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2021.09.24 

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お布施の正しい渡し方!
袱紗や表書き、渡すタイミングをご紹介

葬儀や法事を執り行う際、僧侶に御礼として渡すお布施ですが、その渡し方には古くからの決まりがあります。この記事では、正しい渡し方のマナーについて詳しく解説します。挨拶の言葉や、お盆・菓子折りを使った差し出し方、袱紗の包み方、お札の向き、表書きまで、適切なマナーを知り、失礼のないふるまいができるようになりましょう。

1. お布施の渡し方のポイント一覧

渡す時のマナー ・挨拶の言葉を添える
・袱紗に包んで持ち運ぶ
・そのまま手渡しせず、お盆・菓子折り・たたんだ袱紗に乗せて渡す
渡すタイミング ・葬儀・法事の前か後
お札の入れ方 ・奉書紙・白封筒に包む
・肖像が印刷されている側が表書きに来るよう向きを揃える
表書き ・黒墨を使用する
・記載する文言は仏式・キリスト教式・神式で変える
袱紗で包む際のマナー ・弔事の包み方にする
・袱紗の色は弔事用にする

2. 正しいお布施の渡し方やマナー

お布施はただ手渡しすればよいわけではありません。押さえておきたい正しいマナーのポイントは「挨拶の言葉を添える」「袱紗に包んで持ち運ぶ」「お盆か菓子折りに乗せる」の3つです。

マナー1 お布施は挨拶の言葉を添えて渡す 
お布施を渡す時には、最初に挨拶の言葉を添えるようにしましょう。僧侶への感謝の気持ちを伝えるために大切なポイントです。簡単な言葉でよいので、お世話になることへの御礼を伝えてください。

挨拶の例
葬儀・法事の前 「この度の葬儀(〇〇回忌)につきまして、お世話になります。どうぞよろしくお願いいたします」
葬儀・法事の後 「本日は無事、葬儀(〇〇回忌)を執り行うことができました。お心のこもったおつとめをありがとうございました」

マナー2. お布施は袱紗に包んで持ち運ぶ
お布施は袱紗に包んだ状態で持ち運び、僧侶に渡す時に袱紗から取り出すようにしましょう。袱紗は、慶事や弔事の際に熨斗(のし)袋を包むために使用するものです。絹やちりめん製の一枚の四角い布のほか、薄い財布のようなケース状のものが一般的です。袱紗で包むことは「水引や袋が汚れるのを防ぐ」という目的と、「先方の気持ちに寄り添うことを示す」という意味合いがあります。

マナー3. お布施はお盆か菓子折りに乗せて渡す
お布施を渡す時、手でそのまま直接持って渡すのはマナー違反です。切手盆と呼ばれる冠婚葬祭用の小さな黒塗りのお盆か、菓子折りに乗せて渡しましょう。最も丁寧なのは袱紗で包んだまま乗せて渡すやり方ですが、よほど多額でなければ袱紗から出した状態でも問題ありません。渡す際には、相手側から見てお布施が正面の向き(自分から見て上下逆向き)になるように差し出しましょう。お盆は、僧侶がお布施を受け取ったら下げるようにします。

お盆がない場合は、たたんだ袱紗に熨斗(のし)袋を載せて両手で僧侶に差し出してください。この時も、僧侶から見て表書きが正しい向きになるように注意しましょう。僧侶がお布施を受け取ったら、袱紗を片付けます。

3. お布施を渡すタイミング

お布施を渡すタイミングを誤ってしまうと、渡す側・渡される側どちらにとってもあまりよい気持ちがしないものです。明確な決まりはありませんが、一般的には以下のタイミングで渡します。当日の状況に応じてスマートに渡せるよう、頭に入れておきましょう。

葬儀 ・葬儀が始まる前の挨拶の時
・葬儀が終わった後
法事 ・法事が始まる前の挨拶の時
・法事が終わった後

葬儀の場合
一般的に葬儀の場合は、始まる前の挨拶の時に渡すのが一般的です。僧侶が葬儀会場に到着した時、通常は葬儀社を通じて遺族に連絡があり、喪主が挨拶に出向きます。その際に、お布施も渡すとよいでしょう。

しかし、葬儀前は準備で何かと慌ただしいものです。充分な時間が取れなかった場合は、葬儀の後でも問題ありません。僧侶が複数いる時は、一番地位の高い方へ渡します。

法事の場合
法事の場合も始まる前の挨拶でお布施を渡すのが一般的です。時間があまりない場合は、法事が終わって一息ついたタイミングで渡すようにしましょう。受付が用意されている法事の場合は、受付係の方へお布施を渡します。

4. お布施のお金の入れ方

お布施のマナーとして、お金の包み方も大切なポイントです。気を付ける点は「奉書紙・白封筒に包むこと」と「向きをそろえること」の2点です。

お布施は奉書紙・白封筒などで包む
お布施は奉書紙で包むのが最も丁寧とされていますが、ない場合は市販の白無地の封筒に入れるようにしましょう。

奉書紙の場合は、事前に半紙へ包んでおきます。奉書紙は和紙の一種で裏表があり、つるつるしている面が表、ざらざらしている面が裏です。包む際、裏面が内側に来るようにしましょう。

お札の向き
お札を包む際は、必ずお札の向きを揃えるようにしましょう。お札を整えて渡すことで相手が包みを開けた時に金額を確認しやすくなります。

お札を入れる際のポイントは、印刷されている肖像が奉書紙(封筒)の表書きの側に、かつ肖像側が奉書紙の上側(封筒の場合は口に近い方)に来るようにすることです。

また香典と違い、お布施ではできるだけ新札を用意しましょう。弔事に新札は包みませんがお布施を渡す僧侶や寺院の方に不幸ごとがあったわけでないためです。香典の入れ方と混同しやすいので、十分に注意してください。

5. お布施の表書き

お布施の表書きは、黒墨を使用します。この点も薄墨を使う香典と間違えやすので、注意しましょう。また、葬儀の形式によって書き方が変わります。以下3つのパターンに分けて詳しく解説します。

仏式
仏式の表書きは、表面の上部に「お布施」「御礼」「読経料」「御回向料」のいずれかを書きます。下段には喪主のフルネームもしくは家名(○○家)を入れてください。裏面には、連絡先として住所・電話番号を記入するようにしましょう。表書きに家名のみ書いた場合は、裏面にフルネームを書くようにします。

金額については、必ずしも記入する必要はありません。これはお布施が仏教修行の一環であり、金額は重要ではないという考えに基づくものです。ただし、近年では僧侶の派遣事業も増えてきており、金額を明記したほうが親切という考え方もあります。もし金額を記入する場合は、漢数字を使用して裏面に書きましょう。

キリスト教式
キリスト教式の表書きでは、表面の上部に「献金」「御礼」のいずれかを書きます。それ以外の点は、仏式の場合と同様です。表面の下段には喪主のフルネームもしくは家名(○○家)、裏面に住所・電話番号・フルネーム(表書きに家名のみ書いた場合)を書きましょう。

神式
神式の表書きでは、「御祭祀料」「御礼」「御神饌料」「御榊料」のいずれかを書きます。それ以外は他の形式と同様です。表面の下段には喪主のフルネームもしくは家名(○○家)、裏面には住所・電話番号、フルネーム(表書きに家名のみ書いた場合)を書きましょう。

6. お布施を袱紗で包む際のマナー

お布施を袱紗で包む際には、「弔事用の包み方にすること」と「弔事用の色を使用すること」がポイントです。正しいマナーを知り、恥ずかしくないようにしましょう。

袱紗に包む手順
近年ではケース状の袱紗も増えていますが、一枚の四角い布の袱紗でお布施を包む場合は、弔事用の包み方をします。正しい包み方の手順は以下の通りです。

手順1.ダイヤの形になるように袱紗を広げる
手順2.中央よりやや右側に封筒を置く
手順3.「右」→「下」→「上」→「左」の順に袱紗の角を中央へ折り曲げる

左開きで開けるように包むことが弔事のポイントです。また手順2では、表書きが表側にくるように封筒をおくようにしてください。

袱紗の色について
袱紗には様々な色がありますが、お布施を包む場合には、弔事にふさわしいとされている「紺、深緑、グレー、紫」などの寒色系かシックな色を使用しましょう。紫は慶事にも弔事にも使うことができる色なので、一枚持っていると重宝します。

赤やピンクなどの華やかな色は、結婚式や披露宴などのお祝い事に使用する色とされているため、お布施で使用するのは避けるようにしましょう。なお、色とは違い、デザインに厳密なルールはありません。柄が入っていても、あまりに華美でなければ弔事でもマナー違反にはなりません。

6. お布施を袱紗で包む際のマナー

お布施は僧侶への労働対価ではなく、故人の冥福をお祈りいただいたことに対する御礼の気持ちを示すものです。

お布施を渡すには気を付けたいマナーがいくつかあります。普段の生活ではなかなか知る機会がないので、今回ご紹介した正しいマナーをきちんと理解し、気持ちよく感謝の気持ちを伝えられるようにしましょう。