未来のお墓研究所
イギリスの樹木葬と東京近郊にあるバラのある樹木葬
樹木葬の人気の高まりとともに、近年さまざまな形の樹木葬が増えています。その中でもガーデニング型樹木葬は西洋の美しい庭園をイメージして作られており、四季折々の花があふれ、訪れる人に癒しを与えてくれます。今回はこうしたガーデニング型樹木葬で有名なイギリスの樹木葬と、東京近郊にあるバラのある樹木葬を紹介いたします。
1. イギリスの樹木葬
樹木葬先進国のイギリスでは、樹木葬は「緑の埋葬(green burinal)と呼ばれ、1993年にカーライル森林墓地に作られたのが最初であるとされています。
ガーデニングの本場としても知られているイギリスでは、墓地にはバラなどの草花を多く植えて美しい景観を保っています。ここではバラの苗を墓標にすることがとても人気で、夫婦で赤と白のバラの苗を墓石代わりにするそうです。フラワーガーデンのようにお花がたくさん咲き誇り、天使たちの石像が故人の魂を見守ってくれるのです。
2. 樹木葬とバラ
バラはとても華やかで、咲いていると目を引く美しさがあります。その実、育てる為にはこまめな手入れが必要な繊細なお花です。日本で初めて作られたバラの樹木葬に使用されたバラは「ダイアナ」という品種で、正式名称は「エレガント・レディ(ダイアナ プリンセス オブ ウェールズ)」と言います。世界中から愛されたイギリス元皇太子妃ダイアナを悼んで作られました。ダイアナは花の中心部がクリーム色で、外側に向かって鮮やかなピンク色が広がる気品のあるバラです。
バラの好きな人はもちろん、美しい色とりどりのバラが咲き誇る霊園は訪れる人の心を癒してくれることでしょう。
3. 東京近郊のバラのある樹木葬
東京近郊で園内にバラがあり、樹木葬のある霊園を紹介します。
1つ目は、千葉中央霊園です。
千葉中央霊園は、緑豊かな森の中にある落ち着いた霊園です。園内で人と電話をした時に、「後ろで鶯の鳴き声のテープでも流してるの?」と聞かれたこともあるぐらい環境の良い霊園です。
鶯の他にも、園内に入ると入口両サイドにバラの花が咲いています。種類により、春に咲くものと秋に咲くものがありますので年2回バラを見ることが出来ます。とても手入れが大変な繊細なお花ですが、この霊園ではお花の管理を専門に行う方がおり、いつも手入れが行き届いています。
園内奥には東屋があり、お天気のいい時にはピクニックのようにお弁当を持って来て食べる方もいて、とてものんびりとした空気が流れています。
2つ目は、フラワーメモリアル国立府中です。園内は、様々なお花や樹木に彩られています。
3つ目は、小平メモリアルガーデンです。園内を囲うように咲くバラの他に、園内の正面入り口と裏手入口から入られるとバラのアーチが出迎えてくれます。
霊園を囲うように咲くバラ
とても綺麗な明るい霊園です。
バラの開花時期に、一眼レフを持った方がいらっしゃったことがあり、「ここは何の場所?バラ園かと思った。」と言われた経験があります。
また、ガーデナーさんによると、春のバラはたくさん咲くが比較的淡い色の花が咲き、秋のバラは1つ1つが色の濃い花が咲くとのことです。
5月~6月が見ごろの時期なので、霊園見学も兼ねて園内のバラを楽しんではいかがでしょうか?