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【最新お墓事情】スマホで簡単お墓参り。ネット霊園とは?

【最新お墓事情】スマホで簡単お墓参り。ネット霊園とは?

新型コロナウイルスの影響により、外出を控える人が増えています。そんな中、お墓参りの形も少し変わってきたようです。今や生活の中にスマートフォンの存在が欠かせなくなっていますが、20代、30代では90%以上の人がスマートフォンを利用し、60代でも44.6%の人が利用しています。(総務省平成30年度版情報通信白書)
今回はこうしたスマートフォンの普及を背景に、スマートフォンで簡単にお墓参りができると注目を集めているネット霊園について紹介いたします。

1. ネット霊園(インターネット墓、バーチャル墓)とは?

ネット霊園とは、インターネット上にお墓を作り、そこに自分の情報を登録しておくことができるサービスで、海外ではすでに一般的になっています。
ネット墓には大まかに分けると2種類あります。
1つは実際にある従来のお墓にWebカメラを設置し、いつでもインターネット経由で参拝することができるサービスです。ライブカメラで墓地や納骨堂の様子を一定時間置きに見ることができます。お墓が遠方にあってなかなかお墓参りに行けない人や、高齢で出歩くことができない人など、パソコンやスマートフォンで簡単にお墓参りができるのでとても便利です。
そしてもう1つは実際には存在せず、インターネット上にバーチャルに作られたお墓です。
後者は、ネット霊園と呼ばれるサイトにお墓が1つ1つ登録されています。1つのお墓ごとにページを作成できるので、故人の写真やプロフィールなど、多くの情報を一緒に登録することができます。データはネット霊園上のお墓に登録する形になり、訪れた人は画面上のお墓にお花や線香を供えすることができます。
また、ペット向けのネット霊園も数多く存在します。ペットだけでなく、水子を同じお墓に入れることもできるようです。

2. アンケート調査

経済産業省公認団体「全国石製品協同組合が実施した「インターネットでお墓参りが出来るサービスに関するアンケート調査」によると、インターネットでお墓参りを”利用したい”と答えた人は21%でした。一方、利用したくないと答えた方は55.5%と半数以上の結果になりました。
男女別でみると、男性より女性の方が、 “利用したい”と答えた人が各年代で高い結果となりました。年代別では30代が最も高く、年齢が上がれば上がるほどインターネットでお墓参りすることに否定的なことがわかりました。

3. ネット霊園のメリット

1.お墓が遠方にあっても墓参りが簡単にできる
先祖代々の墓は地元にあっても、転勤や結婚などで遠方に住んでいたり、海外に移住している人など、なかなかお墓参りに行けない人にとって、パソコンやスマートフォンで簡単にお墓参りができるのは大きなメリットです。また、高齢になって外出が難しくなったり車いすの人にとっても、移動せず自宅で供養することができるのも人気の理由です。

2.お墓がなくても供養することができる
最近ではお墓を持たなくてもいい、という考える人が増えてきました。そのため、散骨や永代供養などで実際の墓を持っていない人、また金銭的な問題からお墓を建てられない人などにとって、ネット霊園は供養する場を提供してくれます。
ネット上にある画像や情報に対し、手を合わせてお参りすることができます。

3.費用が安い
実際にお墓を建てるには170万程度かかり、年間の維持費は10000円~20000円です。一方ネット霊園では各社差はありますが、登録料で約5000円程度、年間の維持費で2000円~3000円程度ですみます。そのため金銭的な負担が少ないというメリットがあります。

4. ネット霊園のデメリット

1.お墓参りの体験をすることができない
ネット霊園ではインターネット上でお花やお線香をお供えしたり、焼香をしたりすることはできます。
しかしながら、それらは結局バーチャルなので、実際にお墓を掃除したりお花をお供えしたりしながら手を合わせるということはできません。

2.ネット霊園をよく思わない人がいる
お墓には古いしきたりや伝統の考えが息づいています。また、自分だけの問題ではなく、家族、親族など多くの人が関わってくる問題です。自分がいいと思っていても、世の中には新しいお墓の形をよく思わない人もいるかもしれません。事前にしっかり話し合っておく方がいいでしょう。

3.セキュリティの問題
ネット霊園は最近始まったばかりのサービスです。そのため、セキュリティの問題やデータのバックアップなど、環境が万全とはいえません。運営会社など事前に確認をしておくことが必要です。

5. 葬儀や法事もデジタル化

新型コロナウイルスの影響により、法事や葬儀といった場での三密を防ぐため、全国の寺院や葬儀社が、YouTubeやZoomなどのアプリを用いた読経の配信を始めています。僧侶は事前に故人の俗名・戒名を聞き、希望のお経を読みます。それを音声データとして録音(録画)し、それを法要時に流すサービスです。申込者専用のURLにアクセスすると、読経が流れる仕組みで、URLを共有すれば、複数の人が離れた場所からでも故人を偲ぶことができるというもの。
このような新たなサービスが生まれる一方で、それを受け入れがたく感じる人も多いようです。
しかし、新型コロナウイルスと共に生きていかなくてはいけない今、これも一つの選択肢として少しずつ普及していくのではないでしょうか。

いかがでしたでしょうか?ネット霊園はまだまだ知らない人も多いサービスです。
しかし、今後は更なる技術の進歩によって、より現実的なお墓の体験ができるようになるかもしれません。