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樹木葬のお墓参りについて解説。お供えや献花・線香など、注意ポイントを紹介

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樹木葬は一般的なお墓と異なるスタイルであるため、お墓参りの方法も違うかも…と心配する方もいるでしょう。樹木葬には「里山型」と「公園型」の2種類があります。今回は、それぞれの樹木葬におけるお墓参りの方法と、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。さらに、樹木葬の埋葬方法によって異なるお墓参りの方法についても詳しく見ていきましょう。

樹木葬のお墓参りのタイミング

樹木葬のお墓参りのタイミング

樹木葬のお墓参りのタイミングは、一般墓と同様、命日やお盆、お彼岸などです。「命日」は故人が亡くなった年月日を指し、年に1回の亡くなった月日が一致する日を「祥月命日(しょうつきめいにち)」、毎月亡くなった日にちと同じ日を「月命日(つきめいにち)」といいます。

地域によって7月中旬と8月中旬に時期が分かれるお盆には、故人がこの世に帰ってくるとされています。お彼岸は春と秋の2回あり、お彼岸の期間中に行う仏事を「彼岸会」といいます。秋のお彼岸は秋分の日を中心とした7日間、春のお彼岸は春分の日を中心とした7日間で行われます。

これらのタイミングでお墓参りを行いますが、加えて樹木葬の霊園によっては合同法要が行われることもあります。合同法要では、樹木葬の利用者が集まり、故人を偲ぶために僧侶による読経が行われます。合同法要の開催時期は霊園によって異なりますが、年に一度行われるのが一般的です。

お参りの目的は、故人が成仏でき、あの世でも安心して暮らせるように故人の冥福を祈ることです。また、ご先祖様に近況を報告する目的もあります。そのためにお墓をきれいに掃除し、浄水やお供え物を捧げ、手を合わせます。自分が今生きているのは、ご先祖様から受け継がれた命があるからこそ。お墓参りはご先祖様を供養するだけでなく、自分自身と向き合う良い機会になるでしょう。

樹木葬のお墓参りの方法

樹木葬のお墓参りの方法

樹木葬は大きく分けて「里山型」と「公園型」の2つがあります。お墓参りのポイントがそれぞれ異なりますので、2つのタイプ別に紹介していきます。

里山型樹木葬のお墓参り

里山型樹木葬は、市街地から離れた山や森などの里山に設けられ、特定の区画に樹木を植えて遺骨を埋葬する方法です。里山型樹木葬のお墓参りの際には、以下のポイントに注意しましょう。

・事前に管理者に連絡しておく
里山はとても広く整備も必要なため、各自が自由に行ってしまうと管理者が対応できなくなります。霊園によっては、管理者の送迎が必要になることもあります。また、お参りが可能な時期(季節)や時間帯が制限されている霊園もあるため、事前に管理者にお墓参りの日時を連絡し、確認を取るようにします。

・天候や時間に注意
お墓参りの当日は、天候や時間にも配慮が必要です。山道を上っていくことが多いため、天候が悪いと足元や視界が悪くなり危険です。さらに、山の中は日没前から周囲が暗くなることもあります。お参りの時間は、午前中から遅くても15時くらいまでには済ませるようにしましょう。

・歩きやすい服装で
歩きやすく汚れてもいい服装で、靴はスニーカーや登山靴が望ましいでしょう。山道を歩くため、しっかり水分補給をして疲れたら休憩を取るようにします。

・お供えについて
里山では火気厳禁のため、一般的なお墓参りのように線香やろうそくをお供えすることができません。また、お花をお供えする場合は、花瓶などの使用ができないため直接土の上に置くことになります。

公園型樹木葬のお墓参り

公園型樹木葬は霊園や寺院の中にあり、樹木や草花が植えられた区画に遺骨を埋葬する方法です。比較的都心にあり、アクセスしやすいので便利です。

お墓参りができる時間は霊園によって異なりますが、基本的には霊園の開園時間内であれば自由にお墓参りができます。一般的なお墓と同様に、焼香台や献花台が設けられているところも多く、線香などの火を使用できる場所もあります。ただし、お供え物を置けない場合もあるため、事前に確認しておくと良いでしょう。

タイプごとの樹木葬のメリット・デメリット

タイプごとの樹木葬のメリット・デメリット

先述のとおり、樹木葬には「里山型樹木葬」と「公園型樹木葬」の2つのタイプがあります。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

里山型樹木葬のメリット・デメリット

里山型樹木葬のメリットは、お墓の維持管理や供養を霊園や寺院が行ってくれるため、承継の必要がないことです。一般のお墓に比べて価格が安いことや、宗教・宗旨・宗派を問わない場合が多いのも大きなメリットです。また、樹木葬のような自然葬には散骨もありますが、散骨と比べてお墓参りの対象がはっきりしている点もメリットと言えます。さらに、里山を樹木葬地として活用することで、樹木が守られることが里山の環境保全や再生につながるとも言われています。

一方、デメリットとして挙げられるのは、お墓参りが大変であることです。都心から離れた里山に位置しているためアクセスが悪く、場所によっては軽い登山が必要になることもあります。そのため、年齢を重ねるにつれて体力的にお墓参りが厳しくなることも考えられます。

また、線香やろうそくをお供えすることができないため、一般のお墓と同様のお墓参りができない点もデメリットと言えるでしょう。

公園型樹木葬のメリット・デメリット

公園型樹木葬のメリットには、里山型樹木葬と共通する部分があります。お墓の維持管理や供養を霊園や寺院が行ってくれるため、承継の必要がなく、一般のお墓に比べて価格が安いこと、宗教・宗旨・宗派を問わない場合が多いこと、散骨と比べてお墓参りの対象がはっきりしていることが共通するメリットです。

公園型樹木葬特有のメリットとしては、自然に囲まれながらも比較的都心に近くアクセスしやすい場所にあるため、お参りがしやすいことが挙げられます。また、線香やお花のお供えも可能です。

デメリットとしては、立地が良いため里山型に比べて費用が高くなることが挙げられます。

樹木葬の埋葬方法によって異なるお墓参り

樹木葬の埋葬方法によって異なるお墓参り

樹木葬には「合祀埋葬」「集合埋葬」「個別埋葬」といった埋葬方法の違いがあり、それに伴いお墓参りの方法にも違いが生じます。ここでは、樹木葬の埋葬方法によって異なるお墓参りの方法を紹介します。

合祀埋葬

合祀埋葬とは、一つの区画に複数人分の遺骨を一緒に埋葬する方法です。樹木葬の中でもっとも費用が抑えられる埋葬方法ですが、個別の墓標を持たないため、シンボルツリーに向かって手を合わせることが一般的です。個別にプレートが設置されている場合は、そのプレートに向かって手を合わせることも可能です。多くの場合、共有の参拝スペースが設けられており、霊園のルールに従って線香やお花をお供えします。

合祀埋葬では他の方の遺骨と区別がつかなくなるため、後から遺骨を取り出すことはできません。一般墓から樹木葬(埋葬方法問わず)への改葬は可能ですが、合祀型の樹木葬から一般墓への改葬はできない点に注意が必要です。

集合埋葬

集合型埋葬は、一つの区画に複数人分の遺骨を埋葬しますが、骨壺や骨袋を用いて遺骨を区別する埋葬方法です。合祀型埋葬と同様に、一本のシンボルツリーが墓標となり、シンボルツリーに向かって手を合わせるか、個別のプレートがあればそのプレートに向かって手を合わせます。霊園のルールに従って共有の参拝スペースを使用するため、お墓参りのシーズンには混雑することも予想されます。

個別埋葬

個別埋葬は、個別の区画に遺骨を埋葬し、それぞれに樹木や草花の墓標を持つ埋葬方法です。個人で契約するプランや夫婦で契約するプラン、家族3~5人やペットと一緒に入れるプランなどがあります。個別区画にそれぞれの墓標があるため、基本的には一般墓と変わらないお墓参りが可能です。

ルールやマナーを確認して、樹木葬のお墓参りに行きましょう

ルールやマナーを確認して、樹木葬のお墓参りに行きましょう

樹木葬は墓地や霊園によってルールやマナーがさまざまです。お墓を購入する際は事前に見学し、お墓参りの方法についても確認しておくことが大切です。お墓参りは特定の時にしか行えないものではありません。故人と向き合いたいときや故人に会いたいと思ったときなど、気持ちの向くままに何度でも訪れて手を合わせることをおすすめします。