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未来のお墓研究所

2021.12.22 

供養

 

年忌法要 とは?
いつまでやればいいか、必要な準備などを解説

親族や友人の年忌法要に参列したことがあっても、法要の意味や段取りなどを詳しく知らない人も多いのではないでしょうか?自分が喪主となって年忌法要を行う場合、年忌法要を行う時期や回数、準備すべきことが分からず戸惑ってしまうかもしれません。ここでは、年忌法要の意味や回数、事前準備などについて紹介します。



1. 年忌法要とは

法要は、亡くなった人の冥福を祈って行われる仏教の儀式です。僧侶にお経をあげてもらい、参列者は焼香をして故人を偲びます。法要のうち、亡くなった日から七日ごとに四十九日まで行うものを忌日法要と呼ぶのに対し、定められた年の命日に行う法要を年忌法要と言います。年忌法要は、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌…と3と7の年に行い、三十三回忌を最後とすることが一般的です。
法要と似た言葉に「法事」がありますが、これは法要後の会食までを含めたものを指します。つまり法要は法事の一部と言えます。法要と法事は混同して使われることもありますが、仏教の行事を適切に表現するなら、両者の違いを知っておきましょう。

年回表|年の数え方
年忌法要は、一周忌のほか、三回忌、七回忌、十三回忌、十七回忌…といったように3と7の年に行い、三十三回忌(または五十回忌)で「弔い上げ」とすることが多いです。ここで注意したいのは年の数え方。三回忌と聞くと「亡くなってから3年後」と思う人もいるかもしれませんが、実際は「亡くなってから満2年後」に行います。
七回忌は「亡くなってから満6年後」、十三回忌は「亡くなってから満12年後」に行います。

・一周忌…亡くなってから満1年後。一周忌までが喪に服す期間とされている。法要には家族や親族、親しかった友人も参加する。
・三回忌…亡くなってから満2年後。一周忌と同様に、家族や親族、親しかった友人を呼んで法要を行う。
・七回忌…亡くなってから満6年後。七回忌以降は家族や親族のみで小規模に行うことが多い。
・十三回忌…亡くなってから満12年後。
・十七回忌…亡くなってから満16年後。
・二十三回忌…亡くなってから満22年後。
・二十七回忌…亡くなってから満26年後。
・三十三回忌…亡くなってから満32年後。

2. 年忌法要の際にやっておくべき事前準備

年忌法要を行う際、何から始めればいいのか分からない人も多いでしょう。法要の準備は、余裕を持って命日の2~3カ月前に始めるのがおすすめです。ここでは、年忌法要の際にやっておくべき事前準備を紹介します。

法要の日時を決める
まずは、法要を行う日時を決めなければなりません。故人の命日に行うのが理想的ですが、平日は参列者が集まりにくいため、土日にずらすことも多くあります。仏教では、命日後の法要は縁起が悪いとされているため、直前の土日を選ぶと良いでしょう。

参列者を決める
次に、年忌法要にきていただく参列者を決めます。一周忌や三回忌までは、親族だけでなく親しかった友人も招くことが多いですが、七回忌以降は親族だけで行う傾向にあります。招待するか迷う場合は、トラブルを避けるために招待するのがおすすめです。

法要の会場を決める
法要の会場には斎場、自宅、菩提寺、墓地・霊園などの選択肢があります。七回忌までは斎場や菩提寺、それ以降は自宅で行うのが一般的です。地域の風習や菩提寺との関係などでも異なるため、身内とよく相談して決めましょう。また、法要後に会食を行う場合は、会食会場も合わせて押さえておきましょう。

その他当日に向けた準備
法要の日時や参列者、会場を決めたら、当日に向けて以下の準備を進めましょう。

・案内状の準備
・送迎バスの手配
・返礼品の手配
・供花や供物の準備
・会食の準備
・お布施、お車代、御膳料の準備

準備の内容が分からない場合は、身内に相談するか、葬儀業者に相談するとまとめて手配してくれる場合もあります。

3.【宗派別】法要はいつまで必要か 

仏教では、三十三回忌まで年忌法要を行うのが一般的です。最後の法要を「弔い上げ」と言い、これを持って故人が先祖の仲間入りをすると考えられています。しかし、年忌法要の回数は地域や宗派、家庭の考え方によって異なることもあります。
昨今では、法要の回数を減らし小規模化する家庭も多く、特に七回忌以降は省略する傾向があります。
なぜなら、世代交代や仕事の都合などの事情により、親族みんなで集まることが難しくなってきたからです。
ここでは、宗派別の法要回数について解説しますが、こうでなければならないわけではないので、一般的な考え方として参考にしましょう。

真言宗
真言宗は、一周忌から十七回忌まで行ったあと、二十三回忌と二十七回忌を省略する代わりに二十五回忌を行います。弔い上げは三十三回忌ですが、その後五十回忌や百回忌、百五十回忌などの遠忌を行うこともあります。

曹洞宗
曹洞宗は、真言宗と同様、一周忌から十七回忌、二十五回忌、三十三回忌を行います。弔い上げ後も五十回忌や百回忌を行うことがあります。ただし、二十五回忌を行わず二十三回忌と二十七回忌を行う地域もあります。

日蓮宗・臨済宗
日蓮宗・臨済宗は、曹洞宗と同じく、一周忌から十七回忌までを行い、二十五回忌または二十三回忌と二十七回忌を行います。三十三回忌で弔い上げとなります。



4. その他宗教の年忌法要について

日本では仏式の葬儀が一般的であるため、追悼の儀式としては法要・法事をイメージする人も多いでしょう。では、他の宗教の場合はどうでしょうか?ここでは、神道とキリスト教における追悼行事を紹介します。

神道
故人を極楽浄土に送り出す仏教に対し、神道では「故人はその家の守護神となる」と考えられています。法要・法事と呼ばれる行事はありませんが、相当するものとして、「霊祭(れいさい)」または「式年祭(しきねんさい)」と呼ばれるものがあります。霊祭は、故人が亡くなって100日目までに、式年祭は1年目の命日以降に行うものです。
つまり、仏教で言う年忌法要は、神道では式年祭にあたります。
これらの追悼行事は、家や墓前、納骨堂の礼拝所などに神職を招いて行われます。身内や友人が集まって、「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」や「拝礼」、「手水(ちょうず)」など独特の作法を行います。

キリスト教
キリスト教には「供養」という概念がなく、亡くなると神のもとである天に召されると考えられています。そのため、仏教のような法要・法事という供養儀式はありません。その代わり、追悼ミサ(カトリック)や記念式(プロテスタント)といった追悼行事が行われます。これらは、故人が亡くなってから1週間や1ヶ月といった節目に、教会に親族や友人が集まり、牧師や神父と祈りを捧げたり茶話会を行ったりするものです。
キリスト教は、「死後は天に召される=喜ばしいこと」という考え方が基本です。そのため、仏教的な「お悔やみ申し上げます」といった言葉はマナー違反とされ、故人の思い出話をするのが好ましいと考えられています。

5. 年忌法要を行う際は親族と相談しよう

年忌法要は、亡くなった人の冥福を祈るため、一周忌、三回忌、七回忌…と決められた年の命日に行います。一周忌は亡くなってから1年後ですが、三回忌は2年後、七回忌は6年後であるため、年の数え方には十分注意しましょう。
年忌法要は一般的に三十三回忌で弔い上げとなりますが、宗派や家庭によって五十回忌や百回忌を行うこともあります。
しかし、昨今では法要の回数を減らし小規模化する傾向があり、七回忌以降は省略するケースも少なくありません。
法要の回数や規模に目安はあるものの、家庭によって状況はそれぞれであるため、あらかじめ親族と相談して早めに準備をしておきましょう。