健康長寿を祈願するならここ!一度は参拝したい京都の神社仏閣5選


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2023.10.26

健康長寿

健康長寿を祈願するならここ!一度は参拝したい京都の神社仏閣5選

健康長寿を祈願するならここ!一度は参拝したい京都の神社仏閣5選

今回から、「健康長寿への道 研究コーナー」として、健康長寿に関するさまざまなテーマを取り上げていきたいと思います。

さて、皆様は神社やお寺にお参りする際、どんなお願いごとをするでしょうか。
「家族が健康で過ごせますように」
「いつまでも元気でいられますように」
「病気が治りますように」
大切な家族や友人、そして自分自身の病気平癒や長寿をお祈りする人も多いのではないでしょうか。
そこで、まずは健康長寿に御利益があるといわれる人気の神社仏閣をご紹介していきたいと思います。
第1回目は〈京都編〉。
歴史や伝統の息吹が感じられ、四季折々の自然を堪能できる古都・京都の神社仏閣へ、ぜひ無病息災・長寿祈願・健康祈願に出かけましょう!

(注記)
★の数は、体力に自信がない方でも訪れやすいかどうかについて、公共交通機関からの距離や敷地内の階段の有無などを元に、編集部独自におすすめランクを示したものです(最高は★5つ)。

1.【長寿祈願】松尾大社(京都府京都市西京区) ★★★★★

1.【長寿祈願】松尾大社(京都府京都市西京区) ★★★★★

山の地主神を祀る「松尾大社」

松尾大社の御祭神「大山咋神(おおやまぐいのかみ)」は、太古の昔よりこの地方一帯に住んでいた住民が、松尾山の山霊を山頂近くの磐座(いわくら)に祀って生活の守護神として尊崇したのが始まりと伝えられています。

延命長寿の神泉「亀の井」

元正天皇の時代の元号の由来となった「霊亀(れいき)の滝」の手前には、「亀の井」という霊泉があり、「延命長寿」「よみがえりの水」として知られています。本殿正面門の「幸運の撫で亀」は不老長寿の御利益があるといわれています。

松尾大社へのアクセス

阪急嵐山線「松尾大社」駅を降りてすぐ。あるいはJR京都駅からバスで約40分、「松尾大社前」下車。アクセスも良いので、ぜひ長寿祈願に訪れたい神社です。
松尾大社 公式ホームページ https://www.matsunoo.or.jp/

(参考)松尾大社 公式ホームページ

2.【健康長寿・歯の健康】壬生寺(京都府京都市中京区)  ★★★★

2.【健康長寿・歯の健康】壬生寺(京都府京都市中京区)  ★★★★

延命地蔵菩薩がご本尊の「壬生寺」

正暦2(991)年の創建。本尊は延命地蔵菩薩(重要文化財)で、地蔵信仰とともに、厄除・開運の寺として庶民の信仰を集めています。また、幕末に活躍した新選組ゆかりの寺としても知られています。

十の御利益「延命地蔵菩薩」

延命地蔵菩薩には、「丈夫な体を授かる」「病気が平癒する」「長生きを授かる」など、十の御利益があると伝わっています。また、「中院」に安置されている「十一面観音菩薩」は健康長寿に、「歯薬師如来像」は歯の病に霊験あらたかといわれています。

壬生寺へのアクセス

JR京都駅からバスで「壬生寺道」下車、徒歩約2分。タクシーなら15分ほどで訪れることができます。四条の繁華街からも近く、京都観光の一つとしても訪れてみたいお寺です。
壬生寺 公式ホームページ https://www.mibudera.com/

(参考)壬生寺 公式ホームページ

3.【健康長寿】行願寺(京都府京都市中京区)  ★★★★

3.【健康長寿】行願寺(京都府京都市中京区)  ★★★★

行円上人によって開かれた「行願寺」

寛弘元(1004)年に行円上人によって創建された天台宗の寺院です。本尊である寿老神の御真言を一日三回唱えると、福寿吉運が授かるといわれています。

長寿・吉運の神「寿老人」

境内には、都七福神巡りの一つ「寿老人神堂」があります。中国の老子が天に昇ってなったという仙人の姿。三千年の長寿を保つ玄鹿(げんろく)を従え、人々の難を払う団扇を持っていることから、福財・子宝・諸病平癒・長寿の功徳があると伝えられています。

行願寺へのアクセス

先斗町と京都御苑の間にあるお寺です。京阪電車「神宮丸太町駅」から徒歩10分ほど。JR京都駅からタクシーで約15分。体力に自信のある方は、行願寺をはじめとする都七福神めぐりにチャレンジしてみてはいかがでしょう。
霊麀山行願寺 公式ホームページ https://kaudau.jp/

(参考)霊麀山行願寺 公式ホームページ
「都七福神まいり」ホームページ  https://miyako7.jp/zyuroujin/

4.【無病息災】柴野今宮神社(京都府京都市北区)  ★★★

4.【無病息災】柴野今宮神社(京都府京都市北区)  ★★★

疫病の源となる御霊を鎮める「今宮神社」

平安建都以前から疫神を祀る社があったといわれています。正暦5(994)年、都の悪疫退散を祈り、御輿を造営し紫野御霊会(むらさきのごりょうえ)を営んだのが、今宮神社の創祀です。

無病息災を祈る「やすらい祭」

「やすらい祭」は京の三奇祭の一つ、疫病を鎮め平安を願う春のさきがけの祭として知られています。踊り歩く行列の花傘の下に入ると、1年間健康に過ごせるとか。毎年4月の第2日曜日に行われています。

今宮神社へのアクセス

地下鉄烏丸線「北大路」駅から徒歩20分。または阪急京都線「烏丸」駅からバスで「今宮神社前」下車すぐ。タクシーならJR京都駅から約40分ほどです。「やすらい祭」の開催に合わせて、健康祈願に訪れたい神社です。
紫野今宮神社 公式ホームページ http://www.imamiyajinja.org/

(参考)紫野今宮神社 公式ホームページ

5. 【延命祈願】音羽山清水寺(京都府京都市東山区)  ★★★

5. 【延命祈願】音羽山清水寺(京都府京都市東山区)  ★★★

人々を苦難から救う「清水寺」

開創は今からおよそ1250年前。ご本尊である「十一面千手観世音菩薩」は、人々を苦難から救うといわれています。1994年には世界文化遺産「古都京都の文化財」のひとつとして登録されました。

延命水として知られる「音羽の瀧」

「清い水」と寺名の由来ともなっている「音羽の瀧」。祠(ほこら)から流れる水は3本にわかれており、学問、健康、縁結びの御利益があるといわれています。まずは瀧の奥にお祀りされている不動明王にお参りしてから、3本のうち1本の霊水を汲みましょう。

清水寺へのアクセス

JR京都駅からバスで「五条坂」下車、徒歩10分。坂道が続くので、体力に自信のない方はタクシーで訪れるのがおすすめ。車椅子の方でも境内を一周できる参拝ルートがあります。
音羽山清水寺 公式ホームページ https://www.kiyomizudera.or.jp/

(参考)音羽山清水寺 公式ホームページ

いかがでしたでしょうか。
昔ながらの景観や文化が残る京都のまち。観光地としても魅力的ですが、心静かに健康長寿を祈願する旅もまた素敵ですよね。これを参考に、ぜひ長寿祈願にお出かけください。
ご家族や大切な友人、そしてまたあなた自身がいつまでも健康で長生きできますように、今後も健康長寿に役立つ内容をさまざまなテーマでお届けしていきます。

【お墓の継承】兄弟の相続順位・継承ルールや注意点を解説


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【お墓の継承】兄弟の相続順位・継承ルールや注意点を解説

お墓の所有者である親や兄弟が亡くなった際、「誰がお墓を引き継ぐべき?」「お墓の継承ルールは?」と考える方もいらっしゃるでしょう。近年、少子化や核家族化の影響により、お墓の継承問題で悩む方が増えています。今回は、お墓の継承の基本ルールや兄弟の相続順位、承継者の役割などについて解説します。いざという時にスムーズにお墓を相続できるよう、ぜひご覧ください。

1.お墓の継承の基本ルール

お墓の継承の基本ルール

まずは、親などからお墓を相続する際の基本的なルール・考え方を知っておきましょう。

お墓を相続するのは「祭祀承継者」

相続する家や土地、預貯金などを「相続財産」と呼ぶ一方、墓地・墓石・仏壇など先祖を祀るための財産を「祭祀財産」といいます。祭祀財産を受け継ぐ人を「祭祀承継者」といい、相続財産の相続人とイコールである必要はありません。

相続財産は何人かで分割して受け継ぐこともありますが、祭祀承継者は必ず1人です。また、祭祀財産の相続に相続税はかかりません。

法律上「長男、長女が継ぐ」決まりはない

財産相続の優先順位は民法で定められていますが、祭祀承継者の相続順位は法律で定められていません。これまで「長男や長女が継ぐもの」と考えられてきたのは、あくまで慣習的なもの。古い慣習が薄れてきた現代、次男など長子以外の兄弟がお墓を継ぐことも十分に考えられます。

お墓の継承について民法では次のように定めています。

民法 第897条

  1. 系譜、祭具及び墳墓の所有権は、前項の規定に関わらず、慣習に従って祖先の祭祀を主宰すべき者が承継する。ただし、被相続人の指定に従って祖先の祭祀を主宰すべき者があるときは、その者が承継する。
  2. 前項本文の場合において慣習が明らかでないときは、同項の権利を承継すべき者は、家庭裁判所が定める。

つまり被相続人(親など)の指定に従って承継者を決め、指定や慣習がなく決まらない場合は家庭裁判所で決めることになります。

2. 祭祀承継者の優先順位

祭祀承継者の優先順位

お墓の継承の基本ルールはわかりましたが、実際にはどのような決め方となるのでしょうか。祭祀承継者を決める一般的な優先順位を見ていきましょう。

被相続人が指定する

民法で定められている通り、被相続人による指定がある場合には、その方が第一優先となります。法的な効力を持つ遺言書で指定しておくことが理想ですが、口頭で指定することも可能です。被相続人が亡くなったあと、お墓の相続で家族がもめることのないよう、生前に話し合って祭祀承継者を指定しておくとよいでしょう。

慣習と話し合いで決める

被相続人による指定がない場合は、慣習と親族間の話し合いで決めます。近年、少子化の影響もあり、従来の慣習に縛られると相続に困るケースも。祭祀承継者がなかなか決まらない場合は、次の順に考えてみるとよいでしょう。

① 長男・長女
特段の問題がない場合、まず長男・長女と考えるのが一般的です。

② 長男以外の子ども・改姓した子ども
長男が遠方にいる場合や亡くなっている場合もあり、長男以外の子どもがお墓を継ぐケースが増えています。また、結婚して改姓した子どもが継ぐことも可能です。

③ 兄弟・姉妹・甥・姪など
子ども以外の親族に依頼することも可能です。ただし、お墓を管理する負担をかけるため、相応のお礼が必要となる場合もあります。

④ 血縁者以外の人
血縁者以外でも祭祀承継者になることはできます。後々のトラブルを防ぐために、事前に関係者の了承を得たうえで、書面に残しておきましょう。ただし、墓地によっては、承継者を親族に限定している場合もありますので、必ず事前に確認してください。

家庭裁判所の調停や審判

親族間での話し合いで決まらない場合、家庭裁判所に「祭祀承継者指定の調停、または審判」を申し立てます。家庭裁判所では、被相続人と相続人の関係性などを総合的に考慮し「被相続人が生存していれば指定したであろう者」を選ぶことになります。

3. 祭祀承継者の役割

祭祀承継者の役割

祭祀承継者にはおもに4つの役割があります。お墓を相続してから慌てないよう、事前にやるべきことを確認しておきましょう。

お墓や仏壇の維持管理

親族がお墓参りできるよう、お墓の手入れをして維持に努めます。また、墓地・霊園に管理費を支払う義務も発生します。

法要を主宰する

一周忌や三周忌などの法要を主宰するのも、祭祀承継者の役割です。僧侶の手配・親族への連絡・お布施やお供物・お花の準備などを行います。

遺骨やお墓の所有権を持つ

祭祀承継者が遺骨やお墓の所有者になるため、お墓を処分したり改葬したりする権利を持つことになります。「墓じまいをしたい」「永代供養墓に改葬したい」といった場合は、祭祀承継者の同意が必要となります。

檀家の務め

お墓が寺院墓地にある場合、その寺院の檀家になっていると考えられ、檀家としての務めも受け継ぐこととなります。檀家の務めに挙げられるのは、法要などの行事への参加・お布施・寄進などです。

4. お墓の継承のタイミング

お墓の継承のタイミング

お墓を引き継ぐタイミングは、今の祭祀承継者が亡くなった時が一般的です。しかし、後々のトラブルを防ぐため、生前のうちにお墓を継承する場合もあります。お墓の継承に法的な手続きは必要なく、名義変更の手続きにより祭祀承継者の変更が可能です。

5. お墓の継承方法

お墓の継承方法

お墓を継承することが決まったら、まずは墓地や霊園の管理者に連絡します。次に名義変更に進みますが、その際に必要な書類を確認しましょう。

必要書類の例

◯墓地使用許可証、または永代使用承諾証(墓地使用権を取得した際に発行される書類)
◯承継の理由を示す書類(元の承継者の死亡が記載された戸籍謄本など)
◯承継者の戸籍謄本や住民票
◯承継者の実印と印鑑登録証明書

そのほか、場合によっては遺言書、親族の同意書、家庭裁判所の審判書が必要なこともあります。どのような書類が必要か、あらかじめ墓地の管理者に確認しておきましょう。

名義変更の手数料

お墓の継承に必要な手数料は墓地や霊園によって異なりますが、目安は次の通りです。寺院墓地の場合はお布施も包みますが、金額は寺院によって大きく異なります。迷った時はお寺に問い合わせるとよいでしょう。
公営墓地…数百円〜数千円程度
民営墓地…数千円〜1万円以上
寺院墓地…手数料+お布施

6. お墓の継承の注意点

お墓の継承の注意点

祭祀承継者を決めるに当たって、事前に知っておきたい注意点をご紹介します。

墓地や霊園の使用規則を確認する

墓地や霊園によっては、「承継者は血縁者のみ」「承継者は3親等まで」「親族以外が継承する場合は霊園側の同意を得る」といった規則を設けている場合があります。祭祀承継者を決める前に墓地や霊園の規則を確認しておきましょう。

また、寺院墓地の場合は檀家としての務めも引き継ぐことになります。よって、ほかの宗派の人が承継者になることは難しいため注意が必要です。

継承する人がいない時は墓じまいも検討する

どうしてもお墓を継承する人がいない場合は、墓じまいして永代供養墓へ改葬することも考えられます。お墓を継承する人がおらず「無縁墓」となってしまうことはもちろん、お墓の継承問題で親族にもめごとが起きてしまうことを、ご先祖さまは決して望んではいないはず。自分や家族の人生を大切にしながら、ご先祖さまを供養できるお墓のあり方を検討してください。

7. お墓継承の基本ルールを知って、スムーズな相続を

お墓継承の基本ルールを知って、スムーズな相続を

従来の「お墓は長男・長女が継ぐべき」といった考えは薄れつつあります。大きな負担がかからず、信頼してお墓を任せられるという観点から、柔軟に祭祀承継者を選ぶとよいでしょう。ただし、霊園・墓地によっては、お墓を相続できる対象者を規則で定めているので事前に確認してください。お墓の継承問題がなかなか解決しない場合は、墓じまいや改葬も含め、家族が幸せになる方法をぜひ検討してくださいね。

ペットと一緒に入れる樹木葬。種類や費用、メリット・デメリットを解説

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投稿日:2023.08.31
更新日:2024.02.15

樹木葬

供養

お墓

ペットと一緒に入れる樹木葬。種類や費用、メリット・デメリットを解説

ペットと一緒に入れる樹木葬。種類や費用、メリット・デメリットを解説

近年、ペットを家族の一員と捉え、ペットが亡くなった後の供養にもこだわる方が増えています。そんな方に注目されているひとつが樹木葬です。「ペットと一緒に自然に還りたい」「自分もペットと一緒にお墓に入りたい」という想いから、樹木葬を選ぶ方も増えています。今回は、ペットと利用できる樹木葬の種類や費用、メリット・デメリットについて解説します。大切なペットに納得いく供養ができるよう、ぜひご覧ください。

樹木葬とは

樹木葬とは

樹木葬とは、墓石の代わりに樹木や草花をシンボルとし、その周辺に遺骨を埋葬する供養の方法です。古くから存在した埋葬方法ではありますが、墓地承継や用地不足の問題などを背景に、近年、注目を集めている埋葬方法です。
多くの樹木葬は継承者を必要としない永代供養で、遺族に代わってお寺や管理事務所などが供養を継続してくれます。宗教・宗派不問の場合が多く、一般のお墓と比べて価格が安いというメリットも。また、「自然志向」「自然回帰」の観点からも樹木葬を選ぶ方が増えています。

ペット樹木葬の種類

ペット樹木葬の種類

ペットの樹木葬には主に、人と一緒に入れるタイプ、ペット専用タイプ、自宅に埋葬する方法の3つがあります。それぞれの特徴とメリット・デメリットを見ていきましょう。

ペットと一緒に入れる樹木葬

ペットと飼い主が同じ個室に入れるタイプの樹木葬があります。多くの樹木葬では、一定期間が経ったら遺骨を個室から取り出し、他の遺骨と一緒に合祀します。合祀の際、ペットと人とは分けられる場合があるので、必ず契約前によく確認しましょう。

ペット専用の樹木葬(民間のペット霊園)

樹木葬のある民間のペット霊園に埋葬する方法もあります。ペット霊園は、お葬式・火葬・納骨がセットになっていることもあるので、事前に契約内容をよく確認しましょう。ペット霊園は行政の審査が緩いため、突然の倒産・閉園などが起きる可能性も。必ず口コミを調べて現地を見学し、信頼できる霊園かどうかを自分の目で判断しましょう。

自宅の敷地を利用した樹木葬

ペットを私有地に埋葬することは、法律上問題ありません。自宅の庭などに穴を掘り、ペットの遺体もしくは遺骨を埋め、その上にシンボルツリーとなる樹木を育てましょう。異臭・害虫のリスクを避け「土に還りやすくする」ためにも、火葬業者で火葬~遺骨の粉砕を依頼するのがおすすめです。

樹木を育てるのは初心者には難しい場合があります。その際は、比較的育ちやすい野花などを、遺骨のある場所周辺へ植えると良いでしょう。自宅に庭がない方は、ベランダでも利用できるペット用の樹木葬キットを検討してもよいでしょう。

ペット樹木葬の埋葬方法

ペット樹木葬の埋葬方法

霊園でペット樹木葬とする場合、埋葬方法にも3つの種類があります。合葬(合祀)型、集合型、個別型、それぞれの特徴を見ていきましょう。

合葬(合祀)型

合葬(合祀)型の樹木葬は、個別の区画は設けずに共同区画に埋葬します。共同区画の中で、遺骨が混じらないようそれぞれに穴をあけるタイプと、同じ穴に遺骨を埋葬して遺骨が混ざるタイプがあります。個別型の埋葬方法と比べて費用が安く、年間管理料もかかりませんが、埋葬すると後から取り出すことはできません。

集合型

集合型の樹木葬は、シンボルツリーを中心に複数の区画を設け、個別に埋葬します。合葬(合祀)型とは違い区画が明確なため、遺骨が混ざってしまう心配がありません。しかし、個別区画には使用期限が設けられていることがあります。その場合は期限後に遺骨は合祀墓に移されます。

個別型

個別型の樹木葬は、個別区画ごとにシンボルツリーを植えて埋葬します。多くの場合は遺骨を土に還しますが、一定期間は骨壷で埋葬し、その後は合祀される場合もあります。

ペット樹木葬の費用

ペット樹木葬の費用

ペット樹木葬の費用は、地域や埋葬方法によって大きく異なります。それぞれの費用相場を確認しておきましょう。

霊園を利用する場合

ペット霊園の場合、初期費用5千円~10万円、年間管理費0~5千円が相場です。
人と一緒に入れる樹木葬の場合、初期費用は20万円~100万円が相場です。年間管理費は地域によって地価が異なるため費用相場も異なりますが、1万円程度が目安となります。

自宅の敷地を利用した樹木葬の場合

すべて自分の手で行えば費用はかかりませんが、衛生面からも、火葬してから埋葬することをおすすめします。火葬後に遺骨を返却してもらえる、民間のペット霊園や火葬業者に依頼しましょう。火葬費用はペットの体重によって異なり、1万円~5万円ほどです。火葬後は、市販のペット樹木葬キットを使って埋葬する方法もあります。

ペット樹木葬にかかる費用内訳

霊園を利用する場合、初期費用以外にもかかる費用があります。何にどれくらいの費用がかかるのか、その内訳と支払いのタイミングも見ておきましょう。

項目 費用相場 支払いのタイミング
永代使用料・永代供養料
(ペット専用霊園)
5千円~10万円 契約時
永代使用料・永代供養料
(人と一緒に入れる墓地・霊園)
20万円~150万円 契約時
納骨料 0~5千円 納骨時に都度
(初期費用に含まれる場合もある)
銘板彫刻代 2~10万円 契約時
年間管理料 0~1万円 毎年
(支払うタイミングや方法はさまざま)

永代使用料

遺骨を安置するスペースに対して支払う料金を、永代使用料といいます。多くの場合、遺骨の供養を霊園に任せるための費用「永代供養料」もセットになっています。永代使用料は、契約時に一度支払えばその後は支払う必要はありません。

ペット専用霊園の場合、永代使用料と永代供養料を合わせて5千円~10万円が相場です。
人と一緒に入れる墓地や霊園の場合は、永代使用料と永代供養料を合わせて20万円~150万円が相場です。

納骨料

納骨料は、遺骨を埋葬・納骨してもらうための費用で、相場は0円~5千円、初期費用に含まれていることもあります。一般的にペットと人間の遺骨分費用がかかりますが、霊園ごとに異なるため事前に確認しましょう。

銘板彫刻代

遺骨を埋葬した辺りに、銘板(ネームプレートのようなもの)を設置する際にかかる費用です。お墓がどこにあるかを分かりやすくすることができますが、銘板の設置はオプションとしている霊園も多いです。費用の相場は2万円~10万円です。

年間管理料

年間管理料は、霊園を管理してもらうための費用です。年間管理料は毎年納める霊園が多いですが、無料の霊園も増えています。支払い方法や期間などはさまざまなため、事前に確認しましょう。毎年納める場合、費用の相場は1万円です。

ペットと一緒に入れる樹木葬のメリット・デメリット

ペットと一緒に入れる樹木葬のメリット・デメリット

ペットと一緒に入れる樹木葬にもメリット・デメリットがあります。希望の供養方法と異なる場合は、お墓や納骨堂への埋葬、散骨、手元供養など、他の供養方法を検討しましょう。

ペットと一緒に入れる樹木葬のメリット

「ペットと一緒にお墓に入る」という希望を実現できるのが、もっとも大きなメリットといえるでしょう。動物らしく自然に還ることが実現できることもメリットの一つです。また、従来型の一般墓より費用を抑えられるのもメリットです。

ペットと一緒に入れる樹木葬のデメリット

ペット樹木葬は比較的新しい埋葬方法です。そのため、樹木葬を取り扱っている墓地や霊園すべてでペットと人が一緒に埋葬できるわけではありません。事前に確認が必要です。
人のみの樹木葬と同様に、埋葬後に遺骨を取り出すことがほとんどできない点にも注意が必要です。また、家族から樹木葬への理解を得られないこともありますので、事前にしっかり話し合っておきましょう。

ペット樹木葬の注意点

ペット樹木葬の注意点

ペット樹木葬で納得いく供養をするために、事前に確認しておきたいポイントをご紹介します。

宗教不問かを確認する

霊園や寺院の樹木葬の場合、宗教・宗派の制限がないかを確認しましょう。民間の霊園は宗教不問がほとんど。しかし、寺院に併設されたペット霊園や、人と一緒に埋葬する樹木葬の場合、その寺院の檀家になる必要があるケースも。檀家になると、定期的に会費やお布施を支払う必要もありますので、宗教不問の樹木葬かどうかを事前に確認しておきましょう。

埋葬方法を事前に確認する

樹木葬の埋葬方法は、主に合祀型・集合型・個別型の3種類ですが、霊園によっては対応していない埋葬方法もあります。また、個別型であっても、一定期間後に合祀される場合もありますので、先々のことも含めて埋葬方法を確認しておきましょう。

事前に費用を確認する

樹木葬にかかる費用は初期費用だけではありません。永代使用料や年間管理費、納骨代など、初期費用とは別にかかる費用の内訳も忘れず確認しましょう。また、一般的に納骨料は遺骨の数だけかかります。埋葬されるご遺体の数やペットの数を伝え、全体での費用を確認しましょう。

家族の理解を得る

一般墓を希望する家族や親戚がいる場合、ペットと一緒の樹木葬が理解されないことがあります。ペット樹木葬から一般墓への改葬ができないケースも多いため、事前に家族と話し合い、共通認識を持つことが大切です。

愛するペットとともに、自然に還る樹木葬

愛するペットとともに、自然に還る樹木葬

大切な家族の一員であるペット。亡くなった後も一緒に眠りたいという方は、ぜひ樹木葬を検討してはいかがでしょうか。選ぶ霊園や寺院、埋葬方法によって、費用やメリット・デメリットが異なります。口コミを調べたり現地を見学したり、事前にしっかりと確認した上で申し込みしましょう。樹木葬以外にも、ペット供養にはいくつかの方法がありますので、生活スタイルやイメージに合った供養方法を選んでくださいね。

お盆のお墓参りが雨ならどうする?お墓参りに行ってはいけない日とは

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2023.08.24

供養

お盆のお墓参りが雨ならどうする?お墓参りに行ってはいけない日とは

お盆はお墓参りのシーズン。しかし、最近は夏場に大雨が降る頻度が増え、雨の中のお墓参りに難儀される方も多いのではないでしょうか。日本では古くから「雨の日はお墓参りに行ってはいけない」とされています。
今回の記事では、雨の日にお墓参りがNGとされる理由や、雨の日のお墓参りの注意点について解説します。また、雨の日以外でお墓参りに不向きとされるタイミングをご紹介しますので、ぜひご覧ください。



1.雨の日のお墓参りがダメといわれる理由

雨の日のお墓参りがダメといわれる理由

雨の日にお墓参りに行ってはいけないとされるのは、災難を避けるための戒めの名残であり、現代ではあまり気にする必要はありません。そもそもなぜ、雨の日のお墓参りがダメといわれるようになったのか、その理由を見ていきましょう。

土葬による伝染病を懸念した名残

現代の日本ではほぼ火葬ですが、昭和初期までは土葬が主流でした。土葬の時代、雨が降ると地中から伝染病の細菌などが染み出し、感染の恐れがあると考えられていたのです。また、雨の日は死臭が漂って衛生的でないことからも、お墓参りが避けられるようになりました。

雨の日は縁起が悪いという陰陽思想

現代でも日本の生活に深く根付いている陰陽思想。たとえば、カレンダーの大安・仏滅、おせち料理に登場する黒・赤・黄などの5色の食材、神社やお寺で見かける5色の幕も、陰陽思想に由来しています。陰陽思想では、晴れの日が「陽の気」であるのに対し、雨の日は「陰の気」であり縁起が悪いとされ、お墓参りが避けられるようになったのです。

足元が悪く転ぶ危険を避けるため

昔の墓地は現代のように整備されておらず、雨で滑りやすかったり道が崩れたりということもあったでしょう。さらに、視界が悪く転倒の危険が増すことも考えられます。悪天候でのお墓参りで怪我などしないよう、雨の日のお墓参りを戒めたという説もあります。現代の整備された墓地ではあまり神経質になる必要はありませんが、雨で足元が滑りやすい点には十分注意しましょう。



2. 雨の日のお墓参りのメリット

雨の日のお墓参りのメリット

雨の日のお墓参りにはメリットもあります。雨の日にお墓参りに行かざるを得ない場合、ポジティブな気持ちで臨めるようメリットも知っておきましょう。

ご先祖さまが歓迎しているサインといわれる

「お墓参りで雨が降るのは、ご先祖さまが歓迎しているサイン」ともいわれます。これは、神社に参拝した際、神様が歓迎のサインとして降らせる「禊の雨」に由来していると考えられます。せっかくのお墓参りが雨の日であっても、歓迎のサインと捉えてポジティブにご先祖さまと向き合ってみてはいかがでしょうか。ただし、安全に支障をきたすような天候の場合は、無理せずお墓参りを見合わせてくださいね。

墓石が濡れて汚れが落ちやすく掃除しやすい

雨の日のお墓参りは、「いつもより念入りに掃除するチャンス」と捉えるのも1つです。墓石の掃除は水洗いが基本ですが、雨の日は墓石が濡れているため、汚れを落としやすいメリットがあります。墓石は傷つきやすいため、金属などの硬いタワシは使用しないでください。柔らかいスポンジや布で優しく擦りましょう。



3. 雨の日のお墓参りの注意点

雨の日であってもお墓参りの基本的な流れは同じですが、特に雨の日に注意したいポイントについてご紹介します。

雨の日のお墓参りの注意点

動きやすい服装・レインコートを着用する

複数人でお墓参りに行く際や、参道でほかの参拝者とすれ違う際など、傘があると邪魔になったりぶつかったりすることがあります。また、傘をさしながらでは掃除もしづらいため、レインコートを着用するのがよいでしょう。レインコートを着用すれば、掃除で衣服が汚れるのを防ぐこともできます。また、足元が悪くなっているため、足捌きのよい動きやすい服装を心がけましょう。

足元が悪いので滑りにくい靴を履く

お墓のある場所は、坂道や階段、細い参道など足元が悪く滑りやすいスポットがたくさん。とにかく、滑りにくい靴選びを意識しましょう。靴底にしっかり凸凹があり、グリップ力の高いゴム製のソールがおすすめです。最近では、ブラックフォーマルにも合う滑りにくい靴も市販されていますので、準備しておくとよいでしょう。

線香は供える

仏教では「故人は線香の香りを召し上がる」という考え方で、線香を供えることは大切なご供養です。雨で火がすぐに消えてしまっても構いませんので、必ず線香を供えましょう。お参りが終わったら、線香の火が消えていることを確認し、燃え残った線香を持ち帰ります。せっかく掃除したお墓を汚さないよう、線香の灰もキレイに片付けてくださいね。

雨に強い花を供える

お供えする花は、雨に強いものを選ぶとよいでしょう。たとえば、紫陽花や菖蒲、アガパンサス、カーネーションなど。梅雨の時期に咲く花には、比較的雨に強いものが多いです。また、お墓に造花を供えても問題はありません。最近は、お墓用に作られた、リアルでサビ予防処理のされた造花が市販されています。生花をお供えするのが難しい時には、造花に頼るのも1つ。命日など節目のタイミングには、ぜひ故人の好きだった生花をお供えしてくださいね。



4. お墓参りに行ってはいけない日とは

雨の日以外にも、日本では古くからお墓参りに行ってはいけないとされるタイミングがあります。お墓参りに行っては行けない日と、その理由を見てみましょう。

お墓参りに行ってはいけない日とは

仏滅・友引・年末を避ける理由

陰陽思想では、仏滅は「何をするにしても凶」、友引は「友が故人に引かれてしまう」とされ、縁起の悪い日と考えられています。そのため、仏滅や友引には、お墓参りだけでなく行事を避ける習慣が根付いているのです。

また、年末の29日と31日もお墓参りを避けるべきとされています。29日は「二重苦」と読めるため、31日は大晦日に飾る「一夜飾り」がお通夜を連想するため、いずれも縁起が悪い日とされているからです。一方で、江戸時代には29日に年末の大掃除をする習慣があり、31日は寺社が新年の準備で忙しいため、29日と31日のお墓参りを避けるようになったという説も。いずれにしても、現代においてはそこまで神経質になる必要はなく、ご自身や家族の都合を優先しても問題ありません。

お墓参りは午前中に。夕方以降を避ける理由

夕方のお墓参りは避けるべきとされるのは、夕方の逢魔時(おうまがとき)に魑魅魍魎が動き出すという伝承が由来です。本来の主旨は、足元が見えにくく危険な夕方のお墓参りを戒めるためとされています。安全にお墓参りができるのであれば、時間帯は気にしなくても問題ありません。

5. 雨の日のお墓参りはNGではない。ただし十分な備えを

雨の日のお墓参りはNGではない。ただし十分な備えを

雨の日のお墓参りに行っては行けないとされるのは、「縁起が悪い」という俗信や、災難を避けるための古い戒めに由来しています。現代では、雨の日のお墓参りをNGとする科学的根拠はありません。ご自身や家族の都合を優先して、お墓参りに行く日を決めましょう。ただし、雨の日の墓地は滑りやすくなっていますので、安全には十分に配慮した上でお墓参りに行ってくださいね。

お盆のお墓参りの意味とは?お墓参りできない時の3つの対処法

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2023.06.27

供養

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お盆のお墓参りの意味とは?お墓参りできない時の3つの対処法

お盆といえば、帰省やお墓参りを予定している方も多い時期です。しかし中には、「混雑するお盆を避けてお墓参りしたい」「お盆にお墓参りしないのはおかしい?」とお悩みの方もいるのではないでしょうか。今回は、お盆にお墓参りをする意味や由来について解説。お墓参りしない場合のデメリットや、お墓参りできない時の対処法をご紹介します。



1.お盆のお墓参りは、仏教と神道が融合して生まれた文化

お盆には先祖の霊があの世から帰ってくるとされています。お墓参りに行ったり仏壇にお供物をしたり、お盆は先祖を供養する行事として広く日本人に親しまれています。そもそも、お盆に先祖を供養する文化はどのようにして生まれたのでしょうか?ここでは、お盆の由来と意味について解説します。

(1)お盆は仏教の言葉「盂蘭盆」が由来

(1)お盆は仏教の言葉「盂蘭盆」が由来

お盆という呼び方は、古代仏教の言葉「盂蘭盆(うらぼん)」を省略したものです。盂蘭盆の由来には諸説ありますが、近年「ご飯をのせた盆」の意味であるという新説が注目されています。盂蘭盆の由来となった仏教経典『盂蘭盆経』では、現世や過去の父母を救済するために、僧侶たちに施しをするよう説いています。その際に用いる飲食物を載せたお盆が「盂蘭盆」だというのです。
僧侶に施しをするのは、雨安居(うあんご)の最終日とされています。雨安居とは、雨期に僧侶が洞窟や寺院に篭って修行に専念する行事のこと。雨安居の最終日は、旧暦7月15日もしくは8月15日にあたります。つまり、現世や過去の父母を救済するために7月15日に僧侶に施しをした行事が、現在のお盆のベースにあると考えられるのです。

(2)「盂蘭盆」が神道と結びつき、今の「お盆」となった

(2)「盂蘭盆」が神道と結びつき、今の「お盆」となった

日本で初めて盂蘭盆会(行事)が行われたのは、仏教が伝来した推古天皇の時代とされています。その頃、盂蘭盆会は寺院や宮中で行われる行事で、庶民とは縁遠いものでした。その後、盂蘭盆会は貴族や武家へと広まり、江戸時代になって庶民の間で盛んに行われるようになったのです。
古来、日本では神道の「祖霊崇拝」の考えが根付いていました。もともと行われていた先祖を敬い感謝する祖霊崇拝と、江戸時代に広まった盂蘭盆会が融合し、今の「お盆」に近い形になったのです。「先祖の霊が帰ってくる」という考え方や「迎え火・送り火」の風習は、神道から由来したとされています。
では、「お盆」は神道より仏教行事のイメージが強いのはなぜでしょうか。理由は、江戸時代、檀家制度を推し進める幕府により、祖先の供養を仏式で行うよう強制されたためと考えられています。

(3)明治時代の改暦によりお盆の時期が変化した

(3)明治時代の改暦によりお盆の時期が変化した

明治時代まで、お盆は旧暦の7月15日に行われていました。明治に太陰暦から太陽暦へ改暦されたことにより、8月15日にお盆が行われるようになったのです。
現在でも、東京をはじめとする一部地域では、7月にお盆を執り行っています。7月のお盆は新暦に従って時期を変えていることから「新盆」、8月のお盆は旧暦に従っていることから「旧盆」と呼ばれます。
神道と仏教の融合、幕府の政策、改暦といった時代のうねりの中で、今のお盆が形作られていったのです。



2. お墓参りしないとどうなる?主なデメリット

お盆にお墓参りをするのは、先祖供養のほか、あの世から帰ってくる先祖の霊をお墓まで迎えに行くという意味があります。実際には、お盆にお墓参りをしないと先祖の霊が浮かばれない、ということはありません。しかし、お墓参りをしないデメリットもありますので知っておきましょう。

(1)お墓をきれいに保てない

(1)お墓をきれいに保てない

屋外にあるお墓は、雨や風にさらされてすぐに汚れてしまいます。特に、梅雨を経て汚れが蓄積したお盆の時期に掃除ができないと、水垢や黒ずみ、カビや苔が生えてしまい、自分では落とせない頑固な汚れになることがあるのです。
汚れが蓄積する前であれば、水掃除でも十分落とすことができます。お盆のお墓参りが難しければ、時期をずらしても問題ありません。年に3〜4回はお墓参りに行って掃除し、汚れを蓄積しないようにしましょう。

(2)お墓の不具合に気づけない

(2)お墓の不具合に気づけない

墓石は雨や風により経年劣化していきますが、100年以上の耐用年数があるため、基本的には買い換えるようなものではありません。しかし、地震や台風などの災害、獣害、人為的な事故などにより破損してしまうケースがあります。
小さなヒビ程度の破損であれば、自分で補修することも可能です。しかし、ヒビ割れを放置しておくと、隙間に雨水が入って墓石全体が割れてしまうことがあります。また、墓石が倒壊して、ほかのお墓や墓参者に迷惑をかけてしまう可能性も。お墓参りは、供養や掃除だけでなく、墓石の不具合を確認する機会でもあるのです

(3)先祖に感謝し心を取り戻す機会がない

(3)先祖に感謝し心を取り戻す機会がない

世界的に有名な経営者たちが取り入れたことにより、日本でも改めて注目されている「瞑想」。もともと日本人は、神社仏閣やお墓・仏壇だけでなく、太陽や山にも手を合わせて祈りを捧げる民族。瞑想は、見えないものへの畏怖や感謝を表すとともに、わが身を省みて心を取り戻す時間でもあったのです。
近年、仏壇離れが進み、手を合わせて祈ることが少なくなってきました。お盆を逃すと、あとどれくらい故人を偲び、先祖に感謝する機会があるでしょうか。忙しい日常生活でつい失われてしまう、今、自分があることへの感謝。お墓参りは、私たち現代人が感謝の気持ちを取り戻す機会でもあるのです。



3. お盆にお墓参りできない時の3つの対処法

お墓参りの大切さはわかっていても、物理的にどうしても行けないことがありますよね。ここでは、お墓参りに行けない時のおすすめの対処法をご紹介します。お墓参りに行けないことを気に病まずに、対処法をうまく取り入れて、心穏やかにお盆を過ごしてくださいね。

(1)時期をずらして行く

(1)時期をずらして行く

お盆が難しければ、時期をずらしてお墓参りに行きましょう。お墓参りはいつ行っても問題ありません。よく、「仏滅や友引にお墓参りに行くのは好ましくない」といわれます。仏滅・友引は、仏教や神道とは関係のない「六曜」の考え方です。仏滅・友引は縁起が悪いとされるのは、六曜の本来の意味が転じたことによる俗信ですので、気にする必要はありません。
また、「夕方のお墓参りは避けた方がよい」とされるのは、夕方の逢魔時(おうまがとき)に魑魅魍魎が動き出すという伝承が由来です。本来の主旨は、足元が見えにくく危険な夕方のお墓参りを戒めるためとされています。安全にお墓参りができるのであれば時間帯は気にしなくても問題ありません。

(2)代行サービスを利用する

(2)代行サービスを利用する

お墓参りの代行サービスを利用する方法もあります。サービス内容は企業によって異なりますが、合掌礼拝・お供物やお花の交換・お墓の掃除をし、写真を撮って作業報告をするのが一般的。1回のお参りで1万円〜1万5千円程度が相場です。
最近は、「ジモティ」や「くらしのマーケット」などのマッチングサイトで、個人にお墓参りの代行を依頼することもできます。ぜひ自分に合ったサービスを探してみましょう。

(3)自宅で手をあわせる

(3)自宅で手をあわせる

もっとも大切なのは、行動ではなく心の持ちようです。時期をずらしてお墓参りに行く場合や、代行サービスを利用する場合であっても、ぜひお盆には自宅で手を合わせる時間を設けてください。家族と一緒に、故人の思い出を語り合うのもおすすめです。その時間が、次の1年を前向きに過ごすきっかけになることでしょう。



4. 次世代に伝えたい大切な心。お盆はお墓参りに行きましょう

(3)自宅で手をあわせる

仏教と神道の融合から生まれた「お盆」は、長い年月をかけて日本の生活に溶け込んできました。そして、先祖供養のお墓参りと結びつき、お盆にお墓参りをする文化が根付いたのです。お墓離れ・仏壇離れが進む昨今。故人や先祖に感謝する日本のすばらしい文化を、子どもや孫の代に受け継いでいきたいですね。今年のお盆も、ぜひお墓参りに行きましょう。


花火にこめられた鎮魂の意味や由来を解説!日本三大花火も紹介

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投稿日:2023.06.27
更新日:2025.06.20

供養

花火にこめられた鎮魂の意味や由来を解説!日本三大花火も紹介

夏の夜空を鮮やかに彩る花火。毎年、お盆の時期を中心として日本各地で花火大会が開催されています。「鎮魂花火」「供養花火」の名があるように、実は花火は古くから慰霊のために用いられてきました。
今回は、鎮魂花火の意味や由来について解説。また、日本三大花火大会についてもご紹介します。今年の花火大会は、こめられたメッセージに想いを馳せながら夜空を見上げてくださいね。

1.花火に鎮魂の意味がこめられている理由とは

日本では古くから、故人の魂を鎮めるために花火大会が開催されてきました。鎮魂花火や供養花火といわれるものです。一見、鎮魂や供養とは無縁に思える華やかな花火に、なぜそのような意味がこめられるようになったのでしょうか。鎮魂花火の由来を見ていきましょう。

(1)江戸時代、水神祭の花火大会がはじまり

(1)江戸時代、水神祭の花火大会がはじまり

江戸時代、隅田川で行われていた水神祭(通称「両国の川開き」)に合わせて開催された花火大会が日本最古とされています。
江戸時代の中期、気候不順と虫害により日本各地で深刻な飢餓が起こりました。のちに享保の大飢饉と呼ばれるこの災厄により、約200万人が飢えに苦しんだのです。将軍 徳川吉宗は死者への慰霊と災厄退散の願いをこめて、両国の川開きに合わせて花火大会を開催しました。その後、花火大会は江戸庶民が心待ちにする行事として定着。それを受け、全国各地で花火大会が開催されるようになり、今では日本の夏の風物詩として親しまれています。
両国川開きの花火大会は、昭和53年から「隅田川花火大会」と名称を改め、伝統・格式ともに関東随一の花火大会として知られるようになりました。

「たまや〜」「かぎや〜」の掛け声は隅田川の花火大会が発祥。花火師の「鍵屋」と暖簾分けした「玉屋」の名前からきています。鍵屋は今も15代目が活躍中。ぜひ「かぎや〜」と声を上げてみましょう!

(2)お盆の「送り火」とつながっている

(2)お盆の「送り火」とつながっている

お盆の期間は7月または8月13日から16日までの4日間を指し、先祖の魂が自宅に帰ってくるとされています。魂が迷わずに戻るための目印として、玄関先や庭で焚く火のことを「迎え火」「送り火」といいます。
送り火・迎え火の役割として、家の仏壇や軒先に飾る「盆提灯」が用いられることもあります。また、「大文字焼き」で知られる京都五山の送り火や長崎の精霊流しも、お盆に開催される送り火の行事として有名です。
古来より、火は神聖なものであり、邪気を払う力があると信じられてきました。火は祈りの儀式に欠かせない存在となり、神仏や故人に献灯する作法につながっています。「火」と「祈り」との深いつながりを知る日本人に、花火に祈りをこめた鎮魂花火は自然と受け入れられ、今のように広まったと考えられます。

(3)慰霊や復興など地元の思いとつながっている

(3)慰霊や復興など地元の思いとつながっている

飢饉の犠牲者への鎮魂を目的にはじまった花火大会。多くの尊い命が失われた戦争や災害を受け、日本各地で慰霊や復興のシンボルとしての花火大会が開催されるようになりました。大会によっては、収益の一部を義援金にしたり地域経済を活性化させたりと、実質的な復興支援の役割も果たしています。
近年はじまった復興支援の花火大会の1つが、宮城県で開催される「東北未来芸術花火」。東日本大震災からの復興を願って2022年にスタートしました。大会の特徴は、音楽と花火がシンクロした「芸術花火」。内閣総理大臣賞を受賞するトップレベルの花火師による、最高の芸術花火が見どころです。
東京都心部で行われる珍しい花火大会が「神宮外苑花火大会」。明治神宮鎮座の周年記念として1980年にはじまりました。その後、東日本大震災・熊本地震復興チャリティーがタイトルに追加され、入場料の収益の一部が被災地の義援金として使われています。大会の特徴は、花火と豪華アーテイストとの共演。音楽の祭典としても、多くの人に愛されるイベントとなっています。

2. 知っておきたい「日本三大花火大会」

ここからは、「日本三大花火大会」と冠される花火大会をご紹介します。日本三大花火大会とは、歴史が深く規模が大きいことで有名な3つの花火大会です。それぞれに由緒や特徴のある見事な花火大会ですので、ご興味のある方はぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。

(1)秋田県|全国花火競技大会「大曲の花火大会」

(1)秋田県|全国花火競技大会「大曲の花火大会」

開催地 秋田県大仙市大曲
日程 8月最終土曜日
打上数 約18,000発
来場者数 約60万人
2025年の開催日程 2025/8/30(土)
昼花火17:10~/夜花火18:50~
公式HP https://www.oomagari-hanabi.com/

「大曲(おおまがり)の花火」の愛称で親しまれている花火大会。その歴史は古く、明治43年に諏訪神社の祭典の余興としてはじまりました。内閣総理大臣賞のほか、経済産業省・文部科学大臣賞など各賞が設けられており、約30社の花火業者が技を競う日本最高峰の花火競技大会となっています。

特徴は、競技大会が昼花火と夜花火の二部制で開催されること。昼花火の競技が行われるのは大曲の花火だけだそうです。色彩鮮やかな煙幕を駆使して模様を描く昼花火。昔から花火通が好むという、粋な昼花火を楽しんでみてはいかがでしょうか。

(2)茨城県|土浦全国花火競技大会

(2)茨城県|土浦全国花火競技大会

開催地 茨城県土浦市・桜川河畔
日程 11月第1土曜日
打上数 約20,000発
来場者数 約60万人
2025年の開催日程 2025/11/1(土)
17:30競技開始、20:00終了予定
公式HP https://www.tsuchiura-hanabi.jp/

大正14年に航空隊殉職者の慰霊・鎮魂と、関東大震災からの復興を目的に開催されたのがはじまりです。昭和21年からは競技大会となり、現在では約60もの花火業者が競い合う国内屈指の大会となっています。

土浦全国花火競技大会では、スターマインの部・10号玉の部・創造花火の部の種目別に審査されます。スターマインとは、花火大会の最後によく用いられる連写連発花火のこと。そして、この大会は「スターマイン日本一を決める大会」ともいわれています。数百発の多種多様な花火を、絶妙のタイミングで打ち上げる花火師の技術は圧巻です。

(3)新潟県|長岡まつり大花火大会

(3)新潟県|長岡まつり大花火大会

開催地 新潟県長岡市・信濃川河川敷
日程 毎年8月2日・3日
打上数 約20,000発
来場者数 2日間で約35万人
2025年の開催日程 2025/8/2(土)、8/3(日)
両日とも19:20~21:10まで
公式HP https://nagaokamatsuri.com/

第二次世界大戦末期の8月1日、空襲を受けた長岡市街は焼け野原と化し、1,488名の尊い命が失われました。長岡空襲犠牲者の慰霊・鎮魂と、空襲からの復興を願い開催されたのが、長岡まつりの前身である長岡復興祭です。それまで戦争により中止となっていた花火大会が長岡復興祭で復活し、その後、長岡まつり大花火大会として100年以上にわたり受け継がれています。

長岡まつり大花火大会の特徴といえば、なんといってもスケールの大きさ。夜空に直径650mの花を咲かせる正三尺玉(30号)花火や、長さ650mの大瀑布が信濃川に流れ落ちるナイアガラ大スターマイン、復興祈願花火「フェニックス」など。未来へ進むエネルギーを心身に浴びるかのような、エナジェティックで壮大な花火大会は必見です。

3. 押さえておきたい!全国の有名な花火大会

日本三大花火大会以外にも、日本にはたくさんの花火大会があります。ここでは、打上数や来場者数を誇る有名な花火大会を4つご紹介します。

(1)東京都|隅田川花火大会

(1)東京都|隅田川花火大会

開催地 第1会場(桜橋下流~言問橋上流)
第2会場(駒形橋下流~厩橋上流)
日程 7月最終土曜日
打上数 約20,000発
来場者数 約91万人
2025年の開催日程 2025/7/26(土)
19:00~20:30
公式HP https://www.sumidagawa-hanabi.com/index.html

関東大震災や太平洋戦争などの影響で中止される期間がありながらも江戸時代より続いており、日本最古の花火大会と言われています。

大会は第1会場と第2会場に分かれており、第1会場では両国花火にゆかりのある業者と国内の花火大会で優秀な成績を収めた業者による花火コンクールを実施。第2会場はスターマインなどが打ち上げられ、華やかな作品がメインとなるのが特徴です。

(2)栃木県|足利花火大会

(2)栃木県|足利花火大会

開催地 田中橋下流渡良瀬運動公園および田中橋下流河川敷
日程 8月第1土曜日
打上数 約20,000発
来場者数 約45万人
2025年の開催日程 2025/8/2(土)
19:15~20:50
公式HP https://www.city.ashikaga.tochigi.jp/industory/000061/000326/p007200.html

明治36年に開始された足利花火大会。伝統と歴史に加え、打上数約20,000発、来場者数約45万人と規模においても関東屈指。県内のみならず、県外からのリピーターも多数おり、夏の一大イベントとして多くの人々に愛されています。

明治36年に開始された足利花火大会。伝統と歴史に加え、打上数約20,000発、来場者数約45万人と規模においても関東屈指。県内のみならず、県外からのリピーターも多数おり、夏の一大イベントとして多くの人々に愛されています。

(3)大阪府|なにわ淀川花火大会

(3)大阪府|なにわ淀川花火大会

開催地 新御堂筋・新淀川大橋より下流国道2号線・淀川大橋までの淀川河川敷
日程 例年:8月第1土曜日
※2025年は万博への影響を避けて10月開催
打上数 非公開
来場者数 約45万人
2025年の開催日程 2025/10/18(土)
19:30~20:30
公式HP https://www.yodohanabi.com/

なにわの夏の風物詩として知られるなにわ淀川花火大会が、初めて開催されたのは平成元年。地域振興と観光促進を目的として、当時は「平成淀川花火大会」という名で始まりました。地域住民や企業が協力して運営に携わっており、地元の祭りとしての一体感があります。

大会の特徴は、音楽とシンクロした花火演出。視覚と聴覚の両方から迫りくる感動に包まれます。プログラムは5つのシーンに分けて構成されており、鮮やかな色彩が夜空を変幻自在に飛翔する花火、水面に映る光の反射や波紋が幻想的な水中花火、大都会のビル群で炸裂する尺玉花火など、多彩な演出が心を奪います。

(4)山口県・福岡県|関門海峡花火大会

(4)山口県・福岡県|関門海峡花火大会

開催地 関門海峡沿岸一帯
日程 例年8月13日(毎年同日)
打上数 約18,000発
来場者数 約105万人
2025年の開催日程 2025/8/13(火)
19:35~20:50
公式HP http://shimonoseki21c.jp/hanabi.html

関門海峡花火大会は、山口県下関市と福岡県北九州市門司区を結ぶ関門海峡で行われます。海と県境を超えた共同開催の花火大会は、日本で唯一。お盆の迎え火として、また帰省される方には「ふるさとは元気です」という想いを込めて実施されています。

下関側の見どころは、海峡に轟く大音響の水中花火や、直径450mの広がりで開花する一尺半玉。水中花火は、ボート上から投げ込まれた花火が沈みながら水中で開き、扇状となって関門海峡の水上に広がります。門司側の見どころは、音楽とのコラボレーションと大玉の連続打ち上げ。関門海峡を挟んで両岸から15,000発が競うように打ち上げられるその様子は圧巻。船上や両岸の山の上からも花火を鑑賞できるため、異なる視点からの絶景もまた一興です。

4. ご先祖様に感謝し平和に祈りを捧げよう

ご先祖様に感謝し平和に祈りを捧げよう

江戸時代、飢饉の犠牲者への慰霊をこめてはじまった花火大会。お盆に送り火を焚き、火と祈りとのつながりを知る日本人にとって、鎮魂花火は自然な文化として受け入れられてきました。
今もなお、さまざまな厄災によって中止を余儀なくされることのある花火大会。今年はぜひ、平和への祈りと歴史をつないできた先人への感謝の気持ちで、夜空に咲く花火を見上げてみてくださいね。
また、お盆はご先祖様への感謝を新たにする1年の節目です。お墓参りや仏壇の掃除を済ませるなど、先祖の魂を迎える準備を整えましょう。なによりも大切なのは、迎えるわたしたちが心穏やかであること。ご先祖様への感謝をきっかけに、また、次の1年も大切に過ごしていきましょう。




樹木葬で後悔したことは?購入前の確認すべきことをご紹介

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投稿日:2023.06.01 
更新日:2025.02.20

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樹木葬で後悔しないために。購入前に確認すべきポイントを専門家が解説

樹木葬で後悔しないために。購入前に確認すべきポイントを専門家が解説

樹木葬とは、「死後は自然へと回帰する」とのイメージから近年、購入する方が増えている供養のスタイルです。しかし、イメージとのギャップや確認不足などにより、後々トラブルになることもあります。今回は、樹木葬で後悔しないために、購入前に確認するべきポイントをご紹介します。



1. 樹木葬とは

樹木葬とは

「葬」とつくのでお葬式の形と勘違いされる方もいらっしゃいますが、字の如く「樹木」に葬送する供養の方法です。

お墓にお骨を納める方法については、しっかりと法律がありますので、「この山のシンボルである山桜の下にお骨を埋めてほしい」と希望してもそれは叶いません。寺院や霊園の中にある「ここは樹木葬で納めて良い」とされているところに供養します。

樹木葬にも様々なものがありますので、自分の意思や家族の形、将来を見据えてしっかり考えることが大切です。そこで樹木葬のポイントをおさえておきましょう



2. 樹木葬の種類

樹木葬の種類

樹木葬のイメージといえば、「木の下に砕いたお骨をまく」ではないでしょうか。それも一つの形ですが、数えきれない種類があります。

ケース1 小さな墓石があるタイプ

樹木をシンボルにして、その周りの地面に小さな墓石のあるタイプです。単に、土にまくのではなく、お墓参りを考えた時、どこに自分の家族が眠っているのかはっきりしたいという需要も多いでしょう。

そこでできたのが、今までの竿石のしっかりしたお墓ではなく、20センチ角や直径15センチ程度の小さな石を家の区画とし、樹木を中心に展開しているものです。

この場合、ずっとここに入っていられるものもあれば、期限付き、例えば入ってから13年したら合祀(ほかの方と一緒に祀るお墓)するものもあります。形が同じでもルールが違うところも多々あります。

ケース2 骨壷ごと入るタイプ

シンボルとなる木の下に、骨壷ごと入るタイプもあります。樹木葬はお骨を砕いて納めるものが主流ですが、骨壷ごと土に埋葬する、あるいはお骨袋に入れ替えて、お骨を砕くことなく納めるものもあります

ケース1と同じく、ずっとそこに入れるところもあれば、期限が来たらほかに移すこともあります。

中には、地面ではなく、花壇のような高さのあるところに木を植え付け、その周りに納めるなど樹木葬も多種多様です。

3. 樹木葬の購入に向いている人とは?

樹木葬の購入に向いている人とは?

樹木葬を選ぶ理由には、「自然に還りたい」「自然が好き」「家族に手間が掛からない気がする」「自分の後、お墓を守ってくれる人に不安がある」「お墓を守る人がいない」などが挙げられます。そうなると、その理由を「満たすもの」という目線で考えることが重要です。

例えば、期限付きの樹木葬で、のちに合祀になるものでしたら、継承者がいなくても安心なので、いわゆる「おひとりさま」は良いかもしれません。また、家族がなかなかお墓参りに来られない方も、寺院や霊園がしっかり管理してくれるものでしたら安心です。

また、自然に還りたい方なら、骨壷から出すものでないと叶いません。比較的安価であることから、費用面で心配だという方にも向いている傾向にあります。しかし購入時には「確認」が必要です。



4. 樹木葬で後悔しないために確認すること

樹木葬で後悔しないために確認すること

お墓選び、この場合は樹木葬にするか否かを判断するためにも、以下のことを確認してください。

人生の“まさか”も考えて、お墓に納める方法を選ぶ

お墓は生きている時の延長線上にある、いわば「あの世での家」。家族の形が変われば、当然、お墓に納める方法も変わるということです。

例えば、結婚する様子がない40代の息子しかいないから、後が心配で樹木葬にすると決めた直後、「彼女が妊娠したから結婚する」との報告。もちろん嬉しいことですが、「まさか」と思ってしまうのは当然です。このように人生にはいくつものまさかがありますよね。

そこで、前項からお話ししている通り、骨壷のままお墓に納めて、いざという時には別の選択もできるのか、それとも一度お墓に納めたら改葬はできないのか、という確認は大事です。

将来の「ことの顛末」を見据えて決める

ほかのお墓でも同じことが言えますが、骨壷ごと入る形のもので、例えば13年経ったら合祀するルールの場合。移す時に家族がいないといけないのか?霊園などの管理者が移してくれるのか?という問題があります。前者は、将来お墓を継承してくれる家族が必要ですが、後者は継承者の有無は問いません。

家族が継承する予定のはずが、万一、継ぐ家族がいなくなってしまった場合はどうなるのか、という問題もあります。お墓は今だけでなく、将来の「ことの顛末」も見据えて決めましょう。

5.管理費の有無を確認する

管理費の有無を確認する

管理費とは、清掃費用や樹木を育てる費用、管理してくれる方の人件費などです。

樹木葬では毎年の費用は掛からないと思われている方が多いです。掛からないところもありますが、年に数千円の管理費が発生するところもあります。毎年支払うところもあれば、購入時に一括で収められるところもあるので確認してください。

年に数千円の費用で管理を任せられるのであれば、家族としてもおひとりの方でも、大きな安心材料ではないでしょうか。

ほかにも確認したいポイント

・施設の利用のしやすさ
施設を選ぶ時は、必ず管理事務所からお参りするところまで歩いてみましょう。お墓参りしやすいか、年齢を重ねても寺院や霊園内は歩きやすいかどうかを確認してください。

・納骨以外のサービスの有無
お葬式の実施や手配、仏壇の相談ができるかなど、葬送に関するほかのことも依頼できるかを確認しておくと一層安心です。

6. お墓は収納場所ではない——遺された人の想いと供養のかたち

お墓は収納場所ではない

今回は樹木葬のことでしたが、近年ではお骨の収納場所は納骨堂や樹木の周りだけでなく、海ということもあります。自分がお墓に入る時はこの世にいませんので、自分が勝手に決めるのではなく、お墓を守ってくれる人と決めることが一番大切です。それはおひとりの方でも同じで、核家族化の日本においては、守ってくれる人が家族とは限らないからです。

お墓を守りきれないと考えていた姉妹がいました。縁はあってもあまり馴染みのない叔母が守っている墓をどうするか、10年間迷っていたそうです。手続きとしては難しくないのですが、叔母が大事にしている墓を安易にしまって良いのか?という気持ちの問題です。

お墓は単なる収納場所でない、私たち遺されたものにとって目に見えない大切な場ではないでしょうか。条件だけでなく、そのようなところもぜひ大切に決めてほしいと思います。

武藤 頼胡

武藤 頼胡
むとうよりこ

一般社団法人終活カウンセラー協会 代表理事

終活カウンセラーの生みの親。『終活』という考えを普及するべく、全国の公民館や包括センター(行政)でのセミナー講師を担い、年間200回以上の講演を行なっている。テレビ、新聞、雑誌などメディアへの掲載多数。
主な著書に「こじらせない死に支度」(主婦と生活社)など。

樹林墓地とは?特徴や費用から、後悔しない選び方を解説

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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2022.12.08 

樹木葬

お墓

樹林墓地とは?特徴や費用から、後悔しない選び方を解説

樹林墓地とは?特徴や費用から、後悔しない選び方を解説

樹林墓地は樹林・樹木を墓標とするお墓のことです。最近、お墓参りの利便性などから”都市型”も増えており、樹木葬・樹林墓地には申込みが殺到していると言います。この記事では樹木墓地について解説していきます。これから樹木墓地を検討する方は、ぜひ参考にしてみてください。

1. 樹林墓地とは

近年、環境への配慮と、遺した家族への負担の軽減から、「自然葬」が注目を集めています。自然葬の一種・樹木葬によって葬送され、樹木を墓標とした合葬墓地のことを「樹林墓地」と言います。「樹林型合葬埋蔵施設」というのが正式名称で、一つの樹木の下に複数人のご遺骨が合祀されています

都立霊園の樹林墓地と樹木墓地の違い

特徴
樹林墓地 一つの樹木の下に複数人のご遺骨が合葬される
樹木墓地 一つの樹木の下に一人のご遺骨が納められる

ただし、樹林墓地の明確な定義はないが、「一つの樹木の下に複数人のご遺骨が合葬される」合葬墓を指す場合が多い。同じ区画に血縁者のご遺骨を埋めることができる家族葬形式や、一つの樹木の下に複数人が埋葬される場合でも、区画が区切られ他人のご遺骨と混ざらない合葬形式もあります。どのように定義しているかは、事前に霊園へ確認をとっておきましょう。

2. 樹林墓地にかかる費用

樹林墓地にかかるのは、基本的に埋葬時にかかる初期費用のみで、相場は数万円~50万円ほどです。一般的な墓石を建てるお墓が100万円~費用が掛かることを考えると、かなり安くおさえられます。樹林墓地を管理しているのは主に「公営霊園」「民間霊園」「寺院墓地」の3つで、どこへ埋葬するかによっても費用が異なってきます。自分の樹林墓地の管理をしている団体に、あらかじめ費用を尋ねておくとよいです。



3. 樹林墓地の魅力

樹林墓地にかかるのは、基本的に埋葬時にかかる初期費用のみで、相場は数万円~50万円ほどです。一般的な墓石を建てるお墓が100万円~費用が掛かることを考えると、かなり安くおさえられます。樹林墓地を管理しているのは主に「公営霊園」「民間霊園」「寺院墓地」の3つで、どこへ埋葬するかによっても費用が異なってきます。自分の樹林墓地の管理をしている団体に、あらかじめ費用を尋ねておくとよいです。

後を継ぐ家族がいなくても入れる

樹林墓地は永代供養型のお墓です。永代供養とは、ご遺族の代わりに霊園や寺院がご遺骨を管理してくれる形のことを指します。一般的なお墓は、定期的にお墓参りに行ったり、法要を行ったりするなど、子孫が管理をしなくてはなりません。しかし、樹林墓地では管理や支払いの必要がないため、身寄りのない人、後を継ぐ人がいない人でも安心してお墓に入れます。

宗旨・宗派を問わずに入れる

樹林墓地は基本的に宗旨・宗派を問われずに入ることができます。ご遺骨の管理は霊園や寺院が永代で行うため、一般的なお墓に入る際のような、檀家になる必要もありません。寺院が母体の樹林墓地なら、宗派に則って祭祀が行われます。公営の霊園や民間の霊園では、定期的に合同法要を行っている所もあります。

自然に還ることができる

工業化が進む現代において、自然の中に還れる樹林墓地が注目されています。基本的には生前から契約ができるので、自分の意志で死後の形を選ぶことができます。同じ「自然に還る」葬送の形である「散骨」に対して、樹林墓地は樹木がシンボルとなり、ご遺骨が眠る場所が存在します。そのため、お墓参りも可能です。

費用を安くおさえられる

近年、少子高齢化が進み、家族の形が昔とは変わってきています。代々子孫がお墓を継いできていましたが、自分の死後、子孫に経済的な負担をかけたくない、という人も増えています。樹林墓地なら一般的なお墓と比べて、年間の管理費などの費用をおさえることができます。



4. 樹林墓地を選択する際の注意点

近年の家族の形や環境への配慮から、注目されている樹林墓地。一見、魅力的な要素が多いように思えます。しかし、樹林墓地ならではの注意点もあります。ここでは、樹林墓地を選ぶ場合に気を付けたいことをご紹介します。

後でご遺骨を取り出せない

樹林墓地は基本的に、複数人が同じ樹木の下に埋葬される「合祀」の形をとります。そのため、故人のご遺骨だけを後で取り出すことができません。また合祀では、同じ場所に何人ものご遺骨が埋葬されており、個人の場所の区分がありません。お墓参りに訪れても、手を合わせる場所をどこにしたらよいのかわからない、と迷ってしまう場合も。ご遺族の気持ちに整理がつくまでは、ご遺骨を手元に残しておくと、後悔しないですみます。

家族・親族から理解が得られない

樹林墓地は永代供養型のお墓のため、子孫に継いでいくことができません。ご家庭に歴史があり、先祖代々のお墓がある場合は、そこに入らない事に対して、家族や親族から理解を得られないことがあります。子孫とお墓が分かれてしまうことについて、子や孫から反対される場合もあるでしょう。樹林墓地に入りたいと思ったら、自分の死後の希望を、事前に周囲へ伝えておくことが大切です。

自然の中に埋葬するからこその注意点

樹林墓地の種類によっては、里山などの広大な自然の中に埋葬する場合もあります。その際は、墓地までの交通アクセスや足場が悪くなってしまう事が多く、お墓参りに訪れる子孫に負担がかかります。また、自然の樹木の中に埋葬するため、時間の経過や環境によって、樹木が荒れて景観が変わる場合もあります。事前にどこの樹林墓地に入るかや、霊園がどこまで管理をしてくれるかを確認しておきましょう。

5. 樹林墓地の事例

では、実際に樹林墓地にはどのような形があるのでしょうか。お墓としての景観や、お参りへ行く際のアクセスなど、気を付けたいポイントとともに事例を見ていきましょう。

庭園型

決まった空間に樹木や花を植えて埋葬するガーデニング型の樹林墓地です。大きな空間を必要としないため、都市部に多く、アクセスが良いのが特徴です。費用は公園型、里山型と比べて割高になります。しかし、お墓参りに来る子孫に、不便な思いをさせたくない人におすすめです。

公園型

庭園型より広いスペースに、樹木や花を植えた樹林墓地です。ある程度の空間が必要になるため、郊外に多く見られます。庭園型に比べ、アクセスは悪くなってしまいます。しかし、公園として整備されているため、広々とした美しい景観のお墓を求める人におすすめです。

里山型

山林のように大きな空間に、自然と共存する目的で建てられた樹林墓地です。山の中にあるためアクセスが悪く、お線香を買う売店や、バリアフリーなどの設備が整っていない所が多いです。自然の景観を壊さないように建てられた墓地なので、環境に配慮したお墓に入りたい人におすすめです。

6. 樹林墓地は、後世を思いやった埋葬の形です

「樹林墓地」は従来の墓石による埋葬方法とは違った新たなお墓で、時代背景にもマッチしているため、今後ますます検討する人が増えていくでしょう。ただしまだあまり一般的でないお墓なので、メリット・デメリット、検討している墓地の特徴やルールをしっかり理解した上で後悔のないお墓選びをしていきましょう。

自然葬とは|樹木葬や海洋葬などの種類やメリット・デメリットについて

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2022.10.11 

お墓

樹木葬

自然葬とは|樹木葬や海洋葬などの種類やメリット・デメリットについて

自然葬とは|樹木葬や海洋葬などの種類やメリット・デメリットについて

「自然葬」という言葉をご存じでしょうか。これまでの、墓地に遺骨を納めるかたちではない、新たな「葬送」のスタイルとして近年注目を集めています。ただし、まだ世間では一般的でないため、費用相場が不明瞭だったり、注意点が数多く存在したりします。故人の遺志を反映した後悔のない葬送を行うためにも「自然葬」について、しっかり学んでいきましょう。

1. 自然葬とは?

墓地・納骨堂・永代供養など多様化し、お墓や葬儀に関する考え方が変わってきています。
そんな中で生まれたのが、従来の墓地などに遺骨を納める方法でない、新たな葬送のかたち「自然葬」です。「自然葬」という概念はまだ新しく明確な定義はありませんが「自然に回帰するような葬送」、例えば樹木葬や海洋葬、海洋散骨などを指すのが一般的です。

自然葬が注目されている理由

従来、祭祀(神や先祖を祭ること)を担っていた家族や、地域共同体が解体しつつある現代社会において、受け継がれていくことを想定した墓を持つことは難しくなりました。
自然葬は墓石を必要としないことから、「脱継承」「脱墓石化」といった現代の流動的な社会に適した葬送です。また、伝統や慣習に縛られ自分の死んだ後のことを周囲に任せるのではなく、死後のあり方を自ら決定するという意識が高まっていることも、注目されている理由の一つといえます。



2. 自然葬のメリット

比較的新しい葬送の形である自然葬はなぜ多くの方に支持されているのでしょうか。自然葬には従来の弔いにはないメリットがいくつか存在します。ここでは多くの方が自然葬を選ぶ理由をご説明します。

自分の死生観を形にすることができる

葬送の形が自由になる中で、個人の考えやロマンを葬送でも形にすることができるようになりました。
そういった背景から、「自然に還りたい」など、自然へのロマンを持つ方から自然葬は支持を集めています。このように葬送を通じて「自分らしさ」を表現できるのは、自然葬のメリットと言えるでしょう。

高額な費用がかからない

お墓を建てる場合の相場は100~300万円ほどです。そして、お墓を建てたら継続して管理していくための費用もまたかかってきます。自然葬はお墓を建てる必要はなく、管理費はかからないこともあるため費用をおさえられます。
ただし自然葬のやり方によって、費用は変わってくるのでそれぞれ確認してみてください。

継承者を必要としない

近年少子高齢化によって継承者が不足しているため、親族に墓石の管理で負担をかけたくないと考える人も多くなっています。自然葬では、基本的に後を継ぐ必要がないものが多い傾向にあります。



3. 自然葬のデメリット

「新しい葬送の形」と言われると、従来のお墓に比べてどういった違いがあるのか気になる方も多いのではないでしょうか。特にデメリットについてはしっかりと理解を深めておくことが重要です。従来のお墓と比較して自然葬のデメリットや注意しておきたい点をご紹介します。

家族・親族の理解が必要な場合もある

自然葬は新しい弔いの形であるため、家族・親族によっては反対されることもあるかもしれません。理解を得られないまま、無理やり手続きを進めてしまうと、思わぬトラブルに繋がりかねません。事前に確認を取りしっかりと話合うことをおすすめします。

墓石がなくお墓参りが難しいと感じる方もいる

散骨や合祀の樹木葬であれば、故人の墓石というものがなく故人に手を合わせるはっきりとした場所がありません。こういった場合に、心のよりどころがないと感じる方もいらっしゃいます。ただ樹木葬の中には合祀だけでなく、通常のお墓のように、それぞれのスペースがありそこに木々を植えるといった形式のものもあります。その場合は、手を合わせる場所に困るといったことはありません。
不安な方は、事前に確認しておくと良いでしょう。

宗教的縛りがない分、法事・法要などの対応が難しい

基本、宗教によって法事の様相は異なりますが、自然葬の場合はそれがありません。そのため、自分たちで法要を行いたい場合に、霊園や寺院に問い合わせをする必要があります。

自然葬の種類によっては遺骨を取り出せない場合がある

散骨の場合や、合祀の樹木葬の場合は後から遺骨が取り出せないこともあるので注意しましょう。

しかし樹木葬の種類によっては個別にカロート(遺骨を安置する場所)が設けられているものもあるので、その場合は後から遺骨を取り出すことも可能です。
また散骨をしたいけれど遺骨を手元に残したい場合は、分骨という手段もあります。分骨しておけば、安置するものと手元に残しておく遺骨で分けるため、後から取り出せなくなるといった心配はありません。

4. 自然葬の種類と特徴

「自然葬」と一口に言っても、樹木葬や海洋葬・海洋散骨など様々な種類があります。最近では、宇宙葬など新しいスタイルも登場してきました。自然葬の種類とそれぞれの特徴について解説します。

樹木葬

「自然葬」の中でも一番ベーシックなスタイルになります。樹木葬とは「樹木や芝生、草花を墓標として自然に還る埋葬」のことを言い、遺骨は骨壺や麻袋などに入れ、埋葬されます。岩手県一関市の祥雲寺が1999年に始めた「樹木葬墓地」が、日本で最初とされています。
自然の中で安らかに眠ることができる点、著名人の埋葬のニュースなどで「樹木葬」を聞くことも多く、人気が高まっています。
樹木葬は宗教・宗派を問いません。通常、宗教や宗派によって葬送の様相は異なり、それが引き金となってトラブルになることもあります。樹木葬が行われる霊園では宗教上のトラブルはほとんど起こらない点も良いところです。

海洋葬・海洋散骨

「海洋葬」「海洋散骨」は遺骨を海に散骨し故人を供養する葬送の方法です。
“水がすべての起源である”という考え方もあり、自然志向の方々の想いを叶えるお墓として支持を集めています。生前に「海洋散骨」を希望する方も少なくありません。
海洋葬の場合、お金がかかるのは最初だけです。墓石を建てたり、管理費を継続して払ったりする必要がありません。

空中葬・宇宙葬・バルーン葬

空中葬は、空中で散骨することを言います。ヘリコプターなどを使って遺族が上空から遺骨を散骨します。海の上まで移動し、そこから散骨するのが一般的な方法です。「空からみんなを見守りたい」など、個人の遺志を尊重することができます。
最近では、「宇宙葬」や「バルーン葬」なるものまで自然葬の方法として登場しています。
「宇宙葬」は、故人の遺灰などを収めたカプセルをロケットに載せて宇宙空間に打ち上げる、散骨の一形態で、1997年にアメリカで始まったと言われています。以前は海外の業者に依頼するしかなかった「宇宙葬」ですが、最近では日本の業者でも請け負う企業が出てきました。
「バルーン葬」とは、バルーンに粉末化した遺骨を入れて飛ばす散骨の方法です。飛ばしたバルーンは、空高く昇っていき、成層圏に達したところで気圧の変化により割れて遺骨が散布されます。「バルーン宇宙葬」とも言われ、遺骨が大空を漂い続けるというロマンに惹かれ、依頼が増加している自然葬の一つです。

5. 自然葬にかかる費用相場

「自然葬」と言ってもそれぞれのやり方によって費用や相場は変わってきます。それぞれの相場を踏まえ、理解した上で最適なスタイルを検討しましょう。

樹木葬の相場

「自然葬」の中で最も人気の「樹木葬」は他の方と一緒に遺骨を埋葬する「合祀埋葬」が最も安く、5万円~20万円程度で埋葬できます。「個別型」や「家族型」になると、「合祀型」に比べると少し高くなりますが、それでも墓石を新たに建てる場合と比べれば安くなる場合が多いです。

海洋葬・海洋散骨の相場

遺族1組だけが乗船する貸し切りタイプの参加型散骨の基本料金は、20万円~30万円ほどが相場です。乗船する遺族が乗り合わせになるほど、一人あたりの料金は安くなる傾向があります。

遠方の海への散骨を希望する場合や遺族が散骨に同行できない場合は、業者が代理で行う「委託散骨」を利用できます。「委託散骨」の相場価格は、5万円前後です。

空中葬・宇宙葬・バルーン葬の相場

「空中葬」「宇宙葬」「バルーン葬」に関しては、まだ実施している業者が少ないため、相場というものは存在しません。シンプルなプランであれば、数十万円~依頼することができます。故人の遺志を100%叶えようとオプションをつけたりすると、料金が高くなり、100万円~数百万円になることもあります。

6. 自然葬を行う際の注意点

「自然葬」には大きく分けて、「埋葬」と「散骨」の2種類があります。通常、埋葬できる場所は許可を受けた墓地のみ、と法律で定められています。そして、「散骨」については明確な法律の規定がないのが現状です。ただし、自治体によっては、散骨が条例で禁止されている場合や、管理者の許可を得る必要があります。
そして、散骨をする場合には粉骨して遺骨として分からないような方法ですることが大切です。それぞれの方法での注意点を説明します。

樹木葬の注意点

一般的には樹木葬の墓地の手入れは「墓地の管理者」が行います。ただし、どこまで手入れしてくれるかは墓地によって違うので、事前に確認する必要があります。また、樹木葬は埋葬場所が自然豊かな立地にあることも多く、アクセスが難しくなるという特徴もあります。

海洋葬・海洋散骨の注意点

「海洋散骨」は、条例によって散骨のできるエリアを区切っている地域があるほか、海洋散骨を行う団体もガイドラインを設けるなど、様々な配慮がなされています。
また、海洋散骨は法律で遺骨を粉砕し粉状にしなければ撒くことができない、と決まっています。遺骨をすべて散骨してしまった場合は、後で分骨や改葬することができない、というデメリットもあるので、その点は理解した上で実施するようにしましょう。
そして、海洋散骨をしてしまうと、墓標がないため、漠然としたイメージしか残らない可能性があります。

空中葬・宇宙葬・バルーン葬の注意点

「宇宙葬」「バルーン葬」に関しては、競合となる会社が少なく、価格が高くなりがちです。見積もりの際に他社と比較ができないため、その会社が本当に信用できる会社かどうか自分自身でしっかり検討する必要があります。決して安いものでもないので、しっかりと納得した上で実施するようにしましょう。
また、宇宙葬では特に「天候に左右されやすい」という特徴があるため、その点のリスクは考えておいた方がいいでしょう。

7. 「自然葬」は新しい葬送儀礼の形です

基本的に手入れの必要がなく、費用が安価な「自然葬」は、現代的な葬送のスタイルと言えます。今後、ますますこのスタイルは広がっていくでしょう。
「お墓の後継ぎがいない」や「費用が高すぎる」などの問題を抱える方は「自然葬」を検討してみてはいかがでしょうか。

ただし一番尊重すべきは故人の遺志です。後悔しない「葬送」を実施するためにも生前に希望する「葬送」の方法について、家族で話し合っておきましょう。

墓じまいでよくある後悔とは?後悔しないための3つのポイントを紹介

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投稿日:2022.10.07
更新日:2024.04.04

お墓

墓じまい

墓じまいでよくある後悔とは?後悔しないための3つのポイントを紹介

墓じまいでよくある後悔とは?後悔しないための3つのポイントを紹介

近年、少子高齢化や核家族化などの社会背景から「墓じまい」を決断する方が増加しています。墓じまいとは、墓石を解体・撤去し、更地に戻してから墓地の管理者に敷地を返還することを言います。墓じまいは本来、お墓に関する悩みや問題を解決するために行われますが、墓じまいをするなかで新たな問題が起こり後悔するケースもあります。
今回は、墓じまいでよくあるトラブルと、後悔しないための3つのポイントを紹介します。

「墓じまい」と「改葬」の違いとは

「墓じまい」と「改葬」の違いとは

近年は「墓じまい」という言葉をよく耳にするようになりましたが、同時に「改葬」という言葉を耳にする機会も増えました。墓じまいと改葬の違いがよく分からないという方もいるかもしれません。

墓じまいとは、お墓を撤去し更地にした土地を管理者に返還することです。一方、改葬とは、所定の手続きを踏んで、埋葬されている遺骨を別の場所や別の形態のお墓に移動させることです。移動先によく選ばれているお墓には、永代供養墓や納骨堂・合祀墓などがあります。

墓じまいには必ず改葬を伴うことから、遺骨を新しい納骨先に改葬するまでの一連を墓じまいと考えるとよいでしょう。

墓じまいでよくある後悔

誰もが納得のいく墓じまいをしたいものですが、後悔するケースも起こっています。ここでは、墓じまいでよくある後悔を大きく3つに分けて紹介します。

お墓に関する後悔

お墓に関する後悔

・墓石がイメージと違った
墓石を選ぶ際、実物を見ずに価格だけで決めたりカタログやネットの印象だけで決めたりした結果、自分の希望していたお墓にならなかったというケースがあります。デザインや大きさが思っていたものと違い、自分のお墓が周りから浮いてしまうこともあるようです。

・樹木葬が人工芝だった
樹木葬を購入したものの、実際に見てみると人工芝の下に納骨室がある作りだったという後悔もあります。

樹木葬は草木の下に埋葬できる自然葬です。いきいきとした草木に囲まれた墓地を希望する方も多いでしょう。自然に囲まれていると思っていたものが人工芝では自然葬とは言い難く、本来の希望にそぐわない結果となってしまうのです。

・納骨堂が塩ビ管だった
外装や草木の美しい樹木葬を購入したものの、地下の納骨室(カロート)が水道工事などに使われる塩ビ管(塩化ビニル)だったというケースもあります。納骨室は遺骨を納める大切な場所であるため、見えなくても粗雑なものは使われたくなかったと後悔するようです。

・手入れが行き届いていない
写真ではきれいな霊園だったはずが、実際には草木の手入れがされておらず、清掃も行き届いていなかったというケースも起こっています。手入れが行き届いていないと、故人に対する敬意が欠けているようにも映り、不快に感じてしまいます。

・合祀されてしまった
遺骨は個別に保管されると聞いていたはずが、合祀されたというケースもあります。いつまで個別保管されるのか、期間を具体的に確認しなかった後悔が残っているようです。

・お墓参りに制限がある
気軽にお墓参りができると思って納骨堂にしたものの、個人のスペースが狭く落ち着いたお参りができないということもあります。納骨堂や霊園のルールによりお花やお線香を供えられない、共同の参拝スペースが盆や彼岸に混雑してしまう、といったケースがあるようです。

立地に関する後悔

立地に関する後悔

・アクセスが悪い
お墓までの距離はそれほど遠くなくても、公共交通機関でのアクセスが悪いケースがあります。高齢になり自動車の運転が難しくなると、アクセスの悪さは後悔するポイントとして際立ちます。

駐車場はあるものの駐車可能台数が少なく、近隣のコインパーキングなども利用しづらいといったケースもあるようです。

・立地が悪い
土砂崩れでお墓が流された、地震でお墓が倒れた、豪雨でお墓が流されたなど、自然災害で影響を受けやすい立地のお墓を購入してしまい、後悔するケースもあります。

・水捌け、日当たりが悪い
水捌けが悪く納骨室(カロート)が浸水した、日当たりが悪くカビが発生した、というトラブルもあります。お墓の状態が悪いと故人に対し罪悪感を抱き、別の場所を選べばよかったと後悔するケースもあるようです。

費用に関する後悔

費用に関する後悔

・石材店とのトラブル
寺院によってはお墓の工事を行う石材店が指定されており、指定石材店からの見積もりが予想以上に高かったというトラブルがよくあります。

指定石材店はなく、知り合いから石材店を紹介されたケースでは、遠慮して値段交渉ができず後悔するケースも見受けられます。通常は大幅な値引きや即決を迫ることはないにも関わらず、「今なら安い」と言われ即決して後悔してしまうケースもあるようです。

・想定外に費用がかかった
永代使用料が安いため契約したものの、毎年の管理料が高く想定外に費用がかかったというケースがあります。一年目の管理料は安かったが、二年目以降は高くなったという声も。

また、建墓費用や永代使用料、管理料までは想定していたものの、お線香代やお花代、卒塔婆代や法要代などを想定しておらず、後悔する人もいるようです。

墓じまいした際、想定外に多くのご先祖様の遺骨が出てきたというケースも。改葬先のお墓の費用が遺骨の数によって変わる場合、予算オーバーになることもあります。

関係者とのトラブル

関係者とのトラブル

・寺院、菩提寺とのトラブル
墓じまいをするということは、その寺院の檀家をやめることになります。檀家制度は、先祖代々のお墓を供養してもらう代わりに檀家料を払う仕組みで、寺院にとっては檀家がなくなることは大きな痛手です。

そのため、墓じまいをして檀家をやめる際には離檀料をお支払いするのが習わしですが、その金額が予想以上に高額だったというトラブルがあります。離檀料の相場は寺院や地域によっても異なりますが、一般的には3~20万円程度と言われています。

寺院とトラブルになると、場合によっては遺骨を渡してもらえないこともあるようです。

・家族、親族とのトラブル
お墓には先祖代々の遺骨が納められており、自分たちが納得したからといって簡単に墓じまいできるわけではありません。

家族・親族とのトラブルでよくあるのは、墓じまいを反対されることです。反対される主な理由には次のようなものがあります。

・お墓がなくなるのは嫌、お墓参りができなくなる
・ご先祖様に申し訳ない
・お墓を撤去すると祟られる
・本家や長男が後を継ぐのは当たり前

改装費用を誰が出すのかで揉める、お墓の名義人である親が施設に入ってしまい名義を変更できない、といったトラブルもあるようです。

墓じまいで後悔しないための3つのポイント

墓じまいでは、確認不足や話し合い不足によってさまざまな後悔が残ります。後悔しないためのポイントを確認しておきましょう。

必ず現地調査を行う

必ず現地調査を行う

・立地に関して見ておくべきポイント
まず、自治体のハザードマップを見て、墓地周辺が土砂災害の恐れのある区域に指定されていないかを確認しましょう。お墓には「建築基準法」のような法律はありませんが、経営主体によってはしっかりと耐震基礎工事を行っているところもあります。それらを踏まえて霊園を探すのも大事なポイントです。

公共交通機関でのアクセス方法や、駐車台数、近隣のコインパーキングの有無も忘れず確認します。現在のことだけでなく、混雑時や自動車の運転が難しくなった場合のことも想定して判断しましょう。

・お墓に関して見ておくべきポイント
まず、それぞれの霊園によってルールが決められている場合が多いため、火気やお線香の使用制限などを確認し、自分のしたいお参りができるお墓を探すことが重要です。また、個人の使用スペース、盆や彼岸の混雑状況まで調べておくと安心でしょう。

建墓の際は、墓地の環境や周囲との調和を図ることが大切です。石材によって経年変化が異なるため、周囲の環境や石材の特徴を知って、実物を見て選びましょう。

樹木葬の場合
人工芝ではないか、納骨室が塩ビ管でないかを現地調査で確認しましょう。また、草木が伸び放題ではないか、売店や休憩所・トイレや水場などがメンテナンスされているか、管理スタッフは常駐しているかを確認することで、運営姿勢や経営状況をうかがうことができます。

遺骨を安置するカロートには、「地下カロート」と「丘カロート」があります。地下に遺骨を収める「地下カロート」は通気性が悪く湿度が高くなりがちな一方、地面より上に納骨室がある「丘カロート」は通気性に優れています。通気性の良さを重視するなら、丘カロートを採用している霊園から選ぶのがおすすめです。雨の日にどこに水が溜まるのかを見学して、区画を決めるのも良いでしょう。

自然たっぷりの大きな木の下の区画は魅力的ですが、日当たりの悪さや虫・落ち葉の多さが気になる方もいるようです。季節によって状況は変わるため、一年を通してイメージするとより具体的な環境選びができるでしょう。

必ず現地調査を行う

事前確認・打ち合わせを行う

墓じまい
お墓の解体工事の費用相場は、8~10万円/㎡程度と言われています。しかし、お墓の環境によっては機材が入らず、時間や人手が増えることも考慮しなければいけません。寺院によって石材店が指定されている場合でも、見積金額が相場とかけ離れているなら内容についてしっかりと説明してもらい、納得できない場合は他の業者に見積もりを取らせてほしい旨を寺院に相談しましょう。

石材店選びでは、信頼できる業者であることも重要です。過去には、悪質な業者が撤去した墓石を不法投棄していたケースがあります。口コミなどを利用して、信頼できる業者かどうかも確認しましょう。

改葬
「よく分からないまま購入して失敗した」「業者に任せすぎて失敗した」とならないようどんどん質問し、要望を伝えて進めることがポイントです。石材店を選ぶ際には相見積もりを取ることをおすすめします。複数の見積もりを比較し、内訳や施工内容について細かく質問しながら進めることで、後々のトラブルを防げるからです。

メインの費用だけでAとBを比較してAの方が安い場合でも、トータルではBの方が安いということもあります。霊園の管理費は、二年目から高くなるケースもあるので注意が必要です。内訳や数年後までのトータル費用も事前に確認しましょう。

関係者と事前に話し合う

関係者と事前に話し合う

墓じまいを決める前に関係者と話し合いましょう。決めてからの報告では、反発も大きくなります。墓じまいを検討している段階で関係者に伝え、相談しながら進めることでトラブルは軽減します。

家族・親族とのトラブルを避けるためには、複数の改葬先を提案したり、見積もりを見せて費用の説明をしたりするとよいでしょう。決定事項を伝えるのではなく、家族や親族にも墓じまいに参加してもらうことでスムーズに進めやすくなります。

檀家をやめる際には、先祖代々お世話になったお寺に感謝の気持ちを持ち、直接会ってていねいに事情を説明し、これまでのお礼を伝えることが大切です。

関係者と事前に話し合うには、時間に余裕がなければいけません。独断で進めてトラブルにならないよう、墓じまいは元気なうちに余裕をもって行いましょう。

墓じまいのトラブルはどこに相談すべきか

墓じまいのトラブルはどこに相談すべきか

墓じまいがトラブルに発展してしまった場合には、早めに第三者へ相談することが大切です。墓じまいの手続きで困った場合は、お墓のある自治体に相談しましょう。事例として多くはありませんが、自治体によっては墓じまいに対して補助金制度を設けていたり、墓じまいのサポートを行っていたりします。

また、国民生活センターや、地域の消費者センターに相談するのも一案です。国民生活センターのホームページでは、墓じまいの際のトラブル事例や助言なども紹介されています。

現地調査や話し合いをていねいに行い、後悔のない墓じまいを

現地調査や話し合いをていねいに行い、後悔のない墓じまいを

考えるべき項目の多い墓じまい。焦って進めるとトラブルに繋がりかねませんので、スケジュールに余裕を持って進めましょう。協力者がいれば見落としも防げますので、家族・親族と相談しながら進めるのがおすすめです。必ず現地調査や打ち合わせをていねいに行い、一つひとつ着実に進めていきましょう。

新盆はお墓参りだけでも良い? 時期や服装などの基本も解説

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2022.10.05 

お墓

供養

新盆はお墓参りだけでも良い?時期や服装などの基本も解説

新盆(初盆)とは、故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎ、初めて迎えるお盆のこと。お盆ではご先祖様を供養するのですが、初盆の場合はさらに丁寧に行うのが慣例とされています。今回は、何となく言葉は知っているけれど、正確には理解していない「新盆」について解説します。

1. 新盆のお墓参りについて

新盆は故人の忌明けから初めて迎えるお盆を言います。
新盆では、通常お盆に行うお墓参りに加えて、法要を行い親戚一同で会食をすることもあります。

そもそも新盆って何?

新盆(初盆)とは、故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎ、初めて迎えるお盆のことです。毎年7月、8月のお盆の時期は先祖の霊を祀って一緒に過ごす時期とされ、お盆には故人や先祖の霊が帰ってくると考えられてきました。
お盆が13日~15日なのに対し、初盆の場合は7日~15日まで行うのが一般的です。
新盆は地域によって読み方も異なり、「にいぼん」「あらぼん」「しんぼん」とも呼ばれています。故人が亡くなって初めての盆なので、新盆の場合はより丁寧に供養を行います。
もし、故人が亡くなってから四十九日前にお盆を迎える場合は、新盆は翌年に行うことになります。

2. 新盆はお墓参りだけでも良い?

新盆であっても、地域によっては法要などをせず家族だけのお墓参りだけにすることもあります。
地域差が大きく、それぞれの地域で新盆だからこその特別な祀り方があります。不安な場合は事前に親族などに確認しておくことをおすすめします。

一般的には故人の精霊が迷わず帰って来られるように迎え火を焚き、お盆提灯を道標として、祈りを込めて飾ります。初盆の場合は白い初盆用提灯を用意するのが一般的です。また通常のお盆と同じく15日に送り火を焚いてお見送りします。
また、通常のお盆は家族だけで行いますが、初盆の場合は親戚や友人などを招いて僧侶にお経を上げてもらいます。



3. 新盆期間中のお墓参り

一般的な新盆期間は決まっていますが、新盆期間中のお墓参りについては、この日に必ず行かなければならないという決まりは特にありません。
ただ、お盆の時期はご先祖様がこの世に帰ってくる時期という意味から、迎え盆の8月13日に、ご先祖様の御霊をお迎えするためにお墓参りに行くのが通例とされています。
時間帯は、新盆に限らず、お墓参りは基本的には午前中に行くのがマナーとされています。
また、地域や宗教によっては、お見送りとして16日もお墓参りに行くという方もいます。お見送りのお墓参りに行く場合は、ゆっくりお帰りいただくよう、夕方にお参りするという方もいますが、あまりに暗い時間は避けた方が良いでしょう。



4. 新盆ならではのお墓参りのマナー

新盆の時期には、お墓参りに普段行かない人も多く駆け付けるので混雑します。またこの時期のお墓参りは大変暑いので体調管理には十分気をつけて、お参りをしましょう。
新盆のお墓参りでも、通常のお墓参りと同様に墓前には線香やローソクを供えます。また、必ずお花をお供えします。これは、普段でもお盆でも新盆でも変わりません。お墓用の掃除道具を持参してお墓を綺麗にしましょう。拭き掃除のためのタオルやスポンジ、草抜きや足下の掃除のためのほうきやゴミ袋、その他にも桶や杓などは基本的な道具です。
暑い日には暑さ対策、虫対策グッズを持参していくと良いと思います。

5. 新盆のお墓参りでの服装について

新盆のお墓参りの服装は、「法要も行うのか?」「それともお墓参りだけなのか?」によって異なります。それぞれ詳しく解説します。

法要も行う場合

お墓参りだけでなく、法要も行う場合は喪服を着ていくようにしましょう。
法要がある場合は、法要にふさわしい服装をしていくのが基本です。普段着で行くのはおすすめできません。もしも服装に関して不安がある場合、事前に親戚に確認しましょう。
法要での服装として一般的な準喪服を例にして服装と注意点を下記に記載しました。ぜひ参考にしてみてください。

法要がある場合の男性の服装例

喪服 ブラックスーツ
光沢素材でないもの
ワイシャツ 白無地
柄やボタンダウンは控える
ネクタイ 黒無地
光沢素材でないもの
ベルト 黒無地
シンプルなデザイン
黒の革靴
金具なしのシンプルなもの
靴下 黒の無地
白や柄物は使用しません
バッグ 基本的にもちません。
持つ場合はシンプルなものを選びます。

法要がある場合の女性の服装例

喪服 ブラックフォーマル、ワンピースやアンサンブル、もしくはパンツスタイル
アクセサリー 真珠のネックレスやイヤリングなど
バッグ 黒の布製
光沢や装飾のないもの
ストッキング 黒の薄手のストッキング
30デニール以下
パンプス シンプルな黒のもの

お墓参りだけの場合

法要などはせず、お墓参りだけをする場合には喪服でなくても構いません。
お墓参りには服装に関するマナーは基本的にはありません。ただしあまり派手な格好はできる限り控えるのをおすすめします。

また新盆の時期は暑い中でのお墓参りが予想されるので、帽子をかぶっていくのもおすすめです。合掌の際には帽子は脱ぐようにします。
暑い中でのお墓参りになりますが、露出は控えた服装にしましょう。

6. 新盆のお墓参りは大切な節目の行事です

今回は新盆におけるお墓参りについて解説しました。新盆は故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎ、初めて迎えるお盆です。故人やご先祖様をお迎えするという気持ちが一番大切です。お墓参りだけではなく、法要をするかどうかは地域差があります。事前にしっかり確認しておきましょう。
対応が違ったとしても、大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。より丁寧に故人を供養して、お迎えするようにしましょう。

「墓じまい」でよくあるトラブル事例を解説。トラブル防止と解決方法を紹介

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未来のお墓研究所

投稿日:2022.2.9
更新日:2023.10.19

お墓

墓じまい

供養

 

「墓じまい」でよくあるトラブル事例を解説。トラブル防止と解決方法を紹介

「墓じまい」でよくあるトラブル事例を解説。トラブル防止と解決方法を紹介

近年、社会環境の変化やお墓に対する意識の変化により、「墓じまい」「改葬」をする人が増えています。ライフスタイルに合ったよりよい供養を目指して墓じまいしたはずが、思わぬトラブルに繋がることも少なくありません。今回は、墓じまいで起こりがちなトラブル事例と、トラブル防止・解決のポイントをご紹介します。

①墓じまいとは

墓じまいとは

「墓じまい」とは、今あるお墓を解体・撤去して処分し、更地にしてから墓地の管理者に返還することを指します。「改葬」はお墓の引っ越しと呼ばれることもあり、今あるお墓から遺骨を取り出しほかのお墓に移すことを指します。「墓じまい」は「改葬」の一部の作業を指す言葉ではあるものの、一連で行われる作業のため、同義で使われることも少なくありません。



②墓じまいに関するトラブル事例

墓じまいに関するトラブルは、大きく「親族とのトラブル」「石材店とのトラブル」「菩提寺とのトラブル」の3つに分類できます。3つの分類ごとに、よくあるトラブル事例を見ていきましょう。

1.親族とのトラブル

親族とのトラブル

お墓に対する価値観は人それぞれです。先祖代々のお墓を撤去することに抵抗がある方もいるでしょう。たとえ、お墓を相続した人が墓じまいを決めたとしても、親族間で意見の食い違いがありトラブルに発展するケースもあるので注意が必要です。

「親族の了解を得ずに墓じまいをした」

親族との話し合いが不十分なまま墓じまいを進めてしまい、関係性が悪化したり、疎遠になったりするケースがあります。さらには、継承者の独断で墓じまいを執り行い、ほかの親族がお墓参りに行って初めて、墓が無くなっていることに気づくケースもあるようです。

また、両親が子どもに迷惑をかけまいと、墓じまいして合祀墓などに移すケースがあります。後になって子どもが別の場所に改葬しようとして初めて、遺骨が二度と戻らないとわかってトラブルになることもあります。

「墓じまいの費用負担で揉める」

墓じまいには、墓石の撤去・解体費用、申請手続き費用、改葬先での費用などさまざまな費用がかかります。改葬先のお墓の種類によって費用に幅はありますが、相場は30万円〜300万円ほどです。兄弟や親族も費用を負担してくれるものと思って墓じまいを進めたものの、負担を断られたり、費用が原因で墓じまい自体に反対されたりするケースがあります。

「誰が祭祀承継者になるかで揉める」

民法では、祭祀承継者は「故人の指定か、慣習で決める」とされています。遺言書などによる指定がない場合、親族間の話し合いで祭祀承継者を決めるのが一般的です。長男・長女に譲る場合が多いですが、最近では長男以外の子どもや改姓した子ども、血縁者以外の方が祭祀承継者になるケースも増えています。

しかし、お墓に入らない改姓した子どもが祭祀承継者になることについて、異議を唱える親族もいるでしょう。また、古くからの寺院墓地の場合、血縁者以外の祭祀承継者を認めていない場合もあります。よく見られるトラブルとしては、「誰もお墓を継ぎたがらない」などの祭祀承継者のなり手がみつからない問題が挙げられます。

2.石材店とのトラブル

石材店とのトラブル

墓じまいで墓石を撤去する際、石材店に依頼するのが一般的です。日頃、頻繁に石材店と取引することもないため、確認不足や知識不足などでトラブルに繋がるケースもあります。

「高額の撤去費用を請求される」

撤去費用の相場は、1㎡で8万円〜10万円程度。個人の遺骨を取り出す作業を行なった場合、一柱3万円程度が相場です。しかし、お墓の立地環境によっては機材が入らず作業時間や人手が増えるため、想定よりも高額な撤去費用が請求されることがあります。中には、石材店が撤去した墓石を不法投棄していたなど、悪質な業者が原因のトラブルも少なくありません。

「業者選び・相見積もりができない」

公営墓地以外の民間墓地や寺院墓地では、提携先の石材店があるのが一般的です。それらを指定石材店といいます。ほかに頼みたい石材店があったとしても、指定石材店以外の業者が霊園・寺院に出入りすることはできません。その場合、複数の石材店を比較するための相見積もりも出すことはできないのです。

3.菩提寺とのトラブル

菩提寺とのトラブル

菩提寺とは、檀家のお墓を守り、葬儀や法事を請け負ってくれるお寺のこと。檀家とは、その寺院に所属し、お布施などで寺院の経済的支援をする家系をいいます。代々関係を築いてきた菩提寺と檀家ですが、墓じまいの際にトラブルになることも多いようです。

「改葬が認められない」

近年、特に地方部などでは過疎化が進み、檀家が減り続けている寺院も多くあります。檀家が減るということは、寺院にとっては経営が成り立たなくなる死活問題。したがって、寺院との折り合いがつかず、改葬許可申請書への署名・捺印をもらえない、遺骨を渡してもらえない、閉眼供養をしてもらえないなどのトラブルに発展することもあるようです。

「高額な離檀料を請求される」

墓じまいに必要なお布施は、基本的に「閉眼供養(魂抜き)」の法要に対してのみ発生します。しかし、墓じまいに伴い離檀となる場合、お世話になった感謝を込めてお布施を渡す習慣があります。法的には支払い義務はありませんが、墓じまいでは必要なマナーと考えておくとよいでしょう。

離檀料としてのお布施の相場は3万円〜20万円程度ですが、中には法外な金額を寺院から要求されるケースがあるようです。払えない場合、離檀を認めない、遺骨を引き取らせないなど、問題が拗れてしまうこともあります。

「許可を取らずに墓石工事を行おうとした」

墓石工事を行うには、「改葬元の許可を得ている」ことが必須条件です。改葬元に墓じまいの意思を伝え納得してもらったうえで、指定石材店の有無を確認して工事の許可をとります。墓地で大掛かりな工事を行うため、墓地管理者には事前に話をしておく必要があります。

また、工事の前には住職による法要「閉眼供養(魂抜き)」が行われるのが仏事の慣例です。閉眼供養を行なっていないと、工事をしてくれない石材店も存在します。



③墓じまいのトラブル防止・解決のポイント

墓じまいのトラブル防止・解決のポイント

ここからは、トラブルを起こさないためのポイント・トラブルが起きた場合の解決方法を見ていきましょう。いずれのトラブル防止・解決方法においても、事前に対応できるよう余裕を持って墓じまいを進めることがポイントといえます。

親族と綿密なコミュニケーションを図る

お墓の維持管理の権限は祭祀承継者にありますが、お墓を大切にしたいという親族の気持ちは尊重されるべきです。墓じまいの賛否はもちろん、改葬先の供養方法で意見の食い違いが起こることもあるので、十分に話し合い、より多くの親族が納得できる形で進めましょう。

万一トラブルになってしまった場合は、真摯に話し合って両者が納得のいく方法を取るほかありません。人間関係の悪化にまで発展すると、すぐに解決することは困難。しかし、故人や先祖に気持ちよく眠ってもらうためにも、粘り強く対話を重ねていきましょう。

信頼できる業者を探す

あらかじめ、墓地や墓石について質問・相談できる業者を見つけておくのが理想です。口コミや紹介を利用し、信頼できる業者を探しておくとよいでしょう。墓じまいにかかる費用にはさまざまな項目があります。その費用相場を知っておくだけでも、見積もりを判断する基準になります。金額交渉や、不審な点にも気づきやすくなるので、事前に費用相場の知識をつけておくこともポイントです。

書面の契約書がない・大幅な値引きをしてくるなど少しでも不審に思う業者であれば、他社をあたることをおすすめします。

見積もり・打ち合わせを慎重に行う

石材店とのトラブルを防ぐためには、事前の情報収集と見積もりが何よりも大切になります。複数の石材店から見積もりを取って比較検討してください。また、自分の要望をしっかり伝える・わからないことや不安な点を一つひとつ質問する・情報共有をきちんとする、など石材店と綿密に打ち合わせをしましょう。

民間墓地や寺院墓地では、指定石材店から見積もりを取ることになります。見積金額が相場とかけ離れている場合は、内容についてしっかりと説明してもらってください。それでも納得できない場合、ほかの業者に見積もりを取らせてほしい旨を寺院に相談してみましょう。

菩提寺・霊園とのていねいな対話を行う

改葬を検討している段階で、菩提寺・霊園の関係者に日頃の感謝を述べたうえで、改葬の意思・理由をていねいに伝えましょう。きちんと理由を伝えても離檀・改葬を認めてもらえない場合は、行政書士などの第三者に相談するか、寺院の宗派の本山に相談するという手段もあります。

本来、寺院規則に記載がない限り、離檀料を支払う義務はありません。憲法20条の「信教の自由」に反するためです。離檀の拒否・高額な離檀料の請求にあったら、専門家に相談するとよいでしょう。

弁護士や専門知識を持った第三者に相談する

石材店からの請求額があまりにも高額であれば、明細を問い合わせてみる・自治体の補助を調べてみる・弁護士などの第三者に委ねる、などの方法があります。また、詳細を明記した見積書、工事内容や金額・支払い時期や引き渡し時期などを細かく記載した工事請負契約書を作成しておくと安心です。

国民生活センターのホームページでは、墓じまいや離檀料に関するトラブル事例が紹介されています。墓じまいを検討している方は、ぜひ事前に参照してください。石材店や寺院とのトラブルに発展した場合、国民生活センターや地域の消費者センターに相談するとよいでしょう。



④事前の話し合いや情報収集がポイント。困った時は第三者へ相談を

事前の話し合いや情報収集がポイント。困った時は第三者へ相談を

墓じまいに関するトラブル事例を「親族とのトラブル」「石材店とのトラブル」「菩提寺とのトラブル」の3つのテーマでご紹介しました。ほとんどのトラブルに共通するのは、事前の話し合いや下調べが不足していることが要因であること。つまり、事前の話し合いや情報収集で防げるトラブルが多いといえます。そのためには、余裕を持ったスケジュールで墓じまいを進めることが重要です。また、トラブルの収拾に困った時は一人で抱え込まず、周囲の人や第三者に相談して解決していきましょう。



お墓参りの時間はいつがいい?留意しておきたい点について解説します

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2022.08.04 

お墓

供養

 

お墓参りの時間はいつがいい?留意しておきたい点について解説します

お墓参りの時間はいつがいい?留意しておきたい点について解説します

「お墓参りをしてはいけない時間帯はある?」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。基本的にお墓参りの時間にタブーはありません。しかし地域や習俗・慣習によってはお墓参りの時間を気にされることもあります。この記事では、お墓参りの時間について、留意しておきたいことをご紹介します。

1. お墓参りに適切な時間はある?

お墓参りをする時間の明確な決まりはなく、常識の範囲内であればお墓参りにいつ行っても構いません。
ただし「ついで参り」を避けるなど、地域や慣習によってはよろしくないとされている時間帯も存在します。
もしも気になる場合は、親戚の方や近所の方に確認してみてもいいでしょう。

お墓参りの時期について

お墓参りの時期についても、基本的にルールはありません。しかし全国的に見て、多くの方がお墓参りをする時期というのは存在します。
具体的には、お盆やお彼岸、年末年始などです。時間帯と同様に、大切なのは故人への気持ちです。
どんなタイミングでも、お墓参りをすれば、故人に喜んでいただけるはずです。



2. お墓参りの時間帯に関する基本的な注意点

お墓参りの時間帯に明確なタブーはありませんが、そもそも確認しておきたい事項があります。ここでは早朝や深夜などにお墓参りへ行く際に考えておきたい注意点をご紹介します。

開園時間と閉園時間の確認

霊園などの場合は、そもそも空いていないことがあり、お墓参りできないことがあります。
行ってみたら「管理人が不在」「門が空いていない」といったことがないように、開園時間と閉園時間を調べ、空いている時間にお墓参りへ行くようにしましょう。

夜遅い時間に出向くのは慎重に

夜遅い時間であっても、お墓参りがタブーと言うわけではありません。
しかし墓地は照明が少ないことも多く、危険なこともあります。足元がおぼつかない中でのお墓参りは危険なだけでなく、掃除が満足に行えないといったこともありえます。

日没後のお墓参りをする場合は、こうしたことに留意して行いましょう。

ご近所迷惑になる時間帯に注意

立地によっては、墓地が住宅街に位置していることもあるでしょう。こういった場合は、早朝や夜間などは近所迷惑になってしまうことも考えられます。
故人との時間を大切にするためにも、近隣への配慮は忘れないようにしましょう。



3. 墓参りの時間帯について注意が必要な場合について

お墓参りの時間帯は常識的な範囲内であれば問題ありません。ただしお住まいの地域の習俗や慣習によってはお墓参りを控えた方が良い場合もあります。
ここではお墓参りの時間帯についてよくお聞きする習俗・慣習についてご紹介します。

「ついで参り」を避ける場合がある

「ついで参り」とは、何か別の用事のついでにお墓参りすることを指します。神仏やご先祖様に対して行う大切な行いです。そのため、お墓参りは最も優先されるべきで、他の予定の入っていない午前中に行うべきと考える方もいます。

しかし「偶然お墓の近くに行ったのだから、お墓参りをしていきたい」ということもあるでしょう。お墓参りで大切なのは故人への気持ちです。お近くまで来た際は、「ついで参り」を気にせずお墓参りをしてもよいでしょう。

日没は避ける場合がある

日没後は「魑魅魍魎(ちみもうりょう)」の世界と考え、お墓参りを控える方もいます。もしも一緒に行く方の中でこうしたことを気にされる方がいる場合は、お墓参りを控えるのもよいかもしれません。

4. 時期ごとのお墓参りをする時間の注意点

お盆とお彼岸など、時期によってお墓参りの時間帯で注意することはあるでしょうか。ここではそれぞれについて、注意しておきたい点について解説します。

お盆

お盆の場合はお迎えのお墓参りであれば15時~17時、お見送りのお墓参りであれば17時~19時の間でお墓参りする方が多い傾向にあります。
お盆の時期は自宅の迎え火や提灯の明かりを頼って黄泉の国から帰ってくるとも言われているため、お迎えのお墓参りは午前中など早い時間帯には行わない方が多いようです。

一方でお迎えの場合、「名残惜しさから少しでも長く現世にいて欲しい」という想いを込めて、お迎えよりも遅い時間にお墓参りをすることが多いようです。

お彼岸

お彼岸の時期にお墓参りをする場合、特に時間帯を気にする必要はありません。
ただし日が短くなっている時期ですので、意図せず日没にお墓参りしてしまわないように注意しましょう。

5. お墓参りの時間にルールはありません。常識の範囲内の時間帯で行いましょう

お墓参りの時間について、明確なルールはありません。しかし墓地や霊園は基本的に管理地なため、開園時間や閉園時間などを調べ、常識の範囲内の時間帯で行うようにしましょう。

地域や習俗・慣習によっては「ついで参り」を嫌い午前中にお墓参りをするという方もいます。もしも一緒にお墓参りに行く方がいる場合、事前にしっかり確認しておきましょう。

ですがお墓参りは故人へのお気持ちから行うものです。もしもお近くにいらした際には、時間帯を気にせずお墓参りをしてあげてもいいかもしれません。

【簡単解説】檀家制度とは|成立背景やメリット・デメリットなどを解説

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2022.07.07 

お墓

供養

 

【簡単解説】檀家制度とは|成立背景やメリット・デメリットなどを解説

【簡単解説】檀家制度とは|成立背景やメリット・デメリットなどを解説

みなさんは檀家制度を知っているでしょうか?聞いたことがあってもどんな制度なのかよく知らないという方も多いでしょう。この記事では檀家制度の成立背景やメリット・デメリットを紹介します。入檀や離檀を検討している人はぜひ参考にしてください。

1. 檀家制度とは

檀家制度とは、家単位で特定の寺院に属して葬儀や供養などの仏事を任せる代わりに、お布施や寄付によってその寺院の経済的支援をする制度です。檀家になるとその寺院(菩提寺)にお墓を置くことになり、突然の身内の不幸が起こった際や法要時の執り行いをすべて任せることができます。

昨今では、核家族化や都市部への人口流入など家族形態が多様化しているため「寺離れ」や「宗教離れ」が深刻化しています。そのため、檀家制度を廃止する寺院もありますが、通常は檀家を募集しています。

檀家制度がある背景と成り立ちについて

檀家制度の始まりは江戸時代、幕府がキリスト教を排除する目的で制定した「寺請制度(てらうけせいど)」が由来と言われています。当時はキリスト教徒ではない証明として檀家となり、世代をまたいで代々その寺院を支援することが義務づけられていました。

明治時代に入って寺請制度は廃止され檀家制度も徐々に本来の意義を失っていきましたが、現代でも家や祖先崇拝を目的としてその風習が残っている地域もあります。



2. 檀家制度のメリット

昨今では人口減少や核家族化などの社会的背景から檀家制度は衰退傾向にありますが、檀家になることには良い面もあります。ここでは、檀家制度のメリットについて詳しく説明します。

手厚い供養を受けられる

檀家制度最大のメリットは、自分たちの先祖を供養してくれる専門家がいるということです。葬式や墓の建立、法要まで仏事のすべてをその寺院に任せることができるため、大切な家族の死後も安心して過ごせます。

家族形態が多様化している昨今では、地理的な問題や仕事の関係で頻繁にお墓参りに行けない方も少なくありません。そんなときでも、檀家であれば仏事に関するさまざまな執り行いを寺院に任せられます。

突然の身内の不幸でも葬儀屋を探す必要がない

通常、身内に不幸が起こった場合、自分たちで葬儀屋を探したりお墓を用意したりしなければなりません。特に遠方に住んでいる方はあまり時間をとれず大変な思いをすることもあるでしょう。

しかし檀家制度では、葬儀に関する一切を任せられるので新たに葬儀屋やお墓を探す必要がありません。大切な家族の葬儀を全く知らないお坊さんに任せることに抵抗のある方も多いので、これは大きなメリットと言えるでしょう。

仏事に関する相談ができる

檀家になると、先祖の供養や葬儀のマナーなど仏事に関するあらゆる相談に乗ってもらえます。特に突然の身内の不幸で葬儀を行う場合は、故人を想う時間がないほどさまざまな準備に追われがちです。また、仏事には一般人には分からないマナーやしきたりも多くあります。そんなとき、何でも相談できる相手がいると精神的な支えになるでしょう。



3. 檀家制度のデメリット

檀家制度と聞くと「何かと大変」「お金がかかる」などネガティブなイメージを持つ人もいるでしょう。では、檀家になると具体的にどんなデメリットがあるのでしょうか?

お布施や寄付などの費用がかかる

檀家制度の大きなデメリットは、お布施や寄付などでどうしてもお金がかかってしまう点が挙げられます。葬儀や法要時のお布施はもちろん、寺院の修繕費や運営費などの寄付も必要です。大がかりな工事を行う際は数万円から数十万円の寄付を募られることもあります。

本来お布施や寄付は自分の気持ちを包むものです。しかし、現実問題として先祖代々の関係性を続けるためには地域住民と金額を揃えある程度のお金を渡さなければならないことが多いです。寺院に対して経済的支援をすることは檀家の役目であるため、これはどうしても避けられないデメリットと言えるでしょう。

寺院の行事に参加する必要がある

寺院の清掃や団体参拝、境内での盆踊りなどの行事に参加することも檀家の役目とされています。檀家総代や檀家役員といった役職につくと務めはさらに多くなるでしょう。

行事への参加は寺院や地域コミュニティとの関係性を築くものと考えれば悪いものではありません。しかし実際は、仕事などで忙しく檀家の役目を果たせないという方も多くいます。そういった方にとっては寺院の行事参加が負担になるでしょう。

他の寺院への葬儀依頼ができない

檀家制度では、葬儀や法要などの仏事はその寺院にお願いするというのが暗黙の了解です。そのため、断わりなく他の寺院に葬儀や法要の依頼をすることはできません。

さまざまな相談をできる一方で、希望通りの仏事が行えないという制約がデメリットになることもあります。

離壇する際に離檀料がかかる

離壇とは檀家をやめること。檀家制度では離壇する際にも離檀料といって寺院への感謝の気持ちを贈るのが一般的です。金額の相場は最低で1~3万円程度、最高で20万円程度とされています。

法律上の義務はありませんが、昨今では檀家減少に悩む寺院も多いため、寺院側から離壇料を請求するケースもあります。また、高額な離壇料を請求されるなどのトラブルで裁判になることもあります。

4. 檀家制度を利用する際の費用相場

檀家制度を利用すると費用がかかると説明しましたが、実際どれくらい必要なのか気になる人も多いでしょう。地域の風習や寺院によって異なります。入壇するときの手続きとして檀家契約書、墓地契約書をとりかわし、入檀料を支払います。入檀料の相場は、10万〜30万円程度となります。このほか、葬儀や回忌法要、寺院行事などの費用も都度発生します継続的に支援していく必要があるため、契約時にしっかり確認しておきましょう。

5. 檀家制度をやめることはできる?

檀家をやめることを離檀と言い、寺院に申し出て必要な手続きをすることで離壇できます。昨今では遠方に住んでいる、仕事が忙しくて満足に墓参りができないといった理由で離檀する方も増えているため、決して珍しいことではありません。

離壇するに離壇料や墓石の撤去費用、移転費用などが必要です。また、寺院の定めたルールに沿って手続きをしなければなりません。離檀自体は悪いことではないのですが、離檀料や寺院とのコミュニケーション不足でトラブルに発展するケースもあるため、入檀時の契約書を確認し早めに相談することをおすすめします。

6. メリット・デメリットを踏まえて檀家制度を検討しよう

この記事では、檀家制度のメリットやデメリットについて紹介しました。檀家制度には手厚い供養が受けられる、仏事に関する相談ができるといったメリットがありますが、現代社会に沿っていない部分も多くあります。費用や付き合い方は地域や寺院によって異なるため、檀家に関する相談はそれぞれの菩提寺に相談しましょう。メリット・デメリットを知った上で自分たちに何がベストかを検討してくださいね。

一周忌はお墓参りのみでも良い?持ち物や服装についても解説

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2022.07.07 

お墓

供養

 

一周忌はお墓参りのみでも良い?持ち物や服装についても解説

故人が亡くなって1年後に行われる一周忌では、読経やお焼香などに加えお墓参りをするのが一般的です。では、一周忌のお墓参りにはどのようなマナーがあるのでしょうか?この記事では、一周忌のお墓参りの意味やタイミング、準備などについて解説します。

1. 一周忌のお墓参りの意味

一周忌とは、故人が亡くなってから1年が経過した命日に行う法要のことです。宗教によって考え方は異なりますが、一般的には亡くなってから1年間は喪に服す期間とされています。そのため、一周忌は遺族にとって大切な節目と言えるでしょう。ただし昨今では、平日に時間を取れない方も多いため、命日よりも少し前の土日などに行うことが多いです。

一周忌法要では、読経やお焼香、会食などのほか、お墓参りも行うのが一般的です。これらは故人に代わって善い行いをすることで故人の供養をするという意味合いが含まれています。また、お花や線香、故人が好きだったものなどを供え故人を偲び、悲しみを癒す機会とも言えます。

一周忌はお墓参りのみでも良い?

一周忌には読経や会食などをして故人の供養をすると説明しましたが、中には通常の法要を行うことが難しい人もいるでしょう。よくあるのが、住んでいる場所や仕事の関係でスケジュールが合わず親戚が集まりづらいケース。また昨今では感染症対策の面から大人数が集まることに抵抗を感じる人も多いでしょう。そんなときは、お墓参りのみでもかまいません。

一周忌で最も大切なのは故人を想う気持ちです。しっかり供養したいという思いがあれば形式通りでなくても良いでしょう。ただし親族間で考え方が異なっているとトラブルに発展する可能性があるため、早めに一周忌について話し合っておくのがおすすめです。



2. 一周忌法要の中でお墓参りをするタイミング

一周忌法要の一般的な流れは以下の通りです。

1.施主による挨拶
2.僧侶による読経
3.お焼香
4.僧侶による法話
5.お墓参り
6.会食
7.解散

法要会場にて読経やお焼香などを行った後、お墓のある場所に移動してお墓参りをするのが一般的です。ただし、お墓が遠方にある場合やまだお墓が無い場合はこの限りではありません。お墓参りのタイミングに明確なルールはないので、それぞれの考え方や状況に合った方法を検討しましょう。

納骨と納骨式について

納骨とは故人の遺骨をお墓に納めることで、納骨するための一連の儀式を納骨式と言います。納骨の時期に明確なルールはありませんが、四十九日や百箇日、一周忌などの節目に行うのが一般的です。

一周忌の前に納骨を終えていれば一周忌当日は特にすることはありません。ですが、一周忌と同時に納骨を行う場合は法要とは別に納骨式を執り行うための段取りもしなければなりません。埋葬許可書の準備や僧侶への依頼なども必要になるため、親族とよく相談しておきましょう。

3. 一周忌のお墓参りの準備

一周忌のお墓参りというと「通常のお墓参りとは違うの?」「どんな準備をするべき?」と思う人もいるでしょう。そこで次に、一周忌のお墓参りの持ち物や服装などについて詳しく解説します。

お墓参りの持ち物

一周忌のお墓参りの持ち物は、一般的なお墓参りとあまり変わりません。お花や線香、ろうそく、火を点けるためのライター、故人が好きだったお菓子などを持参していきましょう。お花は「この花でなければならない」という決まりはないので、好きなものでかまいません。しかし派手すぎる花や香りが強すぎる花は悪目立ちする可能性があるため避けた方が無難です。

また、地域によってお供え物が決まっていたり禁止事項があったりする場合もあるため、事前にしっかり確認しましょう。

お墓参りの服装

一周忌のお墓参りの服装は、喪服や準喪服を着用するのがマナーとされています。男性であればダークスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイが一般的。女性なら黒のワンピースやスーツに黒のストッキングが良いでしょう。アクセサリー類は真珠や結婚指輪以外は外すようにします。

ただし、お墓参りの服装に決まったルールはありません。格式ばったやり方を好まないのであれば平服でも良いでしょう。また、お墓の掃除などをするなら動きやすい服装が向いています。参列者同士で余計な気を遣うことがないよう、お墓参りの服装についても親族とよく相談しておきましょう。

お墓掃除の準備

一周忌のお墓参りでは、お墓の掃除をしたり周辺の草むしりをしたりすることもあります。特に四十九日から誰も来ていない場合は汚れている可能性があるため、掃除の準備もしておきましょう。

具体的には、ほうきやちりとり、スポンジ、布、バケツなどが必要です。硬いブラシは墓石を傷つけるおそれがあるため避けた方が無難です。ゴミや雑草を入れるゴミ袋も忘れないようにしましょう。なお、霊園によっては掃除道具の貸し出しを行っているところもあります。お墓の掃除を考えているなら霊園にも確認して必要なものを準備しておきましょう。

一周忌は大切な節目です。お墓参りで故人を偲んでみませんか?

この記事では、一周忌の意味やお墓参りの方法について説明してきました。一周忌は喪に服す期間が明ける大切な節目です。

昨今では家族形態が多様化しておりスケジュールが合わなかったり本来の形で遂行できなかったりすることも増えてきました。しかし、もし法要を行えなくてもお墓をきれいにしたり故人を想ったりすることで十分供養になります。

必ずしも格式ばった形で一周忌を行う必要はありませんので、自分たちにとってベストな供養ができるよう早めに準備をしておきましょう。

お墓の管理費を払う理由|相場や支払い方、支払わない選択肢について

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2022.06.03 

お墓

供養

 

お墓の管理費を払う理由|相場や支払い方、支払わない選択肢について

お墓の管理費を払う理由|相場や支払い方、支払わない選択肢について

お墓を持つと、ほとんどの場合購入時の費用だけでなく継続的に管理費を支払わなければなりません。では、お墓の管理費は何のために必要で、どれくらいかかるのでしょうか?この記事では、お墓の管理費を支払う理由や相場、支払い方法などについて紹介します。管理費を支払いたくない場合の選択肢についても説明するのでぜひ参考にしてください。

1. お墓の管理費について

お墓は購入したら終わりではなくその後も費用がかかります。そのひとつが管理費であり、ほとんどの墓地ではお墓を持っている限り年間管理費を支払わなければなりません。また、寺院であれば檀家の付き合いとしてのお金もかかるでしょう。

なぜお墓の管理費を支払うのか

お墓に管理費を支払う理由は、寺院や霊園の管理者がお墓のメンテナンスをして運営していくためです。たとえばお墓の清掃や植栽、水道料金などに使用されます。このほか、備品の修理や取り換え、送迎バスや休憩室の維持費として使用されることもあります。
要は、霊園・墓地の施設や共有スペースの維持管理のための費用であり、それぞれの個人のお墓の維持には使われません。ですから、それぞれのお墓の掃除やリフォームなどは原則、各使用者が行います。

お墓の管理費がない所もある?

先程説明したように寺院や霊園にお墓を持つとほとんどの場合管理費を支払わなければなりません。しかし、永代供養墓といって寺院や霊園が遺族に代わって供養や管理をしてくれるお墓では、一部管理費が無いところもあります。この場合、お墓の管理に必要な費用を一括前納することになります。

また、永代供養墓の中でも合祀墓(ごうしぼ:複数の人の遺骨をまとめて埋葬するお墓)なら年間管理費はかからないことがほとんどです。加えて、散骨や手元供養ならお墓を持つ必要がありませんので、管理費を支払うことなく供養できます。

2. お墓の管理費の相場

お墓の管理費の相場は年間5千~2万円程度が相場とされています。しかしこれはあくまで平均値で、実際は霊園や墓地の種類、設備状況によって異なります。そこで次に、霊園・墓地の種類別に管理費の相場を詳しく解説します。

公営霊園

公営霊園とは都道府県や市町村によって運営されている墓地のことです。公営霊園の管理費は最もリーズナブルで、年間数千~1万円程度が相場。なぜ他のお墓よりもリーズナブルなのかというと、管理費のほとんどを税収によって賄えるからです。

ただし、民営霊園などと比べると設備が十分に整っていない傾向があり、掃除道具などを自分で持ち込まなければならないのが難点です。また、法要の際は自分で僧侶の手配をしたり会食会場を用意したりと別の手間や費用がかかることもあります。

民営霊園

民営霊園は公益法人や宗教法人などが運営する墓地のことです。民営霊園の管理費相場は年間5千~1.5万円程度と、公営霊園と比較してやや高めです。ただ、公営霊園よりも競争意識が高いため、施設のきれいさや送迎サービス、備品の貸し出しなどが優れているところも多いです。

なお、民営霊園の管理費は施設の充実度や立地によって変わります。たとえば、市街地から近い便利な立地や、送迎サービスや備品の貸し出しなどのサービスがあるところは管理費も高い傾向にあります。お墓の管理費について考える際はこうしたメリットも考慮すると良いでしょう。

寺院墓地

寺院墓地とは、寺院が管理する敷地内にある墓地のこと。寺院が直接お墓の管理や運営を行うため民営霊園や公営霊園と比べると管理費はやや高めで、年間1万~2万円程度が相場です。また、由緒正しいお寺や檀家であることがステータスとなるようなお寺の場合は年間管理費が10万円程度になることもあります。

なお、寺院墓地は基本的に檀家のための墓地です。檀家になれば寺院への経済的支援をすることになるため、お布施や寺院の修繕費など管理費以外のお金も必要になります。寺院墓地は手厚い供養を受けられるというメリットがありますが、費用もかさむ傾向があるため注意しましょう。

3. お墓の管理費は誰が払うのが一般的?

お墓の管理費は墓守(はかもり)と呼ばれるお墓の継承者が支払うのが一般的です。継承者とは将来そのお墓に入る人のことで、配偶者や長男・長女になることが多いです。

ただし継承者に明確な決まりはなく誰が支払うかは家庭によって異なります。たとえば長男が遠方で次男がお墓の近くに住んでいるなら次男が支払う場合もあるでしょう。昨今では核家族化や地方の過疎化、個人主義の価値観の変化などによって継承者不足が深刻化しています。後にトラブルにならないよう、あらかじめ家族で納得できる方法を話し合っておくことが大切です。

4. お墓の管理費の支払いタイミングについて

お墓の管理費は1年分を1度に支払うのが一般的です。ただし、まれに数年分をまとめて支払うことができる霊園・墓地もあります。また、永代供養墓の場合は契約時や納骨時に一括で支払います。

支払方法としては、公営霊園や民営霊園では指定した口座からの引き落としがほとんどです。寺院墓地はお彼岸や檀家総代が集金に来たタイミングで住職に直接手渡しすることが多いです。

5. お墓の管理費を滞納してしまった時

公営霊園や民営霊園では口座引き落としで管理費を支払うため、気付かないうちに滞納してしまう可能性があります。滞納が続いた場合、お墓は無縁仏とみなされ撤去、合祀墓に納骨されます。

ただし、滞納したからといってすぐに撤去されるわけではありません。まず、管理費の滞納が数年続いた時点で墓地使用者や被埋葬者に関する情報が公開され、関係者への告知が行われます。そこからさらに1年間申し出がなかった場合、墓地管理者はお墓の撤去が可能になります。

お墓は一度撤去・整理されると復元することができません。取り返しのつかないことにならないよう、お墓の管理費の滞納には十分注意しましょう。

6. お墓の管理は家族や親族と話し合って決めよう

ここでは、お墓の管理費を支払う理由や相場、支払方法などについて説明しました。お墓を持つと清掃やメンテナンスのため毎年管理費を支払わなければなりません。もし滞納が続いてしまうと撤去されてしまう可能性があります。

思いがけないトラブルを避けるためには、管理費の支払いやお墓の管理について家族や親族とよく話し合うことが大切です。昨今では家族形態の変化によりお墓の管理も多様化しているため、自分たちにとって最善の選択ができるようにしましょう。

お墓参りで線香をあげるのはなぜ?正しい手順や消し方なども解説

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2022.06.03 

お墓

供養

 

お墓参りで線香をあげるのはなぜ?
正しい手順や消し方なども解説

お盆の時期や帰省・亡くなった方の命日などでお墓参りに行くものの、自身の線香の扱いが正しいかどうか気になるという方もいるのではないでしょうか。
線香の正しい取り扱い方や手向ける本数を事前に確認することで、迷うことなくスムーズにお墓参りができます。
そこで今回は、お墓参りに欠かせない線香に焦点を当て、線香をあげる理由や正しい手順などについてご紹介します。

1. お墓参りで線香をあげる理由とは

お墓参りに線香をあげる理由は諸説ありますが、火葬が発展していなかった当時は線香によって死臭を消す効果があったとされています。
現代では火葬することが9割ですが、線香をお墓参りに手向ける習慣は残っているものです。諸説ありますが、お墓参りに線香をあげる理由は以下の説が考えられます。

・仏教的な意味
・浄化の役割
・お供え物
・故人とのつながりを感じる

仏教的な意味

宗派によって異なる部分もありますが、線香は一般的に仏教におけるお供え物の五供(ごく・ごくう)のひとつです。

五供には「香」「花」「灯明」「水(浄水)」「飲食」の5つのものがありますが、線香は「香」の象徴。後述しますが、香りは仏教上、身を清らかにするとされています。

浄化の役割

前述の通り、線香はあげた場所や人を清めてくれる働きがあると言われています。あの世で成仏された故人やご先祖様へ向き合う人たちの「邪気を払う」役割もあるのだとか。

線香の香りでリラックスするという方もいるでしょう。線香の香りは人の心を落ち着けてくれる作用もあります。

お供え物

線香は浄化の役割だけでなく、亡くなった方のための食事にも例えられます。古代インドの仏教経典には以下のように記されているようです。

「香りは死者の食べ物で、生前善い行いをしてきた死者は良い香りを食べられ、悪い行いをした死者は悪い匂いしか食べられない」

もちろん諸説ありますが、亡くなった方が香りを食べるという考え方は興味深いと言えます。

故人とのつながり

線香をあげることにより故人とのつながりを保つとも言われており、覚えておくだけでもお墓参りが一層感慨深いものになるでしょう。

お墓へ線香をあげることは玄関で呼び鈴を鳴らすことと同じと言われており、線香の煙を通じて仏様となった故人と繋がるとされています。

また、故人を思う気持ちを線香の香りと煙に乗せてあの世に伝えられるとも言われており、繋がりを大切にするための物であることが分かります。



2. お墓参りで線香をあげる際の正しい手順

お墓参りで線香をあげる手順に細かな決まりはないと言えますが、主に以下の手順で線香をあげることがおすすめです。

1. お墓および周辺を掃除する
2. お供え物を供える
3. 線香をあげる

詳しく見てみましょう。

お墓および周辺の掃除

線香をあげる前にお墓や周辺を念入りに掃除することを忘れてはいけません。お墓の掃除は自身の身を清めるだけでなく、ご先祖様に来たことを知らせる役目があると言われています。

墓石の掃除だけでなく、お墓周辺の雑草抜きや落ち葉の掃除も念入りに行い、ご先祖様をお迎えする準備を整えましょう。

お供え物を供える

お墓や周辺の清掃が済んだら、お供え物を供えます。お墓参りの場合は、お水と供花を持参・お供えすることが一般的ですが、故人の好きだったものを供えても良いでしょう。

霊園など集団墓地や納骨堂などの場合は、管理者の指示に従ってお供え物を準備すると安心です。

地域によってはお水ではなくお茶を供えるなど地域性も関係するため、あらかじめ地域の人や菩提寺に確認することをオススメします。

線香をあげる

お供え物を供えた後に、線香をあげるのが一般的な手順です。具体的には以下の流れで線香をあげます。

1. ロウソクに火を灯す
2. ロウソクからお線香に火を移す(墓石の両脇に燭台がある場合は、必ず右側のロウソクから火を移す)
3. 火を移したお線香を、亡くなった方に近い人から順番に分ける
4. 亡くなった方に近い人から順番に線香を横にして置く

天候などによってはロウソクに火を点すことが困難かもしれませんが、なるべくロウソクから線香に火を移すよう心がけましょう。

3. お墓参りの際にあると便利なもの

お墓参り時の線香をあげるまでの流れをご紹介しましたが、線香以外にも必要な道具が登場していることが分かったのではないでしょうか。
この項目では、お墓参りの際にあると便利なものをご紹介します。以下の物を準備しておくと、お墓参りがスムーズにできるため、おすすめです。

・ライターやマッチなどの火をおこす道具
・掃除道具
・供花やお供え物
・湯呑と急須
・数珠

詳しく見てみましょう。

ライターやマッチなどの火を起こす道具

線香を焚く際は、原則ロウソクから火をつけます。しかし、天候によってはライターやマッチなどの火をおこす道具から直接、線香に火を灯すほうがいい場合もあるでしょう。

最近では、お線香専用の着火器が登場していますので、活用しても良いかもしれません。ただし、一般的には着火器から線香に直接火を点すことはNGとされている場合があります。

不安な場合や心配が払拭できない場合などは、お墓参りに同行した親戚や菩提寺の住職などに確認すると安心です。

掃除道具

お墓を掃除するための道具も欠かせません。

・たわし
・ほうき
・ちり取り
・バケツ

準備することで掃除が楽になるでしょう。寺院の霊園などでは基本的な掃除道具を貸し出してくれている場合もあるため、確認すると荷物を減らせます。

また、納骨堂など一般的な霊園でするような掃除が不要な場所もありますので、確認することをオススメします。

供花やお供え物

供花や亡くなった方が生前好きだったものをお供え物として準備しても良いでしょう。仏壇とは異なり、お墓参りの際は衛生上の観点や野生動物による荒らし防止の観点から、お供え物を持ち帰ることがある場合も考慮しなければなりません。

特に霊園など管理者が存在する場合は、ルールに従って供花やお供え物の準備をしたほうが無難です。

湯呑と急須

地方によっては湯呑と急須を持参する場合があることを覚えておくと役立ちます。お水は、自宅から持参する場合もあれば霊園などの給水所を利用する場合もあるなど、地域性や霊園のルールなどが関係するケースが多いと言えます。

急須にはお茶の葉を入れる場合や、水道水を入れるなど、地域性があるため確認すると安心です。

お墓に水鉢がある場合、水鉢へ水を満たせば亡くなった方に対してお水を供えたことになることから、湯呑は持参しなくても差し支えありません。

また、お茶を直接水鉢に入れると墓石が傷む場合があるため、お茶をお供えする地域にお住まいの際は必ず湯呑を持参し、湯呑にお茶を入れましょう。

数珠

お墓参りの際、最後に手を合わせるときに数珠を用いる場合があります。ご家庭によっては不要な場合もありますが、持参しておくと万が一の場合も安心です。

4. お墓参りで線香をあげる際のマナー

線香をあげる際は、火の取り扱いに気を付ける以外にも以下のマナーがあります。

・宗派によってあげる線香の本数が異なる場合を考慮する
・線香は途中で消さない
・いきなり線香をあげない

仏教宗派における細やかな部分に違いがあることだけでなく、亡くなった方やご先祖様を大切にするという観点がマナーとして浸透していると言っても良いでしょう。詳しくご紹介します。

宗派や地域で定められた本数をなるべく守る

線香は墓前に対して1~3本あげることが一般的ですが、お墓の宗派や地域・ご家庭によってお線香の作法は異なると言っても良いでしょう。

お墓参り前に、故人のお墓の宗派を親戚など関係者や菩提寺に本数について尋ねておくと安心です。

以下に宗派ごとの線香の本数目安を示しましたので、すでに宗派が分かっている場合は参考にしてみてください。

宗派 お線香の本数
浄土宗 本数に決まりはない
浄土真宗 本数に決まりはない
天台宗 本数に決まりはない
曹洞宗 基本は1本
日蓮宗 1本もしくは3本
臨済宗 1本もしくは3本
真言宗 原則3本

また、亡くなった方が無宗教や宗派がわからない場合は、線香を束で置くこともあるでしょう。

線香を束で供える場合は、火事を防止するために線香を束ねる紙を外してからお供えします。

途中で消さない

線香は途中で消さず、最後まで燃え尽きてから消すことがマナーです。天候が悪い場合はお墓参りの間だけ線香をたいても差し支えないかもしれませんが、天候の理由を除いては故意に消さないようにしましょう。

いきなり線香をあげない

お墓に到着していきなり線香をあげることもNGです。お墓を掃除して、清める作業は仏教において重要とされています。

早く線香をあげて亡くなった方に思いを馳せたい気持ちもあるかもしれませんが、まずは掃除してお墓をきれいにしてからあげましょう。

5. 線香の火を消す際に息を吹きかけて消してはいけない理由

線香は火をつけすぎると、まるでロウソクのように燃え上がります。やけどが怖くなり、つい息で吹き消してしまうかもしれませんが、失礼にあたるため控えましょう。

線香を息で吹き消してはいけない理由として、仏教の教えである「汚れた人間の息を仏様に吹きかけるのは失礼」という説があると言われているためです。燃え上がる線香の火を消す場合は、以下の方法で行いましょう。

・線香を上下に揺らして火を消す
・線香を手の平で仰いで消す
・線香消しで消す

6. 線香を使う時のマナーを確認!気兼ねなくお墓参りを行えるようにしましょう

お墓参りは、めったに行くものではないという人もいるでしょう。いざ、お墓参りで線香をあげようとしても正しい手順や必要本数やマナーなどに困ってしまいがちです。

特に、お墓参りは地域性も関係することもあるため、事前にお墓の宗派を確認したり、菩提寺に問い合わせたりするなどして、事前に準備をすると安心です。

線香は、故人と会話するためのきっかけであるだけでなく、食事でもあり、同時に仏様にお供えするものですので、大切に扱いましょう。

喪中のときにお中元やお歳暮は贈っていいの?受け取り時のマナーやお礼状についても解説

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未来のお墓研究所

投稿日:2022.04.21
更新日:2025.10.09

供養

喪中のときにお中元やお歳暮は贈っていいの?
受け取り時のマナーやお礼状についても解説

喪中のときにお中元やお歳暮は贈っていいの?受け取り時のマナーやお礼状についても解説

「自分が喪中だけれど、お中元を贈ってもいい?」「ご家族が亡くなったばかりの方に、お歳暮を贈っても大丈夫?」――喪中の時期にお中元やお歳暮をどう扱うべきか、悩む方は少なくありません。この記事では、喪中にお中元・お歳暮を贈る場合、受け取った場合のマナーについてご紹介します。



喪中とは?忌中との違い

お歳暮やお中元のマナーを考える前に、まずは「喪中」と「忌中」の違いを正しく理解しておきましょう。どちらも故人を悼む期間を指しますが、意味合いや期間に違いがあります。

項目 忌中 喪中
意味 故人の冥福を祈りつつ、穢れを避ける期間(宗教的意味合いが強い) 故人を偲び、祝いごとを控える期間(慣習的意味合いが強い)
期間 亡くなってから49日間 一周忌まで
贈答 お中元・お歳暮は控えるのが基本 贈ることは可能だが、時期・表書きに配慮が必要

このように、忌中は宗教的な意味合いで日常生活にも制限がある一方、喪中は社会的マナーとしてお祝いを控える期間です。そのため、お歳暮やお中元を贈る場合も、忌中と喪中では対応が異なります。

喪中にお中元・お歳暮は贈ってもよい

喪中にお中元・お歳暮は贈ってもよい

お中元やお歳暮は、日ごろお世話になっている相手に対して感謝やお礼の気持ちを表すものであるため、贈っても差し支えないと言えます。ただし、自分が喪中のケースと相手が喪中の場合では考え方が少々異なります。

【自分が喪中の場合】
お礼の気持ちとして贈っても問題ありません。ただし、贈りたくても気持ち的に難しい場合は、寒中見舞いや残暑見舞いなどとして時期をずらして贈るという方法もあります。

【相手が喪中の場合】
相手が「忌明け」している場合は、贈っても差し支えないとされています。ただし、相手が受け取りにくいという場合や、祝事と捉えてしまう人もいるかもしれません。相手の気持ちが気になる場合は、忌明け後の落ち着いたタイミングで相手にそれとなく聞いてみると良いでしょう。

喪中にお中元・お歳暮を送る際のマナー

喪中にお中元・お歳暮を送る際のマナー

喪中であってもお中元やお歳暮のやり取りは可能です。ただし、故人を悼む時期であることを踏まえ、次のことに注意しましょう。

忌中のやり取りは避ける

仏式の葬儀では、故人の命日から四十九日までが忌中とされています。神式の場合は、五十日祭までの50日間が忌中にあたります。

忌中は、故人の冥福を祈りつつ、家族が喪に服して静かに過ごす期間です。この時期はお祝い事や贈答などの慶事を控えるのがマナーとされており、お中元やお歳暮を贈ると場違いな印象を与えてしまいます。

どうしても感謝の気持ちを伝えたい場合は、四十九日(または五十日祭)を過ぎてから落ち着いたタイミングで贈りましょう。

のし紙に注意する

一般的なお中元やお歳暮では、紅白蝶結びののし紙を使用します。しかし、喪中の時期に同じものを使うのは、祝い事の印象が強くなってしまうため避けましょう。

喪中での贈答には、のしを省いた掛け紙や、白無地の短冊を使うのがマナーです。表書きは「お中元」「お歳暮」とし、水引のないシンプルなものを選びましょう。

自分が喪中の場合は、贈る品すべてを喪中用の掛け紙に統一します。

故人宛に贈らない

日ごろの習慣で、うっかり亡くなった方宛てにお中元やお歳暮を贈ってしまうのは、遺族にとって失礼にあたる場合があります。特に長年のお付き合いがあった相手ほど、つい従来のやり取りを続けてしまいがちですが、注意が必要です。

もし故人とは親しい間柄だったものの、ご遺族との付き合いがない場合は、無理に贈らないのが無難です。

一方で、故人のご家族とも交流があり、これまでの感謝やお礼の気持ちを伝えたい場合には、故人宛てではなくご家族宛てに贈るとよいでしょう。

喪中にお中元・お歳暮を受け取った場合のマナー

喪中にお中元・お歳暮を受け取った場合のマナー

自身が喪中のときでも、訃報の連絡が届いていない相手からお中元やお歳暮が贈られてくることがあります。

そのような場合は、たとえ喪中であっても品物をそのまま受け取り、感謝の気持ちを込めたお礼状を送るのが正しい対応です。ここでは、喪中にお中元やお歳暮を受け取った際の基本マナーをご紹介します。

喪中に受け取ったらお礼状を書く

品物はありがたく受け取り、3日以内を目安にお礼状を出すのが基本マナーです。関係が近い相手であれば、手紙に限らず、電話やメールで感謝の気持ちを伝えても構いません。

まだ喪中であることを伝えていない場合は、連絡の際にその旨を添えると、相手にも状況を理解してもらいやすくなります。一方で、相手が故人とはほとんど関わりがなく、喪中であることを知らない可能性が高い場合は、あえて喪中には触れず、通常通りのお礼状を送るのが自然です。

故人宛に贈られた場合

故人宛でも、受け取った場合はそのままいただきましょう。3日以内にお礼状を添えて、いただいた品物と同等の品を贈ります。相手が訃報を知らないケースもあるため、以下のようなお礼状に感謝の言葉を添えつつ事情を説明すると丁寧です。

拝啓

歳末の候、〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびはご丁寧なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつもあたたかなお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます。

去る〇月〇日に母〇〇が永眠いたしました。
家族のみで葬儀・告別式を執り行いましたため、ご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

寒さが日ごとに増してまいります折、どうぞお体を大切にお過ごしください。
略儀ながら書中にて厚く御礼申し上げます。

敬具

他にも気をつけたい喪中マナー

他にも気をつけたい喪中マナー

喪中の際は、お祝い事への対応を慎重に考える必要があります。近年では「忌明けであれば問題ない」とする考え方も増えていますが、地域や家族の考え方によって受け止め方が異なる場合もあります。
そのため、親族や関係者とよく話し合い、心情に寄り添った判断をすることが大切です。

入籍・結婚式などのお祝い事を控える

喪中は、結婚式への参列や主催などのお祝い事は控えるのが一般的です。喪に服している期間に華やかな席へ出ることは、周囲への配慮という意味でも避けたほうが無難でしょう。

ただし、「故人が自身の結婚式を楽しみにしていた」など、故人の思いを尊重する理由がある場合は、開催しても差し支えないとされることもあります。その際は、親族や関係者とよく相談し、式の内容を控えめにするなどの配慮を心がけましょう。

家の新築や改築時期にも配慮

家の新築や改築を行う際も、喪中の時期には配慮が必要です。新しい家を建てることや改築を行うことはお祝い事にあたるため、忌中や喪中の期間に着工・完成を迎えるのは控えたほうがよいとされています。

ただし、建築スケジュールや契約の都合などで時期をずらせない場合もあるでしょう。そのようなときは、四十九日を過ぎた忌明け後に地鎮祭や引き渡しを行うなど、できる範囲で時期を調整すると安心です。

年賀状を送らない

喪中の際は、年賀状のやり取りは控えましょう。自分が喪中の場合は、年賀状の代わりに喪中はがきを出して知らせるのがマナーです。

喪中はがきは、相手が年賀状の準備を始める前に届くようにするのが理想です。11月中旬頃までに投函の手配を行い、12月上旬には相手の手元に届くように準備するとよいでしょう。

一方、喪中はがきを受け取った場合は、年賀状を出さずに静かに見送るのが一般的です。新年の挨拶を伝えたいときは、松の内(1月7日)を過ぎてから寒中見舞いを送ると、相手への思いやりが伝わります。

喪中時の贈答は、相手への思いやりを大切に

喪中時の贈答は、相手への思いやりを大切に

お中元やお歳暮は、日頃の感謝を伝える大切な贈り物です。喪中の時期であっても、のし紙や贈る時期に配慮すれば、やり取り自体は差し支えありません。喪中時の贈答では、形式にとらわれすぎず相手への思いやりを大切にすることが肝心です。状況に応じた心配りを意識しながら、感謝の気持ちを丁寧に伝えていきましょう。

粉骨を自分で行う方法を解説。粉骨業者に依頼する際の料金相場

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投稿日:2022.4.28
更新日:2024.11.6

お墓


供養

粉骨を自分で行う方法を解説。粉骨業者に依頼する際の料金相場

粉骨を自分で行う方法を解説。粉骨業者に依頼する際の料金相場

粉骨とは、遺骨を細かく砕いてパウダー状にすることです。自宅で遺骨を供養する手元供養や、海や山などの自然の中に散骨する場合に粉骨を行います。今回は自宅でできる粉骨の方法や粉骨した遺骨を保管する際の注意点、粉骨業者に依頼する際の料金相場について紹介します。

自分で粉骨するのはどんなケース

自分で粉骨するのはどんなケース

自分で粉骨するケースとして多いのは、手元供養のために遺骨の容量を減らす場合、散骨する場合です。また近年は、先祖代々継承してきたお墓がいっぱいになったため、スペースを作る手段として粉骨するケースも増えてきています。

粉骨を自分で行う方法

粉骨を自分で行う方法

粉骨自体はそれほど難しいことではありません。ただし、きれいなパウダー状に粉骨するには、道具を揃えて正しい手順で行う必要があります。具体的な粉骨の方法を見ていきましょう。

粉骨の所要時間

粉骨は根気の必要となる作業なので、どれくらい時間がかかるかを把握しておくとよいでしょう。遺骨が入っている骨壷のサイズがひとつの目安になります。

手元供養などに用いられる2〜3寸のミニ骨壷であれば、1〜2時間程度。4〜5寸になると大きな部位の骨も入っているため3〜5時間程度。一般的なサイズである6寸以上の骨壷になると、作業には8〜10時間程度かかります。

時間や体調と相談しながら作業を行う日を決めましょう。

事前準備

骨を砕く作業に入る前に、準備しておくべきことがあります。きれいなパウダー状に仕上げるために必要な作業ですので必ず行ってください。

遺骨以外の異物を取り除く
火葬された後の遺骨には、ガラスや針金などの異物が入っていることがあります。そのため、遺骨を骨壺から取り出し、遺骨以外のものがあれば取り除きます。

乾燥させる
粉骨には湿気は大敵です。室内の湿度は最低でも50%台に保ってください。また、遺骨が湿っていると粉骨してもペースト状になってしまうため、遺骨が乾いていることを確認します。

火葬後に遺骨を骨壺に入れて保管していたものであれば、そのまま粉骨作業ができます。長い間埋葬してあった遺骨を取り出した場合は、次のような方法で遺骨を乾燥させましょう。

<遺骨を乾燥させる方法>

・天日干し
新聞紙やステンレス製のバットなどに遺骨を移し、平らにしたものを天日干しにして乾燥させます。骨壷に入れたまま乾燥させる場合、骨壷の蓋を開けたままで、湿度40%以下の場所で2週間程度置いておくと良いでしょう。

・乾燥剤を入れる
密閉できる袋などに遺骨を移し、その中に乾燥剤を入れます。こまめに乾燥剤を取り換えて乾燥させましょう。

・ドライヤーをかける
袋に入れた遺骨をドライヤーで乾かします。遺骨が飛び散らないように注意してください。

粉骨に必要な道具

粉骨作業は一気にパウダー状にするのではなく、段階を踏んで徐々に細かくしてきます。以下の道具を揃えるとスムーズに進められるでしょう。

手袋 ゴム製・ラバー軍手など、滑りにくく厚手のもの
マスク N95など粉塵対策用のもの
ゴーグル 破片から目を保護するもの
ハンマー 金属製のもの
乳鉢(すり鉢)、乳棒 陶器製か石製のもの。直径10cm以上が便利
真空パックの袋 厚手のものを数枚
ボウル 金属製のもの
ふるい 網目が2mm以下のもの
刷毛 黒色で馬毛や豚毛のもの
ピンセット 金属片や刷毛の毛を拾うために使用

手袋
遺骨の部位によっては粉骨するのに力が必要なため、手袋はゴムやラバーなどの素材で滑り止め加工がされているものがおすすめです。軍手などの布製のものだと遺骨が繊維に絡まってしまうこともあるので避けた方が良いでしょう。

マスク
粉骨の際に細かい粉末が舞うため、それを吸い込まないようN95などの粉塵対策用マスクをつけてください。火葬の際に思い出の品などを一緒に焼くため、体に良くない物質が混じっている可能性もあります。

ハンマー
最初に大きな遺骨をある程度細かく砕くために必要となります。木製のハンマーだと遺骨が刺さって抜けなくなることがあるため、金属製のハンマーがおすすめです。

乳鉢(すり鉢)、乳棒
ある程度砕いた遺骨を、さらに細かなパウダー状にしていくために使います。木製のすり鉢だと遺骨が刺さって取れなくなるため、陶器製や石製のものを使いましょう。直径10cm以上で深さがあるものが便利です。すり鉢の溝に入った遺骨は、刷毛を使ってかき出します。

ボウル
粉骨した遺骨を入れるために使います。プラスティック製のものは静電気が発生して粉がくっついてしまうため、金属製のものがおすすめです。

刷毛
粉骨した遺骨をかき出すために使います。刷毛の毛が白いものは見えづらいため、毛の黒いものを選びましょう。また、ナイロン製のものは静電気が発生するため、馬毛や豚毛がおすすめです。

粉骨の手順

1. 大きな遺骨を1片1cmほどに粉骨する
遺骨を真空パックの袋に入れ、タオルなどで包んでからハンマーで叩いて砕いていきます。硬い骨が袋を突き破ることがあるため、袋を2〜3重にすると良いでしょう。木製のテーブルの上で作業をすると、テーブルが痛んでしまうことがあります。硬い板を土台にして作業することをおすすめします。

2. 1片1cmほどになった遺骨を3mm以下まで粉骨する
ある程度細かくなった遺骨を、乳鉢と乳棒を使ってさらに細かくしていきます。擦るのではなく、コツコツと叩いて砕いていくようにしましょう。遺骨が飛び散りやすいため、必ずゴーグルとマスクで顔を保護してください。

3. 1片3mm以下になった遺骨をパウダー状に粉骨する
細かくなった遺骨をすり潰してパウダー状にし、ふるいにかけて金属製のボウルに移します。その際、針金や刷毛の毛などの異物が混ざっていないかをしっかり確認しましょう。遺骨をパウダー状にする作業は、家庭用のミルやミキサーでも代用できます。

粉骨した遺骨の保管方法

粉骨した遺骨の保管方法

パウダー状になった遺骨を真空パックの袋に入れます。すぐに散骨する場合は、水分が付着していない容器に遺骨を入れて保管しておきます。その場合も、カビの繁殖を防ぐため高温多湿な場所は避けて、風通しの良い場所に保管してください。リビングなら直射日光は避け、窓から少し離れた場所に置くようにしましょう。

自宅に遺骨を置く場合は見た目にも配慮が必要です。人によっては遺骨を「怖い」と感じる方もいるでしょう。最近ではインテリアになじむ手元供養専用の骨壺が売られていますので、検討してみてください。

粉骨を業者に依頼する場合の費用相場

粉骨を業者に依頼する場合の費用相場

粉骨を自分で行う作業は手間がかかるうえ、心理的にも負担がかかります。無理せず専門業者に依頼するのもひとつの手です。

費用は骨壺のサイズや持ち込みか郵送かで変わりますが、持ち込みの場合は8,000円~20,000円程度、郵送の場合は15,000円~30,000円程度が相場です。遺骨の状態によっては遺骨を乾燥させる費用として、オプションで5,000円~15,000円程度かかる場合があります。

また、粉骨に立ち合う場合に費用が発生することがあり、10,000円前後が相場のようです。

業者に依頼する場合の注意点

大切な故人の遺骨を任せるため、信頼できる業者に依頼したいものです。業者を選ぶ際は以下のような点を注意して選ぶといいでしょう。

粉骨の実績が数多くあること
粉骨に関する専門知識があり、経験と実績のある業者を選ぶようにしましょう。知識のない業者の場合、たとえば、喉仏は分けて欲しいとお願いしても、別の骨を渡される可能性もあります。インターネットやSNSの口コミなども参考にしましょう。

対応がしっかりしていて親身になってくれる
大切な遺骨ですので、心を込めて粉骨してくれる業者に任せたいものです。心にしこりを残さないために、対応がていねいで親身になってくれる業者を選びましょう。

料金が明確になっている
後から追加料金を取られないよう、最初から金額が明記されている業者を選ぶと安心です。粉骨するためには、異物を除去したり粉骨した遺骨を真空パックの袋に入れたりとさまざまな作業が発生します。それらが明確に記された料金体系になっているかを確認しましょう。

粉骨を自分で行う際は、しっかり準備して安全に配慮を

粉骨を自分で行う際は、しっかり準備して安全に配慮を

しっかり準備してコツコツ作業を進めれば、自分で粉骨を行うことは可能です。大切な遺骨を自分で手間をかけて粉骨することは、大切な供養のひとつ。しっかり最後までお見送りをするという意味で、心の区切りになるかもしれません。

ただ、労力的にも心理的にも負担は少なくありませんので、無理せず粉骨専門業者に依頼するのも手です。ご自身の環境や気持ちに合った方法を選んでください。ご自身で粉骨する際は、ケガなどがないよう安全に配慮して作業してくださいね。

【法事(法要)】施主が知っておくべき会食のノウハウを網羅的に解説

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

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2022.04.25 

供養

 

【法事(法要)】施主が知っておくべき会食のノウハウを網羅的に解説

喪中のときにお中元やお歳暮は贈っていいの?受け取り時のマナーやお礼状についても解説

法事(法要)の後に会食するかどうか考えているのではないでしょうか。法事(法要)の会食は仏教上における、故人を供養するための儀式のひとつです。どのような食事を選べば良いかだけでなく、会食の選び方や流れを把握しておくことで、施主の仕事を滞りなくこなせます。そこで今回は、法事(法要)の会食について、施主が押さえておくべき食事の選び方や会食の流れ・マナーについてご紹介します。

1. 法事(法要)で会食をする理由

法事(法要)で会食をする理由は、以下の2つがあると言われています。

・会食の場が僧侶や参列者に対する感謝の意を示す場
・故人に思いを馳せることが供養のひとつとされている

法事(法要)の会食の場合、初七日法要以外の法要の後に提供される食事を「お斎(とき)」と呼ぶことも覚えておくと便利です。

専用の呼び方があることからも、仏教の供養にあたる儀式のひとつとして認識しやすいのではないでしょうか。

また、現代では法事(法要)後の会食を省略する場合も見られるなど、会食に関する考え方も多様化しています。

2. 法事(法要)の会食時の食事の選び方

法事(法要)の会食において、どのような食事を選べばいいかは施主にとって悩みどころだと言っても良いでしょう。

会食における食事の選び方は、主に以下が一般的です。

・場所から選ぶ
・専用の食事から選ぶ
・金額から選ぶ
・参列者(または故人)の好みから選ぶ

詳しくご紹介します。

場所から選ぶ
会食の食事の決め方のひとつに、法事(法要)会場から近いレストランや料亭などを選ぶという方法があります。

特に、参列人数が多い場合や参列者の中に高齢者が多い場合などは、会食会場までの移動がかえって負担になることもあるでしょう。

法事(法要)会場は一般的に、ホテルの宴会場やセレモニーホール・自宅など様々です。また、場所を移さなくていい場合と場所を移さなければならない場合が考えられます。

自身の法事(法要)の会場を基準に会食会場を決定することで、参列者への負担が軽減しやすくなります。

専用の食事から選ぶ
法事(法要)の会食用に用意されたセットを提供しているお店に絞って会場を探す、という方法です。

お店によっては仏事用(法事用)の食事セットを提供していることもあります。会場から近い場所でも良いでしょうし、ケータリングサービスを利用しても良いでしょう。

また、専用の食事を準備することで、法事(法要)の場にふさわしくないお祝いごとに使われる食材を回避しやすいという点でも施主の決定負担が少なく、活用しやすいと言えます。

金額から選ぶ
食事を金額から選ぶという場合もあるでしょう。法事(法要)の会食費用は、香典でまかなうことも可能ですが、一般的には施主が支払います。

地域性やご家庭の都合などもあるかもしれませんが、法事(法要)の食事は3,000円~1万円程度が一般的な相場です。

相場に合わせて会食会場や食事を決めても良いでしょう。値段が高い場合だと、食事の素材が高級品であることも考えられます。

金額を考慮しながらも参列者や個人の意向なども踏まえたうえで判断することも、選択肢のひとつです。

参列者(または故人)の好みから選ぶ
参列者の意向や構成で選んでも良いでしょう。参列者が少数の場合は、好みを聞き取りしやすいため、話をまとめやすいと言えます。

また、年齢構成によっては食べ物の好みも分かれることが想定されるでしょう。最近では、故人が生前好きだったものを会食の食事に選ぶという、自由度の高い会食を選択するご家庭もあります。

また、「故人が生前大好きだったお店で食事する」というケースもあるため、親族同士で話し合っても良いかもしれません。



3. 法事(法要)で会食をする際の流れ

この項目では、一般的な会食会場での流れをご紹介します。法事(法要)の会食の大まかな流れは、以下の通りです。

1. 法事(法要)とお墓参りを経て会場へ到着
2. 施主の挨拶を受けて会食開始
3. お開きの挨拶を持って会食終了

会場に到着後、着席から解散まではおおよそ2時間ほどであるため、施主としては滞りなく会食を進めるように準備・計画しましょう。

法事後にお墓参りしてから会場へ
法事が終わり、お墓参りした後に会食会場へ向かいます。もし、僧侶をお招きする場合は、会場入りした直後に「御車代」を包んだ袋をお渡ししましょう。

施主の挨拶
会食参加者が席に着いたことを確認したら、会食を始める前に施主の挨拶が入ることが一般的です。

施主の挨拶では、僧侶や参列者に対しての感謝の挨拶や法事(法要)が滞りなく無事に終わった事を述べます。

献杯を依頼していない場合は、施主の挨拶後に食事開始が一般的です。参列者の方に献杯の挨拶を頼んでいるという場合は施主の挨拶後に献杯の挨拶が入り、食事開始となります。

お開きの挨拶
食事がひと段落したことを見計らい、施主が会食のお開きの挨拶を担当します。会食会場から帰る参列者に対して、香典返しを渡す場合は受付に立ち寄ってもらう等の工夫をしましょう。

もし、会食前に僧侶に「御膳料」や「御車代」をお渡しできなかった場合は、帰る際にお渡しします。

4. 法事(法要)の会食マナー

法事(法要)の会食は、葬儀・告別式の時の会食と異なり、厳しい目で見られることが無い場合があります。

しかし、法事(法要)と言っても、日常生活の振る舞いや言動を持ち込まないようにしたいものです。

法事(法要)の会食で施主が最低限守るべきマナーは以下の3点です。

・食材や盛り付けに注意する
・会話の内容に気を付ける
・参列者も飲みすぎに注意

特に「会話の内容」や「飲みすぎに注意」という項目は、参列者になった場合も当てはまります。詳しく見てみましょう。

食材や盛り付けに注意
喪中時には、結婚式の参列や企画など、お祝い事は避けたほうが無難です。「故人が自身の結婚式を楽しみにしていた」など故人に配慮した事情があるのであれば、結婚式などのお祝い事をやっても差し支えないかもしれません。

法事(法要)の会食で振舞われる食事を手配する際は、慶事用や華やかな盛り付けの料理を選ぶことは避けましょう。

予約時に「法事(法要)の会食に使います」などのように、あらかじめ葬祭の一場面であることを店舗に伝えることが大切です。心配な方は、仏事用の食事を扱う場所を会食会場として選ぶことが無難でしょう。

会話の内容
法事(法要)の会食という点において、うっかり日常を持ち込まないように気を付けたいものです。

葬儀・告別式などが終わり、四十九日が明けた後に法事(法要)があるのであれば、そこまで神経質にならなくても良い場合があるかもしれません。

ですが、法事(法要)の場で気を付けるべき重ね言葉や忌み言葉などは使わないように配慮しましょう。

飲みすぎに注意
法事(法要)の会食ではお酒が振舞われることも少なくありません。お酒を飲めるという場合は飲みすぎないように注意しましょう。

故人のことを思い出すとつらく悲しい気持ちになってしまうものですが、お酒に頼りすぎはNGです。

周囲から嫌がられる可能性があるだけでなく、場にふさわしくない空気を持ち込んでしまうかもしれません。会食の場では故人を悼む程度の量を口にしましょう。

5. 法事の会食のマナーを守って故人様を偲びましょう

法事(法要)における会食は、故人を偲ぶ儀式のひとつとして根付いてきたこと、僧侶や参列者に対する施主や遺族からの感謝の気持ちを示すものです。

着席から解散までわずか2時間という時間ではあるものの、故人や周囲に配慮した食事を準備し、会食を滞りなく済ませることが施主の大切な役目だと言えます。

この記事を参考に、自身が施主となる法事(法要)の場にふさわしい会食を手配して、参列者や僧侶とともに故人へ思いを馳せましょう。