投稿日:2022年5月25日
#15 お彼岸について
お彼岸について。彼岸とは今我々が生きているこちら側の世界を此岸というのに対して、極楽浄土がある向こう側の世界を彼岸と言うんですね。
1年に2回太陽が真東から上がって真西に沈む日があるんですね。それが春彼岸の春分の日と秋彼岸の秋分の日ですね。
この日は昼と夜の長さが同じになることから、この世とあの世迷いと悟りが接する日としてご先祖様を偲び、今日の自分があることを感謝して、自分も彼岸に到達できるよう日頃の行いを反省する日なんですね。
昔は村人がみんなお寺様に集まって六波羅蜜の行を収めて日々の行いを編成していたようです。現代ではなかなかそういう風に出来ませんので、お墓参りをして墓前で先祖を偲び自分の行いを反省する習わしになっています。
六波羅蜜というとちょっと難しい言葉のようですが、彼岸に渡るという意味なんですね。そのためには6つの徳目を身につけなければならないんです。その徳目とは布施・持戒・忍辱・精進・禅定・知恵の6つです。
ですから、お彼岸にはお墓参りをして、ご先祖様を偲び、6つの徳目について反省をしましょうという千年も前から行われてきた日本独自の先祖供養の行事なんです。