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樹木葬の合祀について

樹木葬の合祀について

みなさんが霊園や墓地に見学に行かれた際に、埋葬について「最後は合祀します」との説明を受けることが多いのではないのでしょうか。
樹木葬や納骨堂、もちろん一般墓でも、最後に「合祀」されるというワードがよく聞かれますが、本当に合祀についてよく理解できているのでしょうか?今回は合祀について説明いたします。

1. 合祀とは

「合祀」とは、遺骨を骨壺から取り出し、他の方と一緒に埋葬することです。「合葬」という言葉もありますが、基本的な意味は同じです。合祀とはもともとは日本の古い宗教である新道(しんとう)の言葉で、ある特定の神社に複数の神様をまつることでした。
一般的には、遺骨を土の中にそのまま入れるかたちが多いですが、布袋に移し替えて入れることもよくあります。

2. 合祀のはじまり

なぜ永代供養墓や樹木葬ではよく「合祀」をするのでしょうか?
樹木葬の始まりは、いわゆる「里山型樹木葬」という、墓地の許可を受けた山林に直接遺骨を埋葬するタイプの樹木葬といわれています。
申し込みが行われる度に、新しい樹木を植えるケースと、自生している樹木の周りに遺骨を埋葬する方法があります。つまり日本で最初の樹木葬とは、木の下に埋葬され眠り、やがて自然に還る、つまり大地に還るという最も自然回帰に近いものでした。
よく「最期は土に還りたい」と言いますが、日本人は元来、「自然回帰」の願望が強い民族のようです。
神道においても、八百万の神(やおよろずのかみ)とは、「森羅万象」つまり自然そのものを神格化した存在であり、また信仰の対象です。「土に還る」とは、神々の宿る自然に抱かれ眠るという願望がかたちになったともいえるかもしれません。

3. 合祀のメリット

合祀のメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

・一般のお墓より費用が安い
合祀の最大のメリットは、他のお墓よりも費用が安くなるという点です。合祀の場合、新たに墓石を用意する必要はありませんし、永代供養料や管理費がかからないところがほとんどです。そのため、安いところでは3万円~10万円程度が相場となっています。ただし、一人ひとりに費用がかかってくるため、人数が多いと費用は高くなってしまいます。

・遺骨の管理を委託できる
通常お墓は自分で清掃を行ったり、法要を行ったりしなくてはなりません。しかし合祀であれば墓地管理者に管理・供養を委託できるため手間がかかりません。

・宗旨宗派を問わない
寺院などのお墓に入る場合は、檀家に入る必要があったりしますが、ほとんどの合祀の場合、宗旨宗派を問わずどなたでも利用することが可能です。近年は特に宗教的な信仰心が薄れており、時代に合っているといえるでしょう。

4. 合祀のデメリット

・後から遺骨を取り出すことができない
合祀をする際は、遺骨を骨壺から取り出し、他の人の遺骨と一緒に土に埋められます。そのため、一度遺骨を埋葬した後は取り出すことがはできません。合祀した後に、「きちんとしたお墓を建てたい」と思っても遺骨の返却はできないので、事前によく検討しておくことが必要です。

・親族とトラブルになる
お墓の問題は自分だけのことでなく、家族や親族の気持ちも大切です。親族の中には合祀についてあまりよく思わない人がいるかもしれませんので、後からトラブルにならないように事前によく話し合っておくことが必要です。

・供養に物足りなさを感じる
合祀をするとお墓という明確なものがないため、「いきなり土に還ると、かたちがなくなってしまうようでなんだか寂しい」「お参りするときに拝む相手がないとお参りしている気がしない」、と感じる人も多いようです。霊園によっては年に数回お坊さんがお経を読んでくれる合同供養を行うところもありますが、まったく供養を行わないところもあります。事前によく調べておき、自分の気持ちが納得するかよく検討することが大切です。

経済的な理由や子供に負担をかけたくない、などの理由からニーズが高まっている合祀ですが、霊園によってその仕組みや内容はさまざまです。そのため、必ず見学に行き、いろいろと質問するようにしましょう。できれば家族と一緒に見学し、よく話し合っておくことをおすすめします。