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2025.01.29

樹木葬

樹木葬の7つのデメリットと、樹木葬の選び方のポイントを解説

樹木葬の7つのデメリットと、樹木葬の選び方のポイントを解説

自然に還る供養方法として人気の樹木葬。しかし、魅力的な一方で、事前に知っておくべきデメリットもあります。今回は、樹木葬の7つのデメリットと選び方のポイントをわかりやすく解説。後悔のない選択をするためのポイントを押さえましょう。

樹木葬とは

樹木葬とは

樹木葬は、墓石の代わりに木々や草花を墓標とする自然に優しい埋葬方法です。環境保護の思いが込められており、費用の負担も軽くなるため、多くの方に選ばれています。埋葬の場所は、静かな森林や公園のような緑豊かな環境が多く、自然の中で穏やかに眠ることができます。

少子高齢化や家族の形が変わる現代では、管理の手間が少ない点も安心材料です。「自然に還り、家族に負担をかけたくない」と考える方の間で、樹木葬は温かい供養の形として広がっています。

樹木葬の形態

樹木葬には主に「里山型」と「都市型」の2つの形式があり、それぞれに異なる特徴があります。

里山型樹木葬

里山型の樹木葬は、自然豊かな里山や森林の中で静かに眠る埋葬方法です。山全体が墓地として管理され、木々や草花がそのまま墓標になるため、自然と共に暮らすような温かみがあります。個別の木や広々としたスペースが確保しやすく、四季折々の美しい風景も楽しめます。

ただし、こうした霊園は郊外や山間部にあることが多く、訪れる際に不便に感じる場合もありますが、自然の中で心穏やかに過ごしたい方にとって、心癒される選択肢といえます。

都市型樹木葬

都市型の樹木葬は、街中やその近郊にあり、アクセスの良さを重視した埋葬方法です。庭園や木々が配置された落ち着いたデザインで、自然を感じられる工夫がされています。交通の便が良く、高齢の方や忙しいご家族でも気軽に訪れやすいのが大きな魅力です。

また、霊園の管理は専門スタッフが行い、清掃や樹木のお手入れもていねいに行われるため、永代供養を安心してお任せできます。ただし、広大な自然の中にある里山型と比べると、都市型は少し人工的な印象を受けるかもしれません。利便性を重視しながら、自然を感じる心地よい供養の場としておすすめです。

埋葬方法の違い

樹木葬の埋葬方法には主に「合祀」「個別埋葬」「家族埋葬」の3つがあり、それぞれに特徴があります。

合祀埋葬

合祀型の樹木葬は、複数の遺骨を一つの区画にまとめて埋葬する方法です。他の方と一緒に埋葬されるため、個別のお墓を持つ必要がなく、費用が比較的安価なのが特長。ただし、一度埋葬すると遺骨を個別に取り出すことは難しい場合があるため、事前にしっかり確認しましょう。「自然に還りたい」「費用を抑えながら穏やかに眠りたい」と願う方に、温かみのある選択肢としておすすめです。

個別埋葬

個別型の樹木葬は、一人ひとりが専用の区画に埋葬される方法です。墓標として木やプレートが設置されるため、故人の場所がはっきり分かります。他の方と一緒に埋葬される合祀型に比べ、個別の管理が行われるため、「故人をしっかり偲びたい」「自分らしい供養の形を大切にしたい」という方におすすめです。費用は合祀型よりやや高い傾向にあります。

家族埋葬

家族型の樹木葬は、夫婦やご家族、親しいご友人と同じ区画に埋葬される方法です。一つの木を家族の象徴とし、その木の下で皆が寄り添うように眠る、心温まる供養の形です。個別埋葬より広めの区画が用意され、一人ずつの名前を刻んだプレートを設置することもできます。家族の絆を大切にしながら、自然の中で穏やかに過ごせるのが大きな魅力です。

一般墓の代わりとして選ばれることも多いですが、広めの区画が必要になるため、個別埋葬よりも費用がかさむ場合があります。それでも、自然と調和し、家族と一緒に安らぎの時間を求めたい方にとって、心に響く選択肢です。

樹木葬の7つのデメリット

樹木葬の7つのデメリット

樹木葬には環境に優しい点や管理負担の軽減といったメリットがありますが、以下のようなデメリットも存在します。

1.アクセスしづらい立地の場合がある

多くの里山型樹木葬は都市部から離れた山間部や郊外に位置するため、公共交通機関が限られ、訪問が不便です。特に高齢者や足腰の弱い方にとっては、最寄りの駅やバス停から遠い場合、徒歩移動が困難になります。

また、天候や季節によっては道がぬかるんだり、積雪がある地域では冬季の訪問が制限されたりすることも考えられます。車が必要な場所では、駐車場が不足している場合もあります。これらの要因から、故人を頻繁に訪れるのが難しいと感じる遺族もいるでしょう。アクセスの良し悪しは事前確認が必要です。

2.家族の理解が得られづらい

樹木葬は自然に還る埋葬方法として魅力的ですが、家族から理解されづらい場合があります。特に、伝統的な墓地にこだわる家庭や仏壇・墓参りの文化が根強い地域では、樹木葬は一般的な供養の形と異なるため、抵抗感を抱かれることがあります。

墓石がないため「供養の場がない」と感じたり、故人を偲ぶ際の具体的なイメージが持ちにくいと考えたりする家族もいます。加えて、個別の墓標がない合祀型の樹木葬では、他の遺骨と一緒に埋葬されることに対する心理的な抵抗も起こるかもしれません。

これらの点から、故人の希望があっても家族の同意を得るのが難しい場合があり、事前の十分な話し合いが必要です。

3.家族全員が入るには狭い場合がある

樹木葬は個人や夫婦向けに設計されることが多く、家族全員が同じ場所に入るのは難しい場合があります。一般的な霊園の樹木葬は区画が限られており、遺骨を収めるスペースが狭いため、家族全員分の区画を確保するために多くの費用がかかることもあります。

また、合祀型では個別の区画がなく、家族単位での埋葬は基本的にできません。さらに、樹木葬を行う霊園の運営方針によっては、親族が後から追加で埋葬されることが制限されるケースもあります。

家族全員で一緒に入るという従来の墓地文化を重視する場合、樹木葬は不向きと感じることがあるため、事前に霊園や寺院に確認することをおすすめします。

4.遺骨の取り出しや移動が困難

樹木葬は自然に還る供養方法のため、遺骨の取り出しや移動が困難な場合があります。多くの樹木葬霊園では、遺骨は直接土に埋葬されるか、分解される容器に収められて埋められるため、時間が経つと遺骨が土と一体化します。このため、ほかの墓地へ移す必要が生じても遺骨の取り出しが物理的に難しい場合があるのです。

特に、合祀型の樹木葬では個別管理が行われないため、特定の遺骨を探し出すことはほぼ不可能です。運営規約により、取り出し自体が禁止されているケースも多く見られます。家族の事情で改葬を検討する可能性がある場合は、事前に霊園の運営方針をよく確認し、慎重な判断が必要です。

5.粉骨が必要な場合がある

都会の霊園にある樹木葬では、限られた土地を有効に使うため、遺骨を粉骨することが条件となる場合があります。粉骨は遺骨を細かく砕いて体積を減らす処理で、少ないスペースに多くの遺骨を埋葬できる利点がありますが、遺族にとっては心理的な抵抗を感じる場合もあるでしょう。

また、粉骨には専門業者による別途費用が発生することが多く、予算計画にも影響します。さらに、粉骨後は改葬や取り出しが難しくなるため、後々の選択肢が限られる点も注意が必要です。都会の樹木葬を検討する際には、霊園の運営方針を確認し、家族間で十分に話し合うことが重要です。

6.基本的なお墓参り・法事を行えない場合がある

樹木葬では、墓石がないため従来のお墓参りや法事が難しい場合があります。特に合祀型では個別の埋葬場所がわからず、故人のために手を合わせる具体的な場所がないと感じることがあります。さらに、霊園の運営方針によっては、お供え物、線香、ローソクの使用が禁止されている場合もあります。これは自然保護や景観維持・安全管理のためですが、供養の形が制限されることで家族が物足りなさを感じるかもしれません。

また、霊園にお寺や法要施設が併設されていない場合、法事の場所を別途手配する必要があり、家族の手間が増える可能性もあります。事前に霊園の利用規約を確認し、希望する供養スタイルに適しているかをしっかり検討することが重要です。

7.季節によって景観が左右される

樹木葬は自然環境の中にあるため、季節の変化により景観が大きく左右される点がデメリットとなる場合があります。春や夏には緑豊かな美しい景色が広がりますが、秋には落ち葉が積もり、冬には木々が葉を落として寒々しい印象になることもあります。降雪地域では墓参りが困難になる場合があり、天候次第で訪問しにくくなる点も考慮が必要です。

また、草木の成長が早い霊園では、管理が行き届かないと雑草が茂り、景観が荒れてしまうこともあります。故人の安らぎの場として常に整った景色を望む方には、自然環境の影響を理解し、管理体制のしっかりした霊園を選ぶことが重要です。

選ばれる理由は、樹木葬のメリットが大きいから

選ばれる理由は、樹木葬のメリットが大きいから

お墓の新規購入では、従来の一般墓よりも樹木葬を選ぶ方が増えています。その背景には、多くの方が樹木葬の持つさまざまなメリットに魅力を感じているからです。次に、樹木葬の代表的なメリットをご紹介します。

一般墓より費用を抑えられる

樹木葬は、一般的なお墓に比べて費用を抑えられるのが大きな魅力です。墓石を建てる必要がなく、霊園の管理費用も比較的安いため、経済的な負担を軽減できます。さらに、合祀型など複数の選択肢があり、予算や希望に合わせたプランが見つけやすい点も安心です。

「自分らしく、負担をかけずに安らかに眠りたい」という思いに応えるのが樹木葬です。自然に還る温かい供養の形を選ぶことで、心も穏やかになり、これからの時間をゆったりと過ごすための準備ができるでしょう。

永代供養のためお墓の管理が不要

樹木葬は、永代供養が基本に含まれているため、お墓の管理に関する心配がありません。霊園の専門スタッフがしっかりと供養や環境管理を行ってくれるので、遠方に住む家族や次の世代に負担をかけることがなく、安心して任せられます。

「自分がいなくなった後も、家族に迷惑をかけたくない」「管理が難しい年齢になっても安心して過ごしたい」という方にとって、心の支えになる供養の形といえるでしょう。

宗教不問のところが多い

樹木葬は、多くの霊園で宗教に関係なく受け入れてもらえる点が魅力です。特定の宗教の信仰がなくても申し込めるため、ご自身の信仰や価値観を尊重しながら、心に寄り添う形の供養を選ぶことができます。

宗教的な儀式を求めない場所も多く、必要に応じて法要の手配ができる霊園もあります。宗教を問わず、穏やかで開かれた供養の場を求める方には、樹木葬が心の負担を軽くし、安心感をもたらしてくれるでしょう。

明るい雰囲気がある

樹木葬は、従来のお墓に比べて明るく開放的な雰囲気が特長です。緑豊かな自然の中に身を置き、季節ごとに咲く花々や爽やかな木陰に囲まれながら、穏やかに眠ることができます。墓石が並ぶ従来のお墓とは異なり、樹木葬は自然と一体化したデザインが多いため、心が落ち着き、訪れる家族も和やかな気持ちになれるでしょう。

「寂しい場所ではなく、明るい環境で安らぎたい」「家族にもいつでも気軽に訪れてほしい」と願う方には、樹木葬は最適な選択といえます。

自然に還ることができる

樹木葬は、自然と調和しながら永遠の眠りにつける温かい供養の形です。墓石を建てる代わりに、木々や花々の下で大地に還ることで、地球の一部となり、自然の循環に寄り添うことができます。「自分も自然の一部として生き続けたい」という思いを大切にする方には、理想的な選択です。

また、ご家族にとっても、木々や花を通じて故人を感じられるため、「寂しい」という気持ちが和らぐでしょう。

ペットと一緒のお墓に入れる

樹木葬には、ペット専用の区画や、人とペットが共に眠れる区画を設けている霊園も増えています。「いつまでも大切な存在と一緒にいたい」という想いを叶え、自然の中で穏やかに見守り合うことができます。

また、ご家族にとっても、ペットとの思い出が詰まった場所に訪れることで、懐かしい記憶がよみがえり、心が癒される瞬間を過ごせるでしょう。

樹木葬の選び方のポイント

樹木葬の選び方のポイント

樹木葬を検討する際は、ぜひ一度現地を見学し、実際の雰囲気を感じてみましょう。木々の様子や花の咲き具合、霊園の管理状況など、パンフレットではわからない部分が見えてきます。四季折々の景色も想像しやすくなり、安心して選べます。

また、契約内容もしっかり確認することが大切です。永代供養の期間やお墓の管理方法、法事やお供え物の可否など、霊園ごとにルールが異なりますので、気になる点はスタッフに遠慮なく尋ねてみましょう。

このような準備をしっかりすれば、樹木葬に関する心配事もほとんど解消できます。大切な家族と自然に囲まれた穏やかな場所を選ぶため、納得できるまで確認するのがおすすめです。

樹木葬のメリットとデメリットを理解して安心の選択を

樹木葬のメリットとデメリットを理解して安心の選択を

最近では、一般のお墓に比べて樹木葬を選ぶ方が増えています。それは、樹木葬には多くの魅力があるからです。自然に囲まれて眠れる安心感や、管理の負担が少ない点など、心に寄り添うメリットがたくさんあります。

ただし、どのお墓にもメリットとデメリットがあります。家族とよく話し合い、費用や管理の仕組み、供養の方法など、自分に合ったスタイルをじっくり検討することが大切です。心穏やかに過ごせる場所を選ぶために、現地見学や契約内容の確認も忘れずに行いましょう。自分らしい供養の形を見つけて、安心できる未来を準備してくださいね。