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2023.11.16

樹木葬

ペットの樹木葬を自宅で行う方法。注意点やメリット・デメリットも解説

ペットの樹木葬を自宅で行う方法。注意点やメリット・デメリットも解説

愛するペットを亡くした方の中には、「できるだけ身近に置いて供養したい」「自宅でペットの樹木葬をしたい」と考える方もいらっしゃいます。今回は、自宅でペットの樹木葬を行う方法や注意点、メリット・デメリットをご紹介します。自宅での樹木葬は、環境面に加えて長期的なライフプランも加味して適切かどうかを判断する必要があります。注意点やデメリットを踏まえて、ぜひ慎重に検討してくださいね。

自宅でペットの樹木葬は可能

自宅でペットの樹木葬は可能

自宅でペットの樹木葬を行うことは、法律上は問題ありません。墓地や火葬場などの遺骨や遺体の処理などについて定めた墓地埋葬法が適用されるのは人間のみ。亡くなったペットは、法律上「廃棄物」に当たります。他人の私有地や公園などの公共の土地に埋葬すると、不法投棄として法律に抵触する恐れがありますので、十分に注意しましょう。

また、自分の土地に埋葬したとしても、近隣からネガティブに捉えられてトラブルになる可能性もあります。自宅でのペットの樹木葬は、周囲に十分に配慮したうえで進めてください。

自宅でペットの樹木葬を行う方法

自宅でペットの樹木葬を行う方法

自宅でペットの樹木葬を行うには、庭に埋葬する方法と市販の樹木葬キットを利用する方法があります。ご自宅の環境などに応じて最適な方法を選んでください。

庭に埋葬する

自宅の庭にペットを埋葬する手順を見ていきましょう。

穴を深く掘る

ペットを土葬する場合、埋葬する場所にできるだけ深い穴を掘ります。穴が浅いと、ほかの動物に掘り返されたり、異臭の原因になってしまったりする可能性もあります。穴の深さは埋める遺体や遺骨の5〜10倍程度、もしくは1〜2m程度の深さを目安にしてください。火葬または粉骨してから埋葬する場合は、30cm程度の深さを目安にするとよいでしょう。雨風に晒されないよう、囲いや覆いなどで対策しておくのがおすすめです。

腐食しやすい布を敷く

遺骨ではなく遺体を埋葬する場合、腐食・分解を促進するために穴の底に布を敷きます。合成繊維ではなく、綿などの天然素材の布を選んでください。布以外に、段ボールや消臭効果のある石灰を敷いても構いません。ペットの首輪など、土に還りにくい副葬品を埋葬するのは避けるようにしましょう。

埋めた場所に土を盛る

土中に埋葬したあとのペットが土に還ると、土の中に空洞ができて地面が沈んでしまう場合があります。埋葬した地面を平らにするのではなく、地面が沈むことを考慮して30cmは土を盛るようにしてください。また、後々地面が沈んできた際に土をかぶせることを考慮して、埋葬場所を選ぶとよいでしょう。

樹木を植える

すでに庭にある樹木の傍へ埋葬するか、埋葬した上に新たにシンボルツリーを植えます。種を蒔く場合、遺体が樹木の成長を妨げる可能性があるため、遺体の真上には蒔かないようにしてください。特に、遺骨ではなく遺体を埋葬する場合、土に還るまでに数年〜数十年かかるので、埋葬した位置からずらして種を蒔くようにしましょう。

樹木葬キットを利用する

市販のペットの樹木葬キットを利用する方法もあります。火葬後の遺骨や遺灰を収める容器とシンボルツリーがセットになっている商品が一般的で、部屋に飾るタイプやプランターや庭に埋めるタイプがあります。火葬や遺骨を粉骨する必要はありますが、土を掘ったり埋めたりする手間を省きたい方は、市販のキットを検討してもよいでしょう。

自宅でペットの樹木葬を行う場合の注意点

自宅でペットの樹木葬を行う場合の注意点

自宅でペットの樹木葬を行う際に、思わぬトラブルを招かないためのポイントや注意点をご紹介します。

公共の土地、他人の私有地でないことを確認

先に紹介した通り、他人の私有地や公園などの公共の土地に埋葬すると、不法投棄として法律に抵触する恐れがあります。自分の私有地であっても、隣の土地との境界が曖昧な場所は埋葬場所として選ばないほうがよいでしょう。

埋葬に適した場所を選ぶ

以下の5つを参考に埋葬場所を選びましょう。「土に還しやすい」「近隣トラブルを防ぐ」観点から、気をつけておきたいポイントとなります。

 ・日当たりや風通しがよいこと
 ・水溜まりができず水はけがよいこと
 ・土に湿度を含んでいること
 ・人に踏まれない場所
 ・人目に触れにくい場所

異臭や虫害トラブルに留意する

遺体をそのまま埋葬すると、異臭や虫害・獣害トラブルのリスクは高まります。そういったリスクを避けるためにも、火葬・粉骨してから埋葬することをおすすめします。火葬費用の相場は、ペットの大きさによって1万円〜10万円程度。火葬会社に粉骨を依頼する場合の費用は、1万円程度が目安となります。

育てやすい樹木や花を選ぶ

せっかく植えた樹木が枯れてしまうと、ペットの姿と重ね合わせて悲しい思いをしてしまうかもしれません。植栽に慣れていない方や自信のない方は、もともとある樹木の傍へ埋葬するのがおすすめです。新たに植栽を行う場合は、園芸店などに相談して育てやすい樹木や花を選びましょう。

住宅地ではお参りや線香を控える

庭にペットを埋葬していることについて、近隣の中にはネガティブに捉える方がいるかもしれません。近隣トラブルを避けるためにも、人目につく場所でのお参りは避けた方がよいでしょう。また、煙や匂いが周辺に漏れますので、線香の使用も控えることをおすすめします。

自宅でペットの樹木葬を行うメリット・デメリット

自宅でペットの樹木葬を行うメリット・デメリット

自宅でペットの樹木葬を行う場合のメリット・デメリットを確認しておきましょう。

自宅での樹木葬のメリット

愛するペットを失うことは、飼い主にとって耐えがたい悲しみでしょう。自宅で樹木葬を行うことでペットの存在を身近に感じられ、ペットロスを乗り越えていく支えになるかもしれません。また、少しずつ成長していくシンボルツリーがペットの姿と重なって、心の傷を癒す助けになることもあるでしょう。物理的なメリットとしては、ペット霊園にいく手間がなく小まめにお墓のケアができる点が挙げられます。

自宅での樹木葬のデメリット

自宅の引越しや土地の売却を行う場合は、トラブル防止のために庭にペットのお墓があることを説明する必要があるでしょう。買い手の心情面を考えると、お墓の存在がネガティブに捉えられてしまう恐れは十分にあります。引越しや売却の可能性がある方は、自宅での樹木葬は避けるのが無難です。

また、お墓を管理するのが自分たちだけのため、いずれは供養する人がいなくなってしまう点にも考慮が必要。環境面に加えて長期的なライフプランも加味して、自宅での樹木葬が適切かどうかを判断してください。

自宅でのペットの樹木葬は、注意点やデメリットを踏まえて慎重に検討を

自宅でのペットの樹木葬は、注意点やデメリットを踏まえて慎重に検討を

自宅でペットの樹木葬を行うことは可能です。ただし、近隣トラブルや異臭・虫害などの問題が起こるリスクがありますので、ご紹介した手順や注意点を参考にていねいに執り行ってください。

近年は、ペットを自宅の庭に埋葬する方は減少傾向にあります。要因としては、マンションが増えていることに加え、ペットの供養ができる施設が増えてきている点が挙げられます。自宅での埋葬・維持管理が難しそうな方は、無理せずにペットの供養ができる霊園や寺院の利用を検討してくださいね。