

3. お墓参りの服装で気を付けたいポイント 

お墓参りは基本的に普段着でもかまいませんが、どんな服装でもいいというわけではありません。お墓は、先祖が眠る大切な場所であり慎ましくあるべきと考える人も多くいます。他の参列者や僧侶に会う可能性もあるため、TPOに合った服装を心がけましょう。ここでは、お墓参りの服装で気を付けたいポイントを3つ紹介します。

派手な服装は控える
前述したように、お墓は自分たち以外も訪れる場所であり、慎ましくあるべきと考える人も少なくありません。そのため、蛍光色の鮮やかな服や派手なプリント、露出の多い服、清潔感のない服装は控えた方が無難です。
できれば黒やグレー、紺、ベージュなどの落ち着いた色を選びましょう。
また、仏教では殺生を嫌うため、毛皮やファーなど動物由来のものはふさわしくないと考えられることもあります。
靴やバッグなどの小物に使われているケースも多いので、見落とさないように気を付けてもいいでしょう。

掃除する日は動きやすい服装で
お墓参りのときに掃除もする場合は、動きやすく汚れても良い服装を選びましょう。お墓掃除は汗をかいたり水に濡れたりすることも多いので、速乾性の高い素材や着脱可能な服がおすすめです。
長時間の作業になる場合は、日焼け・虫刺され対策として長袖長ズボンを着用しましょう。心配な場合はエプロンや軍手、ゴム手袋などを持参するのもおすすめです。

特別な日のお墓参りのときは注意
基本的にお墓参りの服装は自由ですが、法事や初盆など特別なお墓参りのときは喪服や準喪服を着るケースもあります。
地域や家庭の方針などにより異なるため、どんな服装で行くべきなのか事前に確認おきましょう。もしフォーマルな服装が必要な場合には、余裕を持って準備してください。

4. 季節ごとのお墓参りの服装について

お墓参りの服装は基本的に自由ですが、季節によって適している服装は変わります。ここでは、季節ごとのお墓参りの服装の一例とポイントを解説します。


春は「三寒四温」という言葉があるように、温かい日と寒い日の差が激しい季節です。そのため、お墓参りに行く日の気温や気候をチェックし、その日に合った服装を選びましょう。1日の中で急激に気温が変化することもあるため、カーディガンやジャケットなど着脱可能な服装がおすすめです。
また、春は花粉が多く飛ぶ季節です。花粉症の人は、花粉の付きにくいさらっとした生地の服を選ぶと良いでしょう。
必要に応じてマスクやゴーグルなどの準備も忘れずに。


お盆で帰省したときにお墓参りに行く人も多いでしょう。夏は、1年の中で最も薄着になる季節ですが、暑いからと言って露出の多い服はNGです。ミニスカートやタンクトップ、胸元の開いた服などはお墓参りには向いていません。虫よけ、紫外線対策のためにも露出は控えた方が安心です。
また、ビーチサンダルやクロックスなどのラフすぎる履物も控えましょう。墓地には砂利や段差もあるので、安全面からも歩きやすい靴がおすすめです。掃除などで長めに滞在する場合は、熱中症対策で帽子や飲み物も用意しましょう。


秋は穏やかな天候の日が多いため、お墓参りに行きやすい季節です。春と同様、日によって気温差が激しいため、その日の天候や気温に合わせた服を選びましょう。夕方になると急に寒くなることもあるので、羽織れるものを持参すると安心です。


冬は、年末年始にお墓参りへ行き、1年無事に過ごせた感謝や新年の抱負を先祖に報告する人も多いでしょう。この季節はかなり冷え込むため、しっかりと防寒して行きましょう。ただし、毛皮やファーはお墓には不向きとされるため注意してください。
雪が降る地域の場合は、防寒、防水の点からダウンコートやブーツがおすすめです。マフラーや手袋などの小物も準備しておきましょう。なお、お墓の前ではコートやマフラーを一度脱ぐのが理想ですが、あまりに寒い日は無理しなくてもかまいません。

5. お墓参りに決まった服装はありません。
故人様との大切な時間にふさわしい恰好をしていきましょう

お墓参りに行くときの服装に厳密なルールはないため、基本的には普段着でかまいません。しかし、どんな服装でも良いというわけではなく、露出の多い服や派手なプリントの服、毛皮やファーなどは避けた方が無難です。安全性の面からハイヒールやサンダルなども注意が必要です。また、お墓の掃除をする場合は、動きやすく汚れても良い服装を選びましょう。

ただし、法事や初盆など特別なお墓参りのときは喪服や準喪服を着ることもあります。地域や家庭の方針、お参りの目的によって適した服装も異なるため、お墓参りに行く際は家族や親戚に相談しておきましょう。

春分の日に「お墓参り」をする理由お彼岸の過ごし方まで徹底解説

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2022.02.14 

お墓

供養

 

春分の日に「お墓参り」をする理由
お彼岸の過ごし方まで徹底解説

春分の日に「お墓参り」をする理由お彼岸の過ごし方まで徹底解説

春分の日は「お彼岸」とも呼ばれ、お墓参りに行く人も多くいます。では、みなさんは春分の日の意味やお彼岸との関係、お墓参りに行く理由などを知っているでしょうか?
ここでは、春分の日とお彼岸に関する基礎知識と、お墓参りに行くときの準備について紹介します。

1. なぜ春分の日にお墓参りするの?

春分の日は、毎年3月20日頃に訪れる国民の祝日です。昼と夜の長さが同じになる日であり、この日を境に昼が長くなり夜が短くなっていきます。昼と夜の長さが同じ日は太陽が真東から昇り真西に沈みますが、このとき、先祖が住んでいる極楽浄土とこの世が交流しやすいと考えられています。こうした理由から、春分の日の前後3日間、合わせて7日間をお彼岸といい、先祖に感謝を捧げるためお墓参りに行く習慣ができました。
お彼岸のお墓参りでは、墓石や周辺を掃除してお花や線香をお供えし、先祖に感謝の気持ちを伝えます。
春のお彼岸は「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」を供えるのが一般的です。お盆のように、決まった飾りつけはしません。ただし、地域によってはお彼岸ならではの行事を行うところもあります。

春分の日とは|本来の意
春分とは、太陽の動きをもとに1年を24分割した暦「二十四節気」のひとつです。二十四節気の中で春分は1年の始まりに当たり、花や草が育ち春らしさを感じる時期とされています。
春分の日は、太陽が黄道上の春分点を通過する日で、1年に一度、3月20日頃に訪れます。春分の日は昼と夜の長さがまったく同じになり、この日を境に昼がだんだん長くなり夜が短くなっていきます。冬が終わり春が訪れる節目の日として、また自然に感謝し春を祝福する日として春分の日は昔から祝われてきました。
もともとは皇室の行事「春季皇霊祭」の祝日でしたが、1948年に春分の日に名称が変わりました。



2. 春分の日とお彼岸の関係

前述したように、春分の日とその前後3日間、合計7日間をお彼岸と呼びます。つまり、お彼岸の期間には春分の日も含まれるということです。
春分の日は、昼と夜の長さが同じになる日です。このような日は、仏教の教えでは先祖が住む極楽浄土とこの世が最も近づく日とされています。我々が暮らすこの世は「此岸(しがん)」と呼ぶのに対し、先祖が住むのは「彼岸」と呼び、ここからお彼岸という期間が誕生しました。お彼岸は、仏教と日本古来の観念が融合した文化と言えます。
また秋分の日(9月22日頃)も、春分の日と同様に前後7日間をお彼岸と呼びます。春と秋のお彼岸に大きな違いはありませんが、お供えする食べ物などが変わります。

3. 春彼岸のお墓参りは春分の日に行く?

お彼岸の時期には、先祖に挨拶をするためお墓参りに行く習慣が根付いています。これに関して、「春分の日に行くべきなのでは?」と考える人もいるかもしれませんが、一般的にはお彼岸の時期であればいつでも問題ありません。
春分の日にお墓参りに行く人が多いのは、祝日で予定を合わせやすいからです。春分の日の当日にこだわる必要はないため、行ける日にお墓参りに行きましょう。
また、お彼岸の時期にお墓参りに行けない場合は、自宅の仏壇に線香やお花をお供えして手を合わせるだけでも大丈夫です。先祖を思う気持ちが大切なので、お彼岸にお参りができなくても気に病む必要はありません。時期にこだわらず、帰省の際にお参りをするのも良いでしょう。

4. 春分の日にお墓参りにいくならどんな準備が必要?

春分の日やその前後に行くお墓参りは、お盆のように特別な飾りつけをするものではなく、普段のお墓参りとそれほど変わりません。基本的には、掃除→お供え→合掌という流れで行います。ここでは、春分の日にお墓参りに行く際の準備や注意点などを紹介します。

服装について
お墓参りは、法要や初盆など特別な機会でない限り喪服や準喪服を着る必要はなく、普段着でかまいません。ただし、どんな服装でも良いというわけではなく、TPOに合わせた服装を選ぶことが大切です。露出の多い服や華美なプリントの服、部屋着のようなラフな服装は避け、落ち着いた色で清潔感のある服装を心がけましょう。
また、親戚で集まってお参りをする場合は、襟付きのシャツや黒のワンピースなど少しフォーマルな服が無難です。
地域や家庭の方針により異なるため、服装が分からない場合は事前に確認しておきましょう。

お墓の掃除について
お彼岸にお墓の掃除をしなければならないというルールはありませんが、節目としてお墓をきれいにするのが一般的です。
そのため、以下のような掃除道具を準備しておきましょう。

・バケツ
・雑巾やスポンジ
・歯ブラシ
・乾拭き用の布
・ほうき
・ゴミ袋
・軍手
・剪定ハサミ
など

墓石は水をかけながら雑巾やスポンジで磨きます。彫刻の細かい部分は歯ブラシなどを使うと良いでしょう。
お墓を磨いた後は乾いた布で水分を拭き取ります。また、お墓周りの雑草や木の手入れも行う場合は、軍手や剪定ハサミも必要です。掃除道具の貸し出しを行っている霊園や墓地もあるため、何が必要か事前に確認しておきましょう。

お供えものについて
お彼岸のお墓参りに行く際は、線香やろうそく、お花、食べ物などのお供え物を準備しておきましょう。お供えの花というと菊のイメージが大きいですが、お彼岸のお花は菊でなくてもかまいません。一般的には菊やユリ、カーネーションなどを供えることが多いですが、その他旬の花や故人が好きだった花などでも大丈夫です。ただし、トゲやツルのある植物、毒のある植物は避けるべきいう考えもあるため、注意しましょう。
また、食べ物については、春のお彼岸には「ぼたもち」、秋のお彼岸には「おはぎ」をお供えするのが一般的です。ぼたもちとおはぎは呼び方が異なる同じものであり、使い分けが曖昧になっていることもあります。
もちろん、定番のぼたもちやおはぎでなくても、故人が好きだったお菓子や果物、ジュースなどでもかまいません。

5. 春分の日に向けてお墓参りの準備をしよう

毎年3月20日頃に訪れる春分の日は、昼と夜が同じ長さになる日で、先祖が住む世界とこの世が最も近づくと考えられています。
そのため、春分の日の前後3日間、合計7日間はお彼岸と呼ばれお墓参りに行く習慣が根付いています。
お墓参りは、春分の日当日にこだわる必要はなく、お彼岸の時期の行きやすい日で大丈夫です。また、お墓参りに行けない場合は、自宅で合掌したり他の日にお参りをしたりしてもかまいません。

お彼岸のお墓参りは、普段のお墓参りと大きな違いはありません。
お彼岸ならではの習慣としてぼたもちをお供えすることが多いですが、違うものを供えても大丈夫です。
ここで紹介した内容を参考に、お供えものや掃除道具などを準備しておきましょう。

いらない遺骨は捨てたら犯罪に。遺骨処分に関わる法律と事例

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未来のお墓研究所

投稿日:2022.02.10
更新日:2024.10.1

墓じまい

供養

いらない遺骨は捨てたら犯罪に。遺骨処分に関わる法律と事例

近年、“駅のトイレやロッカーから遺骨が発見された”などのニュースを耳にすることがあります。経済的な理由や家族関係の変化など、さまざまな理由から遺骨の処分に困った末、遺棄してしまうケースが増えているようです。しかし、遺骨遺棄は犯罪です。
そこで今回は、遺骨遺棄に関する法律と逮捕された事例を紹介します。さらに、遺骨の処分に困る場合の対処方法もご紹介しますので、参考にしてみてください。

総務省の調査では「無縁遺骨6万柱」

総務省の調査では「無縁遺骨6万柱」

令和5年3月に発表された総務省の調査によると、引き取り手がいない無縁遺骨は6万柱近くにのぼるそうです。この調査では、「柱数は不明」と回答した市区町村は数に含まれておらず、合葬などにより柱数を把握していない場合も数に含まれていません。そのため、実際の無縁遺骨の数はさらに多いと考えられます。

これらの無縁遺骨は各市区町村が管理しており、近年の無縁遺骨の数は次のように変化しています。

【引取者のない死亡人の遺骨の保管状況】

平成30年3月31日 令和3年3月31日 令和3年10月末日
保管柱数 45,478 56,745 59,848
無縁遺骨を保管している市区町村の数 641 794 822

平成30年3月末から令和3年10月末までの約3年半で、無縁遺骨の保管数は30%以上も増加しています。これらの無縁遺骨は、住所や氏名などが分からず引取者がいない遺骨だけではありません。身元が判明して親族などの所在も確認できるものの、「亡くなった方と疎遠で面識もない」「遺骨を引き取っても経済的な理由で納骨できない」などの理由から引き取りを断られた遺骨も含まれます。

他には、落とし物の遺骨も保管されています。遺骨の落とし物とは意外かもしれませんが、電車の網棚やコインロッカー、駐車場などに放置される事例が増加しているのです。多くの場合、埋蔵証明書など身元を特定できる書類は取り除かれていることから、意図的な置き去りを思わせます。

2017年9月の毎日新聞によると、過去3年間で落とし物として全国の警察に届けられた遺骨は203件、そのうちの8割は持ち主が見つかっていません。遺骨の置き去りも、遺骨の引き取り拒否と同じように経済的困窮や疎遠な親族関係が要因と考えられます。

令和4年版高齢社会白書によると、令和3年10月1日時点で65歳以上の人口は28.9%に達し、超高齢社会が到来しています。家族や地域のつながりの希薄化がますます進むなか、遺骨の扱いに困った末のトラブルも増加していく恐れがあるのです。

遺骨遺棄に関する法律

遺骨遺棄に関する法律

遺骨の処分に困り置き去りにする事例では、遺骨を放置した者が特定され逮捕に至ったケースもあります。あまり知られていませんが、遺骨の取り扱いについては刑法第190条に次のように定められています。

“死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する”

また、墓地、埋葬に関する法律第4条には次のような定めがあります。

“埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない”

持ち主にとって不要であったり、処分に困ったりする遺骨であっても、勝手に遺棄や埋葬をすると法律違反となります。遺骨の遺棄・置き去りは絶対に行わないようにしてください。

これらの法律の範囲は人であり、動物は対象外です。ペットの遺骨や遺体は一般廃棄物として扱われるため、自分の私有地に埋葬することができます。ただし、他人の私有地や公園などの公共の土地に埋葬すると、不法投棄として法律に抵触する恐れがあります。ペットを埋葬する場所は十分注意して選んでください。

遺骨遺棄で逮捕された事例

遺骨遺棄で逮捕された事例

物を捨てるということは、私たちにとって日常の行いです。しかし、遺骨を勝手に捨ててはいけません。2023年、「遺骨をサービスエリアのごみ箱に捨てる人が増えているワケ」という、中央大学法学部教授の解説が世間に衝撃を与えました。ここでは、実際に遺骨遺棄で逮捕に至った事例を見てみましょう。

父親の遺骨を駅のトイレに遺棄

2020年1月、東京メトロ丸ノ内線の東京駅のトイレに、父親の遺骨を遺棄して息子が逮捕されました。両親は離婚しており、父親死亡後に息子が遺骨を引き取ります。しかし、自宅に持ち帰ると母親が怒るかもしれないと恐れ、男子トイレの個室に遺骨を放置したようです。

妻の遺骨をコインロッカーに遺棄

2017年1月、妻の遺骨をコインロッカーに遺棄したとして夫が逮捕されました。妻は2014年に病死しており、火葬後の遺骨を自宅に保管していましたが、夫が別の女性と住むにあたり遺骨が邪魔になり、JR東京駅のコインロッカーに遺骨を納めた骨壷を捨てたとされています。

石材店経営者が遺骨をゴミ置き場に遺棄

遺骨の遺棄で逮捕された事例は、親族ばかりではありません。2018年、遺骨を移す改葬の仕事を請け負っている石材店経営者が逮捕されました。「骨壷を廃棄物処理業者に持ち込むのが面倒」という理由で、マンションのゴミ集積所に数回にわたり遺骨や骨壷を投棄したようです。

遺骨の処分に困る場合の対処方法

遺骨の処分に困る場合の対処方法

遺骨の供養方法として多くの人が思いつくのは一般墓ですが、今はさまざまな供養方法があります。ここでは、遺骨の処分に困る場合の対処方法を紹介します。

・火葬場で遺骨の引き取りを拒否する
自治体によっては火葬場で遺骨の引き取りを拒否することができます。関東の全骨収骨と違って一部の遺骨を拾う関西では、遺骨の引き取りを拒否できる可能性が高いです。遺骨を引き取るのが難しい場合は、あらかじめ自治体に引き取りを拒否したい旨を相談しましょう。

・合祀墓に埋葬する
一つのお墓に複数の遺骨と一緒に埋葬する合祀墓も対処法の一つです。霊園や寺院が供養を代行してくれ、比較的安価に供養できるメリットがあります。ただし、一度遺骨をお墓に収めると、あとから取り出すことができない点には注意が必要です。

・樹木葬に埋葬する
樹木葬も一般的なお墓を建てるより安く、霊園や寺院が遺族に代わって管理や供養をしてくれます。継承者がいないなど、お墓の管理ができない人からのニーズも高い埋葬方法です。

・納骨堂で永代供養してもらう
納骨堂で永代供養してもらうこともできます。比較的都心で駅からも近い場所に作られていることが多く、人気の高いお墓です。納骨堂には、ロッカー型や仏壇型、位牌型など、さまざまなタイプがあります。費用にもかなり幅があるため、よく下調べをして見積もりを取って選びましょう。

・散骨する
火葬した後の遺骨を粉末状にし、海や山などに撒く散骨という方法もあります。許可を得た場所で散骨しなければいけないため、一般的には業者に依頼します。自治体によっては散骨が禁止されていることもあるため、事前に確認しておくとよいでしょう。

処分に困ったら一人で悩まず第三者に相談を

処分に困ったら一人で悩まず第三者に相談を

遺骨の処分に困る背景にはそれぞれの事情があります。思いがけない問題に直面し、遺骨の処分方法に悩む方は少なくありません。しかし、今はさまざまな対処方法があります。いくつもの選択肢の中から、自分にあった方法を見つけましょう。安価で供養できたり、遺骨を郵送できたりといった方法もあります。処分に困ったら、一人で悩まず寺院や霊園などに相談しましょう。

遺骨処分をお考えの方。知っておきたい遺骨の供養方法

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

未来のお墓研究所

投稿日:2022.2.9
更新日:2024.10.1

墓じまい

供養

 

遺骨処分をお考えの方。知っておきたい遺骨の供養方法

経済的な理由でお墓を買えなかったり、墓じまい後の先祖の遺骨の保管に悩んだり、さまざまな理由で遺骨処分に困る人が増えているようです。その結果、遺骨を遺棄してしまうケースも発生しています。しかし、遺骨の遺棄は法律違反となるため、正しい供養方法を知っておきたいものです。
そこで今回は、一般的なお墓に埋葬する以外のさまざまな供養方法をご紹介します。遺骨処分をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。



遺骨処分に困る人が増えている理由

遺骨処分に困る人が増えている理由

遺骨処分に困る人が増えている理由に、次のようなものがあります。

「経済的な理由からお墓を買えない」
「墓じまいをしたが、大量の先祖の遺骨の保管に困っている」
「会ったことのない親戚の遺骨引き取りを依頼されている」
これらの理由の背景には、少子高齢化や過疎化、家族や地域との関係の希薄化といった社会の変化があります。理由についてもう少し詳しく見てみましょう。

一般的に、「お墓は高い」というイメージがあるのではないでしょうか。墓石タイプの一般的なお墓の費用は、100~200万円程が相場とされています。さらに、お墓の購入後にも開眼法要のお布施や納骨作業料などの費用がかかるため、経済的な理由からお墓を買えず、遺骨の処分に困るというケースがあります。

先祖代々受け継がれてきたお墓が遠方にあることから、墓じまいをする人も増えています。お墓を撤去する墓じまいでは、埋葬されていたたくさんの遺骨をどうするのか考えなければいけません。

また、身寄りのない人が亡くなった場合、自治体が戸籍から親族を探し、引き取りを依頼します。会ったこともない親族の遺骨を引き取り、その後の遺骨の扱いに困ってしまうというケースもあります。

遺骨を遺棄することは法律違反

遺骨を遺棄することは法律違反

遺骨の取り扱いについては、刑法第190条に次のように定められています。

“死体、遺骨、遺髪又は棺に納めてある物を損壊し、遺棄し、又は領得した者は、三年以下の懲役に処する”

墓地、埋葬に関する法律第4条は以下の通りです。

“埋葬又は焼骨の埋蔵は、墓地以外の区域に、これを行ってはならない”

つまり、遺骨を遺棄したりお墓以外の場所に埋めたりすることは法律違反です。これらの法律をもとに、駅のトイレやコインロッカーに遺骨を遺棄して逮捕された事例もあります。処分方法に困りやむを得ず遺棄したとしても法律違反となってしまうので気をつけましょう。

遺骨の処分に困ったら。知っておきたい正しい供養方法

遺骨の処分に困ったら。知っておきたい正しい供養方法

遺骨の処分に困った場合でも、さまざまな供養方法があります。ここでは、知っておきたい正しい供養方法をご紹介します。

火葬場で遺骨の引き取りを拒否する

火葬場で遺体を火葬した後、遺骨は遺族が引き取るのが原則です。しかし、どうしても引き取りが難しい場合、自治体によっては書類に記入すれば遺骨の引き取りを拒否できる場合があります。

もともと関東と関西では遺骨の引き取り方法が異なり、関東では遺骨のすべてが遺族に渡されますが、関西では遺骨の一部(3分の1程度)だけを遺族に渡し、残りは火葬場や自治体で供養します。そのため、関西では遺骨の引き取りを拒否できる可能性が高いですが、詳しくはお住いの自治体に確認してください。

また、遺骨を一切残さずに遺灰となるまで火葬する焼き切りという方法もあります。遺灰となれば、火葬場で適切に処分してもらえるため引き取りの必要がありません。しかし、焼き切りには非常に強い火力が必要となるため、焼き切りを行える火葬場は多くありません。事前に焼き切りを行っている火葬場を探し、火葬前に焼き切りを希望する旨を伝える必要があります。

合祀墓に埋葬する

遺骨の処分方法の一つに、合祀墓への埋葬があります。合祀墓とは、複数の遺骨を一緒に埋葬するお墓です。価格は比較的安く、3万円~10万円程度。埋葬後は霊園や寺院がお墓の管理、供養を代行してくれるので安心です。

ただし、合祀墓では他の人と遺骨が混じるため、一度入れるとあとから遺骨を取り出すことができなくなるので注意しましょう。

樹木葬に埋葬する

近年人気が高まっている樹木葬も一つの方法です。一般的にお墓を建てるより安く、霊園や寺院が遺族に代わって管理や供養をしてくれます。そのため、継承者がいないなどお墓の管理ができない人からのニーズが高まっています。

一口に樹木葬といっても、山林の中にシンボルツリーとなる樹木を植え、その下に遺骨を埋葬するものから、霊園や寺院の一角に草花を植え埋葬するガーデニングタイプのものまでさまざま。それぞれ埋葬方法や条件などが異なり、価格は一人3万円~80万円程度など差があります。

納骨堂で永代供養してもらう

納骨堂で永代供養することもできます。納骨堂はもともと、遺骨を墓地に埋葬するまでの間、一定期間遺骨を預かるための施設でしたが、現在では納骨堂でも永代供養してくれるところが増えています。

納骨堂は比較的都心で駅からも近い場所に作られていることが多く、人気の高いお墓です。価格は3万円~80万円と納骨堂のタイプによりさまざま。合葬型(合祀型)の納骨堂を選べば、費用は3万円〜10万円程度に抑えられます。

散骨する

火葬した後の遺骨を粉末状に細かくし、海や山などの自然の中に撒く散骨という方法もあります。許可を得た場所であれば自分で粉骨して撒くこともできますが、一般的には業者に依頼します。散骨の主な方法は次の2つです。

山林散骨
山林の中に遺骨を撒く方法です。遺骨を土の中に埋めると埋葬になってしまいますが、砕いた遺骨や遺灰を撒く散骨は法律違反ではありません。

ただし、自治体の条例で散骨が禁止や規制されていることがあるため、散骨を行う際は事前にお住まいの市区村・自治体に確認してください。

海洋散骨
粉骨した遺骨を海に撒く方法です。地域の条例によっては散骨が禁止されている場合もあるため、信頼できる業者に依頼した方がよいでしょう。

他には、ヘリコプターなどから海に遺骨を撒く空中散骨や、宇宙散骨というものもあります。

遺骨を郵送できる永代供養も

遺骨を郵送できる永代供養も

遺骨を処分しなくてはならない理由や背景は人によってさまざまです。いくつか遺骨の供養方法を紹介してきましたが、なかなかニーズに合った供養方法が見つからないという方もいるのではないでしょうか。

「永代供養が希望だが、できるだけ安価に抑えたい」「忙しくてなかなか霊園まで足を運べない」などの事情もあるかもしれません。今は、遺骨を郵送で受け取り、永代供養を行ってくれるお寺もあります。遺骨の処分に困ったらまず相談してみてください。

それぞれができる供養方法を探してみましょう

それぞれができる供養方法を探してみましょう

社会環境・家族関係の変化を背景に墓じまいが増え、遺骨の処分に困る人も少なくない昨今。しかし、今は一般墓以外にもさまざまな供養の方法があるため、遺骨処分の問題を解決することは難しくないのです。思いがけず遺骨処分の問題に直面してしまった方は、ご紹介した方法を参考にご自身に合った供養を選んでください。困ったときは一人で悩まず、寺院や霊園などに相談しましょう。



香典返しの品物は何にしたらよい?時期や相場、マナーまで解説

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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2021.12.24 

供養

 

香典返しの品物は何にしたらよい?
時期や相場、マナーまで解説

墓じまいの手続きをここで確認!必要書類からマナーまで徹底解説

香典返しとは、不幸があったときに、お悔みいただいた方々へ感謝の気持ちを伝えるための返礼品です。初めて香典返しをする場合、「何を渡したらいいの?」「相場はどれくらい?」と迷う人が多いでしょう。そこでこの記事では、香典返しの品物について、よいものと避けるべきもの、相場、マナーなどについて紹介します。



1. 香典返しの品物は何にしたらよい?|よいもの・避けるべきもの

香典返しは、四十九日法要の後や香典を受け取った日に渡すのが一般的です。多くの人にとって香典返しの準備は慣れない作業であるため、葬儀や法要の準備と並行して進めるのは負担になることでしょう。
そこでまずは、香典返しの品物としてよいものと避けるべきものを紹介します。香典返しの品物で迷っている人はぜひ参考にしてください。

よいもの
香典返しは「不祝儀を残さない」という考えから、お菓子やコーヒー、砂糖などの食品、洗剤やせっけん、タオルなどの日用品といった、あとに残らないものが好まれます。日常的によく使うものならすぐに消費できますし、お茶やお菓子は「食べながら故人を偲んでください」という意味も込められます。
ただし、食品の場合は相手がいつ食べるか分からないので、日持ちするものを選びましょう。また、日用品はすでに持っているものであるため、家庭によっては余ってしまう場合もあります。そのため、上質なものやその土地ならではのものを選ぶなどの工夫をすると良いでしょう。
最近では、商品券やギフト券を選ぶケースも増えています。ただしこれには賛否両論あり、好きなように使えるというメリットがある一方で、あからさまに金額がわかるので非常識だと考える人もいます。風習やしきたりを重視する方や高齢の方が多い場合は注意しましょう。

避けた方がよいもの
後に残らないものでも、「四つ足生臭もの」とよばれる肉や魚はマナー違反とされています。というのも、地域や宗教によっては弔明けまで肉や魚を控える風習があるからです。そのため、どんなに高級なものであっても肉類魚類は避けましょう。カタログギフトを渡し、その中から選んでもらうのは問題ありません。
また、お祝い事で贈られる鰹節や昆布は、慶事を象徴する品物であるため、香典返しの品物には向いていません。お酒もお供え物の意味合いが強いため、香典返しの品物には不向きとされています。

2. 香典返しの相場

香典返しの相場は、いただいた香典の半分~1/3が一般的です。例えば、1万円の香典をいただいた場合は3,000~5,000円の香典返しを渡します。
香典の金額は人により異なるため、金額に応じた品物を数種類用意することになります。いただいた金額に対して安くても失礼になりますが、高額すぎても相手に気を遣わせてしまいます。そのため、誰からいくらの香典をいただいたかをしっかりメモしておきましょう。
なお、親族や身内から高額の香典をいただいた場合は、お返しの金額にこだわる必要はありません。故人との関係や日頃の付き合いなどを考えた上で、無理のない金額の品物を渡しましょう。

3. 香典返しで注意したいマナー

香典返しには、良いものと避けるべき品物がありますが、そのほかにも注意したいマナーがあります。では、香典返しを贈るときはどのようなことに気を付ければ良いのでしょうか?

香典返しのタイミング
香典返しは、宗教や宗派によって異なりますが、忌明け後(亡くなってから30~50日後)に渡すのが一般的です。
この場合は、喪主が直接持参するか、お礼の気持ちを綴った挨拶状とともに配送しましょう。
また、当日返し(即日返し)と言って、葬儀の当日に香典返しを渡すこともあります。この場合は、香典をいただいた人すべてに同じ品物を渡しましょう。高額な香典をいただいた場合は、忌明け後に改めて返礼品を贈ります。
当日渡した香典返しといただいた香典の差額分を目安にすると良いでしょう。

掛け紙
香典返しの品物には、熨斗ではなく掛け紙と呼ばれる紙を付けるのが一般的です。熨斗は一般の贈答や慶事に使われるものであるため、香典返しを贈るときには使いません。掛け紙は、仏式は白と黒、藍色と銀色の水引が付いたもの、神式やキリスト教式は白と黄色の水付きの付いたものといったように、宗教や地域によって種類が異なります。また、掛け紙の中央には「志」「満中陰志」「茶の子」といった「表書き」を書きますが、こちらも地域や宗派によって異なります。掛け紙や表書きについて分からない場合は、親族や葬儀業者に相談してみましょう。



4. 【贈る相手別】香典返しの品物でよく選ばれるもの

香典返しは食品や日用品などが定番ですが、葬儀や法要などの準備をしながら香典返しの品物を選ぶのは大変なことです。忙しい中で喜ばれる品物を選ぼうと思っても、何がいいのか迷ってしまう人も多いでしょう。そこで次に、贈る相手別に良く選ばれる香典返しの品物を紹介します。

身内・親族
香典の金額が高額になることも多い身内や親族。いただいた香典が高額の場合、香典返しの品物の金額は1/4~1/3でも問題ありません。品物としては、お菓子や調味料、そうめんなどの他、タオルやグルメ詰め合わせなどがよく選ばれます。タオルは値段の幅が広いため、金額に合わせて選べるというメリットがあります。
また、高額だと贈れる品物が限られてしまうため、金額に応じたカタログギフトを贈るのも良いでしょう。カタログギフトであれば、香典返しにタブーとされている肉類や魚類を選んでもらうことも可能です。

会社関係者
会社名義や複数名義から香典をいただいた場合は、複数人で分けることを考え小分けできるお菓子が便利です。
お茶やコーヒーなどその場で飲めるものも良いでしょう。専門店のコーヒー、フレーバー付きの紅茶などユニークなものを選ぶと喜ばれるかもしれません。分けるときに困らないように、十分な数が入っているものが良いでしょう。
個人でいただいた場合は、食品や日用品、カタログギフトがなどおすすめ。好みが分からない場合は、ハンドソープや洗剤などあっても困らないものが無難です。社内で直接渡す場合は、かさばらず持ち帰りやすいものを選ぶと良いでしょう。なお、会社関係者からの香典は、福利厚生や交際費としていただくケースも多いため、香典返しが不要な場合もあります。受け取りを辞退されることもあるため、事前に確認しておきましょう。

友人
友人の場合も、お菓子やお茶、海苔、タオル、洗剤などが香典返しの品物としてよく選ばれます。できれば、年齢や好みに合わせた選択をしましょう。高齢ならお茶や名店の和菓子、若い方ならいい香りのするバスグッズ、見た目がオシャレなお菓子などもおすすめです。
好みが分からない場合は、金額に合ったカタログギフトを贈るのも良いでしょう。喪主の気心知れた人なら、商品券でもかまいません。商品券の場合は、宅配便ではなく書留などで送ります。連名でいただいた場合は、小分けのお菓子やスティックタイプのコーヒーなど、みんなで分けやすいものが良いでしょう。

5. 相手が喜ぶ香典返しの品物を贈ろう

香典返しは、不幸を後に残さないという考えから、消えてなくなるものがふさわしいとされています。そのため、お菓子やお茶、海苔といった食品、タオルや洗剤といった消耗品がおすすめです。昨今では、相手に好きなものを選んでいただけるカタログギフトも定番となっています。
一方、「四つ足生臭もの」と呼ばれる肉や魚類はタブーとされているため、避けることが多いです。鰹節や昆布、お酒も慶事に贈られるものの象徴であるため、香典返しには向いていません。



年忌法要 とは?いつまでやればいいか、必要な準備などを解説

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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投稿日:2021.12.22
更新日:2024.09.11

供養

年忌法要 とは?
いつまでやればいいか、必要な準備などを解説

親族や知人の年忌法要に参列したことがあっても、法要の意味や段取りなどを詳しく知らない方も多いのではないでしょうか?自分が喪主となって年忌法要を行う場合、行う時期や回数、準備すべきことが分からず戸惑ってしまうかもしれません。今回は、年忌法要の意味や回数、事前準備などについて紹介します。

年忌法要とは

年忌法要とは

法要は、故人の冥福を祈って行われる仏教の儀式です。法要と似た言葉に「法事」がありますが、「法事」は読経から焼香・お墓参り・会食までの一連の行事全体を指します。一方「法要」とは、僧侶を招いて読経をしてもらう供養の儀式自体を指します。

年忌法要は、「一周忌」「三回忌」「七回忌」など決められた年の命日に行います。忌日法要は、「初七日(しょなのか・しょなぬか)」「四十九日」など亡くなった日から7日ごと、49日目まで行います。

主な忌日法要・年忌法要

主な忌日法要・年忌法要

忌日法要・年忌法要にはさまざまな種類がありますが、現代では特に重要な法要のみ執り行うことも少なくありません。忌日法要・年忌法要それぞれで重視される法要の種類を見ていきましょう。

<重視される忌日法要>

法要の種類 概要
初七日 亡くなってから7日目に行う忌日法要。
四十九日 故人が亡くなってから49日目に行う忌日法要。四十九日までが「忌中」、納骨後に「忌明け」となる。
百カ日 亡くなってから100日目に行う忌日法要。この日までに香典返しや遺品の整理・形見分けを行う。
新盆(初盆) 四十九日法要が終わって初めて迎えるお盆で、手厚く法要を執り行う。

仏教では、故人が亡くなってから49日間を「中陰」と言い、この世とあの世をさまよう期間とされています。亡くなった日から7日ごとに7回の忌日法要があり、故人をあの世に旅立たせる意味があります。1年目の法要で特に重要とされているのが「初七日」と「四十九日法要」です。

<重視される年忌法要>

法要の種類 概要
一周忌 亡くなってから1年目の祥月命日に行われる法要。
三回忌 亡くなってから2年目の祥月命日に行う法要。
三十三回忌 亡くなってから32年目の祥月命日に行う法要。「弔い上げ」とも呼ばれ、以降の年忌法要は行わないのが一般的。

「一周忌」「三回忌」「三十三回忌」の年忌法要のみ行い、そのほかの法要を省略することも少なくありません。また、1年に2つ以上の法要が重なる場合は、ひとまとめに執り行うこともあります。

年忌法要はいつまで必要か

年忌法要はいつまで必要か

仏教では、三十三回忌まで年忌法要を行うのが一般的です。最後の法要を「弔い上げ」と言い、これをもって故人が先祖の仲間入りをすると考えられています。しかし、年忌法要の回数は地域や宗派、家庭の考え方によって異なることもあります。

近年は、法要の回数を減らし小規模化する家庭も多く、特に七回忌以降は省略する傾向があります。また、施主となる方が高齢で早めに弔い上げを行うケースもあります。三十三回忌まで年忌法要を執り行えるか心配な場合は、家族や寺院に相談すると良いでしょう。

宗派別の法要の回数

宗派によって法要回数に多少の違いがあります。厳密なものではありませんので、一般的な考え方として参考にしてください。

宗派 法要回数の特徴
真言宗 一周忌から十七回忌まで行ったあと、二十三回忌と二十七回忌を省略する代わりに二十五回忌を行う。
弔い上げは三十三回忌で、その後五十回忌や百回忌、百五十回忌などの遠忌(おんき)を行うこともある。
曹洞宗 真言宗と同様、一周忌から十七回忌、二十五回忌、三十三回忌を行う。
弔い上げ後、五十回忌や百回忌を行うことがある。ただし、二十五回忌を行わず二十三回忌と二十七回忌を行う地域も。
日蓮宗・臨済宗 曹洞宗と同様、一周忌から十七回忌までを行い、二十五回忌(または二十三回忌と二十七回忌)を行う。
三十三回忌で弔い上げとなるが、日蓮宗では法要を取り仕切る方が亡くなるまで年忌法要を行う場合も。

※遠忌とは、五十回忌、百回忌など没後に長い期間を経て行われる年忌のこと

神道・キリスト教の年忌法要について

神道・キリスト教の年忌法要について

日本では仏式の葬儀が一般的なため、追悼の儀式としては法要・法事をイメージする方も多いでしょう。では、他の宗教の場合はどうでしょうか。ここでは、神道とキリスト教における追悼行事を紹介します。

神道

故人を極楽浄土に送り出す仏教に対し、神道では「故人はその家の守護神となる」と考えられています。法要・法事と呼ばれる行事はありませんが、相当するものが「霊祭(れいさい)」または「式年祭(しきねんさい)」と呼ばれる行事です。霊祭は故人が亡くなって100日目までに行い、式年祭は1年目の命日以降に行います。つまり、仏教でいう年忌法要は、神道では式年祭にあたります。

これらの追悼行事は、家や墓前・納骨堂の礼拝所などに神職を招いて行われます。身内や友人が集まって、「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」や「拝礼」「手水(ちょうず)」など独特の作法を行います。

キリスト教

キリスト教には「供養」の概念がなく、亡くなると神のもとである天に召されると考えられています。そのため、仏教のような法要・法事という供養儀式はありません。その代わり、「追悼ミサ(カトリック)」や「記念式(プロテスタント)」といった追悼行事が行われます。

これらは、故人が亡くなってから1週間や1ヶ月といった節目に行われ、教会に親族や友人が集まり、牧師や神父と祈りを捧げたり茶話会が催されたりします。

キリスト教は、「死後は天に召される=喜ばしいこと」という考え方が基本です。そのため、仏教的な「お悔やみ申し上げます」といった言葉はマナー違反であり、故人の思い出話をするのが好ましいとされています。

年忌法要の際にやっておくべき事前準備

年忌法要の際にやっておくべき事前準備

ここでは年忌法要を行うまでの準備をご紹介します。年忌法要は2〜3カ月前から準備するのが一般的ですが、参加者の予定にもかかわるため、できるだけ早めに取り掛かりましょう。

法要の日時を決める

寺院や親族と相談し、法要を行う日時・場所を決めます。祥月命日が平日の場合、参列者が集まりやすい休日に設定しても構いません。仏教では命日後の法要は縁起が悪いとされているため、直前の土日を選ぶと良いでしょう。

参列者を決める

次に、年忌法要に招く参列者を決めます。一周忌や三回忌までは親しかった友人も招くことが多いですが、七回忌以降は親族だけで行う傾向にあります。招待するかどうか迷う場合は、トラブルを避けるために招待するのがおすすめです。

法要の会場を決める

法要の会場には斎場・自宅・菩提寺・墓地・霊園などの選択肢があります。七回忌までは斎場や菩提寺、それ以降は自宅で行うのが一般的です。地域の風習や菩提寺との関係によって異なるため、身内とよく相談して決めましょう。法要後に会食を行う場合は、会食会場も合わせて押さえておきましょう。

その他当日に向けた準備

法要の日時や参列者・会場を決めたら、当日に向けて以下の準備を進めましょう。

◯案内状の準備
◯送迎バスの手配
◯返礼品の手配
◯供花や供物の準備
◯会食の準備
◯お布施・お車代・御膳料の準備

準備の内容が分からない場合、身内に相談するか、葬儀会社に相談するとまとめて手配してもらえることもあります。

年忌法要をしないとどうなる?

年忌法要をしないとどうなる?

近年は、法要の小規模化や省略が増えているとはいえ、供養に対する考え方には個人差があります。周囲に相談せずに法要を取りやめてしまうと、親族や菩提寺との関係性に悪影響を及ぼす可能性も。年忌法要を省略したい場合は、事前に親族や菩提寺と相談することをおすすめします。

年忌法要で故人を偲び、心の区切りをつける機会にしましょう

年忌法要で故人を偲び、心の区切りをつける機会にしましょう

故人の冥福を祈って行われる年忌法要ですが、遺族が故人を亡くした悲しみから抜け出し、少しずつ日常を取り戻していくステップともいえます。近年は家族だけで済ませることも増えていますが、親族や知人を招いて故人を偲び、遺族が心の区切りをつけるいい機会にもなります。周囲に協力してもらいながら、余裕を持って準備を進めましょう。

【墓じまいの手続き・必要書類を解説】継承者のいないお墓は「墓じまい」を

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

未来のお墓研究所

投稿日:2021.12.15
更新日:2023.08.09

お墓

墓じまい

供養

 

【墓じまいの手続き・必要書類を解説】継承者のいないお墓は「墓じまい」を

【墓じまいの手続き・必要書類を解説】継承者のいないお墓は「墓じまい」を

近年、先祖代々のお墓を「墓じまい」する方が増えています。「継承者がいない」「遠方のため相続したくない」などの問題があるようです。この記事では、墓じまいの手続き・必要書類・注意点などを解説します。墓じまいを考えている人はぜひ参考にしてください。



1. お墓の継承(相続)の基本ルール

お墓の継承(相続)の基本ルール

墓じまいとは、お墓を撤去し更地にした土地を管理者に返還することです。遺骨を新しい納骨先に改葬するまでを墓じまいと考えるとよいでしょう。墓じまいには「改葬許可申請」という行政手続きが必要です。勝手に遺骨を取り出し、移動したり廃棄したりすることはできませんので注意してください。

・墓じまいとは、お墓を撤去し土地を管理者に返還して改葬すること。
・お墓は勝手に移動・撤去してはいけない。
・墓じまいをする際は「改葬許可申請」の行政手続きが必要。

2. 墓じまいする人が増えている理由

墓じまいする人が増えている理由

近年、墓じまいを検討する方が増えています。理由の1つに挙げられるのが、都市部への人口の集中です。先祖代々のお墓がある地元から離れ、遠方に住んでいるという子や孫の世代は増えています。

お墓を継承した子・孫世代が若いうちは、遠方のお墓参りも可能でしょう。しかし、その世代が高齢になって遠方のお墓を守り続けることが難しくなり、墓じまいするケースがあるのです。

都市部への人口集中が核家族化を進行させたことで、従来の「家を継ぐ」「家を守る」という価値観も薄れつつあります。同時に「先祖代々のお墓を継承する」という価値観が柔軟化し、自分たちが守りやすい場所・スタイルのお墓に変える方が増えているのです。

3. 墓じまいの手続き

墓じまいの手続き

ここからは、墓じまいに必要な手続き・書類について解説します。墓じまいには「改葬許可申請書」を自治体窓口に提出する必要があります。それ以外に必要な手続き・書類は自治体によって異なりますので、詳しくはお墓のある自治体のホームページなどで確認しましょう。

墓じまいの流れと手順

墓じまいの一般的な流れをご紹介します。墓じまいの検討段階から改葬までの重要ポイントを挙げていますので、参考にしてくださいね。

親族と相談する

お墓に対する価値観が柔軟化したとはいえ、考え方は人それぞれです。後々のトラブルを防ぐために、親族には事前に墓じまいの意向を伝え、同意を得ておきましょう。

新しい納骨先を決める

多くの場合、改葬許可申請書には改葬先(新しい納骨先)の住所を記入する欄があります。つまり、改装許可申請をする前に、改葬先を決めておく必要があるのです。

墓地の管理者に墓じまいの意思を伝える

現在のお墓の管理者に墓じまいの意思を伝えます。寺院墓地であればお寺に、霊園であれば管理事務所に連絡を取りましょう。また、墓地の管理者に「埋葬証明書」を発行してもらう必要があります。

行政手続きをする(改装許可申請)

自治体の窓口に改葬許可申請書を提出して手続きします。申請が受理されれば、「改葬許可証」が発行されます。改葬許可証は、現在のお墓の解体・撤去工事を石材店に依頼する際や、移転先の寺院や霊園に申し込む際などに必要です。

閉眼供養を行う

閉眼供養とは、お墓から魂を抜き出して墓石をただの石に変える、という意味を持つ宗教儀式です。宗派によって「魂抜き」「脱魂式」「抜魂式」などと呼ばれ、お墓から遺骨を取り出す前に、僧侶がお墓の前で読経供養を行います。

何度もお墓に足を運ばなくてもいいように、閉眼供養と同日に墓石の解体・撤去を行うケースがほとんど。早めに閉眼供養と墓石撤去の手配をしておきましょう。なお、無宗教であれば、必ずしも閉眼供養は必要ではありません。

墓石の解体・撤去を行う

石材店に墓石の解体・撤去を依頼します。お墓を購入した石材店に依頼するのが一般的ですが、分からなければ他社の石材店でも構いません。また、墓石解体の専門業者に依頼することも可能です。作業を行う業者を指定している霊園もありますので、事前に確認しておきましょう。

移転先のお墓に納骨する

移転先のお墓に納骨すれば墓じまいは完了です。新たにお墓を建てる場合や、永代供養でも位牌を持つ場合は、開眼供養が必要です。閉眼供養と同様、無宗教であれば開眼供養は必須ではありません。

一般的に開眼供養を必要としない永代供養・合祀墓・樹木葬などでも、希望すれば開眼供養を執り行ってくれる場合があります。開眼供養を行なって気持ちの区切りをつけた方は、事前に新しいお墓の管理者に確認するとよいでしょう。

墓じまいに必要な書類

墓じまいに必要な書類の種類・名称は自治体によって異なります。ここでは、一般的なケースをご紹介していますので、手続きの際には事前に自治体のホームページをご確認ください。

改装許可申請書

改葬許可申請書は、自治体から墓じまいの許可を得るための書類です。自治体役所の窓口でもらうか、自治体のホームページでダウンロードすることも可能です。埋葬されている人の情報や改葬の理由、改葬先の住所などを記入します。

改葬する遺骨が複数人分ある場合、人数分の改葬申請書が必要です。自治体によっては申請書1枚でも受理される場合がありますので、事前に自治体に確認しましょう。

埋葬証明書

埋葬証明書とは、お墓の管理者に、「確かに遺骨がこの墓地に埋葬されている」ということを証明してもらう書類です。「納骨証明書」「埋蔵証明書」などと呼ばれることもあります。改葬許可申請書と一体になっている場合は、そちらに署名・捺印してもらいましょう。墓地管理者が独自に用紙を持っている場合は、それを使用してもかまいません。

受入証明書

受入証明書とは、遺骨の受け入れ先を客観的に示すための書類で、改葬先のお墓の管理者に発行してもらいます。自治体への改装許可申請には、改装許可申請書に加え受入証明書の提出も必要です。
改葬許可申請書に、受入証明書の記入欄が含まれている場合もあります。

承諾書

墓地の名義人と改葬許可申請を行う人が異なる場合、改葬許可申請書に加え承諾書の提出も必要です。承諾書は自治体の窓口やホームページで入手できるほか、改装許可申請書に記入欄が含まれている場合もあります。

申請書の身分証明書

多くの場合、申請者の身分証明書が必要です。また、印鑑が必要な場合もありますので、事前に自治体の窓口やホームページで確認しておきましょう。

改葬許可証

改葬許可申請が受理されると、自治体から改装許可証が交付されます。改葬許可証は、お墓の解体・撤去工事を石材店に依頼する際や、移転先の寺院や霊園に申し込む際などに必要となります。



4. 墓じまいする際の注意点

墓じまいする際の注意点

墓じまいをスムーズに進め、後々のトラブルを防ぐための注意点を見ていきましょう。

必ず親族と相談する

墓じまいで起こりやすいトラブルの1つが、親族との意見の食い違いです。「先祖代々のお墓を守るべき」「お墓の距離が遠くなる」「新しい供養方法が受け入れられない」などの理由により、親族から反対されるケースが多いようです。

墓じまいした後にトラブルになると、親族との関係に修復できない溝ができてしまう恐れも。必ず事前に親族と話し合い、双方が納得いく解決策を見つけましょう。

墓じまいの時期

墓じまいの時期は、寺院や霊園の繁忙期であるお盆・お彼岸・お正月を避けるのがベターです。また、雨の日はお墓の撤去作業が難しいため、梅雨の時期も避けた方がよいでしょう。降雪地域では、雪の多い時期も避けましょう。

墓じまいには、事前の相談まで含めると数ヶ月〜数年単位の期間がかかることがあります。「いつまでに墓じまいを済ませたい」という時期がある場合は、スケジュールを逆算して余裕を持って動き出しましょう。

墓じまいにかかる費用を確認する

お墓の撤去等ににかかる費用は約20~30万円が相場ですが、お墓の立地やお寺の事情によっては倍以上かかることもあります。また、新しい納骨先への移転費用も必要です。合計で数百万円以上かかることも珍しくないため、墓じまいをする際は費用をしっかり確認しておきましょう。誰が費用を負担するのかについても、親族と話し合っておく必要があります。

・墓石解体工事費:約8~10万円/㎡
・お布施代:約1~5万円
・離檀料:約1~20万円
・改葬許可証 交付手数料:300円程度

高額な離檀料に注意する

離檀料とは、お墓を撤去して檀家をやめる(離檀)ときに、お寺に感謝の気持ちを込めて納めるお金のことです。費用の相場は1~20万円程度ですが、言い値で決まるものであり法律やルールがあるわけではありません。お墓を建てるときの契約書に取り決めがない限り、支払い義務はないと考える人も多くいます。

離檀料は曖昧な部分も多いため、トラブルが起こることもあります。よくあるのは、高額な離檀料を請求されるケース。中には数百から数千万円請求されたケースもあるようです。高額な離檀料を請求されたときは、1人で悩まずお寺の本山に相談するか弁護士や行政書士などの専門家に相談しましょう。

5. 墓じまいの手続き代行を利用することも可能

墓じまいの手続き代行を利用することも可能

墓じまいの手続きを1人でやるのは大変なことです。「手続き方法が分からず不安」、「時間がない」という場合は、代行業者に依頼するという方法もあります。代行できる範囲は業者によって異なり、見積もりから納骨までまとめて代行、または行政手続きだけを依頼することもできます。

<代行費用の相場>
・すべてを代行:16~30万円
・行政手続き:4万円~
・墓石の解体・撤去:10~30万円
・遺骨の取り出し・納骨:7万円~

6. 余裕を持ったスケジュールで、正しく墓じまいを行いましょう

余裕を持ったスケジュールで、正しく墓じまいを行いましょう

墓じまいをする際は、お墓がある自治体役所での手続きが必要です。ここでは、墓じまいのおおまかな流れや改葬許可申請の方法を紹介しましたが、ケースバイケースのお部分も少なくありません。分からないことや特殊な事情がある場合は、役所窓口に相談してみるとよいでしょう。親族や関係者が納得いく墓じまいができるよう、事前にしっかり話し合い、余裕を持ったスケジュールで進めてくださいね。

墓じまいのお布施の金額相場とは|お布施のマナーや全体の流れも解説

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未来のお墓研究所

投稿日:2021.12.13
更新日:2025.08.18

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墓じまいのお布施の金額相場とは|お布施のマナーや全体の流れも解説

墓じまいを考えたとき、「お布施はいくら渡せばいいの?」「どんな封筒を使えばいいの?」と悩まれる方は少なくありません。この記事では、お布施の金額相場や表書き・渡し方のマナーなどをわかりやすく解説します。事前に知っておくことで、心穏やかに準備を進められますので、ぜひ最後までご覧ください。

墓じまいのお布施の金額相場

墓じまいのお布施の金額相場

墓じまいのお布施は「お経をあげた対価」ではなく「感謝の気持ち」を表すもののため、金額には明確な決まりはありません。地域やお寺の慣習、僧侶との関係性によって変わるので、具体的に知りたい場合はお寺や知人に聞いてみましょう。

ここでは、主に行われる「閉眼供養」と「開眼供養」それぞれのお布施の相場をご紹介します。

閉眼供養

墓石を撤去する前に、先祖の魂を抜く儀式です。「脱魂式」「抜魂式」「御精根抜き」と呼ばれることもあります。公営・民営の墓地で、行うのが一般的とされています。

・相場:3〜10万円程度
・格式の高いお寺や代々のお付き合いがある場合は、20万円前後になることも
・僧侶手配サービス(ネット)では、3〜5万円と比較的安価なケースも

開眼供養

新しい墓地や納骨堂に遺骨を移す際、魂を宿すための儀式です。「魂入れ」「お性根入れ」とも呼ばれます。

・相場:3〜5万円程度
・寺院墓地では必要になるケースが多い
・民営・公営墓地や合葬・散骨では必須ではないが、僧侶を呼ぶ場合はお布施の準備を

墓じまいのお布施に関するマナー

墓じまいのお布施に関するマナー

墓じまいは何度も経験するものではないため、「どう渡せばいいの?」「どんな封筒を使うの?」と戸惑う方も多いでしょう。ここでは、墓じまいのお布施に関する基本的なマナーを4つに分けてご紹介します。

①封筒の種類(お布施の袋)

厳密な決まりはありませんが、「御布施」と印字された封筒や白無地の不祝儀袋が一般的です。コンビニや100円ショップでも購入可能です。宗派や地域によって風習が異なるため、不安な場合は事前に確認しておくと安心です。

②表書き・書き方

封筒の表面には、濃墨で「御布施」と記載するのが一般的です(印字されているものでもOK)。下部には「○○家」またはフルネームを記入し、裏面には住所や電話番号、金額を書く場合もあります。

「薄墨」はお悔やみごとの際に使うため、お布施では避けましょう。

③お札の入れ方

お札は、肖像画が表・上向きになるように入れます。新札でも古札でも構いませんが、しわが目立つ汚れたものは避けましょう。

なお、香典では古いお札を裏向きで入れるのが一般的ですが、お布施では入れ方が異なりますのでご注意ください。

④渡すタイミングと渡し方

お布施を渡すのは供養の前後どちらでも構いません。袱紗(ふくさ)に包んで持参し、取り出して手渡すのが丁寧な印象です。

・供養の前 →「本日はよろしくお願いいたします」とご挨拶の際に
・供養の後 →「本日はありがとうございました」とお礼の際に

墓じまいでお布施以外に必要なお金

墓じまいでお布施以外に必要なお金

墓じまいでは、お布施のほかに「御車代(おくるまだい)」や「御膳料(ごぜんりょう)」を渡すことがあります。これらは必ず必要なものではありませんが、状況に応じて用意しておくと安心です。

御車代

僧侶に遠方まで来てもらう場合の交通費の代わりとして渡すものです。

・相場:5,000円〜1万円程度
・必要な場合: 僧侶が現地に来る(電車・車・飛行機など)
・不要な場合: 菩提寺で供養する/遺族が送迎する
・新幹線や飛行機などでの移動がある場合は、実費相当額を渡すことも
・お布施とは別の封筒に包むのがマナー

御膳料

法要後の会食に僧侶が出席しない場合、お食事代の代わりとしてお渡しするお礼です。

・相場:5,000円〜1万円程度
・必要な場合: 僧侶が会食に参加しない
・不要な場合: 僧侶が会食に参加する
・複数の僧侶が来られた場合は、ひとつの封筒にまとめて渡してOK
・御布施・御車代とは別の袋で渡すのが基本

墓地ごとに見る墓じまいのお布施の注意点

墓地ごとに見る墓じまいのお布施の注意点

墓地には大きく分けて、寺院墓地・民営墓地・公営墓地の3種類があります。墓じまいの際に必要となるお布施の金額や必要性は、墓地の種類によって異なるため注意が必要です。こでは、それぞれの墓地タイプ別に、お布施に関するポイントをご紹介します。

寺院墓地

寺院墓地はお寺が管理・運営する墓地で、境内にある場合と、離れた場所にある場合があります。

・閉眼供養は基本的に必須で、お布施の準備が必要
・加えて離檀料(5〜20万円程度)を包むのが一般的

金額に明確な決まりはなく、僧侶に尋ねても「お気持ちで」と言われることが多いものです。金額を相談したいときは、「皆さんどれくらい包まれていますか?」とやんわり尋ねるのがおすすめです。同じお寺で墓じまいを経験した親族や知人に相談してみるのもよいでしょう。

民営墓地

民営墓地は、宗教法人や社団法人などから委託された民間企業が管理・運営している墓地で、宗教的制約が少ないのが特徴です。

・閉眼供養は必須ではない
・ただし、閉眼供養しないと石材店にお墓の解体を敬遠される傾向がある

そのため、閉眼供養を行い、僧侶にお布施を渡す方がスムーズと言えるでしょう。僧侶の手配は遺族側で行う必要がありますが、最近では僧侶手配サービスも増えており柔軟に対応できます。

公営墓地

公営墓地は、都道府県や市町村、または自治体から委託された企業が管理・運営する墓地です。

民営墓地と同様、閉眼供養は義務ではありません。ただし、供養を行ったほうがトラブル防止につながるため、実施される方が多いです。閉眼供養をする場合は、もちろんお布施も必要になります。

安心して墓じまいを迎えるために|お布施の準備をしっかりと

安心して墓じまいを迎えるために|お布施の準備をしっかりと

墓じまいでは、供養をお願いした僧侶へ感謝の気持ちとしてお布施を渡すのが一般的です。相場は3〜10万円ほどで、御車代や御膳料が必要になることも。渡す際は表書きした袋にお札を入れ、袱紗から丁寧に渡しましょう。不安な点は事前にお寺や親族に確認しておくと安心です。感謝の気持ちを大切に、落ち着いて当日を迎えてくださいね。

正月のお墓参りはしてもよい?注意すべきポイントやマナーについて


未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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投稿日:2021.11.04
更新日:2023.11.16

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供養

正月のお墓参りはしてもよい?注意すべきポイントやマナーについて

正月のお墓参りはしてもよい?注意すべきポイントやマナーについて

お正月に家族揃ってお墓参りに行きたいと考える方も多いでしょう。その一方で、「お正月のお墓参りは非常識」「三が日はお墓参りを避けるべき」という意見も聞かれます。今回は、お正月のお墓参りがNGとされる理由や、お正月のお墓参りで注意すべきポイントやマナーについて解説します。

正月のお墓参りは大丈夫?

正月のお墓参りは大丈夫?

基本的に、お正月にお墓参りをすることは問題ありません。お盆やお彼岸にお墓参りするイメージがありますが、年間を通してお墓参りをしてはいけない日はないのです。むしろ、年末年始は地元に戻ったり親族が集まったりすることも多く、家族揃ってご先祖さまに新年の挨拶をするよい機会といえるでしょう。

ただし、地域や宗派によっては「お墓参りは年末に済ませるべき」「三が日はお墓参りを避けるべき」と考えることもあります。親族の意見も聞いて、柔軟に判断することをおすすめします。

正月のお墓参りがNGとされる理由

正月のお墓参りがNGとされる理由

お正月のお墓参りがNGとされる理由のほとんどは、「縁起が悪い」という考えに起因しています。お墓=お悔やみごとのイメージがあるため、おめでたいお正月にお悔やみの場所に行くことに抵抗感を持つ方も少なくありません。喪中は年賀状を出さない慣習があるように、お正月とお悔やみとは相入れないものだと考えることは不思議ではありません。実際、地域や宗派によってお正月のお墓参りをタブーとする場合があることは、理解しておいた方がよいでしょう。

一方で、本来お墓参りは先祖の冥福を祈り感謝や報告をするための仏事であることを考えると、お正月のお墓参りはまさに最適なタイミングであるといえます。宗教や親戚の心情的に問題がない限り、晴れやかな気持ちで1年をスタートするためにも、お正月のお墓参りをおすすめします。

正月のお墓参りで注意すべきポイント

正月のお墓参りで注意すべきポイント

お正月のお墓参りは問題ありませんが、タブーとされていることもあります。気持ちよくお墓参りをするために、ここではお正月のお墓参りで起こりがちな注意ポイントを紹介します。

初詣とお墓参りは違う日にする

初詣とお墓参りを同じ日に済ませたいという方もいらっしゃるかもしれません。しかし、神道の考え方では、神社への初詣とお墓参りを同じ日に行くのはタブーとされています。神道の神様は死や血のけがれを嫌うためお墓と神社は相性が悪く、先祖や仏様に対しても失礼だと考える方も少なくありません。また、お墓参りと初詣を同じ日に行くと、死の気配を神社へ持ちこむという考え方もあります。そのため、お墓参りは初詣とは違う日に行く方がよいでしょう。

ついで参りに注意する

「ついで参り」とは、初詣や買い物などのついでにお墓参りに行くことです。もっとも優先されるべき先祖や仏様へのお参りを、ほかの予定のついでに済ませるのはよくないという考えから、ついで参りは失礼なこととされています。そのため、お墓参りに行く日はほかの予定を入れないように注意しましょう。

ただし、ついで参りは人によって良し悪しが分かれることもあります。気持ちがこもっていれば問題ない、むしろせっかくの機会にお墓参りに行かないのは残念と考える方もいます。お墓参りの日にほかの予定が入りそうな場合は、家族や親戚の考え方を尊重して判断するとよいでしょう。

霊園の開園時間を事前にチェックする

霊園や墓地は年末年始も空いている場合が多いですが、開園時間が普段と異なることもあります。お正月にお墓参りに行く際は、あらかじめ霊園や墓地の開園時間をチェックしておきましょう。三が日の間はバスのダイヤが違うこともあるため、公共交通機関で行く場合は注意してください。

年末年始の時期は日が短く、地域によっては16時台に日没します。暗くなると足元が見えづらく、つまづいて転んでしまう危険性も。寒さも厳しくなるため、日が高い時間帯、できれば午前中にお墓参りに行くことをおすすめします。

正月のお墓参りのマナー

正月のお墓参りのマナー

お正月のお墓参りだからといって厳格なルールはありませんが、気持ちよくお墓参りをするために押さえておきたいマナーもあります。ここでは、知っておくべきお正月のお墓参りのマナーを3つご紹介します。

午前中のお墓参りがベスト

原則、お墓参りはいつ行っても構いませんが、午前中に行くのが好ましいとされます。先祖への挨拶は最優先事項であるため、遅い時間に行くと「ほかの用事の後回しにした=失礼」とされるためです。できる限り、お正月のお墓参りは午前中に行くようにしましょう。

ただし、遠方から行く場合やどうしても都合がつかない場合は、その限りではありません。「ほかの用事の後回しにしない」「なるべくお墓参りを優先する」ことを念頭に置き、無理のないスケジュールを立てましょう。

大晦日を避ける

お墓をきれいに掃除して気持ちよく新年を迎えるために、年末にお墓参りに行きたいという方もいらっしゃいます。お墓参りはいつ行っても問題ありませんが、寺院や霊園が忙しい大晦日はできるだけ避けた方がよいでしょう。年末にお墓参り行くなら30日まで、もしくは年が明けてからがおすすめです。

大晦日以外にも、年末29日のお墓参りは縁起が悪いとする考え方もあります。29日のお墓参りについても、家族や親族の考え方を確認しておく方がよいでしょう

仏教と神道の違いに留意

仏教と神道では「死」に対する考え方が異なります。仏教にとって、死は輪廻転生や極楽浄土への旅立ちとされ、恐れたり避けたりする対象ではありません。一方、神道は死を「けがれ」として忌み嫌います。神社に墓地が併設されていないのはそのためです。

このような違いから、喪中は神社への参拝は控えるべきとされ、お墓参りと同じ日に神社に行くべきでないと考える方もいます。お墓参りに行く際は、宗教による「死」に対する考え方の違いに留意しましょう。

正月のお墓参りの持ち物

正月のお墓参りの持ち物

お正月のお墓参りの持ち物は、普段のお墓参りと変わりありません。何を持っていくか分からない方は、以下のものを用意するとよいでしょう。

お供えの花

一般的には生花が好まれますが、造花でも問題ありません。花の種類に決まりはありませんが、菊やユリ、カーネーションなどが一般的で、さらにお正月は華やかで目立つ花も人気です。ただし、とげがある花や香りがきつい花は避けた方がよいとされるので注意が必要です。

あまり大きな花束は花立てに入らないため、多くても10本程度にとどめておきましょう。お花のほかに、水や花鋏などを持参するとスムーズです。

お供物

お花のほかに、ろうそくや線香・水・故人が好きだった食べ物や飲み物などのお供え物を用意しましょう。お供え物をして手を合わせた後は、散らかったり動物に食い荒らされたりしないよう、備えたものを持ち帰ります。冬場は乾燥して火事の危険性が高まるため、特にろうそくや線香の火の始末に十分注意してください。

掃除道具

お墓参りのときは、墓石や周辺の掃除をしてきれいな状態にしてお参りするのが基本です。スポンジや雑巾、ほうき、ゴミ袋などの掃除道具を持参しましょう。掃除をする際、墓石を傷つけるような堅いタワシの使用は避けてください。なお、掃除道具を霊園で借りられる場合もあるので、事前に確認するとよいでしょう。

正月のお墓参りで、ご先祖さまに新年の挨拶をしましょう

正月のお墓参りで、ご先祖さまに新年の挨拶をしましょう

お正月のお墓参りは、先祖に新年の挨拶と感謝の気持ちを伝えられるよい機会です。注意しておきたいのは、「ついで参り」と「初詣と同じ日に行くこと」を、タブーと考える方が多い点。宗教や地域によって、また個人によっても方針が異なるため、一緒にお墓参りに行く方の考え方を確認しておくとよいでしょう。お正月のお墓参りの注意ポイント・マナーを押さえて、ご先祖さまに気持ちよく新年の挨拶をしましょう。

「年末のお墓参り」はしても大丈夫?注意点や避けるべきタイミングについて


未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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投稿日:2023.10.26
更新日:2023.11.09

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「年末のお墓参り」はしても大丈夫?注意点や避けるべきタイミングについて

お盆やお彼岸、命日などに行くイメージがあるお墓参り。しかし、家族や親戚が集まる年末年始に行きたいという方も少なくありません。今回は「年末にお墓参りをしてもいいの?」「避けるべき日はあるの?」「年末年始、どっちがいいの?」といった疑問にお答えしていきます。マナーや注意ポイントを押さえて、気持ちよく年末のお墓参りに行きましょう。

年末年始のどちらにお墓参りに行くべきか

年末年始のどちらにお墓参りに行くべきか

「年末年始、どっちがお墓参りに適しているの?」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。結論としては、どちらが適しているということはなく、ご自身や親族の都合で決めてしまって問題ありません。ただし、お墓参りを避けた方がよいとされるタイミングがあり、それを気にされる方もいます。一般的に避けた方がよいとされる日にちは把握しておきましょう。

避けた方がよい年末のお墓参りのタイミング

避けた方がよい年末のお墓参りのタイミング

年末は1年の締めくくりとして先祖に感謝の気持ちを伝えたり報告をしたりするよい機会です。また、遠くに暮らしている方が実家に帰り家族みんなが集まる時期でもあります。そのため、お盆やお彼岸と並んで、年末にお墓参りをする方も多くいらっしゃるでしょう。

原則、いつお墓参りに行っても問題はありませんが、年末には避けた方がよいとされる日もあります。宗派や地域により考え方は異なりますが、年末のお墓参りを予定している場合は次の日程に注意しましょう。

縁起が悪いとされる「29日」

29日は、「にじゅうく=二重苦」と読めるため縁起が悪いとされています。そのため、あえてその日にお墓参りに行くべきではないという考え方もあります。一方、「29=ふく(福)」と読んで縁起がよい日と考える方も。人によって考え方が異なるため、自身の都合や家族・親族の考え方を考慮して判断しましょう。

霊園や墓地が忙しい「31日」

お正月の「一夜飾り」がお通夜を連想するため避けられるのと同様、31日のお墓参りを縁起が悪いとする考え方もあります。また、大晦日は霊園や墓地が新年に向けての準備で忙しいため、お墓参りに行迷惑になる可能性もあります。ただし、こちらも自身の都合や家族・親族の考え方を優先して判断しても問題ありません。

夕方以降は避けるのがベター

年末のお墓参りは、日が沈むまでの、できれば午前中に行くのが好ましいとされています。というのも、お墓参りは他の用事の後回しにしてはいけないという考えから、早い時間に行った方がいいとされているからです。

また、暗い中で掃除やお供えをすると、足元が見えずつまずいたり転んだりする可能性もあります。寒さ対策の面からも、日が出ている時間帯がおすすめです。都合がつく限りなるべく早い時間に行くとよいでしょう。

年末のお墓参りの注意点

年末のお墓参りの注意点

年末のお墓参りをすることに問題はありませんが、知っておくべき注意点もあります。トラブルを避け気持ちよくお墓参りをするために、次の3点に注意しましょう。

ついで参りに注意する

「ついで参り」とは、他の用事のついでにお墓参りをすることです。先祖や仏様は最優先されるべき存在であることから、ついで参りを失礼なことだと考える方もいます。そのため、年末にお墓参りに行く際は、なるべく他の予定を入れないように注意しましょう。

ただし、ついで参りに対する考え方は宗派や地域、家庭によって異なります。気持ちがこもっていれば問題ないとする場合や、せっかく近くまで来たのに行かない方が失礼だとする場合もあります。家族や親族の考え方を優先して判断しても問題ありません。

スケジュールに余裕を持つ

年末は1年の締めくくりとして、また家族みんなが集まる機会として、お墓参りに行く方は少なくありません。道路や霊園が混雑する可能性があるため、余裕を持ったスケジュールを立てましょう。

また、年末の時期は日が短く、16時台に日が沈むこともあります。日が暮れると足元が見づらくなり寒さも厳しくなるため、早めの時間帯の、できれば午前中に行くことをおすすめします。

運営時間に注意する

年末年始でも霊園や墓地は開いていることが多いですが、普段とは運営時間が異なる場合もあります。せっかく行ったのに閉まっているという事態を避けるため、事前に運営時間を確認しておきましょう。

現地でお花や線香などのお供え物を買う場合や掃除道具を借りる場合は、管理事務所の営業時間も事前に確認しておいてください。また、バスのダイヤが普段とは異なる場合もあるため、公共交通機関を利用される方はダイヤを確認しておきましょう。

年末のお墓参りのマナー

年末のお墓参りのマナー

年末のお墓参りに行く際、「何を持って行けばいい?」「どんな服装がいい?」と迷う方もいらっしゃるでしょう。ここでは、知っておきたい年末のお墓参りのマナー3点をご紹介します。

服装

法要などがなければ、女性でも男性でも喪服や黒い服でなければならないといったことはなく、基本的には普段の服装で大丈夫です。ただし、あまりに華美な服装や露出が多い服装は抵抗を感じる方もいるため避けた方が無難です。また、毛皮やファーのついた服・小物は殺生をイメージさせるため、好ましくありません。お墓参りの際は、掃除やしやすく派手すぎない服装で行くとよいでしょう。

持ち物

年末のお墓参りに行く際は、次の持ち物を用意しましょう。

・線香
・ろうそく(白が好ましい)
・マッチやライター
・数珠
・お供え物(花、水、食べ物など)
・お供え用の半紙
・掃除道具(スポンジや雑巾など)
・ゴミ袋

霊園によっては、ろうそくや線香の販売、掃除道具の貸し出しを行っていることもあります。現地調達できるものと事前に用意しておくものを確認しておきましょう。また、お供えや掃除で出たゴミを持ち帰る袋も忘れないようにしてください。

線香の本数について

お墓参りで線香をあげることには、「先祖にお参りに来たことを伝える」「仏様にとっての食事(線香)を捧げる」「線香の香りで場所や人を清める」といった意味があります。

線香をあげる本数は、曹洞宗は1本、真言宗は原則3本、日蓮宗・臨済宗は1または3本と宗派によって異なります。また、宗派によっては線香の本数に特に決まりがない場合もあります。そのため、あらかじめ家族や親戚に線香の本数やあげ方を確認しておくとよいでしょう。なお、線香を持参する際は、ばらさずに束のまま持って行くのが基本です。

お布施について

お墓参りの際、僧侶に読経をお願いする場合はお布施をお渡しするのがマナーです。通常の時期であれば、1〜3万円程度が相場ですが、年末年始の忙しいタイミングであれば少し多めにお渡しする場合もあります。

お墓参りでご先祖さまに1年の感謝を伝えよう

お墓参りでご先祖さまに1年の感謝を伝えよう

年末にお墓参りに行ってはいけないという決まりはありません。29日31日のお墓参りは避けるべきとされているのは、縁起が悪いという慣習由来の考え方です。家族みんなが揃って先祖や仏様に挨拶をするのはよいことですので、自身や家族・親族の都合を優先してお墓参りの日を決めても問題ありません。1年の締めくくりとして、ぜひお墓参りに行ってご先祖さまに報告し、感謝の気持ちを伝えましょう。

墓じまい・お墓の引っ越し(改葬)でよくあるトラブルと解決法

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2021.10.28 

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墓じまい・お墓の引っ越し(改葬)でよくあるトラブルと解決法

お布施の正しい渡し方!袱紗や表書き、渡すタイミングをご紹介

近年、社会的変化やお墓に関する意識の変化により「墓じまい」や「改葬」をする人が増えています。
厚生労働省が発行した「衛生行政報告例」によると、2000年には6.5万件ほどだった改葬件数は、2018年には11万件に増えています。一方で、遺骨の引き取り手のない無縁仏も増加しており、それぞれの自治体で対策を行っているようです。
このように増加している「墓じまい」ですが、トラブルも増えています。今回は墓じまいに関するよくあるトラブルと解決方法について紹介いたします。

1. 墓じまい」と「改葬」は何が違う?

そもそも「墓じまい」と「改葬」は何か違うのでしょうか?
墓じまいとは、今あるお墓を解体・撤去して処分し、更地にしてから墓地の管理者に返還することを言います。
一方、改葬とはお墓の引っ越しと呼ばれることも多く、今あるお墓から遺骨を取り出し他のお墓に引っ越しさせることです。つまり、墓じまいとは改葬を行ううちの一部で、今あるお墓の処分のみを指しています。

2. 墓じまいでよくあるトラブル

よくあるトラブルは大きく分けて3つあります。一つは改葬元となる寺院や菩提寺とのトラブル、もう一つが家族や親族とのトラブル、墓石の解体・撤去作業を行う石材店とのトラブルです。
それぞれどのようなトラブルが起こりえるのか紹介いたします。

(1) 寺院・菩提寺とのトラブル
墓じまいをするということは、その寺院の檀家をやめることになります。檀家制度は先祖代々のお墓を供養してもらう代わりに檀家料を払う仕組みであり、寺院にとっては檀家がなくなることは大きな痛手です。
そのため、墓じまいをして檀家をやめる際には、離檀料をお支払いするのが習わしになっていますが、その金額が予想以上に高額だったというトラブルがあります。離檀料の相場は寺院や地域によっても異なりますが、一般的には3~20万程度と言われています。
こうしたトラブルが発生し寺院との話し合いがもめてしまうと、場合によっては遺骨を渡してくれないということもあるようです。このようなケースは、大抵寺院との関係性がよくない場合に発生します。
こうしたトラブルを回避するためには、墓じまいをする際は先祖代々お世話になったお寺に対し感謝の気持ちを持って、直接会って丁寧に事情を説明し、これまでのお礼をお伝えすることが大切です。

(2) 家族・親族とのトラブル
お墓には先祖代々の遺骨が納めされており、自分たちだけで納得したからといって簡単に墓じまいできるわけではありません。人によってお墓への想いは様々ですので、関係する親族とは事前によく話し合っておくことが大切です。

親族とのトラブルでよくあるのは、墓じまいを反対されることです。主な理由としては

・お墓がなくなるのは嫌、お墓参りができなくなる
・ご先祖様に申し訳ない
・お墓を撤去すると祟られる
・本家や長男が後を継ぐのは当たり前

これら以外にも、改葬費用は誰が出すのかでもめたり、名義人である親が施設に入ってしまい変更できないなどのトラブルもあるようです。いずれにせよ、改装先のことも含めて親族とは事前によく話し合って理解してもらうようにしましょう。

(3) 石材店とのトラブル
寺院によっては、お墓の工事を行う石材店が指定されている場合があります。この指定石材店に墓じまいの見積もりを取った際に、費用が予想以上に高かったというトラブルがよくあります。

墓じまいの解体工事の費用相場は、8~10万円/㎡程度と言われています。しかしお墓の環境によっては機材が入らず時間や人手が増えることもあります。見積金額が相場とかけ離れている場合は、内容についてしっかりと説明してもらい、それでも納得できない場合は寺院に他の業者に見積もりを取らせてほしい旨を相談してみましょう。

逆に指定石材店がなく自分で業者を手配した場合に、その業者が悪質な処理を行い、撤去された墓石が不法投棄されていたというケースもあるようです。業者を選ぶ際は口コミや紹介などを利用し、信頼できる業者かどうか確認しておくことが大切です。

3. トラブルの相談先

国民生活センター・消費生活センターへ相談
上記のようなトラブルにあった場合は、国民生活センターか地域の消費生活センターに相談するといいでしょう。

国民生活センターのホームページでは、トラブルの事例や助言なども紹介されています。

お布施の正しい渡し方!袱紗や表書き、渡すタイミングをご紹介

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2021.09.24 

樹木葬

お墓

供養

 

お布施の正しい渡し方!
袱紗や表書き、渡すタイミングをご紹介

葬儀や法事を執り行う際、僧侶に御礼として渡すお布施ですが、その渡し方には古くからの決まりがあります。この記事では、正しい渡し方のマナーについて詳しく解説します。挨拶の言葉や、お盆・菓子折りを使った差し出し方、袱紗の包み方、お札の向き、表書きまで、適切なマナーを知り、失礼のないふるまいができるようになりましょう。

1. お布施の渡し方のポイント一覧

渡す時のマナー ・挨拶の言葉を添える
・袱紗に包んで持ち運ぶ
・そのまま手渡しせず、お盆・菓子折り・たたんだ袱紗に乗せて渡す
渡すタイミング ・葬儀・法事の前か後
お札の入れ方 ・奉書紙・白封筒に包む
・肖像が印刷されている側が表書きに来るよう向きを揃える
表書き ・黒墨を使用する
・記載する文言は仏式・キリスト教式・神式で変える
袱紗で包む際のマナー ・弔事の包み方にする
・袱紗の色は弔事用にする

2. 正しいお布施の渡し方やマナー

お布施はただ手渡しすればよいわけではありません。押さえておきたい正しいマナーのポイントは「挨拶の言葉を添える」「袱紗に包んで持ち運ぶ」「お盆か菓子折りに乗せる」の3つです。

マナー1 お布施は挨拶の言葉を添えて渡す 
お布施を渡す時には、最初に挨拶の言葉を添えるようにしましょう。僧侶への感謝の気持ちを伝えるために大切なポイントです。簡単な言葉でよいので、お世話になることへの御礼を伝えてください。

挨拶の例
葬儀・法事の前 「この度の葬儀(〇〇回忌)につきまして、お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」
葬儀・法事の後 「本日は無事、葬儀(〇〇回忌)を執り行うことができました。お心のこもったおつとめをありがとうございました」

マナー2. お布施は袱紗に包んで持ち運ぶ
お布施は袱紗に包んだ状態で持ち運び、僧侶に渡す時に袱紗から取り出すようにしましょう。袱紗は、慶事や弔事の際に熨斗(のし)袋を包むために使用するものです。絹やちりめん製の一枚の四角い布のほか、薄い財布のようなケース状のものが一般的です。袱紗で包むことは「水引や袋が汚れるのを防ぐ」という目的と、「先方の気持ちに寄り添うことを示す」という意味合いがあります。

マナー3. お布施はお盆か菓子折りに乗せて渡す
お布施を渡す時、手でそのまま直接持って渡すのはマナー違反です。切手盆と呼ばれる冠婚葬祭用の小さな黒塗りのお盆か、菓子折りに乗せて渡しましょう。最も丁寧なのは袱紗で包んだまま乗せて渡すやり方ですが、よほど多額でなければ袱紗から出した状態でも問題ありません。渡す際には、相手側から見てお布施が正面の向き(自分から見て上下逆向き)になるように差し出しましょう。お盆は、僧侶がお布施を受け取ったら下げるようにします。

お盆がない場合は、たたんだ袱紗に熨斗(のし)袋を載せて両手で僧侶に差し出してください。この時も、僧侶から見て表書きが正しい向きになるように注意しましょう。僧侶がお布施を受け取ったら、袱紗を片付けます。

3. お布施を渡すタイミング

お布施を渡すタイミングを誤ってしまうと、渡す側・渡される側どちらにとってもあまりよい気持ちがしないものです。明確な決まりはありませんが、一般的には以下のタイミングで渡します。当日の状況に応じてスマートに渡せるよう、頭に入れておきましょう。

葬儀 ・葬儀が始まる前の挨拶の時
・葬儀が終わった後
法事 ・法事が始まる前の挨拶の時
・法事が終わった後

葬儀の場合
一般的に葬儀の場合は、始まる前の挨拶の時に渡すのが一般的です。僧侶が葬儀会場に到着した時、通常は葬儀社を通じて遺族に連絡があり、喪主が挨拶に出向きます。その際に、お布施も渡すとよいでしょう。

しかし、葬儀前は準備で何かと慌ただしいものです。充分な時間が取れなかった場合は、葬儀の後でも問題ありません。僧侶が複数いる時は、一番地位の高い方へ渡します。

法事の場合
法事の場合も始まる前の挨拶でお布施を渡すのが一般的です。時間があまりない場合は、法事が終わって一息ついたタイミングで渡すようにしましょう。受付が用意されている法事の場合は、受付係の方へお布施を渡します。

4. お布施のお金の入れ方

お布施のマナーとして、お金の包み方も大切なポイントです。気を付ける点は「奉書紙・白封筒に包むこと」と「向きをそろえること」の2点です。

お布施は奉書紙・白封筒などで包む
お布施は奉書紙で包むのが最も丁寧とされていますが、ない場合は市販の白無地の封筒に入れるようにしましょう。

奉書紙の場合は、事前に半紙へ包んでおきます。奉書紙は和紙の一種で裏表があり、つるつるしている面が表、ざらざらしている面が裏です。包む際、裏面が内側に来るようにしましょう。

お札の向き
お札を包む際は、必ずお札の向きを揃えるようにしましょう。お札を整えて渡すことで相手が包みを開けた時に金額を確認しやすくなります。

お札を入れる際のポイントは、印刷されている肖像が奉書紙(封筒)の表書きの側に、かつ肖像側が奉書紙の上側(封筒の場合は口に近い方)に来るようにすることです。

また香典と違い、お布施ではできるだけ新札を用意しましょう。弔事に新札は包みませんがお布施を渡す僧侶や寺院の方に不幸ごとがあったわけでないためです。香典の入れ方と混同しやすいので、十分に注意してください。

5. お布施の表書き

お布施の表書きは、黒墨を使用します。この点も薄墨を使う香典と間違えやすので、注意しましょう。また、葬儀の形式によって書き方が変わります。以下3つのパターンに分けて詳しく解説します。

仏式
仏式の表書きは、表面の上部に「お布施」「御礼」「読経料」「御回向料」のいずれかを書きます。下段には喪主のフルネームもしくは家名(○○家)を入れてください。裏面には、連絡先として住所・電話番号を記入するようにしましょう。表書きに家名のみ書いた場合は、裏面にフルネームを書くようにします。

金額については、必ずしも記入する必要はありません。これはお布施が仏教修行の一環であり、金額は重要ではないという考えに基づくものです。ただし、近年では僧侶の派遣事業も増えてきており、金額を明記したほうが親切という考え方もあります。もし金額を記入する場合は、漢数字を使用して裏面に書きましょう。

キリスト教式
キリスト教式の表書きでは、表面の上部に「献金」「御礼」のいずれかを書きます。それ以外の点は、仏式の場合と同様です。表面の下段には喪主のフルネームもしくは家名(○○家)、裏面に住所・電話番号・フルネーム(表書きに家名のみ書いた場合)を書きましょう。

神式
神式の表書きでは、「御祭祀料」「御礼」「御神饌料」「御榊料」のいずれかを書きます。それ以外は他の形式と同様です。表面の下段には喪主のフルネームもしくは家名(○○家)、裏面には住所・電話番号、フルネーム(表書きに家名のみ書いた場合)を書きましょう。

6. お布施を袱紗で包む際のマナー

お布施を袱紗で包む際には、「弔事用の包み方にすること」と「弔事用の色を使用すること」がポイントです。正しいマナーを知り、恥ずかしくないようにしましょう。

袱紗に包む手順
近年ではケース状の袱紗も増えていますが、一枚の四角い布の袱紗でお布施を包む場合は、弔事用の包み方をします。正しい包み方の手順は以下の通りです。

手順1.ダイヤの形になるように袱紗を広げる
手順2.中央よりやや右側に封筒を置く
手順3.「右」→「下」→「上」→「左」の順に袱紗の角を中央へ折り曲げる

左開きで開けるように包むことが弔事のポイントです。また手順2では、表書きが表側にくるように封筒をおくようにしてください。

袱紗の色について
袱紗には様々な色がありますが、お布施を包む場合には、弔事にふさわしいとされている「紺、深緑、グレー、紫」などの寒色系かシックな色を使用しましょう。紫は慶事にも弔事にも使うことができる色なので、一枚持っていると重宝します。

赤やピンクなどの華やかな色は、結婚式や披露宴などのお祝い事に使用する色とされているため、お布施で使用するのは避けるようにしましょう。なお、色とは違い、デザインに厳密なルールはありません。柄が入っていても、あまりに華美でなければ弔事でもマナー違反にはなりません。

6. お布施を袱紗で包む際のマナー

お布施は僧侶への労働対価ではなく、故人の冥福をお祈りいただいたことに対する御礼の気持ちを示すものです。

お布施を渡すには気を付けたいマナーがいくつかあります。普段の生活ではなかなか知る機会がないので、今回ご紹介した正しいマナーをきちんと理解し、気持ちよく感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。

手元供養の始め方!通常の供養との違いや種類、メリットを解説

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未来のお墓研究所

2021.09.23 

供養

 

手元供養の始め方!
通常の供養との違いや種類、メリットを解説

ペット供養の仕方や種類を徹底解説!人気のペット供養墓の特徴もご紹介!

今回は、手元供養の始め方や通常の供養との違い、種類についてお伝えいたします。故人を身近に感じることができる手元供養。仏具を置くスペースがなくても、故人を供養できることから広がりを見せています。手元供養をしようか検討している方、今回ご紹介するポイントを参考にしてください。

1. 手元供養とは?

手元供養とは、遺骨や灰を自宅において供養することです。自宅供養ともいわれます。通常、遺骨や灰はお墓に入れて供養されますが、手元供養では身近に置いておきます。故人の遺骨や遺灰、髪の毛を小さな容器に入れて自宅に配置できるほか、ペンダントなどアクセサリーにして身に着けることで、常に故人を身近に感じられるといった魅力が手元供養にはあります

2. 手元供養の種類

手元供養の種類として、自宅に配置する方法と身に着ける方法の2つあります。自宅に配置する場合には、骨壺・仏壇・ステージが必要になります。身に着ける場合には、遺骨を入れられるチャームがついたアクセサリーを準備しましょう。以下に、種類別に用意するものをまとめました。

自宅に配置 身に着ける
・骨壺
・仏壇
・ステージ
・アクセサリー
・プレート

骨壺
骨壺とは、遺骨を納めるのに用いられます。一般的な骨壺は高さ約20cmの白い円柱型ですが、手元供養の骨壺は赤色や青色、円柱からひょうたん型のものなど、色や形のバリエーションが豊富です。素材も、木製や陶器製からガラス製や金属製のものがあり、色や形と合わせて部屋のデザインに適しているもの選ぶことができます。骨壺の大きさも高さ約6㎝と片手に乗るミニ骨壺もあるので、小さなスペースでも保管可能です。価格も2000円から購入できるので、予算に合わせて決められます。

仏壇
遺骨を納めるために使用されます。一般的な大きさでは家に置けない場合には、ミニ仏壇や飾り台がよく選ばれます。手元供養のミニ仏壇や飾り台は、色や形が豊富にあるので、部屋の様式に関係なく配置することができます。大きさも幅約23cm、奥行約17cmとテーブルにおけるものからあります。また素材も豊富なため、置き場所に合わせて選べるのも魅力です。例えば避けるべきとされている湿度の高い場所でも、素材によっては置いても大丈夫なのは手元供養の仏壇ならでは。

価格はお手頃なもので3,000円からあります。

ステージ
骨壺などを安置する用途で使用されます。形も豊富で、一般的な台から厨子(ずし)のような屋根や扉がついているものまであります。大きさも幅25cm、奥行18cmと部屋の一角に配置できるので、スペースはないが供養の場を整えたいという場合に適しています。価格はお手頃なものあれば2,000円から購入できます。

アクセサリー
手元供養では遺骨をアクセサリーにして供養することもできます。遺骨をアクセサリーにする方法は主に2つです。1つ目はアクセサリーに納骨する方法で、チャーム部分に少量の遺骨を納めて身に着けます。2つ目は遺骨を合成ダイヤモンドなどに加工する方法です。こちらは加工した遺骨を指輪やキーホルダーなどにはめて身に着けます。

どちらの方法も、常に故人を身近に感じることができる点が魅力です。

アクセサリー
費用に関しては、遺骨をアクセサリーに納骨する場合は、アクセサリーの値段のみかかります。遺骨を加工する場合は、素材によって変わります。安いものだと数百円から、プラチナなど高価なものであれは60万円ほどかかります。遺骨を合成ダイヤモンドに加工する場合は、30万円程度が相場です。

3. 手元供養のメリット

通常の供養と比べた手元供養のメリットは、以下の3つです。それぞれご説明いたします。

・故人を身近に感じることができる
・遠出せず身近で供養できる
・費用の負担を少なくできる

故人を身近に感じることができる
通常の供養では、遺骨全てをお墓にいれるのに対して、手元供養では自宅で保管できます。アクセサリーにして常に身に着ける方法もあるので、故人を常に身近に感じたい方に最適です。

遠出せず身近で供養できる
一般的に、遺骨が入れられているお墓に出向いて故人を弔います。檀那寺や墓地が遠くにあるため、お墓参りがむずかしい方もいると思います。手元供養であれば自宅で完結するので、時間、距離など制限なく故人を供養できます。

費用の負担を少なくできる
お墓を建てる場合、永代使用料や墓石代が必要となり、最低でも100万円ほどかかることは珍しくありません。手元供養であれば決まった費用はないので、自身の予算に合わせることができます。ただ、遺骨を分骨してお墓と自宅に保管することが多いです。

4. 手元供養で分骨する場合に考えること

ポイント
全骨 ・全骨に関して親族からの了承を得る
・粉骨をするかを決める。
・粉骨をするのであれば、遺骨の所有者・親族から了承を得る。
分骨 ・粉骨に関して遺骨の所有者・親族から了承を得る。
・粉骨する量を話し合う。

手元供養をするうえで、「全骨」か「分骨」を決める必要があります。「全骨」とは遺骨全てを手元に置くことを指します。「分骨」とは、お墓に入れる分と自宅で保管する分を分けることを意味します。どちらを選ぶにしろ、初めに親族から身元供養をする了承を得ましょう。

「全骨」を選択する場合、粉骨するか決める必要があります。基本的に、手元供養の骨壺は通常の10分の1ほどの大きさなので、すべての遺骨を入れるとなると、骨壺を複数準備しなくてはなりません。粉骨をすれば、体積を3分の1程に抑えることができます。粉骨をする場合は粉骨費用が約3万円必要になります。また、遺骨は所有者が決まっているので、必ず事前に確認をとりましょう。

「分骨」の場合は、所有者と親族から了承を得ましょう。遺骨は所有者がきまっているので、所有者の了承なく分骨をすることはできません。また、手元に残す量に関しても、親族と話し合いをして決めましょう。

5. 故人を身近に感じることができる手元供養

手元供養は近年人気の故人を偲ぶ方法の一つです。故人をより身近に感じることができるだけでなく、ライフスタイルに合わせて、多種多様な供養の在り方を模索できるのも手元供養の魅力といえるでしょう。

手元供養をする際には、親族から了承を得ることは欠かせません。皆、故人を偲ぶ気持ちは同じなので、故人を含めた家族の思いを踏まえた供養を選択しましょう。

ペット供養の仕方や種類を徹底解説!人気のペット供養墓の特徴もご紹介!

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2021.08.20 

樹木葬

お墓

供養

 

ペット供養の仕方や種類を徹底解説!
人気のペット供養墓の特徴もご紹介!

ペット供養の仕方や種類を徹底解説!人気のペット供養墓の特徴もご紹介!

家族と一緒に長い時間を共に過ごしてきたペット。近年、ペットが亡くなった際は人間と同様に供養をおこなう「ペット供養」という考え方が広がっています。ペット供養が可能なお寺、ペット霊園など、増えているペット供養の方法についてご紹介します。

1. ペット供養について

ペット供養の方法について特に決まっている方法もなく、またペット供養は宗教上や法律上、必須ではありません。その分ペット供養の在り方は多様です。「愛したペットの供養をおこないたい」というご自身の気持ちを表現できるように多くの方は自分だけのペット供養を行っています。
例えばペット供養では、手元供養やご自宅の庭に埋葬する方法なども考えられます。また近年では、ペット専用の霊園や納骨堂もあり、ペット供養の方法は増えています。人間の遺骨を自宅の庭に埋葬することは法律で禁止されていますが、動物の遺骨はご自身の土地であれば埋葬しても問題はありません。

2. ペット供養にお経は必要?

ペットを供養する際に、僧侶を呼んで読経することは必ずしも必要ではありませんが、供養のためにしてもらう方もいます。ちなみにどの宗派にもペット専用のお経というものは存在しません。しかし、人間も動物も同じ生き物です。ご自身が「お経をあげて供養をしたい」という気持ちがあるのであれば、その気持ちを大切にしてお経をあげるべきです。葬儀社や寺院によってはお経だけでなくペット葬を執り行うこともできます。

3. ペット供養に種類

ペットの供養方法に決まった形はなく、その分供養の在り方も様々です。ここでは一例をご紹介します。ご自身の中で納得のいくものを探してみてください。

ペット霊園
ペット霊園ではペットの火葬、お墓や納骨堂への埋葬をおこなうことができます。ペット供養にあたっては合同供養で埋葬されるのが一般的ですが、霊園によっては個別でお墓を建てることもできます。個別埋葬を考える場合はあらかじめ霊園へ確認しておくと良いでしょう。

散骨
お墓に埋葬するのではなく、散骨してペットを供養する方法もあります。散骨する際は細かく粉砕してパウダー状にしなければなりませんが、ご家庭で遺骨を粉砕することは非常に難しいため、専門業者へ依頼する必要があります。ペット霊園やペット専門の火葬業者の中には、希望すれば散骨も行ってくれるところがあるので事前に確認してみましょう。
ちなみに人間の遺骨の場合は、散骨をする際に埋葬許可証の提出など手続きが必要な場合もありますが、動物の場合は不要です。しかし、散骨に抵抗を示す方もいらっしゃいますので、散骨する場所への配慮は必要となるでしょう。

手元供養
手元供養とは、火葬した後の遺骨をお墓や納骨堂などに埋葬するのではなく、自宅などで保管し供養することをいいます。手元供養の仕方は大きくわけて2つあり、ひとつが骨壺などに入れて身近に置き供養する方法、もうひとつが普段身につけられるアクセサリーに遺骨の一部を入れる方法です。
骨壺に入れて供養する場合は、一緒に仏壇や手元供養の台、写真立て、お花、ロウソク立てなどを一緒に飾る方も多いようです。お近くの仏壇店かインターネットで検索すれば様々な種類のものが手に入ります。
アクセサリーの場合は、カプセル型で遺骨を入れられるタイプや、遺骨そのものをダイヤモンドやサファイヤなどの石に加工するタイプがあります。形や素材など種類も多く、価格も手ごろなものから装飾品として高価なものまで幅広くあります。

4. ペットの供養はお寺でもできる?

ペット供養を執り行えるお寺は全国に複数存在し、中にはペットの葬儀から火葬、納骨、埋葬、供養までをおこなえるお寺もあります。納骨堂を併設しているお寺では、ご先祖様同様に末永くお参りすることもできます。
かなりペット供養というのは一般的になりつつありますが、全てのお寺できるわけではありません。ペット供養が可能かどうかはホームページなどに記載されているので、あらかじめ調べておきましょう。

5. ペット供養墓について

ペットの供養墓といっても、様々な種類が存在します。飼い主のお気持ちに沿うものを選んで供養をしてあげることが大切です。

墓石タイプ
ペット供養墓で一般的なのは墓石タイプで、ペット霊園では、このタイプがほとんどです。もっとこだわりたい方は石材店に墓石をオーダーすることもできます。また墓石をオーダーしご自宅の庭でしていただくことも可能です。

仏壇タイプ
人間と同様に仏壇タイプも人気となっており、インターネットや仏壇仏具店では、ペット用の仏壇も販売されています。
宗教的な定めなど、何かルールやタブーがあるわけではないので、様々な種類の中からお選びいただけるはずです。

樹木葬タイプ
墓石の代わりに樹木を植える、樹木葬タイプも存在します。ペットを埋葬できる樹木葬には、ペットと一緒に入ることのできるお墓、ペット専用のお墓の2種類があります。

6. 大切なペットと家族に合った方法で供養しよう

家族同様に長い時間を連れ添ったペットを喪った時の悲しみは想像に難くありません。近年では、人間同様に供養を考える飼い主も増えており、ペット供養には様々な選択肢があります。お経をあげて供養がしたいという気持ちがあればお寺で読経をしてもらうこともでき、一緒のお墓に入りたいという気持ちがあるのならば、同じお墓に入ることもできるようになっています。
ペット供養には法律もなく、宗教的にもこうしなければならないという考え方もありません。だからこそあなたのお気持ちに合うペット供養を探してみてはいかがでしょうか。

松戸家ではペットと共に眠ることができる樹木葬もございます。
ペット供養について気になる方はお気軽にご相談ください。

お布施とは何か?そもそもの意味や金額相場、マナーをここで確認!

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2021.08.18 

供養

 

お布施とは何か?
そもそもの意味や金額相場、マナーをここで確認!

葬儀や法事、法要などで僧侶へ渡す金銭であるお布施ですが、どのような意味があるかご存知でしょうか。
またこのお布施には渡し方、包み方にもマナーが存在します。今回はお布施の意味やお布施に関するマナー、金額相場などを解説します。

1. お布施とは

お布施とは、読経をしていただいたり、戒名をつけていただいたりしたお礼として僧侶に渡す金銭のことを指します。原則として、お布施は僧侶のおこなった読経や戒名などに対する対価ではなく、ご本尊に捧げるものです。
このお布施がご本尊をお守りする寺院の維持や活動費となります。対価や給料といった位置づけではないため、基本的にお布施の金額に決まりはありません。

2. お布施が必要なタイミング ・渡すタイミング

お布施は、葬儀や法事、法要の際には準備しておく必要があります。葬儀では、読経料や戒名料として、法事、法要では読経料や御食事代としてお布施を僧侶へお渡します。それぞれ、どのタイミングで渡すのかについてみていきましょう。

葬儀でお布施を渡すタイミング
明確な決まりはありませんが、葬儀が始まる前に渡すのが一般的です。葬儀当日は葬儀社スタッフから僧侶到着の連絡があり、葬儀前に僧侶へ挨拶をする際にお布施も渡すのがスムーズです。
もちろん葬儀前に時間が取れなかった場合は、葬儀後に渡しても問題ありません。葬儀当日に渡せなかった時は、後日お寺へ訪問して渡しましょう。

法事・法要でお布施を渡すタイミング
法事や法要でも渡すタイミングに明確な決まりはありませんが、こちらも法事が始まる前に僧侶へ挨拶をおこなう時に渡すのが一般的です。もちろん終わった後にお渡しする場合もあります。

お布施を渡す際のマナー
葬儀や法事、法要でお布施を渡す際にはマナーが存在します。封筒に入れた状態で、そのまま僧侶に手渡しするのはマナー違反です。一般的には「切手盆にのせてお渡しする」もしくは「袱紗にお布施を包んだ状態で持参、僧侶の前で袱紗から取り出してお渡しする」のがマナーとなりますので注意しましょう。

切手盆にのせて渡す際のマナー 
小さな黒塗りのお盆を切手盆と呼びますが、葬儀社にお願いすると貸し出してくれますので、持参が難しい場合は借りておくようにしましょう。お布施を切手盆にのせてお渡しする際の基本的な手順は以下です。

①お布施を自分に向けて切手盆にのせる
②お盆の右上を右手、左上を左手で持つ
③お盆を右回りに回して、相手から見て正しい向きにお布施が見えるようにする
④僧侶に差し出す
⑤僧侶が受け取り、切手盆を返されたら受け取る

袱紗から取り出して渡す際のマナー
お布施を封筒のまま持参することはしません。必ず袱紗に包んだ状態で持参して、僧侶の前で袱紗を開き渡すようにしましょう。お布施を袱紗からお渡しする際の手順は以下の通りです。

①畳んだ袱紗にお布施をのせて、両手で僧侶へ差し出す
②お布施が僧侶から見て正面に来るようにする
③僧侶が受け取り、袱紗を片付ける

3. お布施の金額について

お布施は読経や戒名に対する対価ではなく、ご本尊に捧げるものですので明確な金額は定まっていません。また、地域や葬儀、法要の規模やお寺との関係性によっても大きく変化するものです。以下でご紹介するお布施の金額はあくまで相場なので、一つの目安としてご確認ください。

通夜・葬儀の場合
通夜・葬儀でのお布施相場は、15~50万円と言われています。地域や宗派によってもお布施の金額は大きく異なりますので、相場金額にもかなりの幅があります。
葬儀でお渡しするお布施には読経料と戒名料が含まれているため、法要に比べると高額な傾向にあります。

法要の場合

四十九日法要 3~5万円程度
一周忌法要 3~5万円程度
三回忌法要 1~5万円程度
七回忌法要 1~5万円程度

命日から四十九日後に故人が極楽浄土に行けるかの最後の審判を受けるという仏教的思想に基づき、故人が極楽浄土へ渡れるようご遺族が祈る盛大な法要が四十九日法要です。この四十九日法要のお布施相場は、3~5万円と言われています。一般的に法要のお布施は、葬儀に近いものほど金額が高くなります。上記は七回忌法要までのお布施の相場ですので、参考にしてください。

納骨時の場合
故人の遺骨をお墓に納骨する際におこなわれるのが、納骨法要です。納骨法要は四十九日法要と同時におこなうこともあり、納骨法要のお布施相場は1~5万円です。
また納骨時には、お墓に故人の魂を宿らせる開眼供養をおこなうこともあります。開眼供養のお布施相場も同様に1~5万円ほどになります。

お盆の場合
お盆の際に行う法要の場合、お布施相場は5千円~2万円です。ただし、四十九日法要後初めてのお盆である新盆の場合は、3万円~5万円程度です。

4. お布施の意味や金額、マナーを押さえておこう

お布施は僧侶にそのまま手渡しするものではありません。奉書紙か封筒で包んで渡す必要があります。また、表書きなどのマナーも存在します。ここでは、お布施を準備する方法や手順を紹介します。

お布施の包み方
お布施は奉書紙か白い封筒で包んで渡すのが一般的です。奉書紙で包む場合は、中袋を準備しておきましょう。中袋に包んだお布施を、奉書紙の裏面、真ん中から左に置きます。その後、「左→右→下→上」の順で折ります。奉書紙は、つるつるした面が表面、ザラザラした面が裏面となります。白い封筒でお渡しする場合は、無地のものか「御布施」と記載されているものを使用しましょう。表面に郵便番号や住所を記載する必要はありません。郵便番号が記載できる封筒を使うのはマナー違反なので注意が必要です。

お布施の書き方
封筒の表面に「御布施」または、「お布施」と表書きをしましょう。裏面には、「住所・氏名・金額」を記載する必要があります。また金額の数字は、漢数字の代わりに用いる漢字、いわゆる「大字」で記載する必要があるので注意しましょう。例えば「一」は「壱」、「二」は「弐」と記載します。

水引は必要ない
香典には水引付の封筒が必要となりますが、お布施の場合は不要です。水引には「不幸を追い払う」という意味合いがありますが、お布施は僧侶に渡すものであり、お寺への不幸があってお渡しするものではないため水引は不要となります。

5. お布施の意味や金額、マナーを押さえておこう

葬儀や法事、法要の際に僧侶へお渡しするお布施は対価ではなく、明確な金額は決まっていません。読経をしてい
ただいたり、戒名をつけていただいたりしたことに対してお渡しする金銭であると思いがちですが、正しくはご本尊に
対して捧げるものです。地域や宗派によってもお布施の金額は異なるものですが、初めてでお布施の金額が不安な
場合は、今回の記事に記載している相場を参考にしてみてください。

また、お布施は渡すタイミングや渡し方にもマナーが存在します。封筒にお布施を入れて、そのまま僧侶へお渡しす
るのではなく、正しいマナーで渡すことを心がけましょう。