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2024.11.22

供養

「大晦日」「除夜の鐘」「初詣」の意味・由来とは?知っておきたい年末年始の文化

「大晦日」「除夜の鐘」「初詣」の意味・由来とは?知っておきたい年末年始の文化

大晦日には除夜の鐘を聞き、元旦には初詣へ。このような年末年始を過ごされる方は多いのではないでしょうか?年末年始は独特の行事が多い時期であり、「大晦日」や「除夜」など日頃は使わない言葉も多く見られます。そこで今回は、年末年始の行事の意味・由来について解説します。

大晦日の意味・由来とは

大晦日の意味・由来とは

大晦日にはお寺の除夜の鐘がつきもののため、仏教由来のイメージがあるかもしれません。しかし、大晦日は仏教由来ではなく平安時代から日本にあったもの。各家庭が家にこもって一晩中眠らず、稲の豊作をもたらす歳神様(としがみさま)の訪れを待つ土着信仰が起源とされています。

では、「大晦日」の言葉にはどんな意味があるのでしょうか?「晦」は「つごもり」とも読み、“月が隠れる”という意味の「月隠り(つきごもり)」が転じた読み方です。

旧暦では月末になると月が隠れることから、月の最終日を「晦日」と呼ぶようになりました。そして、1年の締めくくりとなる12月の最終日を「大晦日」と呼ぶようになったのです。

除夜の鐘の意味・由来とは

除夜の鐘の意味・由来とは

大晦日の風習の由来が土着信仰である一方、除夜の鐘は中国宋代の禅宗寺院で始まった習慣とされています。その習慣に倣い、日本では鎌倉時代から朝夕に鐘がつかれるようになり、室町時代には大晦日から元旦にかけての恒例行事になったそうです。

1年の最後に古いものを除くという意味から、大晦日のことを「除日(じょじつ)」とも言います。除日の夜につくことから「除夜の鐘」と呼ばれるようになったのです。

除夜の鐘は、大晦日のうちに107回つき、最後の1回を新年につくのが正式とされています。僧侶がつく場合もありますが、一般の参詣者が鐘をつける寺院も少なくありません。寺院によっては整理券を配布したり鐘つき料が発生したりすることもあります。

なぜ鐘を108回つくのか

なぜ鐘を108回つくのか

なぜ鐘をつく回数が108回なのかは諸説ありますが、煩悩の数から来ているという説が有力です。ほかに、108が1年間を表すとする説があります。月の数の「12」、立春・夏至などの季節を表す二十四節気の「24」、二十四節気をさらに細かく分けた七十二候(しちじゅうにこう)の「72」。それらの数字を足した数108から由来しているというものです。

煩悩の数が108である理由にも、いくつかの説があります。たとえば、四苦八苦を由来とする説では、四苦の4×9=36、八苦の8×9=72、これらを足すと36+72=108となるためと言われています。

有名な説は、「眼・耳・鼻・舌・身・意」を表す「六根」から来ているというもの。六根それぞれが「好・悪・平(良い・悪い・どちらでもない)」に分けられ、さらに「浄(迷いがない状態)」「染(迷いがある状態)」に分けられる。これらの分類されたものが「過去・現在・未来」の三世に存在するという考えから、6×3×2×3=108になるという説です。

なお、除夜の鐘をつく回数は必ずしも108回ではなく、寺院によっては200回以上つくこともあります。

初詣の意味・由来とは

初詣の意味・由来とは

初詣は、平安時代から伝わる「年籠り(としごもり)」の風習がルーツとされています。大晦日の夕方から元旦の朝にかけて、神社の氏子の家々の家長が氏神さまのいる神社に籠り、新年の豊作や家内安全を夜通し祈るのが年籠りです。

時代を経て年籠りは、大晦日の夜にお参りする「除夜詣」と、元旦の朝にお参りする「元旦詣」に分かれるようになりました。明治中期には、元旦詣だけのお参りが習慣化し、現代の初詣に繋がっています。

また、もともとは居住地から見て恵方にあたる寺社に参る「恵方参り」が一般的でしたが、明治中期には氏子や恵方に関係なく、有名な寺社に行くのが一般的になりました。「初詣」という言葉が広く使われるようになったのは大正時代以降のことです。

初詣に行くタイミング

初詣に行くタイミング

現代では、初詣は1月1日〜3日までの「三が日」に行く方が多いでしょう。一般的には、門松を飾っている期間である「松の内」に行くのがおすすめ。松の内は地域によって異なりますが、関東では1月1日〜7日まで、関西では1月15日までの場合が多いです。初詣に行かれる方は、遅くとも1月中旬までには済ませると良いでしょう。

忌中の場合、死の穢れが残っているとされるため神社への立ち入りは避けます。一方、忌明けの喪中であれば初詣に行っても構わないとされています。ただし、喪中の考え方は人によって異なるため、判断に迷う場合は家族と相談すると良いでしょう。

さまざまな宗教や信仰が溶け合って生まれた、彩り豊かな日本の文化

さまざまな宗教や信仰が溶け合って生まれた、彩り豊かな日本の文化

仏教由来のイメージが強い年末年始の行事ですが、仏教や神道・土着信仰が溶け合って生まれたものです。現代の日本では、毎日のように神社仏閣をお参りする風習は見られなくなりましたが、年末年始にはお参りに行く方は多いでしょう。今年の大晦日やお正月は、一年の幸せを祈りながら、ぜひ行事が生まれた意味や由来にも思いを馳せてみてくださいね。