松戸家

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お墓の由来とお墓の持つさまざまな意味

お墓の由来とお墓の持つさまざまな意味

少子高齢化や宗教に対する考え方の変化などから、お墓の形が変わってきています。昨年購入されたお墓の種類では、はじめて樹木葬が一般墓を超えたという調べも出ています。お墓の形や考え方が変わっても、誰でも最後はお墓に眠ります。ではなぜ人はお墓に埋葬されるのでしょうか?今回は普段はあまり考えたことがないお墓に込められて意味について紹介していきます。

1. お墓とは?お墓の由来

お墓とは亡くなった方を弔うためのご遺骨の収蔵場所です。また、遺体や遺骨を葬った場所に立てる石や木などの建造物もさします。土を高く盛って築いた墓を「塚(つか)」といいます。考古学上のお墓は「墳墓(ふんぼ)」や「墳塋(ふんえい)」ともいい、一般に墓石・墓碑などの目印を置き、これを墓標(ぼひょう)といいます。
また、この墓石・墓碑を指して墓ということもあります。古い墳墓は古墳です。お墓の由来は諸説ありますが、有力なのは「果処」はてか)」や「葬処(はふりか)」だと言われています。他にも生と死の間が遥かだという考え方から「遥か」や「儚し(はかなし)」だという説もあります。

2. お墓の持つ意味

皆さんはお墓参りに行きお墓の前に立つとき、何かを語りかけてはいませんか?お墓はご先祖様に話しかける場所であり、家族のつながりの場所なので。ではお墓の持つ意味とは何でしょうか?
一つは亡くなった人の冥福を祈り、故人をしのぶ場所です。残された人は故人を埋葬し石碑を立て、供養のためにお墓参りをします。お墓には亡くなった人の魂が宿るとされてるように、お墓は故人とのつながりを感じ、心のよりどころとして存在する場所です。また先祖代々続いてる家族との絆を感じ、自分の命の尊さを認識することも大切です。
もう一つの意味は、生きている人たちにとっての祈りの場としての役割です。大切な人を亡くした時に感じる喪失感は、とても大きく辛いものです。その悲しみを乗り越えるためには多くの時間が必要です。
お墓は、故人を身近に感じながら手を合わせることで、少しずつ心の整理をり、悲しみを癒していくことができるのです。
故人への想い、毎日の出来事や相談事などを語りかけながら、徐々に目の前の死を受け入れ、前を向いて生きていけるようになるのです。

3. 墓石の部位に込められた意味

墓石を見てみるとさまざまな部位が合わさってできていることがわかります。実はそれらはそれぞれ意味があるのです。

石塔(せきとう)
石塔は皆さんが墓石と考える本体の部分で、亡くなった方が仏様となって安らかに眠る場所です。石塔は魂が宿る一番大切な場所で、仏やご先祖様そのものです。現在は魂入れの儀式を行ってからご本尊様を迎えます。

墓標(霊標)
墓標とは、石塔の横に据えられている先祖の名前が刻まれた板石のことをさします。いわゆる墓誌のことで、墓碑とも呼ばれます。墓誌には、お墓に入っている人の戒名や命日を刻んでいきます。

外柵(がいさく)
墓所全体を囲む石組を称して外柵といいます。外柵は、墓域内を聖地とし、その領域外とを分ける「結界」としての意味があります。また、隣のお墓との境界線を区切る目的もあります。

天水受(てんすいうけ)
天水受は、寺院の雨といの下に置く雨水を受ける容器のことです。仏教寺院では天水受の「天」は、極楽浄土を意味し、浄土から降り注ぐ雨が寺院の屋根を伝って「天水」として滴り落ちます。この清らかな水を受けて、そこに眠るご先祖様や故人を潤してくれるとされています。

灯籠(とうろう)
仏教でも神道でも火は神聖なものとされています。灯籠は火をともすことでご先祖様の世界を照らし邪気を払うと同時に、訪れた人の心を清めてくれます。仏教では、迷い(暗闇)を破る依り所(灯明)という意味もあります。

私たちが今生きていられるのは、ご先祖様から脈々と受け継がれてきた命があるからです。
お墓には亡くなった人の悲しみだけでなく、残された人々が前向きに生きるための原動力となるものが存在しています。
お墓が遠方にあったり、外出が難しくお墓参りが困難な時は、ご先祖様に想いを馳せて、生きていることへの感謝をしてみてはいかがでしょうか?