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未来のお墓研究所未来のお墓研究所

未来のお墓研究所

投稿日:2022.04.21
更新日:2025.10.09

供養

喪中のときにお中元やお歳暮は贈っていいの?
受け取り時のマナーやお礼状についても解説

喪中のときにお中元やお歳暮は贈っていいの?受け取り時のマナーやお礼状についても解説

「自分が喪中だけれど、お中元を贈ってもいい?」「ご家族が亡くなったばかりの方に、お歳暮を贈っても大丈夫?」――喪中の時期にお中元やお歳暮をどう扱うべきか、悩む方は少なくありません。この記事では、喪中にお中元・お歳暮を贈る場合、受け取った場合のマナーについてご紹介します。



喪中とは?忌中との違い

お歳暮やお中元のマナーを考える前に、まずは「喪中」と「忌中」の違いを正しく理解しておきましょう。どちらも故人を悼む期間を指しますが、意味合いや期間に違いがあります。

項目 忌中 喪中
意味 故人の冥福を祈りつつ、穢れを避ける期間(宗教的意味合いが強い) 故人を偲び、祝いごとを控える期間(慣習的意味合いが強い)
期間 亡くなってから49日間 一周忌まで
贈答 お中元・お歳暮は控えるのが基本 贈ることは可能だが、時期・表書きに配慮が必要

このように、忌中は宗教的な意味合いで日常生活にも制限がある一方、喪中は社会的マナーとしてお祝いを控える期間です。そのため、お歳暮やお中元を贈る場合も、忌中と喪中では対応が異なります。

喪中にお中元・お歳暮は贈ってもよい

喪中にお中元・お歳暮は贈ってもよい

お中元やお歳暮は、日ごろお世話になっている相手に対して感謝やお礼の気持ちを表すものであるため、贈っても差し支えないと言えます。ただし、自分が喪中のケースと相手が喪中の場合では考え方が少々異なります。

【自分が喪中の場合】
お礼の気持ちとして贈っても問題ありません。ただし、贈りたくても気持ち的に難しい場合は、寒中見舞いや残暑見舞いなどとして時期をずらして贈るという方法もあります。

【相手が喪中の場合】
相手が「忌明け」している場合は、贈っても差し支えないとされています。ただし、相手が受け取りにくいという場合や、祝事と捉えてしまう人もいるかもしれません。相手の気持ちが気になる場合は、忌明け後の落ち着いたタイミングで相手にそれとなく聞いてみると良いでしょう。

喪中にお中元・お歳暮を送る際のマナー

喪中にお中元・お歳暮を送る際のマナー

喪中であってもお中元やお歳暮のやり取りは可能です。ただし、故人を悼む時期であることを踏まえ、次のことに注意しましょう。

忌中のやり取りは避ける

仏式の葬儀では、故人の命日から四十九日までが忌中とされています。神式の場合は、五十日祭までの50日間が忌中にあたります。

忌中は、故人の冥福を祈りつつ、家族が喪に服して静かに過ごす期間です。この時期はお祝い事や贈答などの慶事を控えるのがマナーとされており、お中元やお歳暮を贈ると場違いな印象を与えてしまいます。

どうしても感謝の気持ちを伝えたい場合は、四十九日(または五十日祭)を過ぎてから落ち着いたタイミングで贈りましょう。

のし紙に注意する

一般的なお中元やお歳暮では、紅白蝶結びののし紙を使用します。しかし、喪中の時期に同じものを使うのは、祝い事の印象が強くなってしまうため避けましょう。

喪中での贈答には、のしを省いた掛け紙や、白無地の短冊を使うのがマナーです。表書きは「お中元」「お歳暮」とし、水引のないシンプルなものを選びましょう。

自分が喪中の場合は、贈る品すべてを喪中用の掛け紙に統一します。

故人宛に贈らない

日ごろの習慣で、うっかり亡くなった方宛てにお中元やお歳暮を贈ってしまうのは、遺族にとって失礼にあたる場合があります。特に長年のお付き合いがあった相手ほど、つい従来のやり取りを続けてしまいがちですが、注意が必要です。

もし故人とは親しい間柄だったものの、ご遺族との付き合いがない場合は、無理に贈らないのが無難です。

一方で、故人のご家族とも交流があり、これまでの感謝やお礼の気持ちを伝えたい場合には、故人宛てではなくご家族宛てに贈るとよいでしょう。

喪中にお中元・お歳暮を受け取った場合のマナー

喪中にお中元・お歳暮を受け取った場合のマナー

自身が喪中のときでも、訃報の連絡が届いていない相手からお中元やお歳暮が贈られてくることがあります。

そのような場合は、たとえ喪中であっても品物をそのまま受け取り、感謝の気持ちを込めたお礼状を送るのが正しい対応です。ここでは、喪中にお中元やお歳暮を受け取った際の基本マナーをご紹介します。

喪中に受け取ったらお礼状を書く

品物はありがたく受け取り、3日以内を目安にお礼状を出すのが基本マナーです。関係が近い相手であれば、手紙に限らず、電話やメールで感謝の気持ちを伝えても構いません。

まだ喪中であることを伝えていない場合は、連絡の際にその旨を添えると、相手にも状況を理解してもらいやすくなります。一方で、相手が故人とはほとんど関わりがなく、喪中であることを知らない可能性が高い場合は、あえて喪中には触れず、通常通りのお礼状を送るのが自然です。

故人宛に贈られた場合

故人宛でも、受け取った場合はそのままいただきましょう。3日以内にお礼状を添えて、いただいた品物と同等の品を贈ります。相手が訃報を知らないケースもあるため、以下のようなお礼状に感謝の言葉を添えつつ事情を説明すると丁寧です。

拝啓

歳末の候、〇〇様におかれましてはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびはご丁寧なお品をお送りいただき、誠にありがとうございました。
いつもあたたかなお心遣いを賜り、心より感謝申し上げます。

去る〇月〇日に母〇〇が永眠いたしました。
家族のみで葬儀・告別式を執り行いましたため、ご報告が遅くなりましたことをお詫び申し上げます。

寒さが日ごとに増してまいります折、どうぞお体を大切にお過ごしください。
略儀ながら書中にて厚く御礼申し上げます。

敬具

他にも気をつけたい喪中マナー

他にも気をつけたい喪中マナー

喪中の際は、お祝い事への対応を慎重に考える必要があります。近年では「忌明けであれば問題ない」とする考え方も増えていますが、地域や家族の考え方によって受け止め方が異なる場合もあります。
そのため、親族や関係者とよく話し合い、心情に寄り添った判断をすることが大切です。

入籍・結婚式などのお祝い事を控える

喪中は、結婚式への参列や主催などのお祝い事は控えるのが一般的です。喪に服している期間に華やかな席へ出ることは、周囲への配慮という意味でも避けたほうが無難でしょう。

ただし、「故人が自身の結婚式を楽しみにしていた」など、故人の思いを尊重する理由がある場合は、開催しても差し支えないとされることもあります。その際は、親族や関係者とよく相談し、式の内容を控えめにするなどの配慮を心がけましょう。

家の新築や改築時期にも配慮

家の新築や改築を行う際も、喪中の時期には配慮が必要です。新しい家を建てることや改築を行うことはお祝い事にあたるため、忌中や喪中の期間に着工・完成を迎えるのは控えたほうがよいとされています。

ただし、建築スケジュールや契約の都合などで時期をずらせない場合もあるでしょう。そのようなときは、四十九日を過ぎた忌明け後に地鎮祭や引き渡しを行うなど、できる範囲で時期を調整すると安心です。

年賀状を送らない

喪中の際は、年賀状のやり取りは控えましょう。自分が喪中の場合は、年賀状の代わりに喪中はがきを出して知らせるのがマナーです。

喪中はがきは、相手が年賀状の準備を始める前に届くようにするのが理想です。11月中旬頃までに投函の手配を行い、12月上旬には相手の手元に届くように準備するとよいでしょう。

一方、喪中はがきを受け取った場合は、年賀状を出さずに静かに見送るのが一般的です。新年の挨拶を伝えたいときは、松の内(1月7日)を過ぎてから寒中見舞いを送ると、相手への思いやりが伝わります。

喪中時の贈答は、相手への思いやりを大切に

喪中時の贈答は、相手への思いやりを大切に

お中元やお歳暮は、日頃の感謝を伝える大切な贈り物です。喪中の時期であっても、のし紙や贈る時期に配慮すれば、やり取り自体は差し支えありません。喪中時の贈答では、形式にとらわれすぎず相手への思いやりを大切にすることが肝心です。状況に応じた心配りを意識しながら、感謝の気持ちを丁寧に伝えていきましょう。