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2023.08.24

供養

お盆のお墓参りが雨ならどうする?お墓参りに行ってはいけない日とは

お盆のお墓参りが雨ならどうする?お墓参りに行ってはいけない日とは

お盆はお墓参りのシーズン。しかし、最近は夏場に大雨が降る頻度が増え、雨の中のお墓参りに難儀される方も多いのではないでしょうか。日本では古くから「雨の日はお墓参りに行ってはいけない」とされています。
今回の記事では、雨の日にお墓参りがNGとされる理由や、雨の日のお墓参りの注意点について解説します。また、雨の日以外でお墓参りに不向きとされるタイミングをご紹介しますので、ぜひご覧ください。



1.雨の日のお墓参りがダメといわれる理由

雨の日のお墓参りがダメといわれる理由

雨の日にお墓参りに行ってはいけないとされるのは、災難を避けるための戒めの名残であり、現代ではあまり気にする必要はありません。そもそもなぜ、雨の日のお墓参りがダメといわれるようになったのか、その理由を見ていきましょう。

土葬による伝染病を懸念した名残

現代の日本ではほぼ火葬ですが、昭和初期までは土葬が主流でした。土葬の時代、雨が降ると地中から伝染病の細菌などが染み出し、感染の恐れがあると考えられていたのです。また、雨の日は死臭が漂って衛生的でないことからも、お墓参りが避けられるようになりました。

雨の日は縁起が悪いという陰陽思想

現代でも日本の生活に深く根付いている陰陽思想。たとえば、カレンダーの大安・仏滅、おせち料理に登場する黒・赤・黄などの5色の食材、神社やお寺で見かける5色の幕も、陰陽思想に由来しています。陰陽思想では、晴れの日が「陽の気」であるのに対し、雨の日は「陰の気」であり縁起が悪いとされ、お墓参りが避けられるようになったのです。

足元が悪く転ぶ危険を避けるため

昔の墓地は現代のように整備されておらず、雨で滑りやすかったり道が崩れたりということもあったでしょう。さらに、視界が悪く転倒の危険が増すことも考えられます。悪天候でのお墓参りで怪我などしないよう、雨の日のお墓参りを戒めたという説もあります。現代の整備された墓地ではあまり神経質になる必要はありませんが、雨で足元が滑りやすい点には十分注意しましょう。



2. 雨の日のお墓参りのメリット

雨の日のお墓参りのメリット

雨の日のお墓参りにはメリットもあります。雨の日にお墓参りに行かざるを得ない場合、ポジティブな気持ちで臨めるようメリットも知っておきましょう。

ご先祖さまが歓迎しているサインといわれる

「お墓参りで雨が降るのは、ご先祖さまが歓迎しているサイン」ともいわれます。これは、神社に参拝した際、神様が歓迎のサインとして降らせる「禊の雨」に由来していると考えられます。せっかくのお墓参りが雨の日であっても、歓迎のサインと捉えてポジティブにご先祖さまと向き合ってみてはいかがでしょうか。ただし、安全に支障をきたすような天候の場合は、無理せずお墓参りを見合わせてくださいね。

墓石が濡れて汚れが落ちやすく掃除しやすい

雨の日のお墓参りは、「いつもより念入りに掃除するチャンス」と捉えるのも1つです。墓石の掃除は水洗いが基本ですが、雨の日は墓石が濡れているため、汚れを落としやすいメリットがあります。墓石は傷つきやすいため、金属などの硬いタワシは使用しないでください。柔らかいスポンジや布で優しく擦りましょう。



3. 雨の日のお墓参りの注意点

雨の日であってもお墓参りの基本的な流れは同じですが、特に雨の日に注意したいポイントについてご紹介します。

雨の日のお墓参りの注意点

動きやすい服装・レインコートを着用する

複数人でお墓参りに行く際や、参道でほかの参拝者とすれ違う際など、傘があると邪魔になったりぶつかったりすることがあります。また、傘をさしながらでは掃除もしづらいため、レインコートを着用するのがよいでしょう。レインコートを着用すれば、掃除で衣服が汚れるのを防ぐこともできます。また、足元が悪くなっているため、足捌きのよい動きやすい服装を心がけましょう。

足元が悪いので滑りにくい靴を履く

お墓のある場所は、坂道や階段、細い参道など足元が悪く滑りやすいスポットがたくさん。とにかく、滑りにくい靴選びを意識しましょう。靴底にしっかり凸凹があり、グリップ力の高いゴム製のソールがおすすめです。最近では、ブラックフォーマルにも合う滑りにくい靴も市販されていますので、準備しておくとよいでしょう。

線香は供える

仏教では「故人は線香の香りを召し上がる」という考え方で、線香を供えることは大切なご供養です。雨で火がすぐに消えてしまっても構いませんので、必ず線香を供えましょう。お参りが終わったら、線香の火が消えていることを確認し、燃え残った線香を持ち帰ります。せっかく掃除したお墓を汚さないよう、線香の灰もキレイに片付けてくださいね。

雨に強い花を供える

お供えする花は、雨に強いものを選ぶとよいでしょう。たとえば、紫陽花や菖蒲、アガパンサス、カーネーションなど。梅雨の時期に咲く花には、比較的雨に強いものが多いです。また、お墓に造花を供えても問題はありません。最近は、お墓用に作られた、リアルでサビ予防処理のされた造花が市販されています。生花をお供えするのが難しい時には、造花に頼るのも1つ。命日など節目のタイミングには、ぜひ故人の好きだった生花をお供えしてくださいね。



4. お墓参りに行ってはいけない日とは

雨の日以外にも、日本では古くからお墓参りに行ってはいけないとされるタイミングがあります。お墓参りに行っては行けない日と、その理由を見てみましょう。

お墓参りに行ってはいけない日とは

仏滅・友引・年末を避ける理由

陰陽思想では、仏滅は「何をするにしても凶」、友引は「友が故人に引かれてしまう」とされ、縁起の悪い日と考えられています。そのため、仏滅や友引には、お墓参りだけでなく行事を避ける習慣が根付いているのです。

また、年末の29日と31日もお墓参りを避けるべきとされています。29日は「二重苦」と読めるため、31日は大晦日に飾る「一夜飾り」がお通夜を連想するため、いずれも縁起が悪い日とされているからです。一方で、江戸時代には29日に年末の大掃除をする習慣があり、31日は寺社が新年の準備で忙しいため、29日と31日のお墓参りを避けるようになったという説も。いずれにしても、現代においてはそこまで神経質になる必要はなく、ご自身や家族の都合を優先しても問題ありません。

お墓参りは午前中に。夕方以降を避ける理由

夕方のお墓参りは避けるべきとされるのは、夕方の逢魔時(おうまがとき)に魑魅魍魎が動き出すという伝承が由来です。本来の主旨は、足元が見えにくく危険な夕方のお墓参りを戒めるためとされています。安全にお墓参りができるのであれば、時間帯は気にしなくても問題ありません。

5. 雨の日のお墓参りはNGではない。ただし十分な備えを

雨の日のお墓参りはNGではない。ただし十分な備えを

雨の日のお墓参りに行っては行けないとされるのは、「縁起が悪い」という俗信や、災難を避けるための古い戒めに由来しています。現代では、雨の日のお墓参りをNGとする科学的根拠はありません。ご自身や家族の都合を優先して、お墓参りに行く日を決めましょう。ただし、雨の日の墓地は滑りやすくなっていますので、安全には十分に配慮した上でお墓参りに行ってくださいね。