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2020.7.1

供養

お盆の由来と新盆でやること

お盆の由来と新盆でやること

地域によって時期は異なりますが、多くは8月15日を中心に13日~16日の間に行われるお盆。皆さんの中でも毎年この時期になると帰省をして、故人やご先祖様のお墓にお参りをされている方が多いのではないでしょうか。今回は、お盆の中でも故人の四十九日を過ぎて初めて迎える「新盆(にいぼん)」について紹介したいと思います。

1. お盆の由来

お盆の正式名称は盂蘭盆会(うらぼんえ)または盂蘭盆(うらぼん)といいます。盂蘭盆とは、古代インド語の一つであるサンスクリット語で「逆さ吊りの苦しみ」を意味する「ウラバンナ」からきていると言われています。盂蘭盆会の意味は、浄土宗の盂蘭盆経にそのエピソードが書かれています。
お釈迦様の弟子の目連が、ある日亡くなった母親が餓鬼の世界に落ちて苦しみあえいでいる姿を見ました。そこでお釈迦様に相談すると、「90日間の雨季の修行を終えた僧たちが7月15日に集まって反省会を行うから、その人たちにごちそうをして、心から供養しなさい」とおっしゃったのです。目連がその通りに供養すると、母親は餓鬼の苦しみから逃れることができ、それ以来7月15日は先祖供養の大切な日になったと言われています。

2. 新盆とは

新盆とは、人が亡くなってから四十九日を過ぎた後、初めて迎えるお盆のことです。地域によっては初盆(はつぼん)と呼ばれており、主に西日本では初盆が一般的なようです。
現在お盆の期間は8月15日を中心に13日~16日の間に行われていますが、元々は7月15日を中心に行われていました。明治時代に行われた改暦によって1カ月遅れとなりましたが、地域によっては今も7月に行われています。
お盆は、浄土から戻ってくるご先祖さまや亡くなった家族の霊をお迎えして供養する行事です。新盆は、故人の霊が初めて家に戻ってこられるので、親族や友人などを招いて住職に読経を上げてもらうなどして、普段のお盆よりも盛大に供養を行います。
お布施の額はお寺によっても差がありますが、新盆の場合は10,000円から30,000円が相場のようです。またお布施の他に「御車代」として5,000円~10,000円程度を包むこともあります。地域によっても異なりますので、詳しくは親族に聞いてみるといいでしょう。

3. 新盆の準備

お盆の前日までには、家に帰ってくる故人のためにお墓や仏壇のお掃除を済ませておきます。
新盆の時に準備するものとしては、精霊棚と精霊馬、提灯です。
精霊棚にはござや真菰(まこも)を敷き、中央に位牌を安置します。そこに精進料理やそうめん、季節の果物などを供えます。
精霊馬は地域によって内容は異なりますが、ナスとキュウリにつまようじや割り箸を刺して飾る地域が多いようです。キュウリは足の速い馬と見立てられ、「ご先祖様が早く帰ってきますように」という意味が込められています。一方ナスは足の遅い牛に見立てられ、「ご先祖様に少しでも長くいてもらいゆっくり帰ってほしい」という意味を込めて、精霊棚に飾ります。
他には帰ってくるご先祖様が家を間違わないように、軒先や仏壇の前に提灯を飾ります。通常のお盆の際は絵柄のついた提灯を飾りますが、新盆の場合は、清淨無垢の白で御霊を迎える意味から白木で作られた提灯を飾ります。この白提灯は、故人の親族が一つ用意して家名や家紋を入れて飾るのが一般的です。

4. 新盆の当日(13日~16日)

お盆の初日には、返ってくるご先祖様が道を迷わずにたどり着けるようにという意味から迎え火を焚きます。この迎え火の時には、精霊棚の中央に位牌を置き、日が暮れてきたら盆提灯に火をともしてご先祖様をお迎えします。
14日から16日の間には、通常のお盆より手厚く新盆の供養を行います。親族や友人などを招き、住職に読経を上げてもらったら、近くにお墓がある場合は揃って墓参りをし、自宅や会場で会食を行うのが一般的です。
お盆の最終日の夕方には、ご先祖様が無事帰れることをお祈りして送り火を焚きます。地域によっては精霊流しを行ったりすることもあるようです。
お飾りを片付けるのは送り火の後になります。お飾りを送り火と一緒に焚いたり、菩提寺にもっていきお焚き上げをしてもらうこともあるようです。

このように新盆にはさまざまな準備や当日やることがあります。内容は地域によって細かく変わってくると思いますが、大切な故人の初めてのお盆となりますので、親族などに話を聞き、しっかり供養してあげてください。