松戸家

  • 0120-980-015
  • 0120-980-015
  • 営業時間:9:00~17:00 ※定休日:火曜日
  • 営業時間:9:00~17:00
    ※定休日:火曜日

未来のお墓研究所未来のお墓研究所

未来のお墓研究所

2023.12.21

健康長寿

【長寿祝い】これだけは知っておきたい、「長寿祝い」の名前と由来

【長寿祝い】これだけは知っておきたい、「長寿祝い」の名前と由来

人生の節目となる年齢を迎えた方に、長生きへの感謝と喜びを込めて行われる長寿のお祝い。参賀(さんが)、賀の祝い、賀寿(がじゅ)と呼ばれることもあります。

長寿祝いは日本各地にみられる慣習ですが、お祝いのしかたは地方によってさまざまです。なかには長寿の節目の年を厄年と捉えて厄払いするところや、「お祝いするとそれ以上長生きできなくなる」という考え方から、お祝いしないところもあるようです。

では、そもそも長生きを寿ぐ風習はいつ頃から始まったのでしょうか。
平安時代、中国の儒教の敬老思想が貴族の間に伝わり、中世にかけて日本各地に広まっていったといわれています。
江戸時代になると、干支の流行や粋な考え方から、「還暦」は人生における大きな行事のひとつとして定着しました。今でも「還暦」は多くの人が耳にしたことがあるのではないでしょうか。

さて、長寿祝いには、「還暦」のほかにもさまざまな節目の年齢があります。それぞれ深い意味や漢字に由来する呼び名があるので、今回はそれを紐解いていきましょう。

「長寿祝い」の節目の年齢はいつ!?

昔は数え年で40歳を初老といい、10年ごとにお祝いをしていました。平均寿命が伸びた現代では、40歳はまだまだ中堅、働き盛りですね。
今では40歳や50歳でのお祝いはせず、60歳以降の節目の年齢をお祝いするのが一般的です。

〈節目となる年齢〉
還暦(かんれき)・・・・・・60歳(満年齢)(数え年61歳)
古稀(こき)・・・・・・70歳
喜寿(きじゅ)・・・・・・77歳
傘寿(さんじゅ)・・・・・・80歳
米寿(べいじゅ)・・・・・・88歳
卒寿(そつじゅ)・・・・・・90歳
白寿(はくじゅ)・・・・・・99歳
百寿(ひゃくじゅ)・・・・・・100歳
大還暦(だいかんれき)・・・・・・119歳(満年齢)(数え年120歳)

お祝いする年齢は、昔は数え年が一般的でしたが、1873年(明治6年)2月5日の「太政官布告第36号(年齡計算方ヲ定ム)」により年齢計算が規定されました。しかし地域によってさまざまな慣習があり、今では数え年、満年齢のいずれでも差し支えないとされています。

では、それぞれの由来を見ていきましょう。

「長寿祝い」の名前と由来

●還暦(かんれき)・・・・・・60歳(満年齢)(数え年61歳)
干支(十干と十二支)の組み合わせが60年で一巡し、数え年の61歳は生まれた年と同じ干支に返ることから「還暦」といわれています。「赤ちゃんに還る」という意味もあり、赤を基調にしたお祝いをする習わしがあります。また、六つの「十」と一つの「一」から成る「華」と、物事のはじまりを意味する「甲」の組み合わせから「華甲(かこう)」と呼ばれることもあります。

●古稀(こき)・・・・・・70歳
70歳を表す「古稀」は、唐王朝の詩人、杜甫(とほ)の詠んだ漢詩の一節「人生七十、古来稀(まれ)なり」に由来するといわれています。ゆかりの色は紫色。聖徳太子が制定した「冠位十二階」の最上位が紫色だったことから高貴な色として広まり、長寿のお祝いにも用いられるようになりました。

●喜寿(きじゅ)・・・・・・77歳
「喜」の草書体は「㐂」で、これが七十七に読めることから、77歳には「喜」の字が当てられています。「寿」には長命という意味もあります。喜寿のお祝いは、室町時代の末期ごろから行われるようになりました。ゆかりの色は、紫色と黄色です。

●傘寿(さんじゅ)・・・・・・80歳
「傘」の略字である「仐」が八十と読めることから、80歳が「傘寿」と呼ばれるようになりました。ゆかりの色は、金色がかった明るい茶色である金茶色。陰陽五行の「土」(=黄色)に通じ、万物を育成・保護する性質を表すともいわれています。黄色や紫色が使われることもあります。

●米寿(べいじゅ)・・・・・・88歳
「米寿(88歳)」は、「米」の字が「八十八」を組み合わせた形であることに由来します。米(よね)の祝いともいいます。古くから「八」は、末広がりで縁起が良いとされています。江戸時代以降、親類縁者を招き、祝うようになりました。ゆかりの色は金茶色、金色、黄色です。

●卒寿(そつじゅ)・・・・・・90歳
「卒」の略字である「卆」が九十と読めることから、90歳を「卒寿」と呼ぶようになりました。また「鳩」の偏が九で、音読みも「きゅう」であることから、「鳩寿(きゅうじゅ)」ともいわれます。ゆかりの色は白です。

●白寿(はくじゅ)・・・・・・99歳
「百」から「一」を取ると「白」になることから、99歳は「白寿」と呼ばれます。ゆかりの色は白色。なお、「九十九」は「つくも」とも読み、次が百であることを意味する「次百(つぐもも)」に由来するといわれています。

●百寿(ひゃくじゅ)・・・・・・100歳
「百寿」と書いて「ももじゅ」と読むこともあります。1世紀を表す「紀」を用いて、「紀寿」ともいわれます。ゆかりの色は白色です。

●大還暦(だいかんれき)・・・・・・119歳(満年齢)(数え年120歳)
還暦で一巡した60種類の干支の歳を更に二巡したお祝いで、「大還暦」と呼ばれます。なお、日本国内の最高齢は119歳の女性の方だそうです(2023年12月現在)。100歳を超えてからのお祝いの節目にゆかりの色は定められていません。

長寿祝いにふさわしい贈り物とは?

長寿のお祝いは家族や親しい友人で食事会を開いたり、旅行に出かけたりすることが一般的ですが、何か贈り物を考えている方も多いのではないでしょうか。

たとえば「還暦」なら、赤いちゃんちゃんこや頭巾を贈る習慣が知られていますが、最近では気力体力ともに「まだまだ元気」という方が多いと思います。
日常使いができるお皿や箸といった食器類、お酒、お花など、相手の好みや健康状態を考慮しつつ、ゆかりの色が使われているアイテムを選んでみてはいかがでしょうか。

ただし縁起が悪いもの、葬儀や仏事を想起させるものは避けたほうが無難です。
たとえば櫛は「苦」「死」をイメージさせ、櫛の歯が欠けるのは凶兆とされています。
お花を贈る場合も、供花でよく使われる菊は避けましょう。

また、カタログギフトもそれぞれ好きなものを自由に選べるという点で喜ばれるようです。
最近では「食」に関するカタログギフトが人気で、トップ5のうち4つが食事体験やお取り寄せ食材のカタログになっています。
いつもと違う、ハレの気分を味わってもらう良い機会になるのではないでしょうか。

いかがでしたか。
100歳を超えると、108歳(茶寿)、111歳(皇寿)、121歳(大還暦)・・・・・・と続きます。
健康長寿への感謝や願いを込めて、大切な方の節目の年を共にお祝いしたいものですね。

(参考)
日本大百科全書(ニッポニカ)
神社本庁 https://www.jinjahoncho.or.jp/
RING BELL「ギフトコンシェルジュ」 https://www.ringbell.co.jp/giftconcierge/2201
高島屋の賀寿祝い https://www.takashimaya.co.jp/shopping/gift/gaju/
世田谷「文の菓」 https://www.fuminoka.jp/