未来のお墓研究所
お墓
供養
一周忌はお墓参りのみでも良い?持ち物や服装についても解説
目次
1. 一周忌のお墓参りの意味
一周忌とは、故人が亡くなってから1年が経過した命日に行う法要のことです。宗教によって考え方は異なりますが、一般的には亡くなってから1年間は喪に服す期間とされています。そのため、一周忌は遺族にとって大切な節目と言えるでしょう。ただし昨今では、平日に時間を取れない方も多いため、命日よりも少し前の土日などに行うことが多いです。
一周忌法要では、読経やお焼香、会食などのほか、お墓参りも行うのが一般的です。これらは故人に代わって善い行いをすることで故人の供養をするという意味合いが含まれています。また、お花や線香、故人が好きだったものなどを供え故人を偲び、悲しみを癒す機会とも言えます。
一周忌はお墓参りのみでも良い?
一周忌には読経や会食などをして故人の供養をすると説明しましたが、中には通常の法要を行うことが難しい人もいるでしょう。よくあるのが、住んでいる場所や仕事の関係でスケジュールが合わず親戚が集まりづらいケース。また昨今では感染症対策の面から大人数が集まることに抵抗を感じる人も多いでしょう。そんなときは、お墓参りのみでもかまいません。
一周忌で最も大切なのは故人を想う気持ちです。しっかり供養したいという思いがあれば形式通りでなくても良いでしょう。ただし親族間で考え方が異なっているとトラブルに発展する可能性があるため、早めに一周忌について話し合っておくのがおすすめです。
2. 一周忌法要の中でお墓参りをするタイミング
一周忌法要の一般的な流れは以下の通りです。
1.施主による挨拶
2.僧侶による読経
3.お焼香
4.僧侶による法話
5.お墓参り
6.会食
7.解散
法要会場にて読経やお焼香などを行った後、お墓のある場所に移動してお墓参りをするのが一般的です。ただし、お墓が遠方にある場合やまだお墓が無い場合はこの限りではありません。お墓参りのタイミングに明確なルールはないので、それぞれの考え方や状況に合った方法を検討しましょう。
納骨と納骨式について
納骨とは故人の遺骨をお墓に納めることで、納骨するための一連の儀式を納骨式と言います。納骨の時期に明確なルールはありませんが、四十九日や百箇日、一周忌などの節目に行うのが一般的です。
一周忌の前に納骨を終えていれば一周忌当日は特にすることはありません。ですが、一周忌と同時に納骨を行う場合は法要とは別に納骨式を執り行うための段取りもしなければなりません。埋葬許可書の準備や僧侶への依頼なども必要になるため、親族とよく相談しておきましょう。
3. 一周忌のお墓参りの準備
一周忌のお墓参りというと「通常のお墓参りとは違うの?」「どんな準備をするべき?」と思う人もいるでしょう。そこで次に、一周忌のお墓参りの持ち物や服装などについて詳しく解説します。
お墓参りの持ち物
一周忌のお墓参りの持ち物は、一般的なお墓参りとあまり変わりません。お花や線香、ろうそく、火を点けるためのライター、故人が好きだったお菓子などを持参していきましょう。お花は「この花でなければならない」という決まりはないので、好きなものでかまいません。しかし派手すぎる花や香りが強すぎる花は悪目立ちする可能性があるため避けた方が無難です。
また、地域によってお供え物が決まっていたり禁止事項があったりする場合もあるため、事前にしっかり確認しましょう。
お墓参りの服装
一周忌のお墓参りの服装は、喪服や準喪服を着用するのがマナーとされています。男性であればダークスーツに白いワイシャツ、黒のネクタイが一般的。女性なら黒のワンピースやスーツに黒のストッキングが良いでしょう。アクセサリー類は真珠や結婚指輪以外は外すようにします。
ただし、お墓参りの服装に決まったルールはありません。格式ばったやり方を好まないのであれば平服でも良いでしょう。また、お墓の掃除などをするなら動きやすい服装が向いています。参列者同士で余計な気を遣うことがないよう、お墓参りの服装についても親族とよく相談しておきましょう。
お墓掃除の準備
一周忌のお墓参りでは、お墓の掃除をしたり周辺の草むしりをしたりすることもあります。特に四十九日から誰も来ていない場合は汚れている可能性があるため、掃除の準備もしておきましょう。
具体的には、ほうきやちりとり、スポンジ、布、バケツなどが必要です。硬いブラシは墓石を傷つけるおそれがあるため避けた方が無難です。ゴミや雑草を入れるゴミ袋も忘れないようにしましょう。なお、霊園によっては掃除道具の貸し出しを行っているところもあります。お墓の掃除を考えているなら霊園にも確認して必要なものを準備しておきましょう。
一周忌は大切な節目です。お墓参りで故人を偲んでみませんか?
この記事では、一周忌の意味やお墓参りの方法について説明してきました。一周忌は喪に服す期間が明ける大切な節目です。
昨今では家族形態が多様化しておりスケジュールが合わなかったり本来の形で遂行できなかったりすることも増えてきました。しかし、もし法要を行えなくてもお墓をきれいにしたり故人を想ったりすることで十分供養になります。
必ずしも格式ばった形で一周忌を行う必要はありませんので、自分たちにとってベストな供養ができるよう早めに準備をしておきましょう。