未来のお墓研究所
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新盆はお墓参りだけでも良い?時期や服装などの基本も解説
目次
1. 新盆のお墓参りについて
新盆は故人の忌明けから初めて迎えるお盆を言います。
新盆では、通常お盆に行うお墓参りに加えて、法要を行い親戚一同で会食をすることもあります。
そもそも新盆って何?
新盆(初盆)とは、故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎ、初めて迎えるお盆のことです。毎年7月、8月のお盆の時期は先祖の霊を祀って一緒に過ごす時期とされ、お盆には故人や先祖の霊が帰ってくると考えられてきました。
お盆が13日~15日なのに対し、初盆の場合は7日~15日まで行うのが一般的です。
新盆は地域によって読み方も異なり、「にいぼん」「あらぼん」「しんぼん」とも呼ばれています。故人が亡くなって初めての盆なので、新盆の場合はより丁寧に供養を行います。
もし、故人が亡くなってから四十九日前にお盆を迎える場合は、新盆は翌年に行うことになります。
2. 新盆はお墓参りだけでも良い?
新盆であっても、地域によっては法要などをせず家族だけのお墓参りだけにすることもあります。
地域差が大きく、それぞれの地域で新盆だからこその特別な祀り方があります。不安な場合は事前に親族などに確認しておくことをおすすめします。
一般的には故人の精霊が迷わず帰って来られるように迎え火を焚き、お盆提灯を道標として、祈りを込めて飾ります。初盆の場合は白い初盆用提灯を用意するのが一般的です。また通常のお盆と同じく15日に送り火を焚いてお見送りします。
また、通常のお盆は家族だけで行いますが、初盆の場合は親戚や友人などを招いて僧侶にお経を上げてもらいます。
3. 新盆期間中のお墓参り
一般的な新盆期間は決まっていますが、新盆期間中のお墓参りについては、この日に必ず行かなければならないという決まりは特にありません。
ただ、お盆の時期はご先祖様がこの世に帰ってくる時期という意味から、迎え盆の8月13日に、ご先祖様の御霊をお迎えするためにお墓参りに行くのが通例とされています。
時間帯は、新盆に限らず、お墓参りは基本的には午前中に行くのがマナーとされています。
また、地域や宗教によっては、お見送りとして16日もお墓参りに行くという方もいます。お見送りのお墓参りに行く場合は、ゆっくりお帰りいただくよう、夕方にお参りするという方もいますが、あまりに暗い時間は避けた方が良いでしょう。
4. 新盆ならではのお墓参りのマナー
新盆の時期には、お墓参りに普段行かない人も多く駆け付けるので混雑します。またこの時期のお墓参りは大変暑いので体調管理には十分気をつけて、お参りをしましょう。
新盆のお墓参りでも、通常のお墓参りと同様に墓前には線香やローソクを供えます。また、必ずお花をお供えします。これは、普段でもお盆でも新盆でも変わりません。お墓用の掃除道具を持参してお墓を綺麗にしましょう。拭き掃除のためのタオルやスポンジ、草抜きや足下の掃除のためのほうきやゴミ袋、その他にも桶や杓などは基本的な道具です。
暑い日には暑さ対策、虫対策グッズを持参していくと良いと思います。
5. 新盆のお墓参りでの服装について
新盆のお墓参りの服装は、「法要も行うのか?」「それともお墓参りだけなのか?」によって異なります。それぞれ詳しく解説します。
法要も行う場合
お墓参りだけでなく、法要も行う場合は喪服を着ていくようにしましょう。
法要がある場合は、法要にふさわしい服装をしていくのが基本です。普段着で行くのはおすすめできません。もしも服装に関して不安がある場合、事前に親戚に確認しましょう。
法要での服装として一般的な準喪服を例にして服装と注意点を下記に記載しました。ぜひ参考にしてみてください。
法要がある場合の男性の服装例
喪服 |
ブラックスーツ 光沢素材でないもの |
ワイシャツ |
白無地 柄やボタンダウンは控える |
ネクタイ | 黒無地 光沢素材でないもの |
ベルト | 黒無地 シンプルなデザイン |
靴 | 黒の革靴 金具なしのシンプルなもの |
靴下 | 黒の無地 白や柄物は使用しません |
バッグ | 基本的にもちません。 持つ場合はシンプルなものを選びます。 |
法要がある場合の女性の服装例
喪服 | ブラックフォーマル、ワンピースやアンサンブル、もしくはパンツスタイル |
アクセサリー | 真珠のネックレスやイヤリングなど |
バッグ | 黒の布製 光沢や装飾のないもの |
ストッキング | 黒の薄手のストッキング 30デニール以下 |
パンプス | シンプルな黒のもの |
お墓参りだけの場合
法要などはせず、お墓参りだけをする場合には喪服でなくても構いません。
お墓参りには服装に関するマナーは基本的にはありません。ただしあまり派手な格好はできる限り控えるのをおすすめします。
また新盆の時期は暑い中でのお墓参りが予想されるので、帽子をかぶっていくのもおすすめです。合掌の際には帽子は脱ぐようにします。
暑い中でのお墓参りになりますが、露出は控えた服装にしましょう。
6. 新盆のお墓参りは大切な節目の行事です
今回は新盆におけるお墓参りについて解説しました。新盆は故人が亡くなってから四十九日の忌明けを過ぎ、初めて迎えるお盆です。故人やご先祖様をお迎えするという気持ちが一番大切です。お墓参りだけではなく、法要をするかどうかは地域差があります。事前にしっかり確認しておきましょう。
対応が違ったとしても、大切なのは故人を偲ぶ気持ちです。より丁寧に故人を供養して、お迎えするようにしましょう。