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2022.03.24 

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お盆のお墓参り は必要?
時期・マナー・手順・行けない場合の対処法を解説

お盆のお墓参りは必要?時期・マナー・手順・行けない場合の対処法を解説

お盆はお墓参りをするものと知っていても、意外と知らないのが、その理由やお墓参りする際のマナー、手順ではないでしょうか。本記事ではお盆にお墓参りは必要なのか、お墓参りの際のマナー、手順・流れ、お墓参りに行けない場合の対処法を解説しています。

1. お盆のお墓参りは必要?

お盆のお墓参りは必ず必要というわけではありません。しかしご先祖様の魂を家に迎え入れ、送り出すためには、お盆のお墓参りは大切なものです。
現在は、仕事などの事情でお盆にお墓参りできないという人が増えています。お墓参りはいつ行ってもよいため、お盆の日以外に改めてお墓参りしても問題ありません。

そもそもお盆にお墓参りする理由

お盆にお墓参りする理由は、地域や宗派によって考え方が異なります。
例えばお墓参りに行くことで、先祖が極楽浄土へ行きやすくなると考えられたり、お墓参りに行って、仏様に手を合わせることで、自分が亡くなった後にも極楽浄土へ行けると考えられていたりします。
このようにお盆にお墓参りに行く理由は、地域や宗派によって異なりますが、重要なのはご先祖様を想う気持ちです。お盆にはお墓参りをして、雑草をすっきりとさせ、冷たい水をかけてあげましょう

2. お盆にお墓参りする際のマナーについて

お墓参りする際のマナーについて、次の4つの観点から解説していきます。

・持ち物
・服装
・時期や時間
・お布施

持ち物について

お盆のお墓参りの基本的な持ち物は次の7つです。

お盆の基本的な持ち物
お線香 お線香の香りはご先祖様のご飯です。仏教教典のひとつ「倶舎論」には「死後の人間が食べるのは匂いだけで、善行を行った死者はよい香りを食べる」という記述があります。また、あの世への道標としてや、自分の心と体を清めるためにも重要です。着火のためのライターも持参しましょう。
生花 お墓に供える生花に決まりごとはありませんが、長持ちする花が選ばれる傾向があります。長持ちし、枯れた際に散らかりにくい菊が仏花として日本では伝統的に選ばれることが多いです。
ロウソク お線香を付けるために用意するだけでなく、ご先祖様がお墓参りに来ている人たちの顔をはっきり見られるようにする意味もあります。またロウソクの灯りは邪気を祓い災いを避ける魔力があると信じられています。
お水 お参りをする人の心を清める意味があります。水鉢がある場合、そこに綺麗な水を入れてください。水鉢がない場合、湯呑等にお供えしましょう。掃除の際にも利用します。
菓子・飲み物 故人が好きだった菓子・飲み物をお供えしましょう。暑い季節の持ち運びを考え、日持ちのする菓子・飲み物を選ぶのがおすすめです。お供えものを置く半紙も併せて準備しましょう。
数珠 墓前で合掌する際に使用します。また、持っているだけで魔除けとなるため、日頃から持ち歩くと良いとされています。
掃除用具 手桶・柄杓・柔らかいスポンジ・タワシ・タオル・ちりとり・軍手・ゴム手袋・ゴミ袋など、掃除用具を用意しましょう。手桶・柄杓の貸し出しを行なっている霊園もあります。

服装について

時期によって、花の色合いを考慮しましょう。お盆が四十九日以内あるいは故人がこの世を去ってから1年以内の場合は、白い花のみで統一したほうが無難です。2年目以降は、黄色やムラサキなど色味のある花を混ぜても良いでしょう。地域・ご家庭によっては花の色合いについて暗黙のルールなどが存在することも考えられますので、親族に用意すべき色合いを確認すると安心です。

そのままにしない

お盆のお墓参りは、普段着で構いません。気温・湿度が高い時期のため、熱中症に注意し、露出の少ない清潔感ある服装を選びましょう。ただ初盆で法要を行う場合、普段着はマナー違反とされることがあるため、夏用の礼服で出席します。
なお普段着を着る場合でも、派手すぎる服装や露出の多い服装は避けましょう。僧侶や他の参列者の方と顔を合わせる可能性があるため、男女ともに白や紺、黒などの落ち着いた色の服装をお勧めします。
また、殺生を感じさせる毛皮は避けた方が良いと言われることもありますが、近年ではそこまで気にされません。
なるべくなら避けることをお勧めしますが、アニマル柄など、過度なデザインでなければ問題ありません。

時期や時間について

お盆の時期は全国的には8月13日〜16日です。ただ地域によっては、旧暦と同じ日付の7月13日〜16日や旧暦を新暦に直した日付で行うこともあります。

8月13日〜16日をお盆とした場合、以下のようなスケジュールになります。

やるべきこと 日付 内容
お墓の掃除 12日 普段家へ招く際に、来客前に掃除を済ませるように、お墓の掃除は12日、遅くとも13日の午前中までに済ませましょう。
お墓参り 13日 はご先祖様の魂があの世からこの世への帰ってくる日です。お迎えの意味を込めて、この日にお墓参りします。
送り火 16日 お盆の最終日である16日には、あの世へと戻るご先祖様の魂のお見送りを兼ねてお墓参りします。

なお、関東地方には留守参りという風習が残っている地域があります。ご先祖様が家に帰るお盆の期間に留守になったお墓を守ってくださる仏様に感謝を表したのが留守参りの由来です。留守参りの場合、14日・15日にお墓参りをすることがあります。
また、夜(日没以降)のお墓参りは避けましょう。昔ながらの墓地や霊園は足場が悪く、暗い中で歩くと、転倒の危険があります。さらにお墓参りの際には、掃除を行うことが多いですが、暗くなってからでは汚れが見えづらく、丁寧に掃除を行うのが難しいです。夜にお墓参りに行くと魑魅魍魎がでるとの言い伝えもあります。

布施について

通常のお盆の場合、僧侶に包むお布施の相場は5千円から1万円程度です。お布施の他に御車代として5千円から1万円程度を、御膳料として5千円から2万円程度を僧侶に渡します。
お布施は葬儀・法事で僧侶に読経をしてもらった際の感謝の気持ちとして渡すものです。御膳料は法事の御斎と呼ばれる飲食の席に僧侶が参加しない場合に、おもてなしの代わりに渡すお礼です。御車代は僧侶の交通費です。
お布施と御膳料、御車代はそれぞれ別に用意します。お布施を包む際は白い封筒を用意し、水引きは付けません。表書を記す場合、上段に「御布施」などと書き、下に施主名をフルネームで書くか、「〇〇家」と家名を書きます。香典とは異なり、普通の黒墨を用い、薄墨は使いません。裏面には氏名と住所、包んだ金額を記載しましょう。

なるべく新札を選び、肖像画がある表が封をしている方に来るように入れるのがマナーです。

僧侶に会わない場合、お布施は必要ありません。

3. お盆のお墓参りの基本的な手順・流れ

お盆のお墓参りには、大きく分けて4つの手順があります。

Step.1 お墓を掃除する
Step.2 生花・菓子・飲み物を供える
Step.3 お線香を供え合掌する
Step.4 後片付けする

Step.1:お墓を掃除する

菩提寺または霊園に到着し、手を洗い清めた後に、お墓掃除を行います。敷地内の雑草やゴミを取り除きましょう。次に水をかけてスポンジなどで擦り、墓石の汚れを落とします。墓石周りの水鉢や花立、線香受けなども丁寧に洗いましょう。
なお寺院墓地の場合は、ご先祖様のお墓に向かう前に、本堂にお参りをします。寺院墓地内に永代供養墓や共同墓などの合祀墓がある場合、併せてお参りしましょう。またご先祖様のお墓の隣にお墓があれば、お参りをして様々な方にお世話になっているご先祖様の代わりに感謝の気持ちを表します。

Step.2:生花・菓子・飲み物を供える

半紙を敷いて、その上に生花・菓子・飲み物などのお供えものを置きます。生花は茎の長さを揃え、新しい水を入れた花立に入れましょう。

Step.3:お線香を供え合掌する

ロウソクなどを使いお線香に火をつけ、お線香を線香受けに寝かせ、合掌礼拝を行います。故人様と縁が深い人から順に行うのが一般的です。
合掌礼拝の際には、墓石よりも体を低くするのが礼儀のため、墓石の前にしゃがみます。数珠があれば手にかけて合掌しましょう。数珠の持ち方は宗派で異なりますが、左手に持ち、親指と人差し指の間にかけるのが一般的です。

Step.4:後片付けする

お供えした菓子・飲み物の後片付けをしましょう。残しておくと、菓子・飲み物の残りが墓石を汚してしまう可能性や、動物が食べ散らかしてしまう可能性があります。お供えしたものを食べるのも御供養の1つです。できるだけ残さずに食べましょう。



4. お墓参りに行けない場合

お盆のお墓参りに行けない場合、霊園や墓地の管理者に相談するか掃除などをしてくれる代行業者に依頼する方法があります。現在では仕事などの事情でお盆にお墓参りするのが難しい人も増えています。お墓参りはいつ行っても良いため、別の日に行うことは問題ではありません。しかし、お盆に周囲のお墓が掃除され、お花が供えられている一方で、自分のところのお墓だけが何もされていないことが気になる場合、代行業者への依頼を検討しましょう。

5. お盆はお墓参りにうってつけの時期|ご先祖様への感謝を示しましょう

8月13日〜16日のお盆は、先祖の霊を迎え入れ、送り出すために重要な時期でもあります。お盆の時期はお墓参りをするのにうってつけの時期と言えるでしょう。僧侶に会わない場合には、お布施は必要なく、普段着を着ていくことが可能です。また、持ち物も半紙と生花以外は、簡単に用意できます。

この機会にお盆のお墓参りをして、お墓を綺麗にし、ご先祖様や故人様に感謝を表してはいかがでしょうか。