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2022.04.25 

供養

 

【法事(法要)】施主が知っておくべき会食のノウハウを網羅的に解説

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法事(法要)の後に会食するかどうか考えているのではないでしょうか。法事(法要)の会食は仏教上における、故人を供養するための儀式のひとつです。どのような食事を選べば良いかだけでなく、会食の選び方や流れを把握しておくことで、施主の仕事を滞りなくこなせます。そこで今回は、法事(法要)の会食について、施主が押さえておくべき食事の選び方や会食の流れ・マナーについてご紹介します。

1. 法事(法要)で会食をする理由

法事(法要)で会食をする理由は、以下の2つがあると言われています。

・会食の場が僧侶や参列者に対する感謝の意を示す場
・故人に思いを馳せることが供養のひとつとされている

法事(法要)の会食の場合、初七日法要以外の法要の後に提供される食事を「お斎(とき)」と呼ぶことも覚えておくと便利です。

専用の呼び方があることからも、仏教の供養にあたる儀式のひとつとして認識しやすいのではないでしょうか。

また、現代では法事(法要)後の会食を省略する場合も見られるなど、会食に関する考え方も多様化しています。

2. 法事(法要)の会食時の食事の選び方

法事(法要)の会食において、どのような食事を選べばいいかは施主にとって悩みどころだと言っても良いでしょう。

会食における食事の選び方は、主に以下が一般的です。

・場所から選ぶ
・専用の食事から選ぶ
・金額から選ぶ
・参列者(または故人)の好みから選ぶ

詳しくご紹介します。

場所から選ぶ
会食の食事の決め方のひとつに、法事(法要)会場から近いレストランや料亭などを選ぶという方法があります。

特に、参列人数が多い場合や参列者の中に高齢者が多い場合などは、会食会場までの移動がかえって負担になることもあるでしょう。

法事(法要)会場は一般的に、ホテルの宴会場やセレモニーホール・自宅など様々です。また、場所を移さなくていい場合と場所を移さなければならない場合が考えられます。

自身の法事(法要)の会場を基準に会食会場を決定することで、参列者への負担が軽減しやすくなります。

専用の食事から選ぶ
法事(法要)の会食用に用意されたセットを提供しているお店に絞って会場を探す、という方法です。

お店によっては仏事用(法事用)の食事セットを提供していることもあります。会場から近い場所でも良いでしょうし、ケータリングサービスを利用しても良いでしょう。

また、専用の食事を準備することで、法事(法要)の場にふさわしくないお祝いごとに使われる食材を回避しやすいという点でも施主の決定負担が少なく、活用しやすいと言えます。

金額から選ぶ
食事を金額から選ぶという場合もあるでしょう。法事(法要)の会食費用は、香典でまかなうことも可能ですが、一般的には施主が支払います。

地域性やご家庭の都合などもあるかもしれませんが、法事(法要)の食事は3,000円~1万円程度が一般的な相場です。

相場に合わせて会食会場や食事を決めても良いでしょう。値段が高い場合だと、食事の素材が高級品であることも考えられます。

金額を考慮しながらも参列者や個人の意向なども踏まえたうえで判断することも、選択肢のひとつです。

参列者(または故人)の好みから選ぶ
参列者の意向や構成で選んでも良いでしょう。参列者が少数の場合は、好みを聞き取りしやすいため、話をまとめやすいと言えます。

また、年齢構成によっては食べ物の好みも分かれることが想定されるでしょう。最近では、故人が生前好きだったものを会食の食事に選ぶという、自由度の高い会食を選択するご家庭もあります。

また、「故人が生前大好きだったお店で食事する」というケースもあるため、親族同士で話し合っても良いかもしれません。



3. 法事(法要)で会食をする際の流れ

この項目では、一般的な会食会場での流れをご紹介します。法事(法要)の会食の大まかな流れは、以下の通りです。

1. 法事(法要)とお墓参りを経て会場へ到着
2. 施主の挨拶を受けて会食開始
3. お開きの挨拶を持って会食終了

会場に到着後、着席から解散まではおおよそ2時間ほどであるため、施主としては滞りなく会食を進めるように準備・計画しましょう。

法事後にお墓参りしてから会場へ
法事が終わり、お墓参りした後に会食会場へ向かいます。もし、僧侶をお招きする場合は、会場入りした直後に「御車代」を包んだ袋をお渡ししましょう。

施主の挨拶
会食参加者が席に着いたことを確認したら、会食を始める前に施主の挨拶が入ることが一般的です。

施主の挨拶では、僧侶や参列者に対しての感謝の挨拶や法事(法要)が滞りなく無事に終わった事を述べます。

献杯を依頼していない場合は、施主の挨拶後に食事開始が一般的です。参列者の方に献杯の挨拶を頼んでいるという場合は施主の挨拶後に献杯の挨拶が入り、食事開始となります。

お開きの挨拶
食事がひと段落したことを見計らい、施主が会食のお開きの挨拶を担当します。会食会場から帰る参列者に対して、香典返しを渡す場合は受付に立ち寄ってもらう等の工夫をしましょう。

もし、会食前に僧侶に「御膳料」や「御車代」をお渡しできなかった場合は、帰る際にお渡しします。

4. 法事(法要)の会食マナー

法事(法要)の会食は、葬儀・告別式の時の会食と異なり、厳しい目で見られることが無い場合があります。

しかし、法事(法要)と言っても、日常生活の振る舞いや言動を持ち込まないようにしたいものです。

法事(法要)の会食で施主が最低限守るべきマナーは以下の3点です。

・食材や盛り付けに注意する
・会話の内容に気を付ける
・参列者も飲みすぎに注意

特に「会話の内容」や「飲みすぎに注意」という項目は、参列者になった場合も当てはまります。詳しく見てみましょう。

食材や盛り付けに注意
喪中時には、結婚式の参列や企画など、お祝い事は避けたほうが無難です。「故人が自身の結婚式を楽しみにしていた」など故人に配慮した事情があるのであれば、結婚式などのお祝い事をやっても差し支えないかもしれません。

法事(法要)の会食で振舞われる食事を手配する際は、慶事用や華やかな盛り付けの料理を選ぶことは避けましょう。

予約時に「法事(法要)の会食に使います」などのように、あらかじめ葬祭の一場面であることを店舗に伝えることが大切です。心配な方は、仏事用の食事を扱う場所を会食会場として選ぶことが無難でしょう。

会話の内容
法事(法要)の会食という点において、うっかり日常を持ち込まないように気を付けたいものです。

葬儀・告別式などが終わり、四十九日が明けた後に法事(法要)があるのであれば、そこまで神経質にならなくても良い場合があるかもしれません。

ですが、法事(法要)の場で気を付けるべき重ね言葉や忌み言葉などは使わないように配慮しましょう。

飲みすぎに注意
法事(法要)の会食ではお酒が振舞われることも少なくありません。お酒を飲めるという場合は飲みすぎないように注意しましょう。

故人のことを思い出すとつらく悲しい気持ちになってしまうものですが、お酒に頼りすぎはNGです。

周囲から嫌がられる可能性があるだけでなく、場にふさわしくない空気を持ち込んでしまうかもしれません。会食の場では故人を悼む程度の量を口にしましょう。

5. 法事の会食のマナーを守って故人様を偲びましょう

法事(法要)における会食は、故人を偲ぶ儀式のひとつとして根付いてきたこと、僧侶や参列者に対する施主や遺族からの感謝の気持ちを示すものです。

着席から解散までわずか2時間という時間ではあるものの、故人や周囲に配慮した食事を準備し、会食を滞りなく済ませることが施主の大切な役目だと言えます。

この記事を参考に、自身が施主となる法事(法要)の場にふさわしい会食を手配して、参列者や僧侶とともに故人へ思いを馳せましょう。