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2025.02.27

供養

生前葬をするには?やり方・費用・準備の流れを徹底解説

生前葬をするには?やり方・費用・準備の流れを徹底解説

「生前葬」という言葉を聞いたことはありますか?近年、終活の一環として注目されており、「自分らしいお別れをしたい」「家族の負担を減らしたい」との考えから選ばれています。
本記事では、生前葬のメリット・デメリット、費用・開催の流れ・注意点まで詳しく解説します。あなたの人生をより豊かにするためのヒントとして、ぜひ最後までご覧ください。

生前葬とは

生前葬とは

生前葬とは、故人が亡くなった後に行う一般的な葬儀とは異なり、本人が生きているうちに自らの意志で執り行う葬儀やお別れの儀式のことです。近年、終活の一環として注目を集め、形式や内容を自由に決められることが特徴です。

通常の葬儀は遺族や関係者が故人を偲び、弔うためのものですが、生前葬は本人が主役となり、感謝の気持ちを伝えたり、親しい人と特別な時間を共有したりする場として設けられます。

参加者は家族や友人、仕事関係者などが一般的ですが、規模やスタイルに制約はなく、宗教儀式を省いたカジュアルな会食形式やパーティー形式なども見られます。

どういった場合に生前葬を行うのか

どういった場合に生前葬を行うのか

生前葬は、個人の意志で自由に開催できる葬儀ですが、開催する理由は人それぞれです。一般的に、以下のような目的で行われることが多いです。

1. 感謝の気持ちを伝えるため
・家族・友人・仕事仲間など、これまでお世話になった人に直接感謝を伝えたい。
・長年の付き合いのある人と、改めて関係を深めたい。

2. 人生の節目を祝うため
・還暦・喜寿・米寿などの節目に、自分の生き方を振り返る機会を持ちたい。
・人生の一区切りとして、大切な人と集まりたい。

3. 自分の葬儀を自分らしくしたい
・一般的な葬儀ではなく、自分の個性を活かしたオリジナルなスタイルを選びたい。
・宗教儀式を省き、自由な雰囲気で開催したい。

4. 死後の負担を軽減するため
・遺族に経済的・精神的な負担をかけたくない。
・事前に準備しておくことで、家族がスムーズに対応できるようにしたい。

5. 自分の人生を振り返るため
・これまでの歩みを振り返り、周囲の人と共有したい。
・これからの人生をどう過ごすか改めて考える機会にしたい。

6. お別れの場を設けるため
・病気などで余命が限られている場合、元気なうちにお別れをしておきたい。
・遠方の友人や親族と会う機会を作りたい。

7. 前向きな人生の締めくくりとして
・自分の人生を前向きに終えるために、明るく楽しい場を作りたい。
・笑顔で最後を迎えられるよう、自分で計画したい。

生前葬のやり方

生前葬のやり方

ここからは、生前葬を具体的にどのように進めていくのか、その方法をご紹介します。生前葬は形式や内容に決まりがなく、自由にカスタマイズできる点が特徴です。目的や希望に応じて、自分らしいスタイルを選びましょう。

ステップ 1:生前葬の目的を決める

生前葬を成功させるためには、まず 「なぜ生前葬を行うのか?」 を明確にすることが重要です。目的によって、開催のスタイルや進行内容が大きく変わります。

例えば、

感謝の気持ちを伝えたい → 親しい人を招いたアットホームな会食形式
自分の人生を振り返りたい → スピーチや思い出の映像を交えたセレモニー
家族の負担を軽減したい → 簡素で負担の少ないシンプルな会

このように、目的を明確にすることで生前葬の方向性が決まり、スムーズに準備を進められます。まずは、自分がどのような生前葬を望むのか、じっくり考えてみましょう。

ステップ 2:生前葬の形式を選ぶ

生前葬の目的が決まったら、次にどのような形式で行うかを選びましょう。代表的な形式には以下のようなものがあります。

宗教式(仏式・神式・キリスト教式など)
・従来の葬儀と同様に、僧侶や神職・牧師・神父などを招き、宗教的な儀式を執り行う。
・信仰を大切にしたい人に適した形式。

無宗教式(セレモニー形式)
・宗教儀式を行わず、スピーチや映像上映、音楽演奏などを取り入れた自由なスタイル。
・自分らしい形で思い出を振り返り、感謝の気持ちを伝えたい人向け。

パーティー形式・記念イベント型
・食事会やカジュアルなパーティーとして、友人や親族と楽しく過ごすスタイル。
・趣味や仕事に関する展示・発表会・思い出の映像を上映するイベントなども可能。

家族・親しい人だけの集まり
・家族やごく親しい友人だけを招いて、リラックスした雰囲気で行う小規模な生前葬。
・心のこもった温かい会にしたい人向け。

ステップ 3:生前葬の計画を立てる

生前葬の目的と形式が決まったら、具体的な計画を立てていきます。スムーズに進めるために、以下のポイントを押さえておきましょう。準備に不安がある場合は、専門の業者やプランナーに相談するのもおすすめです。

1. 開催時期と場所の決定
・開催時期:自身の誕生日や還暦・米寿などの節目に合わせるケースも多い。
・開催場所:自宅・レストラン・ホテルの宴会場・寺院・ホールなど、目的に合った会場を選ぶ。

2. 参加者のリストアップと招待状の作成
・誰を招待するか(家族のみ・友人・仕事関係者など)を決める。
・招待状の準備:手紙やメール・SNSなど、相手に合わせた方法で案内する。

3. プログラムの作成
・主な流れ:開会の挨拶・スピーチ・映像上映・食事・歓談など。
・演出の工夫:思い出の写真や映像を準備。参加者にメッセージをもらうのもおすすめ。

4. 進行役や演出の手配
・司会進行を依頼する(家族・友人・プロの司会者など)。
・BGMや映像演出、スピーチの内容を事前に準備する。

5. 仏教・宗教式の場合の手配
・僧侶や神職・牧師・神父などに依頼し、読経や祈りの儀式を行う場合は、日程や費用を確認する。
・宗教儀式に必要なもの(祭壇・供物・お布施など)を準備する。

ステップ 4:生前葬の実施

計画が整ったら、いよいよ 生前葬の実施 です。当日は、緊張せずリラックスしながら、自分らしい形で大切な人たちと特別な時間を過ごしましょう。

ここでは、生前葬当日の流れの一例をご紹介します。

1. 受付・参加者対応
・会場の設営や受付をスムーズに進めるため、進行役やスタッフを配置する。
・参加者が到着したら、簡単な挨拶やプログラムを案内。

2. 開会の挨拶
・自分自身や司会者から、開催の目的や感謝の言葉を伝える。
・宗教式の場合は、僧侶や神職の読経・祈りから開始する。

3. スピーチ・演出・歓談の時間
・家族や友人からのスピーチを取り入れることで、会全体に温かみが生まれる。
・自身の人生を振り返る映像やスライドショーを上映すると、より感慨深い時間に。
・好きな音楽や思い出の曲をBGMとして流し、雰囲気を演出。
・無宗教式やパーティー形式の場合は、食事をしながら自由に歓談し、参加者同士の交流を深める機会に。

4. 閉会の挨拶・記念品の配布(必要に応じて)
・自分自身から感謝の気持ちを伝える最後のスピーチ。
・記念品や手書きのメッセージカードを用意すると、より特別な思い出に。

ステップ 5: 生前葬の後にすべきこと

生前葬が無事に終わった後も、いくつかの大切なことを行う必要があります。参加者への感謝を伝えたり、今後の準備を整えたりすることで、より良い締めくくりとなります。

1. お礼状の送付
・生前葬に参加してくれた人へ、感謝の気持ちを込めたお礼状を送る。
・手書きのメッセージや、写真を添えるとより気持ちが伝わる。
・メールやSNSで感謝を伝えるのも良い方法。

2. 写真や動画の共有
・当日の写真や動画を整理し、参加者と共有。
・遠方で参加できなかった人にも様子を伝えることで、より多くの人と気持ちを分かち合える。
・必要に応じて、限定公開のオンラインアルバムやSNSグループを作成するのもおすすめ。

3. 家族への確認(死後の葬儀についてなど)
・生前葬を行っても、亡くなった後の葬儀をどうするか家族と話し合っておく。
・「死後の葬儀は必要か」「どのような形で行うのか」を明確にしておくと、家族の負担を軽減できる。
・遺言書やエンディングノートに、希望を記しておくのも有効。

生前葬の費用目安

生前葬の費用目安

生前葬の費用は、規模や形式によって大きく異なります。以下に、一般的な費用の目安をまとめました。

小規模な家庭内生前葬(1万円~5万円)
・内容:家族や親しい友人だけで行う、シンプルなお別れの会
・主な費用:食事代・記念品・簡単な装飾
・特徴:自宅やレストランで開催し、リラックスした雰囲気で行える

式場でのセレモニー形式(20万円~50万円)
・内容:葬儀会場や式場を借りて行う正式な生前葬
・主な費用:会場費・進行役(司会者)・装飾・飲食費・招待状作成費用
・特徴:宗教儀式を含めたり、映像上映などの演出を取り入れたりすることも可能

豪華な記念イベント型(50万円以上)
・内容:貸切会場を利用し、大規模なパーティー形式で開催
・主な費用:会場レンタル・演出(音楽・映像・スピーチ)・招待客の飲食代・ギフトや記念品
・特徴:ホテルやイベントホールを利用し、多くのゲストを招いて行う

生前葬の費用は、規模や内容、会場の選び方によって大きく変動します。シンプルな形なら 数万円程度で済みますが、こだわりのある大規模なイベントにすると 100万円以上かかることも。自分の希望や予算に合わせ、無理のない範囲で計画を立てることが大切です。

生前葬をやる際の注意点

生前葬をやる際の注意点

生前葬は自由な形式で行えるイベントですが、準備や進行の中で気をつけるべきポイントがあります。トラブルを避け、円滑に進めるために以下の点に注意しましょう。

家族や友人への相談

生前葬は本人の意志で行うものですが、家族や親しい人々の理解を得ることも大切です。

・「生前葬は前向きな人生の節目である」ことを伝え、誤解を防ぐ。
・家族の考えや意向も尊重し、相談しながら進めることでトラブルを避ける。
・伝え方次第では、「縁起が悪い」と思われることもあるため、ポジティブな言葉を使う。

参加者への配慮

生前葬は自由なスタイルで行えますが、招待された人が戸惑わないように配慮することが重要です。

・招待状や案内には「生前葬の趣旨」をわかりやすく記載し、参加者に安心感を与える。
・「必ず参加してください」ではなく、「都合が合えばぜひお越しください」という柔軟な伝え方をする。
・遠方からの参加が難しい人には、後日写真や動画を共有するなどの工夫も有効。

香典の用意は基本的に不要

通常の葬儀とは異なり、生前葬では香典のやり取りを行わないケースが多いです。

・会費制を採用する場合がほとんどで、食事代や会場費を参加者で分担する形が一般的。
・招待状に「香典は辞退します」や「会費○○円を当日ご用意ください」など、ルールを明確に記載する。
・参加者が負担を感じないよう、無理のない金額設定を心がける。

ドレスコートは平服で

生前葬はフォーマルな儀式ではなく、リラックスした雰囲気で行うことが多いため、服装は平服(カジュアルな服装)が一般的です。

・招待状に「服装は自由です」「平服でお越しください」などと明記しておく。
・参加者が悩まないよう、目安として「スマートカジュアル」や「普段着」など補足するのも良い。
・ただし、宗教儀式を含む場合は、礼服やそれに準じた服装を推奨するケースもある。

事後の火葬は必要

生前葬を行ったからといって、亡くなった後の火葬が不要になるわけではありません。法的に、火葬は必ず行う必要があります。

・生前葬後に通常の葬儀を省略する場合は、家族と事前に確認をしておくことが大切。
・亡くなった後は、直葬(通夜・告別式を行わずに火葬のみ) の形を取るケースもある。
・生前葬を行ったことを家族や関係者に周知しておくことで、火葬のみの進行でも混乱を防ぐことができる。

生前葬のメリット・デメリット

生前葬のメリット・デメリット

生前葬は自由な形式で行える魅力的なイベントですが、メリットとデメリットをしっかり理解しておくことが大切です。

生前葬のメリット

1. 感謝の気持ちを直接伝えられる
亡くなった後の葬儀では、故人の言葉を直接伝えることはできません。生前葬なら、大切な家族や友人に「ありがとう」を自分の言葉で伝えられます。

2. 自分らしいセレモニーを企画できる
一般的な葬儀に縛られず、自分の好きなスタイルで開催できます。形式にこだわらず、音楽・映像・趣味を取り入れた演出も可能です。

3. 家族・遺族の精神的な負担を軽減できる
死後の葬儀の準備や対応は、遺族にとって大きな負担です。生前に意向を伝えておくことで、家族が悩むことなく対応できます。

4. 死後の費用と手続きの管理ができる
生前に葬儀費用を自己負担することで、家族に経済的な負担をかけずに済みます。また、遺言やエンディングノートと併せて、死後の手続きについても整理できます。

5. ポジティブな人生の節目を祝える
「終活」ではなく「新たな人生の区切り」として、明るく楽しく迎えられます。還暦や米寿など、長寿の節目に合わせて開催するケースも増えているようです。

6. 思い出を形に残せる
映像や写真、メッセージカードを用意することで、大切な人との思い出を記録できます。また、参加者との交流を通じて、より深いつながりを築くことができます。

7. 人生を振り返り、整理できる
生前葬の準備を通じて、これまでの人生を振り返る良い機会になります。自分の歩みを整理し、これからの人生をどう生きるかを見つめ直せるでしょう。

生前葬のデメリット

1. 費用がかかる(経済的負担)
一般的な葬儀とは別に生前葬を行うため、葬儀費用が二重に発生する可能性があります。小規模な家庭内の生前葬なら数万円で済みますが、会場を借りて演出を加えると 数十万円以上かかることも。費用を抑えるために、無理のない規模や形式を選ぶことが重要です。

2. 家族や親しい人の反応が予測できない
「生前に葬儀をするのは縁起が悪い」と考える人もおり、周囲の理解を得ることが難しい場合があります。家族や友人に突然話を持ちかけると、戸惑いや反対を招く可能性もあるため、事前にしっかり話し合い、理解を得た上で準備を進めましょう。

3. 死後の葬儀が必要になる場合がある
生前葬をしても、火葬や埋葬の手続きは必ず必要です。家族の意向によっては、「本葬」や「お別れの会」を死後に改めて行うことになる場合も。「生前葬をしたので、亡くなった後の葬儀は不要」と事前に決めておかないと、遺族が判断に迷うこともあります。

4. 心理的な負担がかかる
生前葬を行うことで「死」を意識しすぎてしまい、精神的に負担を感じることがあります。家族や友人も「別れを意識してしまう」ことで、気持ちの整理が難しくなる可能性も。なるべくポジティブな雰囲気を作る工夫が必要です。

5. 社会的な誤解を受ける可能性
日本では、まだ生前葬が一般的ではなく、誤解されることも多いです。「病気で余命が短いのではないか」「死の準備をしているのではないか」といった誤った印象を持たれることもあります。そのため、招待状や案内では 「感謝の会」や「人生の節目のお祝い」 など、前向きな表現を用いることで誤解を防ぎましょう。

生前葬を人生の新たな節目にするために

生前葬を人生の新たな節目にするために

生前葬は、感謝を伝え、自分らしい形で人生を締めくくる貴重な機会です。適切な準備をすることで、家族や友人との関係をより深め、安心して未来を迎えることができます。

ただし、周囲の理解を得ることや、費用・心理的な負担を考慮しながら計画を進めることが大切です。生前葬をポジティブな「人生の節目」として捉え、自分らしい形で実施することで、より充実した時間を過ごせるでしょう。